カテゴリ: その他のレーベル

今日のラノベ!

無双航路

無双航路 1
転生して宇宙戦艦のAIになりました

著者:
松屋大好

イラスト:
黒銀(DIGS)

レーベル:
レジェンドノベルス


【あらすじ】

 意識を取り戻した鬨、普通の男子高校生・阿佐ヶ谷真は、なぜか異世界で帝国艦隊所属・宇宙戦艦カプリコンのAIになっていた。当の戦艦カプリコンはといえば、敵の連合艦隊に針路を完璧に包囲され僚艦もわずかという絶体絶命の大ピンチ。しかも艦長は儀礼的に乗艦していたお飾りの皇女で、彼女からの戦術的な助言は見込めそうにない。AIとなった真は「人間」でもある自分の特性を活かし、生き残るため斬新な戦術を駆使して撤退を試みる――。
「小説家になろう」発の作家が描く「まだ誰も見たことのない最強の撤退戦」がここに始まる――!




感想:★★★★★



エビフライ!
ハンバーグ!
チキンライス!

大人向けお子様ランチ食べた時の「結局こういうの好きなんだよな~~」って感覚に近いものを味わえる1冊。







……大人向けお子様ランチ食べたこと無いですけど(おい
あと皿に描かれてるくまさんは、デフォルメされてないガチの熊の絵なので リアルッ













人間としての自我が強いことでAI規範に縛られずに行動することができるAI・アサガヤシンが、完全包囲された状態から本国への撤退を試みる壮大なスペースファンタジー!






まず最初に、アサガヤシンが放り込まれた状況をおさらい。



主人公の属する帝国と、帝国から独立した唯一神の存在を根幹に据える連合との星系を股にかけた大戦。

帝国が大艦隊を引き連れて連合の懐へ仕掛けるも、“指揮官席での謎の爆破事件”により多くの戦艦・巡洋戦艦の艦長・指揮官クラスが死亡。
各艦では臨時昇格による艦長の交代を余儀なくされ、指揮官の技量不足はそのまま絶望的な戦況へと如実に反映されていた。

巡洋戦艦カプリコンでは継承権の低い皇女でありメインヒロインであるソハイーラが臨時艦長となっていたが、それと同時にAIの不調も発生。

AI「カプリコン」の不調、その代替人格となるかのように現れたのが、主人公であり人間であった頃の記憶を持つAI・アサガヤシン









つまりですよ。
物語が始まった時点で、





◎絶望的戦力差の撤退戦(戦記)

◎宇宙艦隊のドンパチ(F寄りのSF)

◎アサガヤシンは何故AIに?(S寄りのSF)

◎艦長は何故、どのような手口で殺された?(ミステリー)

◎AIは規範で機能を制限されている(「超」現代科学)

◎代理艦長ソハイーラの受難(ライトノベル)





……と、これだけの要素が確約されているわけです!

さらに中盤までに追加される要素として、





◎継承権・権力争い(政争)

◎AIと魂(「超」現代科学)

◎指導者の資質(戦記)





……などがありまして、濃いです!濃密です!って感じです。うんうん。




基本的に今巻では撤退戦がメインに……つまりは敵の目をいかに欺き、いかに想定外の戦略を打ち出し包囲を突破するかが最大のポイントとなります。
……何はともあれ「生きてこそ」ですからね。




危機を乗り越え対応していくなかで色々な事実に直面し、それに対してAI・アサガヤシンはどう思うのか、人であるソハイーラはどう思うのか。
存在のあり方が違っても、魂を持つ存在であるならば同様に接するべきなのか。


星系レベルの広大なフィールドを舞台にしつつ、実は焦点の当たっているポイントは脳や魂といった人間の内面にあるものっていうのが今作を読んで心を動かされる理由なのかなー、と思います。
ロマンというか何というか。
宇宙に進出し、自由に行き来することができるようになっても尚、AIの取り扱いに神経質になってるあたりが「人間」だなぁと。





今作の感想って「書きたいことがいっぱいある!!」ではなく、「色々……あったなぁ……(遠い目)」ってなるタイプだなって10日近くかけてこの記事書いてて思います。

いや、違うんですよ!
途中までは「あー……ここ好き……書く……メモ」とか、「ここあの時のアレかー!メモ」ってしてるんですけど、ラストまで読むと全部飛んじゃいます…………!







