今日のラノベ!
『→ぱすてるぴんく。』2巻の聖地巡礼で高尾山に登るという著者様にドン引かれそうな企画を実行に移す前に、高尾山が出てくるラノベが他にもあるなら読んでおきたいなぁと。
そんな感じでtwitterにてゆる募したらmizunotoriさんに今作を薦めていただき、こうして読むに至りました。
冒頭3p。
これは聖地巡礼できない奴っすね(悟り)
最高のセルフ出オチと、「……それはそれで聖地巡礼ネタにできるのでは?」という芸人魂が燃えたとかなんとか。
導入はここまで。
第19回えんため大賞「特別賞」受賞作!
勇者は引きこもりゲーム三昧、魔王は学級委員長となり勇者にプリントを届けに。
そんなところから始まる魔王と勇者の青春物語。
「魔王と勇者らしくなく」二人で仲良くゲームをする展開があったかと思えば、「魔王と勇者らしく」プライドをかけた戦いに挑むシーンも。
全体的にそうした本来の関係性とのギャップを生かした話になっていて、面白かったです!
学校という文化には順応しつつも、ゲームや遊園地、コンビニでの買い物など、まだまだ文化的に馴染みきれていない魔王が、勇者のために/おかげで色々と経験を積み重ねていくという構図も、ある意味ギャップですよね。
本来敵対し、地球人と共生する未来が無いはずの魔王に対して勇者が地球の常識を教えているということですから。
それを紆余曲折の経過がありつつも素直に聞き入れてドップリと沼に浸かっていくまおうが可愛いですし、なんだかんだまおうの存在を悪く思えなくなっている勇者も可愛かったですね!!
ただ、前提の設定を把握してからの物語のサプライズ感は、やや物足りなかったかもしれません。
「ロシア軍の一部と魔王軍の一部が手を組んだ」という結構衝撃的な敵さんが、割と序盤でさっくり窘められてしまったので……
それと比べると、どれも想定の範囲内かなぁという。
あと、まおうの口調が引っかかりました。
基本的に「~なのだ」という可愛く偉そうな語尾なんですが、たまに……というか結構な頻度で「~やろうぜ」「~しろよ」みたいな語尾も出てくるわけです。
恐らく著者のイメージとしては「学生の雰囲気に染まった魔王」ということなんでしょうが、どうしても「~なのだ」語尾の子に「~やろうぜ」と喋らせることが私にはできなくて、それがちょくちょく読書が中断する原因になっていました。
個人的な想像力の限界の話なので、なんとも申し訳なくなってくる読めなさでした。
40、42p:イラスト
⇒2p連続でイラストを使っての勇者の暴走と母の怒り。
ギャップが良いですw
86p:エイミー
⇒テンプレ可愛い(褒め)
去り際の一言を楽しみに待っている=エイミーが報われることを1ミリも想像していない自分がいます……
ビジュアル的には一番好みなんですが……なんかごめんよ……
119p:聖地
⇒高尾山は……うん……という感じですが(おもに特定難易度的な意味で)、富士急に行く理由はできましたね!!
よしよし、次は富士急が出てくるラノベをゆる募するターンですね……
254p:オラに元気を
⇒分けてくれ!!
あと一歩、もうひと押しあれば……
十分面白かったですが、そう言いたくなるもどかしさがあります。
いわば勇者が自分の限界をココまでだと定めていた段階が、今作なのかなぁと。
母の特訓を経て新たな技を得た勇者のごとく、あるいは初めての特訓により先代の技を習得することに成功したまおうのごとく。
更なる飛躍を経ての続刊、あるいは次作が出るのを楽しみにしたいです!
以上!
