カテゴリ: 富士見ファンタジア文庫

どもー
デスカイザーです!


本来なら発売日中に感想まで上げたかったのですが、ド平日なので買えたのは勿論仕事終わりなわけでして。
ひとまず予定地作成、暫定感想(速報)の2回を挟んで明日21日に本更新したいと思います!


ひとまず目次の段階で…………



小田原祝言!!!

 


予定地建設、以上!
続きを読む

どもー。
デスカイザーです。


ファンタジア文庫30周年!
ってことで、今年は注目度を高めていきたいですね!
来月には…信奈の最終巻も……出ることですし…………。




ということで、
今日のラノベ!

織田信奈の野望 安土日記 2

織田信奈の野望

 安土日記2 小早川隆景の初恋

著者:
春日みかげ

イラスト:
みやま零

レーベル:
富士見ファンタジア文庫


【あらすじ】

時は第2次木津川口の合戦直前。織田家との決戦が迫るなか、記憶を失って、毛利家に拾われた相良良晴は…「よ、良晴。なんで自分の着替え中の部屋に!?」「まさか姉者と私を間違えたのではあるまいな?忍ぶなら私の方に…」両川姉妹に囲まれて、ドタバタな軍師生活を送っていた!?隆景に変装した元春にイチャつかれたり、隆景と2人きりで遭難したり、こども3人組や宇喜多に振り回されたり。勝利のための旅のなかで、距離が近くなる良晴と隆景のドキドキな恋と、騒がしくて楽しい毛利家の風景が、いま明らかに!11巻の裏側を描いた、良晴と隆景の船旅デート連作短編集!



感想:★★★★★



ファンは二度死ぬ。
表紙で一度、中身でもう一度。







全国版11巻の裏側、空白の半年間。
良晴が小早川隆景の恋人だった時の、甘く切ない日々を描いたストーリー。
ドラゴンマガジンで連載していたものに、加筆修正を加えたものですね。
ドラマガしっかり買ってはいるんですが、全くと言っていいほど読んでいないので初見です(なんで買ってるんでしょうね……)。




まずは表紙ですよ!
南蛮衣装に身を包んで「どう?」とばかりにこちらを見つめる小早川さん!
作中「巻ノ五」でマカオに行った際に小早川さんが身に付ける衣装だと思われますが……素晴らしいですよね?素晴らしいですね!
冷血の智将、無表情なキャラだった小早川さんが……微笑んでいる!
肩出し!フリフリ!ブレスレットにネックレス!
それでいて「一文字に三ツ星」をあしらえて!
帽子により顔半分が影になっているのも、ストーリーの重さを反映していて良いです。
作品公式Twitterで初めて見た時に確信しましたが、この表紙、間違いなく信奈シリーズでもトップ3に入る素晴らしさですよっ!!

デザイン面でもすごいのはもちろん、注目したいのは11巻との対比
この『安土日記 2』は11巻で描かれなかった空白を埋めるストーリーなんですが、そんな11巻の表紙はこちら。


織田信奈の野望 全国版 11

そう、感情表現薄めの女の子。
それでいて未来を悟り不安に駆られていることが伺える表情。
おそらくは第二次木津川口の戦いの直前あるいは開戦直後、乾坤一擲の作戦の成否を待つ姿であり、良晴の「かつての恋人」である信奈との戦いへの不安、良晴に対しての申し訳なさなんかが入り混じった表情でしょう。

そんな『全国版 11』の裏側で小早川さんが『安土日記 2』のこの表情をしていたこと。
半年間の船旅の最果ての地でこんなに楽しそうな表情を浮かべていたこと。



……僕はもうだめです!
小早川さんの悲恋に耐えられません!!!
あああああ・゜・(ノД`)・゜・あああああああ




並べることで二重に苦しい『全国版 11』と『安土日記 2』。
読み返したら追い死ぬことが予想されるので……間を空けます(読むには読む)