ええっ!?



そう来る???



今までは何だったというか、むしろこれからどうなる???!?? 




…………って。



それで落ち着くならまだしも、区切りがまぁ絶妙で最後に投下された爆弾を何も処理せず終わるんですよね!

爆弾処理班!爆弾処理班はまだか!!(左手の感覚で残り20ページ)みたいな感じで終わっていくわけですよ。

でも俯瞰してみるとしっかりスパッとそこで物語がしっかりひと段落してる。
そういう意味ではスッキリした読後感に繋がっている面があるわけで。



でも、そこでアレがこうなった(ネタバレ対策)ということはアサガヤシンとしてのスタンスもまた変わることになるわけなので、2巻読むためには前提からまた1度世界観について理解し直さなければならないわけです。
物語がひと段落しても、世界は続いているって良いですよね……










末筆になりますが、





無人在〇線爆弾大好き!!!!








以上!





今日のラノベ!


ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記 2

ゲーム実況による
攻略と逆襲の異世界神戦記 2

著者:
かすがまる

イラスト:
海鼠

レーベル:
レジェンドノベルス


【あらすじ】

 超難易度ゲーム『ドラゴンデーモンRPG』を愛するプレーヤーの夢、人間救済ルート。ゲーム実況者いもでんぷんは意気込みも新たにそれへチャレンジしていくが、同じように、人間と敵対するヴァンパイアやエルフへ深く関わる者たちがいた。正体不明のルーマニア人と、世界最強のアメリカ軍である。異世界の最終戦争は人類規模で激化していく。はたして『ドラゴンデーモンRPG』とは何なのか。戦禍の真実をいもでんぷんは知ることになる!
 



感想:★★★★★







どこかで心を掴まれる。
掴まれたら引き込まれる。
今回私は120pくらいからズブズブと。











ちょっと読了から時間空いてしまいましたが、1巻段階でのdeskyzer的レジェンドノベルス好きな作品ランキングトップ3入りは確実な『アウタラグナ』の2巻を読みました。

優しく、穏やかな感想をお送りしようと思います






ルーマニアンの存在が浮上してきたりしたものの、ヴァンパイア勢力の使徒を1人蹴散らしたこともあって(1巻の惨劇を見事に忘れ)割と穏やかな気持ちで読み始めました。

エルフ、ヴァンパイア、そして人間勢力の布陣や各戦力の分配だったり、いもでんぷん以外の“神”=アメリカ軍がどういう戦況を望んでいるかだったり。
治世と計略に頭を使っているうちは不測の事態でも起こらない限り誰も死にませんからね。
……人間はそれでもなお食糧確保の問題、散発的なはぐれヴァンパイアの襲撃などがあるため平穏とまではいきませんが。戦っているよりはよほど。ね。



73pから5ページほど、雑兵ムラソウという男がクロイ様や騎士たちの活躍を見て、涙を必死に飲み込みながら口惜しがるシーンがあるんです。
そのシーンが2巻前半部をよく象徴していると思います。

何故なら、口惜しがる余裕があるから。


それまでの人間勢力は、明日どころか今を生きるのにも死に物狂いでした。
けれどクロイ様がヴァンパイアの使徒を打ち倒したことで勢力図が動き……もとい、勢力として人間が感知されるようになりました。
それはつまり人間が人間として生きるに足る存在であると周囲に認められるための第一歩で、人間が人間としての未来を描く可能性が生まれたということだと思います。

だから、殺された人を想い、使徒様のことを想うあのシーンが胸に響いたのかなぁ、と。



ね。


だからその後で、













ムラソウさぁん!!!












