カテゴリ: その他のレーベル

今日のラノベ!

はぐるまどらいぶ。


はぐるまどらいぶ。

著者:
かばやきだれ

イラスト:
杉浩太郎

レーベル:
オーバーラップノベルス


【あらすじ】

 アンティ・キティラ!15歳の誕生日です!!魔法の使えない、食堂の看板娘だったんだけど!魔無しにとって最後の砦、能力おろしで得たスキルは――は、“歯車法”!?なんじゃそりゃぁああ!?“金の歯車”しか、出せないスキルって!?一度は落ち込んじゃった金の髪の看板娘。でも、両親に超励まされ!冒険者、目指そうって、決っめまっしたぁぁあああ――!!
 ……ん?なんだ?この王冠みたいな歯車?
『――クラウンギアによる:髪型分析完了。
 ――“ツインテール”へ移行します。』
「しゃ……しゃべったッッ!?」
 突如現れた王冠っぽい歯車“クラウンギア”と、黄金の髪と瞳の少女“アンティ”が織り成す、どこにもない、ここだけの“物語”――!!
 アンティの、アンティだけの冒険が今、始まる!





感想:★★★★★




「好きラノ」2018年上期1位に納得!
投票期間中に読んでたら間違いなく投票してましたねこれは!!!






いわゆる「変な魔法しか使えない縛りで冒険してみる」系の1つ。

今作では歯車縛り。
ということで、そもそも歯車とはというところから入ってみましょう。


1.「歯車とは、伝道車の周囲に歯形を付けて確実な動力伝達を可能にした機械要素である」
2.「減速や増速、回転軸の向きや回転方向を変えたり、動力の分割などに用いる」
3.「歯数の組み合わせは自由であるが、大きな力を伝達するときや、滑らかさを必要とするときは、いつも同じ歯同士が当たると、微小な傷が大きくなったり、特定の箇所で音が発生するため、歯数が互いに素になるように設計される場合がある」
4.「冠歯車(クラウンギヤ):冠歯車はかさ歯車の一種で歯が回転軸に対し垂直につけられたもの。歯の形状が王冠に似ている」
5.「歯車の歴史は古く、1901年に地中海に沈んでいた古代ギリシア次代のアンティキティラの沈没船から回収されたアンティキティラ島の機械は紀元前150-100年に製作されたと考えられているが、これは天体運行計算機だった」
1~5:Wikipedia「歯車」より引用



1と2は歯車の概要ですね。
歯形を噛み合わせることで確実に動力を伝えることができる、というのが歯車の特徴にして最大の持ち味。
大きさや種類、組み合わせる向きを変えることでその伝達方向・伝達動力の向きはいくらでも変えることができるので、使い方は千差万別
最も身近な歯車の使用例と言えば、やはり時計でしょう。
動力と歯車だけで暦を正確に刻んでいるんですから、あれ冷静に考えるまでもなく凄いですよ……


3は今回Wiki見てて「ほぉ~」と思ったので引っ張ってきました。
ただでさえ複雑なのに、こうした耐久性まで考えて設計されているんですね……!


4と5は今作の名称に関わる部分。
主人公アンティ・キティラちゃんの名前の由来は、そのものズバリ、アンティキティラ島ですね。
パズドラにもそんなの居たな!懐かしい!
この島の機械と同じ精巧さを持つ機械はその後1000年現れなかったというんですから、立派なオーパーツですよ……
そんなキティラちゃんの相棒にして頭の上で常にクルクル回っているのがクラウンギアで、元ネタはこれまたズバリ、冠歯車(クラウンギヤ)ですね。
かさ歯車自体は自動車の駆動軸部分に用いられているのがメジャーな例らしいですが、クラウンギヤの使用例はなかなか見つからないです……






では作品の感想へ。


たかが歯車、されど歯車。
主に上記2の使用用途を見ていただければ一目瞭然なんですが、こと運動が関わる分野において歯車ってぶっちゃけほぼ何でもできるんですよね。
例えば作中にもあった「落下する勢いを歯車を噛み合わせることで相殺する」という荒業だって、現実でもやろうと思えばできるはずなんです。
落下しながら噛み合わせるという天文学的緻密さと、歯車そのもののスケール、噛み合って遠心力で振り回される間の脱臼その他の条件をクリアしてしまえば。

つまりですよ。
フィクションであれば、これほど無理なく万能な機構は他に無いと言っても過言ではないでしょう!
そんな万能機構にさらに「他アイテムとの結合」「空中への固定」というチートまで加えているんですから、もう何も怖くない!!


