カテゴリ: 講談社ラノベ文庫

今日のラノベ!


ぱすてるぴんく

ぱすてるぴんく

著者:
悠寐ナギ

イラスト:
和鯖

レーベル:
講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

他人との関わりを避け、ぼっちとして暗い高校生活を送る軒嶺緋色には彼女がいる。ネット恋愛の恋人・楢山スモモだ。決して会うことは叶わないはずだった二人。けれども迎えた新年度、緋色が自宅のドアを開けると、そこには“ネット彼女”のスモモがいて――!? 「わたし、引っ越して来ちゃったんです」「……なんですとっ!?」ネットの彼女がリアルの彼女になったそのとき、物語は動き出す。夢にまで見た恋人とのパステルピンクな学園生活が、ぼっちの殻をぶち壊す! けれどもそこに潜むのは、緋色の“元カノ”の影……?どれだけ痛くたって、これが僕らの恋愛だ! ネット恋愛→学園ラブコメな炎上系青春ストーリー、いよいよ開幕!



感想:★★★★★

にゃんにゃんにゃーん (。☌ ᴗ ☌。)




読んでいる間、ずっとドキドキしていたように思います。
それは可愛い彼女への恋であり、初恋の甘酸っぱさであり、実らない初恋に宿るトゲであり、「娯楽」で人を貶める事への忌避感であり、トゥンク……であり。
学園ラブコメラノベの王道中の王道なストーリー構成でありながら、SNSやブログなど現代的で先進的な内容を主軸に据えたこの物語。

1人のラノベブロガーとして声高に叫ばせていただきます。













こんなラブコメを読みたかった!!
ありがとう!!!!!
















では、感想をば。



ネットで出会い、なんやかんやを経て恋人になり1周年を迎えた春。
東京に住む緋色は高校2年に、そして高校入学を迎えたスモモは愛媛からはるばる緋色のご近所さんに!?

そんな所から始まる純度85%のラブコメが前半部!


プロローグではSkypeのビデオ通話で交際1周年をお祝いしているんですが、もうこの時点からラブラブで甘々でドキドキしてました……。
スモモが引っ越してきたことを緋色にカミングアウトするシーンもですね、最初の一文字から緊張で噛んじゃうスモモが可愛いのなんのって感じなんですが、

サプライズで引っ越してきちゃう行動力がありつつそこで緊張しちゃうかー、とか。

13pで満面の笑みのイラストを見せて、その後すぐの37pで緊張で顔が固くなってるイラスト持ってくるかー、とか。


単純に可愛いスモモを、さらにギャップで良く見せようとするとか犯罪級に可愛くなるじゃないですか?
まったくもう。
タ○ーズコーヒーでニヤニヤしてしまった責任をとってください!
最高です!まったくもう!!




その後順調にイチャイチャする二人でしたが、緋色と渚の淡くも苦い初恋の話を挟んだ後の後半部は純度85%のラブコメを純度100%に近づけるための苦悩のお話

ここからは読んでいてとても苦しかったですね……。
読みづらいとかではなく、緋色への同情と緋色への怒りという2つの感情によるものです。




高校という多感な時期において、ネット恋愛という“異質”なものは格好の娯楽の的になり得たでしょう。
娯楽…………うん、娯楽。
人の恋路を笑うことで、当人がどれだけ傷つくのか「何も考えず」、否「考えようとすることもなく」。
ここまでスモモと緋色の恋路をほんの一瞬ながらも見てきた身として、とてもイライラしました。
なんてやつらだ、と。




そしてそんな緋色への同情と同時に湧き上がるのは、「緋色お前何してるんだっ!!」という怒り。
自分たちのことを目の前でバカにされていたのに、事ここに至っても尚スモモの前で啖呵を切ることができなかった緋色への、怒りです。
過去の話を直前で読んでいるために彼なりの葛藤があったことは分かっていましたが、それでもやっぱり言いたかったです。


「そこは誇れ!」と。
「お前の大好きな女の子を誇れ!」と。







そんな情けない姿を晒す緋色くんもいましたが、その後はそれまでに張られた伏線をみごとに回収してのハッピーエンド!