著者: | イラスト: | レーベル: |
---|---|---|
【あらすじ】 魔王の和平申し出により、勇者はいらない子になった――。そして引きこもりになってしまった彼の目の前に現れた少女は、学級委員長に就任した魔王!?毎日何かと訪ねてくる魔王は勇者の部屋にあるゲームに興味津々。一緒に遊んで打ち解けていく二人だったが、ある日魔王が再び学校へ来るよう言い出し、勇者はそれを断固拒否!やがて事態は勇者パーティと魔王軍を巻き込む一大事に!!引きこもりか登校か!?勇者と魔王のファンタジック・コメディ、開演! |
感想:★★★☆☆
『→ぱすてるぴんく。』2巻の聖地巡礼で高尾山に登るという著者様にドン引かれそうな企画を実行に移す前に、高尾山が出てくるラノベが他にもあるなら読んでおきたいなぁと。
そんな感じでtwitterにてゆる募したらmizunotoriさんに今作を薦めていただき、こうして読むに至りました。
mizunotori@mizunotori@nagahide324 「不戦無敵の影殺師」と「引きこもり勇者VS学級委員長まおう」。
2018/07/10 17:36:20
冒頭3p。
十月二日 月曜日 午後三時三十五分(日本標準時)
日本 東京都八王子市高尾山東部 和モダン三階建一軒家<二階・勇者の部屋>
本文3pより
これは聖地巡礼できない奴っすね(悟り)
最高のセルフ出オチと、「……それはそれで聖地巡礼ネタにできるのでは?」という芸人魂が燃えたとかなんとか。
導入はここまで。
第19回えんため大賞「特別賞」受賞作!
勇者は引きこもりゲーム三昧、魔王は学級委員長となり勇者にプリントを届けに。
そんなところから始まる魔王と勇者の青春物語。
「魔王と勇者らしくなく」二人で仲良くゲームをする展開があったかと思えば、「魔王と勇者らしく」プライドをかけた戦いに挑むシーンも。
全体的にそうした本来の関係性とのギャップを生かした話になっていて、面白かったです!
学校という文化には順応しつつも、ゲームや遊園地、コンビニでの買い物など、まだまだ文化的に馴染みきれていない魔王が、勇者のために/おかげで色々と経験を積み重ねていくという構図も、ある意味ギャップですよね。
本来敵対し、地球人と共生する未来が無いはずの魔王に対して勇者が地球の常識を教えているということですから。
それを紆余曲折の経過がありつつも素直に聞き入れてドップリと沼に浸かっていくまおうが可愛いですし、なんだかんだまおうの存在を悪く思えなくなっている勇者も可愛かったですね!!
ただ、前提の設定を把握してからの物語のサプライズ感は、やや物足りなかったかもしれません。
「ロシア軍の一部と魔王軍の一部が手を組んだ」という結構衝撃的な敵さんが、割と序盤でさっくり窘められてしまったので……
それと比べると、どれも想定の範囲内かなぁという。
あと、まおうの口調が引っかかりました。
基本的に「~なのだ」という可愛く偉そうな語尾なんですが、たまに……というか結構な頻度で「~やろうぜ」「~しろよ」みたいな語尾も出てくるわけです。
恐らく著者のイメージとしては「学生の雰囲気に染まった魔王」ということなんでしょうが、どうしても「~なのだ」語尾の子に「~やろうぜ」と喋らせることが私にはできなくて、それがちょくちょく読書が中断する原因になっていました。
個人的な想像力の限界の話なので、なんとも申し訳なくなってくる読めなさでした。
読書メモ
40、42p:イラスト
⇒2p連続でイラストを使っての勇者の暴走と母の怒り。
ギャップが良いですw
86p:エイミー
⇒テンプレ可愛い(褒め)
去り際の一言を楽しみに待っている=エイミーが報われることを1ミリも想像していない自分がいます……
ビジュアル的には一番好みなんですが……なんかごめんよ……
119p:聖地
⇒高尾山は……うん……という感じですが(おもに特定難易度的な意味で)、富士急に行く理由はできましたね!!
よしよし、次は富士急が出てくるラノベをゆる募するターンですね……
254p:オラに元気を
⇒分けてくれ!!
まとめ
あと一歩、もうひと押しあれば……
十分面白かったですが、そう言いたくなるもどかしさがあります。
いわば勇者が自分の限界をココまでだと定めていた段階が、今作なのかなぁと。
母の特訓を経て新たな技を得た勇者のごとく、あるいは初めての特訓により先代の技を習得することに成功したまおうのごとく。
更なる飛躍を経ての続刊、あるいは次作が出るのを楽しみにしたいです!
以上!