ということで魅力その1・歯車の使い方がアクロバティックで面白い!でした。











食堂の看板娘とは、何故こうも我々の心を揺さぶってくるのだろうか?

皆の胃を司っているということは、皆の命を一番想っているということ。
時に快活に、時に厳しく。
活力を漲らせる助けとなり、清く生きるための道しるべとなる存在。
それが、看板娘……!


と、そこまで壮大な話ではないかもしれませんが、今作の舞台のような村の食堂ともなれば警備隊の次に多くの人と関わる仕事ですからね。
ひとりひとりへの思い入れも当然強く、故に守りたいという気持ちもひと一倍強くなるものでしょう。
その気持ち一つでクマに立ち向かうキティラちゃんの立ち姿がとても凛々しく、美しかったです!

また、常日頃から看板娘として接客しているからか感情表現が大きいのもキティラちゃんの特徴ですね。
冒頭30pほどで既に1作品読みきったくらいの感動があったのは、彼女の失望と涙と再起が大きく描かれていたらからでしょう。
もちろん彼女の両親の反応も込み込みでの感動でしたが!!
そんなハイスピード感動作品が300pもあるんですから、満足度はお察しいただけるかと思います。
本当にもう痺れました……!
90pのキティラちゃんのなりふり構わない叫びとか、最高です……!


ということで魅力その2・キティラちゃんの感情が生き生きしている!でした。





以下、も少し詳細な感想を読書メモにて。





読書メモ




15p:ぎゅういいいいいいいいん
⇒良いなぁ……
この空白の使い方と、効果音で無理やり状況を分からせる手法良いなぁ……
ココも含めて、ところどころ漫画っぽさを取り入れて視覚的に楽しませてくれるのも、この本の面白さの1つだと思います。
WEBから確実にアップデートして書籍にしているのは素晴らしい!



27p・29p:両親
⇒上述の感動シーン
後々出てくるキティラちゃんの他者への人情は、この両親から確かに受け継いだものなんですよ。尊い。



90p:剣幕
⇒自分より小さいからと遠慮せず、怒りと焦りのままに叫ぶキティラちゃん。
1冊通して一番好きなシーンですね!
なんとなく頭の中では『フェアリーテイル』の絵柄で再生されていました。



259p:我が家
⇒この両親、出てくる度に名シーンを放り込んできますね……
まったくもう……!





まとめ




ここまで書いて気づいたんですが、あと40pくらい読んでませんでした……
しおり使わずに読んでいたので今の今まで全然気がつきませんでした……
びっくりですよ……

ま、まぁ残りはこのあとすぐ読むとして。



ダイレクトに表現される感情と、三次元に繰り広げられる歯車戦法、そして視覚的にも楽しめる文章と、どこを取っても魅力しかなくとっても面白かったです!
とても緻密に描かれた少年漫画のような、熱さと繊細さを兼ね備えた作品でした。

次巻にも期待です!


以上!




今日のラノベ!



高崎グラフィティ

高崎グラフィティ。

著者:
古宮九時

イラスト:
とろっち

レーベル:
メディアワークス文庫


【あらすじ】

 故郷を捨てれば、私たちは強くなれるでしょうか――。
 東京まで新幹線で約一時間。不自由はなく、あえて越える必要のない“一時間の境界線”に囲まれた街、高崎。地元に閉塞感を覚える美紀は、専門学校に通うため上京する日を控えていた。しかし高校卒業の日、父親が入学金未納のまま突然失踪。優斗ら幼馴染四人と共に父親捜しを始めるが、彼らにも秘密があって……。
 第1回未完成映画予告編大賞グランプリ受賞。将来、恋、家族に悩む若者を痛切に描く、話題の感動作を小説化!