物語はというと、良晴と小早川さんが桃色の空気を醸し出しつつ、周りはそれを温かく見守り、ときにはちょっかいを出して照れさせつつ、遭難するようなお話です。

うん、めっちゃ遭難してますね。
博多湾から長崎へ向かう途中で難破して、流れ着いたのが沖縄本島にほど近い久高島。
冷静に考えるまでもなく死亡案件です本当にありがとうございました。
でもその漂流している間、ずっと小早川さんに抱きつかれていたというわけですから良晴は役得というか、ちょっとレポート用紙10枚くらい感想を書いて直送ください
……代われとは言わないから。



先程も書いたとおりドラゴンマガジン上にて連載されていたものということもあり、既刊『邪気眼竜政宗』に比べてコメディ寄りです。
あとで読書メモコーナーでもいくつか触れますがパロディや現代ネタが結構あります。
なので『全国版』関ヶ原編まで読んでいる身としては、この後小早川さんを待ち受けているまさに身を引き裂かれるような事態をどうしても思い浮かべてしまい違和感を覚えることもありました。正直。

でも……それも計算のうちなんでしょう。
なんてことない恋をする女の子が、合戦に身を投じ、「天下か、恋か」の二択を迫られる。
まさに『織田信奈の野望』シリーズの原点とも言うべき姿なんです、これは。

本来違和感をもって捉えられるべきことを平然と実現しようとしてきた信奈の強さを再確認させられ、常に「2つの実(すべての実)を拾う」と豪語し続けてきた良晴の常人離れした執念に気づかされ、冷血の智将として名を馳せる小早川さんの“普通さ”を示す。
そんなお話。
姫武将の皆が皆、信奈のように強いわけじゃないんだということ。
全国版で言うなら、宗麟ちゃんや謙信も「強さと弱さ」を兼ね備えた姫武将として描かれていましたが、この巻によって小早川さんも姫武将であると同時に普通の女の子なんだと実感させられました。




以下読書メモ!



読書メモ




~60p:甘酸っぱぁい
⇒全体的に甘酸っぱい空気に満ち溢れていますが、良晴の記憶に関してや小早川さんの兄・毛利隆元についてなどの「少し重い話」が軍議の場以外でほぼ無いので、あまり心配することなくラブラブぶりを見守れました。

智将・小早川隆景として『全国版』で見せていた姿と、1人の女の子として『安土日記 2』で見せている姿は全然違う姿。
姫武将として、毛利を預かる身として色恋は二の次で国のこと民のことを考えるのは当然という本人の弁も当然であり、「隆景は良晴に対してもっと素直にせい!」という元春の心配もまた当然であり……。
そんな葛藤をしつつも好きな人に好きと言ってもらえることを恥ずかしくも嬉しく思う小早川さんの純真乙女ぶりに全読者は討ち死にするのもまた当然。



66p:ガスパール、ザビエル説。
⇒よく考えると、もしガスパールが良晴の二周目なのだとしたら脳裏に残る言葉は「ジパングのオダノブナ」ではなく「ニホンのオダノブナ」になるのでは?という素朴な疑問。
そしてザビエルに顔が似ていて信奈を助けたいという気持ちがあることを素直に受け取ると、ザビエル説が浮上してくるんですよね……。
関ヶ原を乗り越えた今となっては些事ですが、ここまで来たら綺麗に正体が判明してほしいですね。



73p:いったい誰なのだこの男は。
⇒宇喜多直家、豹変。
全国版で急に露璃魂と化した直家が最初に本格的におかしくなった記念すべきポイント……?