伏線というのも「約束」などの露骨なものだけでなく、こちら(読者)の感情面をも組み入れた伏線も含んでいます。
例えば上述の「誇れ!」についてとかですね。
全世界的に誇るというのは予想外でしたが……うん、世界一大事な人を全世界に向けて誇って何が悪いっていうんでしょう!
それでこそスモモの覚悟に対して緋色が真っ先にやらなければならなかったことなのですから!

その気概を見せてくれた緋色に、スモモ目線でキュンキュンします……



「娯楽」についても、少なくとも準ヒロインの檸檬ちゃんについては、自分の行動を省みることの出来る根の良い子だと分かったところで良い締め方だったと思います。
ただしクラスのイケメンず、てめぇらはダメだ。

渚はイケメンすぎるので、IF世界線でも何でも良いので彼女が幸せになる瞬間を是非読みたいです……。





以下、一部変態の混じる読書メモ

読書メモ

18p:船橋!
⇒親戚の家が船橋近辺で小さい頃からよく行っていたので、とても感慨深いものがあります……。
緋色たちの通う学校最寄りの西船橋駅は千葉県内でも屈指の、というかJR私鉄合わせると船橋駅を抑えて県内トップの利用客数を誇る駅なのです。
(ソース:乗降客数ランキング(日):千葉県(出店戦略情報局)
上京してきたスモモが目を回すのも無理ありません……。



49p:「→ぱすてるぴんく」との出会い
⇒スモモのブログ「→ぱすてるぴんく」に緋色がやってきた最初の理由。
それがもし渚のおすすめとかだったら、今頃とてもドロドロした話になっていただろうなぁ(ワクワク)という妄想メモ。
余談ですが、あらすじが余りにも甘すぎて逆に後半に行くにつれて血に塗れ鬱まっしぐらな展開になるんじゃないかと戦々恐々としていた人がいるみたいです。



116p:ブログ
⇒章の間にブログ「→ぱすてるぴんく」のスクショ風イラストが入るんですが、最早ハンドルネームでもイニシャルでもなくハッキリと「緋色くん」と書いて全世界に発信しているスモモのメンタルが凄いです……。
さすが引っ越してくるだけのことはある……。
というか本名晒されてるけど良いのかスカーレット……。



134p:俺
⇒やぁん……
過去の出来事を引きずらないために、意図的なのか無意識なのか一人称が変わるやつぅ……
しかもさりげなく変えつつ強調してしっかり教えてくれるやつぅ……
すきぃ……



144p:物干し竿
⇒クラスメイトの女の子の家のベランダの物干し竿見て「またここを通ろう」と決意する緋色くんと一緒にお酒を呑みたい……
分かるよその気持ち……

住宅街でベランダを注視する人がいたら、空き巣犯か変態の2択です。警戒しましょう。



185p「お前は僕のオンリーワン(要約)」
⇒うわぁ……こんなセリフ言ってみたい……
このセリフにドン引く風を装いつつ顔が真っ赤になる彼女がほしい……
あるいはスモモみたく真に受けて嬉しみを爆発させてくれる彼女に誰かなってくれませんか……?



209p:死体蹴り
⇒俺がお前らを死体にしてやるからちょっと待ってろ二次元への入口はどこだ

それはともかく、ここに至るまで「嘘のような本当のラブコメ」が成り立っていたのに、急に現実に引き戻された感がありました。
正確にはこの20p程前あたりからですが。
冷水を浴びせられたよう、ってこんな感じなんですね。
呆然としてしまいました。



249p:やだ……この子良い子すぎる……
⇒最後の読書メモは渚!
渚について語らせてくれ!!

うまく行かなかった初恋を「黒歴史」とせず、無かったことにしようとせずに向き合い、自身の青春として刻み込む彼女の高潔さがとても光っていました。
そして、それを元カレである緋色にも求める豪胆な部分が最高にイケメンです!
さらにさらに、新たな彼女とのトラブルで苦しむ元カレを連れ回し、自分との初デートを行動でなぞり意識させ怒り叫び窘め想いの丈をぶつけ合おうとする渚さん……かっこいいよぅ……。

語弊のないように「スモモが今作最高のヒロイン」であることを前置きしますが、今作最高のヒロインは渚です!
ツッコミはコメントにて受け付けます


まとめ


自分が求めていたラブコメはこういう形だったのか!と納得する読後感でした。
いや、読後感なんて生ぬるいですね。
読み始めからずっと納得し続けていました。

……あぁ、もう取り繕うの面倒くさい!