感想:★★★★★




どもー!
デスカイザーです!

という自己主張から始めまして。
待ちに待っていた古宮九時先生の新作です!
しかも、第1回未完成映画予告編大賞グランプリ受賞作を基に制作された映画のノベライズ!

8/18から高崎で先行上映、8/25から全国で公開です!!
映画公式サイトはこちら




※未完成映画予告編大賞とは……「ある地域(任意のエリア)を舞台にした「3分以内の予告編映像」」を制作・エントリーして競われる映像コンテスト。未完成映画予告編大賞公式HPより引用




高校を卒業した日から入学・入社するまでの僅かな期間。
何者でもなく何者にもなる可能性を持った5人の少年少女が、夢を見て現実を見て、そして改めて自らの夢を再確認していく物語。


5人それぞれ抱えている事情は全く違うんですが、しかし「将来について行き詰まっている」という点では共通します。
高校を卒業した解放感と、広大な世界に放り出された孤独感が綯交ぜになった感覚。
故に、それまで集まったことのない5人がそれぞれに親身になり、それぞれの想いに触れ、怒り、励まし。
高校という青春の終わり、そして新しい世界の始まりに輝く彼女らの姿は明けの明星のようで。
面白かったです!!






「こんな青春してみたかった」と言うにはそれぞれの事情が重いんですが(汗)、不思議と共感している自分もいます。
『純真を歌え、トラヴィアータ』でも感じた、覚えがないのに経験したことがあると確信するあの感覚ですね。
なんでしょう……?んー、でもやっぱり少し違いますね……
『トラヴィアータ』は走っている途中に限界を感じて歩いたけど再び走り出す話で、『グラフィティ』は走り続けているんだけど目的地が(何なら次の一歩でさえも)分からない話、みたいな。






事情の重さに付随して、締めはやや強引というか「このあとどうするの!?」的な部分はあります。
優斗とか絶対ヤバいじゃないですか……
あと美紀の父も……
いや、マジで優斗は真っ先に高崎出るべきですって……!
1時間の境界線とか家業とか気にしている場合じゃないですって……!!





タイトルの「。」がエモいです。
5人にとって高校生活の終わりであり、美紀たち東京へ行く組にとってはこの輝かしい2日間が高崎での(ひとまずは)最後の思い出となり。
文が終わるということは、次の文の始まりがあるということであり。
なんか、そういうことですよ。うん。






読書メモ





8p:白い観音像
⇒そういえば市役所裏から烏川挟んでの山の上に観音像ありましたねー!
地元……というほど近くはないですが、大船観音も山の上の白い観音様なのでそういう文化なのかな?と思った記憶があります。



15p:脱字?
⇒6行目「ってか、東京行くと美紀すごいねー
一瞬方言かと思いましたが「か」抜けっぽいですね。



24p:満開の桜
⇒ほんと高崎市役所裏の桜、すごい綺麗だったんですよー!




102p:知らなかったこと
⇒卒業しそれぞれの道を歩もうとする今だからこそ知れたことなのか、それとも自分が知ろうとしなかったから知らなかったことなのか、あるいはその両方か。
しかし、形や大きさは違えど胸に抱えていた空虚さは同じ。

この空虚さがこの作品の1つの軸ですね。
例えば美紀は、高崎で一生を終える生活に漠然と感じる空虚さを変えることと、服飾に関わる仕事という夢が合わさり東京へ向かうことを決意。
直樹は、自分が何も持たない空虚な人間だと自覚しているからこそ、お調子者というピエロ役を演じてクラスに溶け込む。
他の3人もまたそれぞれの空虚さを抱えていて、いや、多分作中の他のキャラやもしかしたら私たちも日々こうした空虚さを持っていて、それを埋めるために趣味なり夢なりに逃げているのかもしれません。
……なんか無駄に思考が深い。



