カテゴリ: GA文庫

今日のラノベ!

最弱無敗の神装機竜 4

最弱無敗の神装機竜 4

著者:
明月千里

イラスト:
春日歩

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

装甲機竜による校外対抗戦を控えた初夏。ルクスたち代表メンバーは、新王国の離島で強化合宿を敢行する。水着と温泉、合宿所での共同生活と、解放的な少女たちに圧倒されるルクス。しかしその合宿には、もうひとつの隠された目的があった。浮上した遺跡『方舟』の調査と、中で眠っていた自動人形との出会い。そして現れた敵勢力の影が、ルクスとフィルフィの過去と現在を結び、絶望の未来へと加速させる。「ルーちゃんは、ひとりじゃないよ」フィルフィを救うため、選択を迫られるルクスの決断は!?王道と覇道が交錯する、“最強”の学園ファンタジーバトル第4弾!




感想:★★★★☆

やっぱり4巻から雰囲気が少し変わりましたね。
今までは触りだけだった「旧帝国の滅亡前後」と「暗躍する影」の描写が鮮明になってきたことで。




ルクスの記憶ではフィルフィと最後に会ったのは7年前。
でも3巻でフィルフィは「5年前のことを覚えている」という趣旨の発言をしていました。

その矛盾を解き明かしながら、同時に「黒き英雄」が旧帝国へクーデターを起こすまでの流れも少し描かれつつ…、というのが今巻の大きな流れでした。




そういうことを匂わせるような描写は確かにあったけど、まさかフィルフィの体内にあるのが幻神獣どころか終焉神獣の一部だとは…。
敵さんが割とよく死ぬから、フィルフィも助からないんじゃないかとハラハラでした…!
ナイス研究リーシャ様!!

リーシャ様のおかげでバハムートの性能が凄いことになってきているけども、分かりやすく一撃必殺な武装になっていないのは良かったですね。
ちょっとスピードのおかしい抜き打ちと、相手の攻撃の威力を凝縮して跳ね返す技と、スピードを圧縮した普通の斬撃だから、「最弱無敗」の名は顕在と言っていい…ですよね?(ちょっと不安になってきた)



正直今までルクス争奪戦の有力候補はリーシャ様とクルルシファーの二人に絞ってましたが、今巻読んだらフィルフィが一番有力なんじゃないかと思わざるを得ないです…。
リーシャ様よりも長い間ルクスの「守りたい存在」で、クルルシファーより何気なく近づいて、クルルシファーより先にキスしてて、クルルシファーよりはっきりものを言う。

強い(確信)

そしてリーシャ様弱っ……




読んでて少し気になったのは、警備ザルすぎね…?っていうところです。
学園の堅いセキュリティはヘイズに呆気なく突破された3巻でも薄々思っていたけれどもね?

◎今巻は、気がついたら新帝国の貴族が島に上陸してて、
◎封印されていた「帝国の凶刃」はいつの間にか連れ出され、
◎上陸した貴族の持ち物確認が無かったからその中にいた「帝国の凶刃」の存在は偶然遭遇したアイリ以外知らないまま、
◎島の廃墟からヘイズが現れ、
◎とある夜の日に満を持してフギル兄さん登場、
◎そしてとどめに侍女降臨。

孤島だぞ…!?
元とはいえ旧帝国の要所のひとつで、女王とその側近レベルしか知らない事実とはいえ遺跡が出てくるという確かな情報がある場所だぞ!?

ドレイク型装甲機竜の索敵能力ゥ!!




次の巻以降への伏線は、なんといっても「帝国の凶刃」こと切姫夜架ちゃん!!
アイリは彼女とルクスを会わせちゃいけないと直感していましたが、一読者という何の責任も発生しない立場としてはルクスと会った時に、今のルクスの理想を聞いたときに夜架ちゃんがどういう反応をするのか楽しみで仕方ないです…!