って、当然なるわけじゃないですか……(泣)
これ完全になんたらパインの流れ……

でもこれですよ、これが『アウタラグナ』ですよ……
世界を切り取って伝えてくれるキャラが多いから、割とこまめに大きいダメージくらって読み進めることになるんですよ……
だから好きなんですけども……ッ!








そこから先は息つく間もない戦場の緊張感の連続。
各地で繰り広げられる、激戦に次ぐ激戦。



(以下ネタバレなので反転)


開拓軍将ヘルマン・バンドカンが率い童女シラも参戦した砦の防衛戦では、シラに大人としての矜持を最後の最後まで立派に示してみせた閣下の姿に涙し、守られる側にいたアンゼとシラの無念と決意に心震わされ。


まさかの第七王子だった司祭フェリポ、王妹の狂信により娘を殺されている商人アンゼ、有力貴族としての立場以上に王からの信頼篤いウィロウ家。
それぞれの立場でもって王都陥落の報を聞き、反乱軍と相対し。


あのヴァンパイアですら過去の些事に思えてしまうような、文字通り桁違いの大きさであるデーモンとの戦はこれまで培ってきた経験をすべて結集させたもので。
で、いい感じに人間側の調子が良くなると水を差すのが定型句なのかな?ってくらいのタイミングでご登場召された2体目&3体目のデーモンさん。

……によって遂にメインメンバーからの死者がアンゼさぁんんんんんんん………



でも死んだ人たちもクロイ様のもとで軍勢の一員となり共に駆け行くぅぅぅぅ………あぁぁぁ……


(ここまで反転)




いもでんぷん側の世界にも見逃せない大きな動きが幾つもゴロゴロしていて、ついに「異世界神戦記」が本格的に始まったなという印象です。

異世界の戦記ものであると同時に、異世界の神による戦の記録でも……あるのですね!?
今自分で書いててしっくり来てビックリしました。

なるほど、そういう理由でも動画という形で記録の残るゲーム実況者は最適なのか……



「これとそれを理解していた後に、ジャガイモはどんな種類の判断で神としてパスをのり付けするか?」
(ここぞとばかりにルーマニアンばりの再翻訳使うのやめなさい)








今回も心震わせられました……!




それにしても、なんでこの身をクロイ様と共に戦うことに使うことができないんでしょうか……
意味がわかりません。
何ができるかじゃないんです、何がしたいかなんです。
それこそムラソウさんのように、簡易的に死者を弔い、食糧を運んだりするくらいしかできないかもしれないです。
というか十中八九そうでしょうよ。
でも。
それでもクロイ様がああして道を示してくださっているあの場所で、人間としての鬨をあげるその只中に共に在りたいんです。




半ば冗談、半分本気でそのくらい思ってしまう読後感でした。
3巻はどうなるんでしょう……
いもでんぷんの決意のその先が試されます……!







あとあれな。
サラッと行方不明になってる原子力潜水艦は忘れないようにしておこうな(メモ)






以上!



どもー!
デスカイザーです!!




平成最後のレジェンドノベルス!
さっそく見ていきましょう!






レジェンドノベルス
2019年4月刊は
4月7日(日)発売!




お店によっては早売りあり!
というか曜日的に5日頃には並んでそうですね!