103p:水切り
⇒大雨の後とかでなければ、土手から川面ギリギリまで下りることができます。
そう、私も旅行中に川まで下りました!
そしてテンションのままに水切りして……人生初のぎっくり腰ですよ……



110p:表紙のシーン!
⇒こういう演出あると疾走感のある青春!って感じがします!!
フィーリングです。



まとめ




最後にもう1つ。







あとがきに名前が載ってます!!!
「デスカイザー様」って!!!







経緯!
3月末に友人2人と高崎に小旅行していたんですよ。
で、「高崎なうー!」みたいなツイートを呟いていたら、古宮先生から「高崎の写真たくさんください」とご連絡をいただきまして。
そもそもノープランの旅行だったので、駅の写真撮ったり、大通り沿いに歩いてみたり、市役所の裏の桜と川を眺めたり。
そんな道中の写真を送りまくっていたら……これですよ……!
Twitterってすごい……

もし高校卒業直後の自分に声を掛けられるなら、
「将来あとがきに名前載るから、今のうちにHN変えとけ」
って伝えたいです……
多分言われても当時の私なら変えないですけど……




貴重な経験、ありがとうございました!





そんな経緯があっての読書だったので、そりゃ面白いに決まってます。
面白いに決まってますが、この経緯が無かったとしても同じ言葉を発していたであろうことは想像に難くないですね!
感情を揺さぶられ、考えさせられ、ドキドキして!!
すごく良かったです!!!


……徹夜明けで読んでいたので、今度もう1回じっくり読み返してみようと思います。




以上!




今日のラノベ!



ぼくがビッチになったワケ

ぼくがビッチになったワケ

著者:
ピジョン

イラスト:
さめまんま

レーベル:
DIVERSE NOVEL


【あらすじ】

 高校3年生の梅雨の日の放課後。御影悠希は喋ったこともないクラスメイト・新城馨から2000円で貞操を買われることになった。
 とある事情からお金が必要だった御影は、深く考えずに彼女の誘いに乗ってしまう。
 新城の行動をきっかけに、御影を狙う女子たちの欲望が絡み合い、後戻りのできない深みにハマっていく――





感想:★★★★☆





犯人は深山
※本編とは一切関係ないですが、何故か頭から離れないのでここに公開し供養とさせていただきます。
※でも事件が起きたら深山がヤンデレ化したことを真っ先に疑うんだろうと思ったり。
※あるいはスポーツドリンクの仕返し








DIVERSE NOVEL公式さんにフォローいただいたからチョロインと化したdeskyzerさんシリーズ第2弾!
今回はKindleにて半額だったタイミングで購入していた『ぼくがビッチになったワケ』です!
同じく半額で購入している『姻神之島』『不屈の善戦帝王』、それと書籍で購入している『復讐の為に鐘は鳴る』『トモハメ』の計4冊も8月刊の発売までには読み切っておきたいところです。





さてさて。





読み始めの印象は「逆援交から始まる恋物語/成り下がり譚」
新城馨(表紙右上)に童貞を2000円で買い叩かれ、偶然居合わせた優等生の秋月蛍(表紙左上)に失望され……という導入部。
「さては主人公虐げられる系かな?」と思いきや本編一章開始時点で既に形勢逆転済で、主人公・御影との性交に溺れる新城の姿が。
一方の御影は、導入部からの1ヶ月で“すれた”感じ。
後暗いことへの心理的な抵抗がなくなり、むしろ自分の境遇と合わせて鑑みて積極的に生かしていこうとしていきます。