あ、あと4巻は小冊子付きの限定版で……

image


「こ、このどエロ!!」
「ふぅーん…あなたもそういうこと考えるのね?」


っていう感じのリーシャ様&クルルシファー様の神々しいイラストの特別装丁が拝めます!
内容はラフデザイン集と、短編。
3巻で壊された女子寮を修復するために、1日だけ学園外でお泊まり会!な内容です!!
本編のちょっと殺伐とした雰囲気に疲れた後に読むと高まります!

ありがとうございます!!
(茨城の方角に頭下げながら)





以上!


最弱無敗の神装機竜《バハムート》4 (GA文庫)
明月 千里
SBクリエイティブ
売り上げランキング: 283,305

どもー。
デスカイザーです。


以前気まぐれで山の翁について調べた記事のアクセス数が増えてて笑ってしまいましたw
FGO第七章でキングハサン出るらしいですからねー!(まだ2節)

いやー、楽しみですねー!(卒論提出目安1週間前、コミケ原稿締切2週間前)



今日のラノベ!

最弱無敗の神装機竜 3

最弱無敗の神装機竜 3

著者:
明月千里

イラスト:
春日歩

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

「男性は、わたしたちの敵です」ついに学園最強の三年、セリスティア・ラルグリスが王都より帰還する。男嫌いで有名なセリスの信念により、ルクスが学園にいることが再び問題化する中、ルクスは終焉神獣の討伐のため、彼女への協力を申し出る。対立する二人の正義は、彼らを支持する生徒たちをも巻き込み、校内選抜戦による勝負にかけられる!!一方、ある事情で変装したルクスは、セリスとデートをすることに!?隠された少女の声と、暗躍する影。譲れないものをかけて、ルクスは『もうひとつの最強』の挑む!王道と覇道が交錯する、“最強”の学園ファンタジーバトル第3弾!




感想:★★★★★

ルノという新ヒロインの今後の活躍は三和音とアイリの奮闘にかかっている…!!




1巻時から「男性嫌いの団長」として度々ルクスに不安を抱かせていたセリス先輩
どんだけ怖い人なのかと思ったら……建物の裏で猫に話しかけちゃう系女子でした!


この手のギャップは、明かすタイミングで大きくストーリーとか作風とか変わってきますからねー。
今回はルクスが女装している時(ルノ時)に会う不器用なセリス先輩と、ルクス時に会う凛々しいセリス先輩っていう2つの側面それぞれの魅力を最大限引き出すための、先出しだったのではないかと愚考いたします。

凛々しいセリス先輩は、求められている最強としての在り方を確実に周囲に見せるためちょっと無理をしているセリス先輩で。
無理はしているんだけど、それは最強であるが故に付随する類の避けられない義務のようなものだと納得して、誇り高く、気高く振る舞い続ける。

その一方で寂しいという、ごく自然な思春期の少女としての悩みも持ち合わせ…。


同時に存在する二律背反な想いを抱えるセリス先輩の、その両面とも受け入れるという最善をやってのけたルクっちに拍手っ!!
ありがとう!!
魅力を引き出してくれて、ありがとうっ!!




そういうわけでですね。
「これこれこういう理由でこういう態度を取っている」という情報を一番最初にある程度知ってから読めたので、セリス先輩への反発心というか、「なんでこの人こんな凝り固まった考えなんだろう?」っていういらない疑問を持たずに読めたのは個人的に結構大きかったです。




順調にヒロインが増えていくこのシリーズですが、リーシャ、クルルシファー、フィルフィ、アイリ、三和音、そして今巻のセリス先輩と、増えている割に全員しっかり見せ場があるんですよね!
三和音はひとまとめで、という感じは拭えないけれども……ともかく、特定のヒロインに焦点をあてるあまりに他のヒロインが投げやりになったり見せ場が無かったり、ということを感じさせない物語になっているのが凄いと思いました!

なんて言ったって、どのヒロインが好きだとしても必ず毎巻楽しめるんですからね!