◎『無色騎士の英雄譚 2』


著:浦賀やまみち イラスト:ヤマウチシズ
ISBN:9784065145470





【あらすじ】

 輪廻転生により、剣と魔法の存在する異世界で第二の人生を始めることになったニート。幼馴染の少女コゼットと将来を約束しあい幸せの絶頂にいたニートだが、予想だにしない不幸が重なり戦奴にまで身を落としてしまう。
 彼は激しい初陣にて「紅蓮の槍」と称される強力な敵将と戦うが、奇跡的に一命をとりとめた。だがニートの命を救ったのは運などではなく、日頃から行っていた武芸の鍛錬によるものだった。
 紅蓮の槍こと武将・バルバロスは、ニートに確かな武の力が備わっていること、そして不思議な魅力を見出し自分に仕えさせる。しかしバルバロスは、ニートが想像していた以上の名家の大物だった。気軽に「おっさん」と呼んでいた人物が大国・アルビオンの侯爵であることを知るニート。彼は客人として扱われるどころか、想像もしなかった好待遇で迎えられることになる。
 これは……もしかしなくても、出世街道の始まりか!?
 

落ちたならば、ここからはのし上がるだけ!


ということで第2巻の発売ですが、私まだ1巻読めておりません……
ニート(人名)どうなるんでしょう……!
あとコゼットどうなってるんでしょう……
気になるので早く読まなければ……!

私と同じ未読勢は1巻のリンクも貼っておくのでよろしくどうぞ!!







NEXT!




◎『JK無双』


著:津田夕也 イラスト:あきま
ISBN:9784065145494







【あらすじ】

 主人公の女子高生はある朝、世界がゾンビだらけになり「終焉」を迎えていたことを知る。だがJKはさして動揺することもなく、祖父が遺した日本刀を手に街へ冒険へと洒落こんだ。出会う人々を無作為に救い、出遭うゾンビを慈悲なく始末していくJK。そして頭の中に流れる謎の「幻聴」。
 近隣にある通学していた学校に向かうと、JK以外の「無事な人間たち」の一部が校舎の守りを固め、セーフティゾーンを形成していた。JKは彼らに合流し、他の無事な人間を探索し救うために刃を振るう。
 敵を倒したり特定の条件を満たすと頭の中に流れる「幻聴」を彼女はのほほんと聞き流していたが、それらは主にステータス上昇のアナウンスの役割をしているようだ。つまり……ゾンビをバッサバッサと斬り捨てまくるJKの進化が止まらない!? 彼女はどこまで強くなる!?
 既存の世界終末劇とは一線を画す、クールでホッコリとした冒険活劇開幕!
 

この表紙でホッコリ……だと……?!


新作1冊目は赤ジャージとゾンビが印象的な『JK無双』!
あらすじ最後の一文以外にホッコリ要素が1ミリもなくて動揺が隠しきれないんですが、本当にホッコリするのであればまさに既存の作品とは一線を画すもので間違いないでしょう。

津田先生はファミ通文庫で何冊か出されている御方。
直近だと1月に『32歳、《ルールブック》片手に異世界救世旅行』を出されています!
作品の色を全く変えてくるのか、はたまた根幹の部分(=ほっこりの魅せ方等)に自分色を出してくるのか。
あわせて注目です!


あきま先生は昨年画集を出されているみたいです。ラノベ関係は初かも……?
(リサーチ下手←)
 
ゾンビもの好きなので、すごく楽しみです!!










NEXT!




◎『予言の経済学 2 巫女姫と転生商人の異世界ギルド代表選対策』


著:のらふくろう イラスト:七和禮
ISBN:9784065145937





【あらすじ】

 蜂蜜商人としての「本業」に精を出す一方で、新たな問題が立ち上がった。王子の婚約者と宰相の孫を後ろ盾とする王都有数の大商人を敵に回して、平民学生が実家の名誉をかける一大イベントである学院祭に模擬店を出展し、成功しなければならなくなったのだ。しかもほかならぬ王女アルフィーナの頼みとあっては無視するわけにはいかず、思案するリカルドは、自身を慕う後輩のミーアとともに、知恵を振り絞って参加することを決意する。さらに、この「模擬店戦争」は、食糧ギルドの時期代表選をにらんだ、代理戦争でもあったのだ。
 資金力、販売力で圧倒的に上回る商売敵だが、転生してきたリカルドには、現代の経済学という誰にも負けない武器がある。資金と規模で勝てないなら、こっちの武器は「商品力」さ。
 リカルドの意地をかけた新たな挑戦がこうして始まった!