そして幕間「新城馨」にて明かされる新城と御影の微かな繋がり。

ここで作品の印象が最初に感じていたものから変わりました。
「始まっていた恋物語/沈みきっていた主人公」







自分がバカだということは百も承知で、それでも自分に考えついて自分にできることは何でもやる覚悟で突き進む新城は、不格好ながらも格好良かったです!
御影の各ヒロインへの態度は、主導権を握っている者として相応し“すぎる”姿であったことが今作のダークに感じる部分の大半を占めていたように思います。
自分の体に刻まれた無数の傷跡に達観し、純粋な行為と善意から来る言動を容赦なく撥ね退け、それでも向けられる好意を「諦めと共に」受け入れる姿、そして何よりも御影父の御影への接し方・話し方がかつての彼の体験を物語っているようで恐ろしかったです。






父と言えば。
私の頭の中では今回、「うまいこと動いてくれないキャラ」と「恐ろしさを感じるほどリアルに動いてくれるキャラ」にハッキリと二分されたこともまた印象的でした。



うまいこと動いてくれなかったのは、新城・御影・秋月・皆川……ほぼ主要メンバー。
対してリアルに動いてくれたのは、深山(表紙右下)・葛城(表紙左下)・御影父……どちらかというとサブキャラ。



皆川はまだ登場が少ないので別として、新城は好意が突出するあまり歪んでいるように見えてしまうタイプ、御影と秋月は狂気すら感じる二面性が滑らかな想像を停止させてくるタイプでした。


逆に深山・葛城・御影父は御影への想いが純粋で一本な分、勝手に動いてくれるタイプ。
特に深山が秋月に一喝するシーンと御影父の出てくる全シーンでは、御影を案ずる気持ちが痺れるほど感じられました。


ただこの純粋組も、純粋なあまり狂気の片鱗をちらつかせてくることもあり油断ができず(新城がそもそもこのタイプ)。
故にページを捲る手が止まらないこと止まらないこと……
あるいは、ただひたすらに葛城のお泊りHが読みたいあまりに読み急いでいたともいう……!!

はい、deskyzerの推しは葛城ちゃんです!
見た目・性格が好きなのはもちろんですが、御影との関係が新城にバレた時の双方のリアクションが面白そうなので……!
新城が無言で折りたたみナイフを取り出すとか、黙って御影を刺すとか、色々想像できます……ウフフ




読書メモ(Kindleロケーション標準)





ロケーション1308:出ていきなさいッ!!
⇒上述の深山が秋月に一喝するシーン。
痺れました!
ここに至るまでの物語ではそれぞれのキャラの役割や立ち位置が微妙に定まらず、個として分散している感じがありました。
なので、僅かにですが惰性で読んでいる感覚もなくはなかったんですよね。
ですがこの一喝で一変。
御影から見た秋月のポジションが「善を押し売りしてくる奴」に固定されたことで、他のキャラも次々と定まっていき見事にカチッとハマりました。

その後偶然にも御影と同じく、深山が激情を顕にするシーンを待ち望んでいましたが中々訪れず、おあずけを食らったかのような目をしているアカウントはこちらです。




ロケーション1526:自主性
⇒剣道部のマネージャー的な存在として動く御影を見て深山が感じた漠然とした不安。
それは見事に的中していて……。
「怒られたくない」「殴られたくない」
だから少年は言われる前に察して動く力が伸びているんですよね……
もしかしたら御影は、既にこの頃から秋月をかつての母の姿に重ねていたのかもしれません。






まとめ




Hシーン的には葛城のお泊りックスが最高だったのだけれども、物語的に瞬間火力の高いシーンに大体深山がいるのがとても不思議です。
個人的にはどちらかというとあまり好きじゃないタイプの子なのに……

電子書籍だったこともあって引きのタイミングが掴めず、「えぇっ!?ここで終わり!?」感がとても強いので2巻が今から楽しみです!
皆川の巻き込まれる事件とか、秋月の御影への態度とか、葛城との秘密愛とか、楽しみなシーンはいくらでもありますから!!


また「御影がビッチになったわけ」が最終回答としてどこに落ち着くかというのも、楽しみなところです。
1巻終了段階では……「父のため」が端的でしっくりくるかな?



以上!


今日のラノベ!



