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【あらすじ】 3つの心臓を持ち、次元を移動する能力を持つ強敵・ルシフェールが現れた。かつて何百人もの命をもってしても倒せなかった相手に、犠牲を最小限にとどめるため、セシリアは自らが「爆兵」になるという捨て身の作戦を提案する。セシリアを見捨てられないラクトは当然却下するのだが、その決断の先に待っていた結末とは―。とってもシリアス&とってもえっちぃ「小説家になろう」発、大人気異世界ラブエッチ冒険譚、堂々の完結巻! |
感想:★★★☆☆
完結ですってよ奥さん…。
異次元に封印されていたルシフェールを相手にするために特訓したりエッチぃことしたり、大真面目に戦ったりな完結巻。
ついにセシリア・アリシア姉妹、ユキとも結ばれたし。
ルシフェールとの戦いでは虚無感と鳥肌感を両方味わえたし。
滅多にデレない勢のデレも堪能できたし。
話の流れはすごく満足でした!
『物理さんで無双』というタイトルが活かされたラストバトルは、いわゆるTUEEEモノの中でもクオリティの高いものだったと思います。
全方位型TUEEEはともかく、特化型TUEEEの中でならなおさら。
……ある意味思考の放棄とも言えますけどね。
何せあらゆる理不尽の理由を、「できるから」で押し通せるんだから…。
それを面白く魅せられるかどうかが、作家の腕の見せどころというやつですね。
残念なのは、エッチぃシーンですね…。
何というか……非常にダイジェスト?
特訓を見ながらシャルルとするシーンみたいにある程度の描写してるシーンもあるけど、描写無しというか事実だけ述べられてるシーンとか山ほどあるし。
特に55pの
“仰向けになったオレがオレの顔にまたがってきたリアの蜜を愛撫するその下で、アリシアはオレに『初めて』を捧げた。”
と、210pの
“オレはライナにキスをして、自然な形で押し倒す。”
と、324pからの平穏取り戻しましたセッ○スの3シーンに関しては、非常に物足りなさを感じる次第であります。
サブに近い扱いとはいえ主人公が嫁にするキャラの初めてを大雑把に終わらせ(他のヒロインは喘がせてるのに)、メインヒロイン’sの中でもあまり表立って好き好き言わない子が不器用ながらにも「愛してる」という言葉を紡ぐという大切なシーンの直後のシーンを一行で終わらせ、大団円になるべきヒロイン総出演のシーンもダイジェスト。
さすがに厳しい。
ラストバトルに向けてのヒロインたちの心理描写とか、VSルシフェールの展開とか、今までに無かった魅力があったのに1巻の時にあった魅力が激減してしまっているという…。
シリーズが終わってしまうという悲しさと同時に、そういうところで年月を感じてしまったことが寂しかったです。
双葉社の限界か、とも思ったけど1巻でのライナの乱れっぷりとか、2巻?の発情レミナロミナのことを考えるとそういうわけでも無いでしょうし。
まぁ…
セシリア、ミーアが幸せならそれで良いや!!!!
以上!
双葉社 (2017-03-30)
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