78p:ニライカナイ
⇒章タイトル「小早川さんのニライカナイ」より。
作中124pでは「常世」「死者の世界」、ネットで調べたところでざっくりまとめると「神の世界」。
いずれにせよ迷うべきでないところに迷い込んでしまったわけですね……。



82p:渡辺綱
⇒遭難していた吉川元春らのもとに現れた北九州の海賊・松浦党。
その主・松浦隆信の先祖として名前が出ていた渡辺綱、どこかで聞いたことがあると思ったら頼光四天王筆頭の人でした!
wikiにもチラッと書いてありますね。
こういうのを見ると、歴史は繋がっているんだなぁと実感しますし面白いです。



98p:沖田畷への布石
⇒良晴の結んだ縁がまたひとつ



107p:男はつらいよ
⇒ハブに噛まれて死んで終わるドラマだったんですね……。
良晴の父じゃなくてもトラウマになるでしょうよそりゃ(笑)
でもこのラストに抗議が集まり、結果不朽の名作として映画が何本も作られることになったのだから分からないものですね~。
…………いや、これを伏線に20巻で良晴があっさり死ぬとかやめてくださいよ?



107p:う、ううう……だ、抱っこ
⇒ズッキュウゥゥン……(←ハートを撃ち抜かれる音)
…………(←サラサラと灰となり散りゆく様)

小早川さん……子供っぽくなるのは……卑怯です……(あまりの可愛さに目を覆う)



134p:口噛み酒
⇒16pの「私と良晴とには前前前世からの縁があると信じていたが 」に加えてのこれ。
ウンサクという琉球に伝わる米を発酵させて作る米は実在していて、実際に口噛み酒の要領で作られていた記録も残されてるようですが、まぁ『君の名は。』ですよねー!!
時を越えて出会った男女、常世と現世の狭間の世界、逢魔が時…。
他の要素的にも間違いないですね(笑)

例えば美濃の岐阜城で信奈と良晴がそれっぽいことしていたら作品の空気との整合性が取れず萎えていたかもしれませんが、琉球で、しかも琉球の記録に沿った形でやられたら「『信奈』だ!」ってなるから不思議です。
拍手!



147p:椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
⇒シナリオ滝沢馬琴、イラスト葛飾北斎による江戸時代のライトノベル。
そう言われるとすごい作品に思えてくる……



185p:かくして
⇒表紙の南蛮服小早川さんの出来上がりである。
旅の最果て、これが終われば戦に戻るということを理解しているからこそ、こういう表情で生き生きしているのかな?と。
小早川さんにこういう表情を見せる相手が出来たことは嬉しいですが、それが叶わない恋、あるいは道険しい恋であることは間違いないわけで、そう考えると喜びの一枚が悲しみの一枚にも見えてきます。



197p:ロペスやらメッセンジャーやら……
⇒段々ネタが自由になっていくんですよねー!!
このあたりの寛容さは、Twitter上での「真田丸」SSや季節SSでの自由奔放さの名残なんでしょうか?



200p:「その時
⇒良晴が小早川さんを取るか、日ノ本の未来を取るかの二択を迫られた時。
小早川さん。
その時、あなたは、躊躇うよ。
その選択を、あなたの大好きな良晴が、押し付けるとでも思う?



209p:うどん国
⇒ネタに容赦が無い
それでいて本編の重要な伏線を回収しているという。
いやまさか本編完結直前のこのタイミングで、松永弾正と対立して京の都を追い出され、アニメでも微妙な尺しか登場していなかった三好三人衆の行方が判明するとは!!
あのあたりのストーリーで一番気がかりだったので、一安心です。



242p:やっさ踊り
⇒気になって調べてみたら実在してました。
小早川隆景が三原の地に海城を築いた際の祝いが起源、という説についてもう少し詳しく知りたい!という方は三原市HP「三原やっさ祭り」についてのページにありますのでどうぞ。



267p:現代
⇒良晴の両親、初登場です!
良晴の空想のようでいて、もしかしたら琉球での常世の残り香のようなものだったのかもしれません。
信奈のもとに戻ることになるのか、小早川さんのもとで暮らすのか。
その選択肢の中に「現代に戻る」が含まれていないことに、また10巻・天岩戸開きの際に現代に帰る選択を自ら放ったことに対しての良晴の罪悪感なのかも。