めっちゃドキドキしました!
めっちゃキュンキュンしました!!
スモモが可愛い!
緋色くんも可愛い!!
よし!!
にゃん!!
この作品に出会えて良かった!!







最高のラブコメをありがとうございました!
7月発売の第2巻も楽しみにしております!!




以上!



今日のラノベ!



異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 9

著者:
むらさきゆきや

イラスト:
鶴崎貴大

レーベル:
講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

MMORPGクロスレヴェリのトッププレイヤー坂本拓真は、異世界に召喚され、魔王ディアヴロを演ることに!?次なる敵は多くの魔王を吸収した大魔王!?今のままでは勝てない、と判断したディアヴロは剣聖を訪ね、戦士としても人族の限界を突破した。だがその頃、城塞都市ファルトラに魔王軍が侵攻してくる。冒険者エミールや領主ガルフォードらが剣を取るものの、敵の強さは、人々の予測を遙かに凌駕しており…!?「クックックッ…大魔王などと名乗っておきながら、我を知らぬのか?無知の極みだな!」やがて世界を震撼させる魔王(演技)が、絶対的な強さで突き進む異世界冒険譚、第九幕!そして、本巻にて重大発表アリ!




感想:★★★★☆




TVアニメ『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』
2018年7月より放送決定!!




時流に置いていかれている感半端ないですが(この巻の発売が2月)、めでたいものは何度祝っても良いではないかの精神で祝いましょう荒ぶりましょう!
めでたや!!


問題は、アニメで“入れる”かどうかですよね。
『魔装学園H×H』が行けたんですから、地上波は真っ白でもしょうがないですから円盤なり配信なりで真っ白抜きで何とか制作していただけないでしょうか!という全世界の紳士諸君の声をここに代弁させていただきます。





さて、物語は大魔王編のクライマックスでした!
多くの魔王を取り込み大魔王を称する《乱心の魔王モディナラーム》がついに始動。
この物語の拠点にして人族の防衛拠点・城塞都市ファルトラに向けて進軍するは1000を超える魔族の軍勢。
迎え討つは我こそはと名乗りを上げた冒険者、そして領主ガルフォードとその配下、元ジルコンタワー領主ラムニテス。


正直現地の人族舐めてました。
ディアブロが規格外なだけであって、強い人は本当に強かったです。
なかでも今巻で1番と言っても良い奮戦を見せたのは領主ガルフォード
8巻までに登場してきた数多くのキャラの中でも1、2を争う強さだとは漠然と分かっていましたが、7巻でロゼが苦戦した魔族・リョカを圧倒するほどの力の持ち主だとは流石に思っていませんでした……。

えー……ササラの次に強いのかな?



エミールの成長も些事ながら胸にくるものがありましたね……。
「全ての女性の味方である」ことを貫き続け、己の強さの糧としてしまうその崇高な克己心は尊敬されるべきものです。

ただ、ですね。
正直今巻で1番引っかかったのも彼だったりします。
魔族とはいえ貴重なドラゴン娘っ子だったリョカが呆気なく殺されてしまったのに、エミールはモディナラームと対峙し致命傷を受けながらも生き残ることが、ちょっと納得いかなかったです。
戦いは時の運ですし、最後の最後どうしようもなくなった場面でディアブロが間に合ったと捉えればそれもそうなんですが……。
リョカに対してのエミールとガルフォードの戦闘描写の差を踏まえると、モディナラームと対峙したらエミールは塵芥のように、周りで吹き飛んでいた兵士たちと同様の存在にまで落ちているほうが自然なように感じました。

まぁ、命が残ったことは素晴らしいことです。
リョカとの戦いで見せた隙を昇華して、これからも女性の味方で有り続けてください!





ディアブロとモディナラームの戦いは、一周まわって語ることが無いかもしれないです。

ディアブロは万全を期して戦いに臨み、モディナラームは本能の赴くままに破壊衝動を発露していた。

その両者が本気で激突して、どちらが勝つかは最早明白。
故に、語ることが無いというわけです。


語るとすれば、両者の戦いの延長戦。
モディナラームが“魔王の器”たるレムの身体に入ったところですね。
表紙のダークサイドレムですね!