異世界でビッチな女神の信者を増やす簡単なお仕事です



異世界でビッチな女神様の
信者を増やす簡単なお仕事です

著者:
ません

イラスト:
しりー

レーベル:
DIVERSE NOVEL


【あらすじ】

ある日突然、異世界の女神・ラーナ様に異世界転移を命じられてしまった、冴えないおっさんの鹿島吾郎。ラーナ様いわく、転移先の世界で信仰する信者が減ってしまい消えてしまう寸前だという。そこで、信者獲得を目的に吾郎を女神の代理人『名代』にするべく目をつけたのだ。契約を結べばラーナ様の身体を好き勝手してもよいという条件を出され、性に奔放な吾郎はホイホイと請け負ってしまう。しかし、転移先の世界は盗賊やモンスターが跳梁跋扈する修羅の世界だった!!かくして吾郎は、微妙に役に立たない女神の権能チートを駆使して、信者獲得に奔走することになる―。




感想:★★★★★




改めて振り返ると性に奔放な人しかいなかったのでは……?









「どうやって信者を増やしていくか」よりも、
「誰が最初に吾郎とヤるのか」を燃料にして読みすすめていた感あります。




大本命は他人のセッ○スをおかずに隠れて自慰しちゃう系むっつりエルフのディーニ(表紙の金髪っ子)。
しかし冒険者パーティのクレアとルルも無くはない雰囲気。
クレアは本気で吾郎を嫌っているわけですが、リーダーのアレスの為という理由が付いてしまえばいけそうな雰囲気がありました(表紙奥の青髪)。
ルルは「アレス」という人ではなく「将来安定の貴族」というステータスを見ていたので、もし吾郎の名代という立場を貴族と同等のものとして認めたのならば十分有り得る話(表紙右の黒髪)。

さらには村で出てくる若妻ニーナ、宿の女主人ミリル、助けたケットシーのニャーコという選択肢もあるわけです……





あの子と距離を縮めたかと思いきや、そっちの子と腹を割って話して……おや?彼女と二人きり?






ということで、

異世界転生後初体験はあの女の子になったわけですがここでは名前を伏せておきましょう!ニヤニヤ





個人的にはとても嬉しい人選でした!

むしろ彼女のHシーンが無かったら評価下げてやろうくらいに思っていました(おい


表面的な行動とは裏腹に彼女なりの貞操観念はしっかり持っていて、「Hする」ということの重要性が他のヒロインに比べて強いんですよね。
あと今後の展開が一番荒れそうなヒロインでもあるので、物語的に見ても美味しい人選。


ちなみにラーナ様は転生前の体験なのでノーカンとさせていただいております。
神様は「掴みの一発」要因にして、マニアックロリ要因。







ラーナ様の信者を増やすために最も効率の良い方法が「乱交」と提示されているだけあって、今作の多人数プレイ率は高め。
同意の有り無しの差はあれど。
逆に言えば、今回吾郎は1対1でしかヤっていませんが続きが出れば複数プレイが増えていくことになるでしょう。
……それは楽しみすぎますね(ゴクリ
待ちきれない方は3章までノクターンノベルズさんで掲載されているので、そちらを読むのも有りかと!(1巻=1章)
私は…………書籍が打ち切られるまでは我慢します。
イラストの力を得て完全体となった姿を待つのじゃ……

イラストのしりー先生はビギニングノベルズの『人食いダンジョンへようこそ!』で拝見して以来でしたが、やっぱりメリハリのある身体とちょっと悪い目つきが最高です……!
人外のリアルさもすごいですね……
ケットシーで欲情できる日は来るのだろうか……





読書メモはなし。



まとめ




DIVERSENOVEL公式さんにフォロー頂いたので折角だからと手にしてみましたが、「軽い気持ちで手に取ってしまいすみませんでした!」と言いたくなる良作でした!