いずれにせよ、「夢を現実にすること」「夢だからこそ価値があること」を自分の経験を元に息子に語る良晴父の言葉は胸に沁みます。
家族との望まぬ対立を数多く扱ってきたこのシリーズだからこそ、改めて提示された現代の価値観に眩しさを感じるのかもしれませんね。




まとめ




そして、物語は11巻に戻る。

小早川さんが幾度も言っているように、この『安土日記 2』は夢物語です。
叶わぬ恋が、現れないと思っていた殿方が現れ自分だけを見てくれる、そんな夢。

夢に価値があるとしても、夢を夢として終わらせてほしくないと思うのは傲慢でしょうか?
そうは思いません、いや、思いたくありません。


信奈と小早川さん。
どちらにとっても良い未来を。
どうか、20巻でそんな“夢”が“現実”となりますように。





以上!


どもー。
デスカイザーです。


Fate特番見ながらの更新。
……えっこれ見ながら更新できるのかなー!?




今日のラノベ!

暗殺拳はチートに含まれますか?

暗殺拳はチートに含まれますか?
~彼女と目指す最強ゲーマー~

著者:
渡葉たびびと

イラスト:
きただりょうま

レーベル:
富士見ファンタジア文庫


【あらすじ】

VR格闘ゲーム「プラネット」で活躍するプロゲーマーの俺は、地味で無口な同級生美少女・葵が暗殺拳継承者という秘密を知ってしまう。彼女の動きや技なら、ずっと探していた俺のライバル候補になれるはず!それでゲームに誘ったら…「俺と(ゲームに)付き合ってくれ!」「ふ、ふつつか者ですが、よろしくお願いします」告白と誤解されて、恋人同士に!?一瞬で加速する瞬発力。急所をついての一撃必殺!学校では寂しがりで甘えてくるけど、ゲームではチート級の強さで強キャラたちを圧倒する葵。快進撃を続けた結果、俺と葵のバトルの強さはゲーム内で拡散していき、誰もが知る存在となる!?




感想:★★★★★



VRゲームものです、ざっくり言うと。
そしてラブコメです。間違いなく。
でも、ゲームであって遊びではない、がデスゲーム的な意味ではなくプロの至言として機能するくらいのストイックさも内包していて。
うん、読む前から間違いないと思ってましたが、間違いないですね!!


ってことで、以下読書memoと共に!



読書メモ





25p:すごいビビッドしそうな名前……
⇒表紙の青髪の可愛い子、メインヒロイン・一色葵って言うんですが。
某ビビッドなオペレーションするアニメの赤が一色茜、青が二葉葵って名前でアニメ的にビビッドしてシンクロするんですよ。
それを思い出しました、まる
(中身が無い感想)



28p:黒髪……黒髪っ子でしたかそれはそれは
⇒だってもう青髪じゃないですかー!アバターは良いにしても制服シーンのカラーイラストも青髪じゃないですかー!
こういうことラノベだとよくあるんですけど、正直よく分からないんですよね…。
キャラを立たせるためにイラスト段階で変えたのなら文を変えて欲しいですし、イラストが文を無視しているなら意味が分からないですし、キャラ設定と文が合っていないのならどうにかせい!!って。



71p:目に入れても痛くない
⇒事あるごとに、目潰しを繰り出してくる葵ちゃん。
いくら目潰しって言ったって、こんなに可愛い子の目潰しだったら目に入れても痛くn…痛いに決まってるっ!!



97p:京アニ感
⇒こう、意味段落の終わり方が京アニの場面転換の空気感に似てるんですよ。
それが特に顕著に出ていたのがこの97pの、恥ずかしがって目潰し!なところで。
良きかな良きかな。
あの雰囲気を文章で描けるというのは才能の証!
今後が楽しみです!