さて。
次巻以降への布石としては、旧帝国皇室の特徴を持つ謎の闇商人兼ヘイブルグ共和国軍師のヘイズの登場、そしてフィルフィの異変の2点ですかね?

ヘイズは、挿絵見た瞬間「ルノだ!!!!!!」と叫んでしまうほどルクスにそっくりで、そっくりということは疑いようもなく旧帝国の血縁者、しかも直系かそこに限りなく近しいということを表しているわけで…。
最初は旧帝国第一王子、ルクスの兄にして宿敵フギルの不義の娘(うまいこと言った)かと思ったけど…、フギルの正確な歳が分からないけどルクスとほぼ同じ歳の娘を持つ歳では無いはずですからねぇ…。


フィルフィは、この作品が大虐殺の歴史から始まっているという闇の側面を思い出させてくれるくらいには暗い何かを抱えていそうですね…。
なにせ、「わたしはもう、死ねないから」(本文261p)ですからね…!
……えっ一度死んでるの……?



学院内のヒロインが恐らく出きったでしょうし、4巻からが本番と言っても過言では無いでしょう!!
その分期待値も高いですが、それに届くか、届かないか、超えていくか。

楽しみです!



以上!


最弱無敗の神装機竜《バハムート》3 (GA文庫)
明月 千里
SBクリエイティブ
売り上げランキング: 241,940

どもー。
デスカイザーです。

「ポケモン ムーン」を始めて約1日。
見かけた人全てに話しかけて、見つけたポケモンはなるべく捕まえて…、ってプレイスタイルで今3つ目の島までたどり着きました!
ユンゲラーとゴーストを尻目にガーディが進化していったのが印象的な旅です。



今日のラノベ!

地球丸ごと異世界転生

地球丸ごと異世界転生
~無敵のオレが、最弱だったスライムの子を最強にする~

著者:
kt60

イラスト:
〆鯖コハダ

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

地球からあらゆるものが転生してきた異世界。最強クラスの才能を持つ転生者のレイクはモンスターと共に戦う召喚魔装士を目指していた。しかし、パートナーを得るための儀式にて最弱と名高い種族、スライムの少女スーラを呼び出してしまう。一度は落胆しかけたレイクだったが、スーラのひたむきな姿を目にして、一緒に強くなることを決意する。手始めに、多くの禁書が眠るという地下迷宮へと挑む二人。その先には使用者の身を滅ぼすほどの禁術が封印されているらしく―!?最強のご主人様と最弱のパートナーが出会い、大冒険の幕が開く!爽快感あふれるハーレムファンタジー、ここに始動!!



感想:★★★★☆

敢えて言おう!
メインヒロインはスーラではなく、キャロルであるとっ!!





主人公は、まさに「努力なくしては天才も光らない」、ですね。
一度は才能に驕り五歳にして落ちぶれ始めていたレイクは、七歳の折にモンスターの大群を一人で退けた召喚魔装士の「人を助けるのに、理由がいるかい?」(本文12p)という言葉で努力を重ねることを決意。
元傭兵にも認められる「がんばり」を続け、ついには学園で名付けられたあだ名は「理不尽な天才」。
作中ではレイクを表するキャラの声と、私自身の声が何回も重なりました。
「理不尽だ」 、と。


そんな天才が人生で一度のパートナーを呼ぶ儀式で召喚したのは、紛う事なき最弱モンスターのスライム。
過去に戦闘用に育成することを考慮されたことすらなく、魔界でさえ弱いあまりに見向きもされないような存在。





だが、待って欲しい。


ではドラクエの序盤でスライムに敗れたことのある私は、一体何なのだろう(´・ω・`)







戻ります(´・ω・`)


しかしレイクに召喚されたスライム・スーラは、ひとつだけ持っていました。
遠くからずっと見続けていたレイクを想う気持ちを


レイクに認められるべくがんばって、がんばって、がんばり抜くスーラの姿は、眩しかったです…。
最初はスーラとレイクの魔装は引き算だったのに、いつの間にか足し算になり、掛け算になり…。
レイクのように生まれ持っての才能があれば最初から圧倒的な伸びを感じれるけど、スーラのように底辺から努力で這い上がるのもまた確かな伸び。
1冊で両方楽しめるのはGOODですよね!!