レム自身自分の感情に名前を付けられていなかったけれども、確実にディアブロを夫にしたシェラに嫉妬しているレムが可愛いのなんの……!
それに加えてモディナラームを消滅させるには自分ごと殺してもらうしかないと思い込む悲劇のヒロインポジション補正でしょ?
で、ディアブロからの結婚指輪でしょ?



ッッッッッ!!!!!
(心臓の止まる瞬間)




そのあとのディアブロの、

「実力も才能も自身もないヤツが、努力から逃げるな。死ぬまで足掻いてこその無能なのだから!」

本文262pより


という言葉は耳に痛すぎてしんどかったですが(笑)




もう少し細かいところはいつものコーナーの中で!




読書メモ




98p:まだHなことしてないのに……
⇒リョカの退場のショックのあまり本音をダダ漏らしにするdeskyzerさん。
どうでもいいですが「エロス」の「エ」と「H」が同じ形なの、言語学最大の謎だと思います。



132p:遅いぞ魔王!
⇒ヒーローは遅れてやって来てもいいけど、お前魔王だろっ!
めちゃくちゃかっこいいじゃねぇかこの野郎!!



148p:クルム
⇒記憶を失ったキャラが記憶を取り戻したらどうなるか。
創作にしろ現実にしろとても難しくデリケートな部分で、このシリーズでもクルムの記憶を完全な状態にすることについての議論は多く交わされてきました。
結果は両棲。
人への殺戮衝動は持ちつつ、記憶が不完全だった頃の経験・感情も途切れることなく持ち、もちろんビスケットの愛情もそのまま。
今まで通りのクルムとして、少なくともしばらくの間は過ごしていくことになりそうです。

問題は魔族がビスケット工場を作るだけの技術を手に入れた時ですね……。
クルムはそれまで受けた恩を蔑ろにするような性格ではないけれど、必要以上に神聖視するような性格でもないですからねぇ……。



185p:メイちゃんがデレたー!?
⇒リョカショックが醒めやらぬなか、まさかまさかの安心亭の看板メイドことメイちゃんが……ディアブロの頬にキスを……!!?


ちょっと何言ってるか分からないですね(T澤さん風に)
いや分かるだろ(D達さん風に)



待って本当に予想外……。
そのポジション、僕はシルヴィで予想していたんだ……




まとめ




バトルに次ぐバトルであっという間の300ページ弱でした!
魔族が強すぎてハラハラどころか諦観まじりだったけれど、最終的にはディアブロさんかっけー!に落ち着く安心感が良いですね。

これだけバトルバトルと来た、ということはですよ?
NEXTの10巻はEROがメニメニ、オーケイ?




レムという良心が乱れる側にまわった今、
ディアブロの初夜の明日はどっちだ……!



以上!



今日のラノベ!

だからオカズは選べない

だからオカズは選べない

著者:
天秤☆矢口

イラスト:
葉山えいし

レーベル:
講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

つくば家庭料理学園―。ちょっと食への執着が強いだけのごく普通の青年・真白悟飯が入学した学校は、何かがおかしい…。入学初日から、男子たちからは強烈な敵意を、女子たちからは猛烈な好意をぶつけられ大混乱。それもそのはず。ここは“料理の魂”をその身に宿した“主食男子”と“オカズ女子”が学ぶ、料理のための学園だったのだ。そうとは知らず入学してしまった真白が宿す料理の魂、それは…主食の殿様、白いご飯!!「食べ合わせ」が人間関係にも影響するこの学園で、真白に史上空前のモテ期到来!塩対応の赤鮭女子、元気印の豚の生姜焼き女子、真白は誰をオカズにする!?爆笑必至の学園お料理ラブコメ、めしあがれ!!



感想:★★★☆☆




麺条、、、♥




第6回講談社ラノベチャレンジカップ佳作受賞作!
画像で帯が外されていない理由は、買って確かめよう!





思春期の子供に料理の魂が宿るという設定、もっと言えば主食男子とオカズ女子という設定がよく活かされていて面白かったです!
白米をオカズが奪い合うという基本はもちろん、
味噌ラーメンとの熱い友情
大阪のお好み焼き、
名は料理を表す、などなど。



度々出てくる料理慣用句はほぼダジャレみたいなものですが、コメディ寄りの今作において箸休めとして良い役目を持っていたように思います。

料理ものだけに!