123p:ガスマスク……
⇒唐突な作品雰囲気ブレイカーに絶句。
最後まで読んで、意図は把握したけれどもガスマスクである理由は不明…。



145p:墨家 画数技、かっこいい!
⇒墨家自体は中国の思想家として存在した人物ですが、それを冠する暗殺拳の正体とは…。
もしかしたら思想を発想の軸にしたのかなぁ?とか、葵ちゃんは途中までしか継承できなかったこの暗殺拳は墨家十論とかけて十画まで存在したのかな?とか妄想が膨らみます。



148p:価値
⇒敗北にも価値があるのではなく、敗北を糧に積み上げた努力により掴み取った勝利にこそ価値があるという鋭一の持論。
ある意味救いの無い無慈悲な考えですが、一方で真理を的確に突いた良い考えであると思います。
勝利至上主義とでも名付けましょうか。
指導者が方針としてこれを掲げるとややこしいことになりますが、克己のための思想としてはこれ以上ないですね。
なんとなくですが、作者自身がこういう考えを根底にお持ちなのではないかと。
文章から伝わる本気度が違うように感じられました。



170p:SAOで言うならラフコフ
⇒痛みも怪我もなく、相手が死んでも良い状態でぶっ殺せる。
それに伴う根源的快楽に飲まれるのは果たして現代社会を生きる身として良いことなのか、悪いことなのか。
ストレス発散、あるいは現実での歯止めとして機能しているうちは良いですが、それこそ葵ちゃんの暗殺拳のように現実の技として成立し得るものがゲームでの経験から生まれたといたら……?
コントローラーの格闘ゲームと、実際に体を動かそうとするVRの格闘ゲームの与える影響の差とは……?
殺したら相手が死ぬ、その状況でPKを実行したラフコフと何ら変わりない行動原理に薄ら寒いものを感じました。
たぶん表現規制推進派の方々が感じている不安っていうのは、まさにコレのことなんでしょうね…。
新たな犯罪動機の生まれ得る土壌を放置して良いのか?っていう。
……まぁ、良いんですけど。
正しい使い道と、そこから逸脱しないための教育・社会形成をすることが何よりだと思うので。

ラノベの感想が酒場の政治談議になってきたので舵切って戻します!



174p:心臓への掌底
⇒鋭一と葵ちゃん、現実での出会いのシーンのリプレイ!
これはただただ単純に熱いですねー!
現実だけでなくゲームでも一発入れられちゃったら、葵ちゃんからしたらもう身体を差し出しちゃいますよねー!



200p:突然のデスニードラウンド
⇒ピエロが、笑いながら乗ってたボールを投げつけたりボッコボコに戦闘している姿、もう完全に『デスニードラウンド』(オーバーラップ文庫より、全3巻)でしたw
そういうつもりは無かったんですが、今回の感想は他作品の例えが多いですね……。



214p:史上最高に胸踊らない「今来たところ」
⇒デートの待ち合わせの時の憧れのシチュエーション。
胸躍らなさに胸躍りますこれ。



232p:ちょっと母音が違うだけで物騒
⇒自分の「身」は自分で守るならぬ、自分の「目」は自分で守る



245p:恋人三原則
⇒一発入れた相手の言うことを1つ聞く、という葵ちゃん家ルールがあるにしても付き合うという長期間に渡る契約が締結されたことに多少違和感がありましたが、こういうことでしたか。




249p:章タイトル
⇒「楽しい楽しいゲームの時間」という章タイトル。
良いですねぇ!この作品を象徴してますねぇ!!