なんか表紙に違和感あると思ったら、こんなにどアップで3人並んでるのにカメラ目線じゃ無いんですよね!
完全に2人で話して主人公は悩んで……な作中のワンシーンみたいな。
そういうとこだぞ!
本当そういうとこ大好きだぞ!!


皆様こんにちは、ファン予備軍です。
経済学部卒として絶対に外れない1冊だと思いつつ積んでます。
……あ、いや、自室のレジェンド棚で見た覚えないので多分まだ買ってないですね。
今月買いますごめんなさい!

折角なので1巻も貼っておきます。
ぺたり。










NEXT!



◎『俺はダンジョンマスター、真の迷宮探索というものを教えてやろう 1』


著:北乃ゆうひ イラスト:黒井ススム
ISBN:9784065145975





【あらすじ】

 荒谷逢由武は死んだ直後に、異世界の使者から、魔法のタブレットを授かり、ダンジョンマスターにスカウトされる。
 元々RPGの仕掛けダンジョンや謎解きダンジョンが好きだった逢由武は、面白そうだからと引き受けてみたものの、この世界の冒険者たちは、どうやら謎解きの「な」の字も理解できてないっぽい。「なんだよ、脳筋野郎ばっかりかよ!」
 そんなところにやってきた一組のパーティー。剣士のサリトス、女戦士のディアリナ、弓矢使いのフレッドは、他の探索者からは臆病者と馬鹿にされてきたが、思慮浅い他の冒険者たちと違って、危機察知能力も思考回路も一味もふた味も違うレベルだった。「いいねッ! いいねッ! いいねッ! 最高だよ、あの三人組!!」
 すっかり彼らが気に入ったダンジョンマスターと、彼の求める資質を持った探索者との知恵比べが今、ここに始まる!


いいねッ!いいねッ!いいねッ!(素振り)


新作2冊目は『俺ダン』『ダンマス』こと『俺はダンジョンマスター』!!
あらすじからして楽しいのがよく分かります。
このマスター、絶対謎解き作ったり3人組相手にしてるとき目輝いているじゃないですか……!
今までのレジェンドとはまた違ったレジェンドが見れそうですね……!


イラストの黒井ススム先生は、ノベル系だとオーバーラップノベルスの『最底辺のおっさん冒険者〜』でイラストを担当されています。

北乃ゆうひ先生は初書籍化!
北乃先生の奥様である明桜ちけ先生(@asakurachike)が夫婦のやり取りをエッセイ漫画という形で発信してらっしゃるので、是非是非こちらもチェック!!
ご結婚から書籍化決定までの流れが素晴らしいです(笑)

下はそんな漫画で登場した、エリマキトカゲダンスをする北乃ゆうひ先生!

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(快く掲載許可いただきまして御二方には感謝です! 改めてありがとうございます!)












以上の続刊2冊、新刊2冊が平成最後のレジェンドノベルスとなります!


楽しみオブ楽しみな4冊(+個人的には未読の2冊)となっています!
読む順番、どうしましょうかねぇ〜……

悩みます!!!!!



……ということで、(誤魔化す)
予習は終わり!




レジェンドノベルス
平成最後の新刊となる
2019年4月刊は
4月7日(日)発売!




恐らく物流の関係上、金曜土曜くらいには並んでいそうです!


以上!

今日のラノベ!


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普通のリーマン、

異世界渋谷でジョブチェンジ 1

著者:

雪野宮竜胆

イラスト:

電鬼

レーベル:

レジェンドノベルス


【あらすじ】

 仕事に疲れ、彼女とも別れたサラリーマンの澄人。新宿で出会った不思議な少年に持ち掛けられた転職話に同意すると、魔物が跋扈し荒廃した異世界の東京に転移していた。受け入れがたい現実を前に戸惑う澄人だったが、現代の物を動かすことができる管理者(アドミニストレーター)のスキルを駆使して冒険者として生きていくことを決意する。果たして、澄人は異世界で幸せと勝利を掴むことができるのか!?