公式リンク貼っておきます
DIVERSE NOVEL 公式HP


今のところ、17年11月、18年2月、5月と刊行されているので、次の刊行は8月になるのかな?といったところ。
今作も含めた11月、2月刊行の4作品に関してはKindleストアにて半額セールを実施中!(2018/7/9現在)
「Hな作品を書籍で持つのは……」という実家タイプも、「特に理由は無いけどトイレに持ち込みたい」という実践派の諸兄も満足の電子書籍でのご購入はいかがでしょうか?
(下のリンクからストアに行っても良いのだよ?)




続刊の刊行があると信じて。



以上!



今日のラノベ!

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モンスターがあふれる世界になったので、
好きに生きたいと思います

著者:
よっしゃあっ!

イラスト:
こるせ

レーベル:
GAノベル


【あらすじ】

ブラック企業で社畜として働くカズトは、ある日の深夜、会社から帰宅途中に謎の大きな犬を轢いてしまう。その瞬間、彼の頭の中に声が響いた。“モンスターの討伐を確認―経験値を獲得しました”“クドウ・カズトのLVが1に上がりました”“カオス・フロンティアにおける世界初の討伐を確認―ボーナススキル『早熟』を獲得しました”「なんだよ、スキルって…それに世界初討伐だって…!?」翌朝、カズトが目にしたのは変わり果てた街並み、そして人々を襲うモンスター達だった!突如として世界は変わってしまったのだ、モンスターが現れ、レベルやスキル、ステータスが存在する、まるでゲームの様な世界へと…!!偶然のモンスター世界初討伐で手に入れたボーナススキル『早熟』を活用しつつ、レベルを上げてちゃっかり生存できるのか!?狙撃少女ナツや愛犬のモモと共に、モンスターあふれる現実を舞台にしたカズトの命懸けの冒険譚が今始まる。





感想:★★★★★






メインヒロインは柴犬












「もしも現実世界にモンスターが現れたら」





そんな他愛もない妄想が現実になった世界で、前日まで社畜だった主人公・カズトはどう生き延びるのか!?という物語。
よっしゃあっ!先生は某MAD動画でたくさん笑わせてもらったので、発売前からめっちゃ楽しみにしてました!
……先月は新作が豊作だったので、渋滞待ちでしたが。

えー、まぁそんなわけで期待は高かった今作。
予想通り、良い意味で期待を裏切る作品になってくれました!!






まず、メインヒロインは柴犬のももです。
これは誰が何と言おうと確定事項!

ウルフ系モンスターをじっと見つめるカズトに嫉妬したり、目をらんらんと輝かせて「褒めて!」と体を寄せてきたり、カズトを信頼して突攻しかけたり。
なんかもう、これからのラノベ界はわざわざ擬人化しなくても良いんじゃないかな?って思うくらい可愛いのこの子……!


ペットの可愛さに定評があると言えばHJ文庫の緋月薙先生を思い出しますが、あちらがどこかファンタジー寄りなのに対して、こちらは現実寄り。
スキル使ったりするけど、あくまでも柴犬の範疇。
実家で柴犬飼ってた私が言うんだから間違いないです。


柴犬ってなんであんなに可愛いんでしょうね……
ちょっとタレ目入ったつぶらな瞳に癒され、主人が近づくと尻尾をぶんぶん振り、シーンごとに豊かな表情で感情を伝えてこられたら疲れも吹き飛ぶというもの。
(今週割としんどかったんですが、モモの可愛さにだいぶ助けられました。ありがとうございます)





もう1人のヒロイン、スライムのアカも今後の伸びしろを感じます。
ぷるぷる震える所作から健気さを感じてしまうのは何故なのか、恐らく誰も解き明かすことのできない永遠の謎です……!
たかがスライム、されどスライム。
固体と液体の中間に位置する彼女だからこそ可能な能力がカズトを助けていくであろうことはもちろんですが、ヒロインとしての力に期待したいです。
レベル上がってモモに擬態とかしたら、多分可愛い死する読者が続出しますね……