暗殺拳というこの上なく物騒なものを身に秘め鬱屈とした生活を送ってきた葵ちゃんに差し伸べられた光。
思う存分相手をぶっ殺せて、お互い痛くなくて、首も折れる。
真剣勝負であるのは間違いなく、人を殺す技を使うことにも間違いない。
けれどそれは、ゲーム。
嫌われることも、避けられることもなくありのままの自分を解放して「遊べる」場所。

「ゲームであって遊びでない」という感想を書きましたが、そこに取り組む真剣さはとても楽しいものであるべきです。
でなければそれはゲームでも無くなります。

楽しんでいる葵ちゃんを見ているとこちらも楽しくなります!
それが今作の最大の魅力ですね!!




まとめ




Q.暗殺拳はチートに含まれますか?
A.仕様です。



数年後には実際にありえるかもしれないVRによる本格格闘ゲームの物語。
ヒロインとのぎこちないイチャラブを楽しんで読むのはもちろん、彼らがそれぞれの形でゲームを心底から楽しんでいるということが伝わってくる文章が良かったです!
好きなこと、やりたいことに一所懸命なのは人間として素晴らしく、文句なしに尊敬に値すると思います。
鋭一と葵ちゃんが「プラネット」でどんな成長を遂げていくのか、是非とも続きを読みたいです!



以上!
今は2017年12月31日の24時50分。
日付も年もギリギリ変わってない、良いね?



どもー。
デスカイザーです。


読書は間に合うのか!と思いながらもバーミヤンで1時間半くらい駄弁ってました。
紹興酒はね……たまーにで良いよ。たまーにで。




今日のラノベ!


ロクでなし魔術講師と禁忌教典 2


ロクでなし魔術講師と禁忌教典 2

著者:
羊太郎

イラスト:
三嶋くろね

レーベル:
富士見ファンタジア文庫


【あらすじ】

正式に魔術講師となったグレンは、アルザーノ魔術学院で例年行われる魔術競技祭に向け、生徒たちに指示を飛ばしていた。「先生がやる気出してるんだし、私たちも頑張らなきゃね!」システィーナたちもグレンのやる気に応えるべく、優勝を目指していたのだが―当のグレンは優勝で得られる特別賞与を使った、借金返済を目論んでいただけで…!?そして訪れる競技祭。学院が熱気に包まれる中、女王を守る親衛隊に異変が…。女王を取り押さえた挙げ句、なぜかルミアを狙ってきて!?「処刑!?そんな勅命聞くか!馬鹿」拒絶された生徒を守るため、グレンの魔術が秩序を正す!




感想:★★★★★

さぁ、既読後溜めていた感想はこの本でラストです。
ラストで残るからにはそれなりの理由があります。
つまり……今までで一番記憶に残ってないっ!!

エピローグでグレンがお酒呑んでいることだけは何故かハッキリ覚えていたので、とりあえず僕も呑んでます。
呑んでみたら何かが分かるような気がした(過去形)





魔術競技祭に学院中が沸き立ち、女王を守る親衛隊の暴走が同時に進行し、グレンはお腹が空いて死にそうになる話。
うん。
たぶんグレンの空腹は、戦闘よりも死の危機だったんじゃないでしょうか?

この締まらなさがグレンの持ち味とみて間違いなさそうです。
緊張感でピンと張り詰めているけれども、そこで張っているのは糸ではなく既に曲げられたアルミ線。
どんなに引っ張ても曲がった癖は、直らない。
中空で曲げようとしても思った形にするのは難しいですが、型に嵌めたり角に沿って曲げる分にはちょうど良い形になる。
そんな印象です。


1巻の詠唱の件でも発揮されていましたが、グレンの「常識破り」には驚かされっぱなしです。
今回は魔術競技祭の種目別の割り振り。
生徒のポテンシャルを完璧に見極めたうえで、慣例や固定観念を捨てたベストな配置にし確実に勝利・高順位をキープしていくその手腕!
こう言ったらグレンは嫌な顔をするでしょうが、セリカじゃなくても「まともに働け!」って言いたくなりますよ……。




ルミアの存在と未だ秘された事柄は、どうやら「禁忌教典」に関わりがあるようで。
ここまで2巻続けてルミアが事件の中心にいるのに、なぜかシスティーナがメインヒロインっぽいんですよねぇ……。
これ結構新しいパターンなんじゃないでしょうか?
まぁ、それはともかくメインヒロイン争奪戦は置いておいてリィエルさんの掘り下げはよ!
なんか好みのキャラっぽい空気漂わせているので、はよ!!