感想:★★★★★




「世の中のために仕事をしてみたかった」(p15)


が、良いキーフレーズになってますね……!
シンプルに、好き。
シンプルで、好き。








具体的な説明の無いまま"異世界"渋谷に放り込まれた澄人が、生き抜き方と生き方を考えるお話。



◎生き抜き方とはつまり、自身に与えられたスキルのことであったり、武器や魔法など戦闘に関することであったり、金銭感覚やお店のルールなど根本的な世界のルールのこと。

レジェンドノベルスにしてはこのあたりの要素は結構王道ライトノベル的というか、誤解を恐れず言うのであれば「レジェンドっぽくない」感じを受けました。

日々の生活に必要だから、お金を稼ぐために必要だから知る。
あくまでそういった前提の上での、異世界的な魔法や戦闘。

んー……
つまり、この段階――生き抜き方を探っている段階での澄人というのは、場所や仕事が変わっただけでまだ「普通のリーマン」だったと取ることもできそうです。




◎生き方とはつまり、何が社会的に正解なのかとか、自分にできるのはここまでだとかは抜きに何を選択するかということ




変えたい状況を前にした時に、状況を変えようとするか否か。



この点が言うなれば「レジェンドっぽい」拘りと輝きを感じた点でした。


後半で澄人が一歩踏み出してからこの輝きが見えてくるんですが、前半と別人かな?って思うくらいアグレッシブで、しっかり思考していて、自身に素直なように見えて素敵でした!
本当の意味でジョブチェンジしたのは、きっとあの瞬間だったんでしょう。


そう、思えば冒頭の彼女に振られるシーンというのは、澄人がジョブチェンジしたシーンと良い対比になっているようにも見えます。
自らの前を去ることになる女性に、手を差し出せるかどうか。


さらには、冒険者としての先輩であり澄人に"異世界"渋谷のことを色々教えてくれるアーロン氏とそのパーティーの面々が、実は「生き方」の手本という役割もあるのかな、とも思ったり。
アーロン氏結構良いこと仰られるんですよね……



がっしりした軸と、それを支える土台と支柱。
シンプルな構造ながらも不安定さを一切感じさせないこの作りがレジェンドですね!!







さて、そろそろセリエとユーカの話をしましょうか!!




犬耳メイドがセリエ、金髪ポニテワンピースお嬢様がユーカ。


レジェンドノベルスの装丁が綺麗だっていう伝説は、創刊ラインナップの今作も例に漏れずというか始まりの1冊ですよね。

この表紙ですね、2〜3メートル離れたところから見た時と、間近で見た時だとセリエの表情が違って見えるんですよ。
前者だと無表情に見えますが、後者だとちょっとだけ微笑んでるのが分かります。

意図してのものなのかは分かりませんが、これがまさにセリエと澄人の距離感の変化を表しているようで好きです……


え……?何で微笑んでるかって……
そいつぁ…………読んで確かめてくだせぇ……!
わっちにはそんな恥ずかしいこと言えねぇやい!






あと私、長物持ってる女の子が好きみたいで、箒持ってるセリエがやばいです……(笑)
ずっとツンツンしてたこの箒持ったメイド服の子が心を開いていく物語とか面白くないわけないじゃないですか面白いですよ??面白いですね!!
はぁぁぁぁぁぁ……(尊い)






ユーカはですね…………実は見た目通り可愛いです!!(笑)

でも読んでいる間は表紙の感じよりも若干歳下のイメージでしたね……
そのあたりは出自と境遇を踏まえると少し泣けてくるので深くは語りませんが。
なんだかんだ一番切実に守ってあげたい子。






あ、私の推しはレイン嬢なのであしからず(譲れない一線)









正直なところ、創刊ラインナップにあったこの作品を見てあまり惹かれていなかったのは事実。
でも読んだ今ならこの作品が最初の4冊のうちの1冊だったことに納得です。


他の単行本レーベル市場からレジェンド市場への滑らかな流入を促すには、この作品はピッタリですもの!