表紙の女の子ですか……?
知らない子ですねぇ……

というのは冗談で、スナイパーの引きこもりでメール魔です!
1巻の段階ではカズトと共に行動するに至っていないので、未知数です……
引きこもりでコミュ障でヤンデレの素質がありそう、ということだけ覚えておきましょう。





キャラ紹介終わり。






世界観その他について。



あくまでもカズトの観測によってのみ構成されているのがうまいこと排他的な世界観を作っていたのかな、と思います。
ガスと水道は使えるのに電気だけが止まっている理由は明かされず、どうしてこのような世界になってしまったのかについても(少なくとも今巻では)ノータッチ。


普通に考えたら「それどころじゃない」というのがありますが……こういう世界観の時ってそのあたりの設定考えるのが一番楽しいと思いますし、そこを得意げに披露することが作品の魅力のひとつであると思います。





そこをあえて外す。
伸びしろですねぇ!!









ケイスケ ホンダはともかくとして、主人公の見知った土地のみを舞台にしていることもそうした排他的な世界観のひとつですね。
あとがきで触れられていましたが「もし日常生活にモンスターが紛れん込んだら」というやりがちな妄想を形にしたものがこの作品です。




マンションにモンスターが陣取ったら。
ホームセンターに立てこもったら。
近所の誰かがモンスターに殺されそうになっていたら。






あえて私の近所のホームセンターをイメージしながら読んでみましたが……転生ものとは比べ物にならないくらいモンスターとの戦闘がピリつく感じがして楽しかったです……!
こうした楽しみ方ができたのも、主人公主観で排他的だったから……とも言えるかもしれません。
(そろそろ排他的って言いたいだけになってきました)
「主観存在の見知った街」を舞台にすることのみが、今作を読むときに課せられた想像の幅。
ですから、ある意味ではロールプレイング・ノベルというような言い方もできるのかもしれません。
もしかしたら(私は一切読んだことがありませんが)TRPGのリプレイ小説なんかにも通じる面白さがあるのかも?








ああいう世界になってから、一度たりとも会社の心配をしないあたりブラックだなぁって(小声)






読書メモ





112p:シュッと刺して捻る
⇒猛烈な既視感と頭をジャックする「狐」というワードに悩まされていましたが、無事『東京レイヴンズ』の次回予告のコンのセリフだということを思い出せました……!



118p:自販機
⇒こちらは『デュラララ!』ですね!
今回気づいたパロネタはこの2つくらいだったんですが、もしかしたら他にもあったかもしれませんね……
このあたりのネタの使い方は、流石「いろいろ間違っている」の生みの親と言ったところ。
ほんと好きだったんですよ、あのMAD……
けい○ん聴いてる一○通行さんとか次回予告とか……



122p:ヒロイン
⇒ここで初登場のイチノセさん。
「そういえばここまで犬だけだったな」って思うくらいにはモモが正ヒロインだったので問題なし。
イラストも普通に可愛いのに、モモがパーフェクトプリチィなので見劣りしてしまうという致命的なバグを抱えているヒロインというのも新しさがあって良いですね。
……良いのか?



245p:暗殺犬
⇒この語呂の良さよ。






まとめ





ここまで全く触れていませんでしたが、スキルやジョブの使い方を模索していくのを追体験するのが楽しかったです!
『オンリーセンス・オンライン』の序盤みたいな、組み合わせと試行錯誤で困難な課題に立ち向かっていくのってワクワクします!


他作品名を出すことが多い感想で申し訳ないです……
これでも最低限に留めてはいるんです……

ただ、これもまた「妄想が現実になった」という世界観だからこそなのかなぁ、と。
妄想の基になるのはフィクション作品の面白かったところだと思うので。
故にこの作品に限って言えば、他の作品で例えたくなるのは「自分が妄想している」という錯覚の表れなので、ある意味最大級の賛辞なのだと言い訳を記しておきます。はい。





つらさや苦しさも兼ね備えた、「もしモンスターが現実世界に現れたら」という妄想の完全版。
2巻も楽しみです!




以上!



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