地の文からジャンルを示唆すると「くどく」なることがありますが、今作ではちょうど良い塩梅でした。
というのも、魂を宿しているとはいえそれ以外は普通の……普通かなぁ……普通の高校生。
校門で風紀チェックもあれば、普通に学食でごはんも食べます。
言ってしまえば普通の学生生活。

なので、こういうところで料理っぽさ出していかないと……逆に病院食みたいに味気なくなってしまっていたでしょう。
個人的には薄味好きですけど。




そして何といっても勢いだけで笑かせてくる悟飯の食レポwww
これはwwwひどいwww
家で読んでて良かったと心の底から思いました。
まぁ……それが見開き1ページも続くとさすがに真顔になりますが。
何事もやりすぎは良くない。






さて。
そんなこんなで設定は好きなんですが、イマイチ納得いかない所が2点あります。


1つは「生徒会主催の真白君争奪杯」
終盤で行われる、主人公をかけてオカズ女子が料理対決するイベントです。
学園もののラノベだとよくあるやつなので最初はスルーしてましたが、よくよく考えると違和感の塊です……。


文化祭の目玉イベントというわけでもないのに、丸一日のイベントを計画から実行まで10日前後。
先生たちが特別に許可したとかかな?と思ったけども、「先生たちがこんなことに口出すわけない」(194p)という証言。
生徒会に強力な権限が与えられているパターンだとしたら許容できましたが、それを成立させるのならば本文中に生徒会役員を出さなければなりませんでしたが登場せず。
仮に裏方に徹するポリシーを持つ生徒会メンバーだったとしても、少なくとも景品たる悟飯の前に一度も顔を出さないというのはいかがなものか。
また、悟飯が一人のおかずを選んだとしたら、選ばれなかったおかず達が白飯に合わないようになってしまうのでは?少なくともショックを受けてしまうのでは?
そのような可能性を孕むイベントをみすみす開催させている教師陣は何をしているの?

……とまぁ、私が弁当の蓋につく米を一粒残らず取って食べるほど細かい性格なのが災いしているんでしょうが、腑に落ちませんでした。




もう1つは、脱衣

いや、もう今のラノベ界において言うだけ無駄かもしれないですが。
なぜ脱ぐ?

表紙が全裸なのは分かりますよ?
食事的な意味での「オカズ」と、性的な意味での「オカズ」を掛けているんですよね?
うん、これは納得ですよ。


納得できなかったのは、163p前後で焼き鮭さんが夜の校舎を全裸で徘徊していたシーンですよ。
このシーン、1冊通して見ても滅茶苦茶浮いてます。
赤鮭さんが言い訳をしていましたが、その言い訳も特に正当性のない、まとめてしまえば「衝動的に」くらいのもので。

「今までしたことなんてない」という赤鮭さんの言葉が本当なのだとしたら、このストーリーの導入に語られていた「夜な夜な校舎の廊下を歩く黒髪の少女の幽霊」のくだりが無駄ですし。
常習なのだとしたら、それこそなんで脱ぐの?っていうところに戻りますし。
料理っぽさ有る理由を付けてそれっぽくするのがこの作品の一番の見せ所なのに……
皮?皮なのか?







おかわりは読書メモで。






読書メモ




53p:薑
⇒表紙右側のポニテっ子、豚肉の生姜焼きの魂を宿していて、名前を「薑猪子」といいます。
「はじかみ」って読んで、生姜の旧名のようです。
ひとつ賢くなりました。

ついでに補足すると、
かつて生姜は「生薑」と書かれていたそうです。
薑だけでもしょうがを指すのですが何故「生」が付くのかというと、乾燥させて使う漢方と区別するため。
もひとつ賢くなりました。



100p:ヒアリング
⇒ヤサイニンニクアブラカラメマシマシィィ

どうでもいいですが、横浜家系ラーメンも白飯と相性良いですよ!
……あ、でもどちらかというとチャーシュー丼のほうがオーソドックス?



126p:唐揚げ
⇒分かるぅ……居酒屋の唐揚げ美味しいよねぇ……



128p:悪意ある擬音
⇒上述の脱衣の話にもつながりますが。
水鉄砲の擬音がドピュドピュなのは酷い。

オーケーオーケー水鉄砲の意図は分かってる。
こちらもラノベ読みのプロだ、ラッキースケベは大好物だとも。
だが、しかし!
果たしてこの擬音は必要だったか?!
弟妹に水鉄砲をかけられ、うへぇ(´Д`;)な薑ちゃんで良いのでは?!