狙いすぎず、読者を選びすぎず、しかし確かに伝えたいメッセージ性があり、探索などはゲーム文化的。










面白かったです!
これは2巻も読まないとなー!




以上!


今日のラノベ!

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世界を救うまで俺は種族を変えても甦る 1

トライ・リ・トライ

著者:

原雷火

イラスト:

田中健一

レーベル:

レジェンドノベルス


【あらすじ】

 自分が何者かわからない主人公。しかも身体は半透明でスライム状だ。気が付けば薄暗い洞窟の中にいた。そこに現れた青い猫のような不思議な小動物・ナビは、彼にゼロという名を与えダンジョンの冒険を促す。冒険を始める前にステータスを割り振り、ゼロが最初に姿を変えたのは、怪力とタフネスさを有す種族「オーク」だった。ゼロは不思議な力で、志半ばで息絶えても何度でも蘇り、地下迷宮の奥深くにある「真理に通じる門」を目指すことになる――時には別種族に転生してでも……。




感想:★★★★★



これが本当の虚無感……









タイトルから分かる通りループもの、いわゆる死に戻り
記憶を引き継ぎ前回までの反省を生かしながら、「真理の門を見つける」という第一最終目標、「世界を救う」という第二最終目標の達成を目指し迷宮を攻略していく、という流れですね。



ナビと出会う場所(=死に戻りのスタート地点)が迷宮の10階層、「最果ての街」のある20階層がひとまずの最深部・拠点で、その間の各層は気候・地形・出現する魔物の種類まで千差万別
序盤はゼロがそれぞれの階層に苦戦しながらも攻略していく様子が描かれるんですが、この時点で既に面白かったです!


迷宮全体で見るとパーティー、あるいはオールラウンダー型での攻略が必須に見えるところを、"力"を頼りにソロで攻略していくオークの図。
そして、ボスモンスターの存在や隠し通路など、これから触れられていくかもしれないダンジョンギミックの顔見せ。


……1冊丸々読み切った後だと、このあたりの楽しみ方が純粋すぎて。
「もうあの頃には戻れない……」って悲しみに襲われますね……









「最果ての街」に着いてからは、本質は変わりませんが内容はガラッと変わっていきます。



そう、ドワーフで鍛冶屋のガーネットとの出会いです!
ラブです!コメです!




彼女と行動を共にし、知識をアップデートし、装備を整え、情を育んでいくお話へと転換していきます。
……死に戻り作品なのに。





……死に戻り作品なのに。
(大事なことなので2回言う)









死に戻る男の主人公が、
特定の女性と仲良くなり、
読者がタダで済むわけが無い





この確定的な予感を抱き、戦々恐々としながら読み進める物語の……なんと美しいことか…………!!





己を知らなかったゼロは他者を慈しむことを知り、


夢を諦め店を畳もうとしていたガーネットは夢を叶えてくれるかもしれない最高の相棒を得て、


楽しく陽気に……グスッ


お気に入りの店でビールを傾け……


ゼロに背負われ帰るガーネット……グスッ

…………

姿かたちは違えども、


通じ合う心は本物で……グズッ……








今ここで記すべきはゼロとガーネット、2人の同棲生活を読むのが本当に楽しかったこと、そして最高の結末を迎えたということですね


君に幸あれ、ガーネット






ラスト50pくらいの感想はネタバレパートにて。




2巻はきっとまた新しい迷宮の顔を見ることになるのでしょう。
新たな顔ぶれと共に。

楽しみです!





ひとまず以上!






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