3巻の感想は、読んだ直後に書けるようにします……これはひどい……。


以上!



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今日のラノベ!


始まりの魔法使い 2

始まりの魔法使い 2
言葉の時代

著者:
石之宮カント

イラスト:
ファルまろ

レーベル:
富士見ファンタジア文庫


【あらすじ】

竜歴509年。将来の食糧危機を見据え、“私”は新たに農耕と牧畜を始めることを決めた。とはいえ、異世界の動植物に知見がない“私”は、その方法を他種族から学ぶべく、人魚や半人半狼、蜥蜴人の留学生を迎えることに。しかし、価値観の異なる生徒たちとの授業は困難の連続だった!そして、“私”が留学生を世界中から集めたもう一つの理由、それは魔法学校を有名にすることだった。いつか、“彼女”がこの場所に迷わずに戻れるように。―「でも、今はいないじゃない」剣部の一族の少女・ユウキの赤い瞳が真っ直ぐに“私”を映し出す。これは、すべての“始まり”を創った竜の魔法使いの物語。




感想:★★★★★

鼠ショックとユウキショックのダブルパンチですね!



1話タイトル「ゆっくりとした破滅」

38p“かつての人はホモ・サピエンスを除いて全て滅んでしまった”

11話タイトル下「第三次世界大戦にどんな兵器が使われるかはわからない。
          だが、第四次大戦なら分かる。石と棍棒だ」
          アルベルト・アインシュタイン


歴史の過程に滅びの足音は付き物とはいえ、2巻でこれだけ滅びを示唆されるとは思わなかったです。
緩やかな停滞は破滅の入口。
先生の魔法学校、村づくりがどれだけ困難な道なのかを再認識させられました…。


特に鼠。
鼠の驚異が出るまでは「他種族と協力関係を結ぶ」「他種族を支配下に置く(=野生動物の家畜化)」という友好・支配関係を前提としたものだったので、すっかり敵対という道が念頭から抜け落ちていました。
それだけにショックが大きくてですね…。
竜や魔法っていう強大な力が手元にあったからこそ襲われる可能性を考えていませんでしたが、滅びの最も分かりやすい理由って言われてみれば外敵ですね。

この話、平和に慣れきった現代日本だから通じているもので、外国とか、あるいは近い将来戦争・紛争が起きている時代だったら成立すらしないのかもしれませんね。
一番面白いところが「え?何をいまさら?」ってなりそうで。

歴史が積み重なるということは、守るべきものが増えるということ。
先生はどこまでを許容して、どこからを諦めるんでしょうね?







一転、ユウキの話。

224p“ずっと変わらず、変わり続けた”っていうのがユウキを表す適当な言葉かな、と思います。


登場当初の、子どもの時の純真さをずーっと持ち続けていて。
大好きな先生に褒めてもらえるのが嬉しくて。
大好きな先生とずーっと一緒にいたいと思い続けて。

でも、そのずーっとは、ただの人間である自分には不可能で。
思いとは裏腹に体は成長して、老い、身体の滅びへと少しずつ近づいていく…

しかし諦めず、
有記として、記憶を通して先生とずっと居る、居続けると決めた執念。
不可能を可能へと変えてしまったその愛情。


変わらないために変わり続ける姿は、尊敬の念に堪えません。





アイ=愛に続いての、ユウキ=有記

ひとつひとつの言葉に込められた意味がほかの作品よりも強く濃い所がこの作品の見所であることを、改めて認識させられましたね…!
そうなってくると……ニーナは…?





以上!



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