この件についてのご意見、お待ちしてます。



228p:麺条……!
⇒惚れた



234p:パンはパンでも……
⇒なるほど、産地偽装ではなくこういうパターンの偽装もあるわけですか。
でもここで凄いと思ったのが、118pで小麦沢先輩の腕にくっついていたのが子の魂がおはぎだったこと。
パンとおはぎの組み合わせだと「うーん……」ってなりますが、アレとおはぎならまだ分かる気が……します。
ほら、あんこ掛かってるやつあるし!
……その理論で言うなら小倉トーストもありだし、おはぎじゃなくてあんこの魂になっちゃってるし、それが許容されるなら生牡蠣事件が加熱じゃなんとかならなくなるからダメだ……。

料理の魂の設定、融通がききそうに見えて意外とガッチガチだ……





まとめ




つい、ですね、思ってしまったんですよ。
この作品、一歩間違えたら『放課後バトルフィールド』に続く作品になっていたなぁ、と。

ノリと勢いを味噌ラーメンでなんとか締めたおかげで踏みとどまっている感じです。
化学反応でも起きない限り、2巻は爆死するんじゃないかと。




いや、というか何で読んでる時あんなに面白かったのに、こんなに酷評になっているんでしょう……?
普通に声出して笑ってましたし、麺条と悟飯の友情は腐ってなくても胸熱です。
赤鮭さんも薑も、それぞれ魅力的でつい迷い箸してしまいそうなくらいで。

んー……つまり、あれか。
味付けが合わないってやつですか。




以上!



今日のラノベ!


異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 8

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 8

著者:
むらさきゆきや

イラスト:
鶴崎貴大

レーベル:
講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

ついにエルフ王となり、王妃シェラとの初夜がいろいろあって―ディアヴロたちはファルトラ市へ帰還する。エデルガルトのバイト先を訪ねたり、街を騒がす組織と対峙したり、クルムを洗ってやったり…!?しばしの休息のあと、一行は魔王領にある北の山を目指す。今のままでは大魔王モディナラームには勝てない、と考えたディアヴロは、さらなるレベルアップのため、剣聖を頼るのだった。「剣聖よ、この俺に剣術を指南するがよい!」「そ、そんな居丈高に言われたの、初めて…です」打倒大魔王のため、剣の道までも極める!?やがて世界を震撼させる魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む冒険譚、第八幕!




感想:★★★★★

7巻の感想で「ほぼほぼ解決」と書いたけれど、今巻こそが本当の解決でした。
封印されていたのものと、封印していた器。
クルムとレムのぎこちなさが取れました。
取れ……たんじゃないかなぁ…。


クルムの言う「レムは感情を抑えすぎ」という話ですが、魔族の存在がキーとなる今作で考えると色々面白いんですよねー。

先祖代々受け継がれてきた魔王の魂は、なぜレムの祖先に宿ることができたのか?
魔王の魂といえば並大抵のものではないでしょう。
7巻ではラフレイシャに心臓の魔王が降りていましたが、あれは他の誰でも良かったのか、それとも彼女でなければならなかったのか。
もし彼女でなかればならないのなら、その選別基準はどこに?
話を戻して……魔王の封印と共にレムの感情を抑える力が働いていたとしたら?
感情と共に本来持っていたはずの力まで抑えられていたのだとしたら?
シェラの持っていた異種族での子作り可能なエンゲージリングの技術が他にも使われていたのだとしたら、その前例、例えば獣人族と魔族の混血なんかは?

そして、魔王クルムの牙により覚醒するであろうレムの力の正体とは…?
こういうアイテム系の伏線は後々覚えていないことがあるので、しっかりメモしておきます。
8巻138p。
シェラが弓使いとしての力を見せたのと同様に、レムが召喚魔法以外の力を見せるその瞬間が待ち遠しいです!!
絶対かっこいい挿絵ですよ!
今巻の挿絵でチラッと見せた金色の瞳で、バーサークもだいぶ入った感じの獣じみたレムとか最高じゃないですか?
最高ですよね。





後半はディアブロ殴り魔術師化計画。
表紙の子・剣聖ササラのもとでの武者修行もといアイテムチート。
むむ…でもチートと呼ぶには常識内ですかね…。
毒有りの経験値果実に、大量の解毒ポーション。
食べては飲み、食べては飲みで1週間足らずの急成長。

でも今気づいちゃったけど、この修行剣聖あんまり関係無いね!!!!


レベル上げて、知識を動作に落とし込んだだけな気がします!!
切羽つまった状況だからこそ的確な指導のもとでの成長が必要で、そういう意味ではササラのもとに行ったのは間違いではなかったですが。
もう僅かでも時間があって、経験値果実がファルトラでも手に入れられるようなもの、あるいはディアブロの飛翔魔術・転移魔術による行動範囲内で手に入れられるものだったらササラの存在価値が蕎麦しかないです!


蕎麦が大事だからこれで良いのか!!(錯乱)




もう少し大魔王編続くと思っていたんですが、あとがき見る感じだと次で終わるみたいです……。
あっれぇ……。

大魔王という脅威への認識が現状ふわっふわなので、イマイチ盛り上がりに欠けるといいますか……。
ルマキーナ編のほうがハラハラドキドキだったなんてそんな。
何故でしょう。
読めば読むほど、魔族より人族のほうが身勝手で醜い存在なように見えてくるんですが……。






以上!



異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術8 (講談社ラノベ文庫)
むらさき ゆきや
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今日のラノベ!

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 7

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 7

著者:
むらさきゆきや

イラスト:
鶴崎貴大

レーベル:
講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

レムの中に残る魔王の魂を消す儀式魔術が、ダークエルフに伝わっているという。個人的な問題だからと一人で向かおうとする彼女に、ディアヴロは同行を提案してやる。もちろんレムが心配だからだ。(ゲームの設定の『ダークエルフは爆乳』は関係ないですよ…?)しかし、ダークエルフたちは過去の惨劇ゆえ、他種族に敵対心を持っていた。弓を向けられ、ディアヴロは戦いを覚悟する。「貴様らの恨み辛みなど知ったことではない。我に従うがいい!」一方、シェラは王女としてエルフの男性と結婚させられることに!?極大魔術でエルフの王国を転覆させる!?やがて世界を震撼させる魔王(演技)が絶対的な強さで突き進む冒険譚、第七幕!




感想:★★★★☆


ダークエルフに伝わる儀式でレムの中の魔王の残滓を取り出し、シェラの婚姻を望まぬ方向から望む方向へと変えようとしていたら、心臓の魔王カルーディアが半端な状態で復活!
カルーディアを退けたと思ったらつよーい魔族が来て、大魔王モディナラームという存在を示唆していったよ?
他の魔王の力を取り込んで自らの力を強くする固有能力を持っているらしい!つよーい!


……なシリーズ七巻。
あらゆる意味で一区切りですね。

開始当初からの不穏分子だったレムの中の魔王の件がクルムの存在を残してほぼ完全に解決。
王女という立場から半ば目をそらす形だったシェラはエルフの国公認でディアブロと共に居ることができるように。
ロゼが一度ディアブロダンジョンに修理で戻るためパーティメンバーは最初の3人へ戻りそうで。


1巻から徐々に広げていた風呂敷がほぼほぼ畳まれた形になります。
レムがえっちな子という伏線もしっかり回収されました異論はミトメナイ






そしてひとまず今後の目標は、大魔王モディナラームへの対抗。
ディアブロの強さが如何に圧倒的とはいえ、複数の魔王の力を取り込んでの完全態とやらには流石に……。
それにゲーム時代のソロプレイでよかったディアブロとは違い、今の彼には守るべき存在、守るべき場所があります。
強さの源でもあり、弱点そのものでもあり。
今までの話で(恐らく意図的に)各地に散らされている仲間たちの存在が、熱い展開の布石となるか、絶望を見せることになるのか…。
ひとまず最初にキーになりそうなのは、クルムでしょうか…?
中途半端な状態とはいえ彼女も魔王。
モディナラームの配下の魔族が街に襲いかかってくることは、ほぼ間違いないでしょう。
1巻の非ではない戦闘力の魔族を相手に、あの街が持つのかどうか……。
クッキーキャンディーロールケーキとか言ってる場合では無い。






以上!


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