そんなのスーラに対して、1巻ではまっしぐらだったのがレイクの同期生のキャロル。

彼女もレイクたちと同じく基本的にがんばりやさん。
しかし父に褒めてもらいたい一心で頑張っていたのに1位の座は尽くレイクに取られ、父からのプレッシャーに耐えかねパートナー殺しという禁忌にまで手を出し…。
父は父でそんなキャロルを叱りしつけるのではなく、罪人奴隷として売却。
家族を欲していたキャロルに対して、「お前は家族では無い」という宣言行為。

振り返っているだけで涙がにじんできますよ…。
どうして彼女はこうも悲しい目に合い続けなけりゃいけないの…?
レイクのことを「憎んではいるが嫌ってはいない」と言える気高さを持った女の子が、大事にしていたパートナーを殺すまで追い詰められてしまったのは何でなんだ…?
あまりにも「理不尽」じゃないか…!

そんなキャロルの立場を考えれば、レイクに救われた時のセリフが一層沁みます…。



「そこまでされて、どうして惚れずにいられると思うっ!?」(本文246p)



うん、惚れる!
そりゃ、惚れる!





で、世界観ですよ世界観。



地球と異世界が小さい穴で結ばれていたんだけど、その穴広げようとしたら崩壊しちゃってそのまま地球飲み込まれちった(´∀`*) (雑)



っていうわけなんですが、その際飲み込まれたもののなかでもライフルや戦車といったものは、魔装とは別の戦闘方法として受け入れられている様子。
知識や地球の生命系なんかの知識も、部分的には知られていそう。
人や動物がどうなっているかは……覚えている限りでは記述が無かったような?
プロローグの一番最後の「のちにレイク=アベルスと呼ばれるようになる少年も、その中のひとりであった。」(本文5p)がほぼ唯一の手がかり。
……あー、なんか融合とかそんな感じのがどこかに書いてあったような気も…。
直後に読んでたファンタジー転生ものとごちゃごちゃになっちゃってて把握困難です…。

まぁ、でも「More、地球要素!」ってのは言えますね。
戦闘力の指数以外としての地球要素がもっと出てきたらきっと楽しい!



主人公のまわりが賑やかになればなるほど会話の吹っ飛び方が増して作品全体が面白くなるのは『物理さん』で証明済み。
主人公のかっこよさが際立つこと、キャラへの仕打ちが容赦ないことがこの作品の特長になりそうですねー。

2巻は……キャロルが幸せであることをねがいます…。



以上!


どもー。
デスカイザーです。

『魔装学園H×H』の記事のアクセス数が既に少しずつ伸びてきているのを見て、エロ枠の強さを再認識した2016年180日目でした。




今日のラノベ!

ハンドレッド -ヴァリアント覚醒-

ハンドレッド -ヴァリアント覚醒-

著者:
箕崎准

イラスト:
大熊猫介
(ニトロプラス)

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

“ハンドレッド”―それは地球を襲う謎の生命体“サベージ”に対抗できる唯一の武器。主人公如月ハヤトは、そのハンドレッドを用いる“武芸者”を目指すため、海上学園都市艦“リトルガーデン”に入学を果たす。だが―「会いたかったよ、ハヤトっ!」「お、お前は一体…?」なぜか自分のことをよく知る(?)ルームメイト、エミール・クロスフォードに、どこか懐かしい違和感を覚えるハヤト。さらに入学早々、学園最強の武芸者“女王”クレア・ハーヴェイから決闘を申し込まれてしまい…。




感想:★★★☆☆

武器の総称がハンドレッドでそれがタイトルでもあるというのは最近の流れだと逆に新鮮で分かりやすいな、と読む前は思っていたんですけどね?
よく考えたら武器の形態がいくらでもあるってことで、つまりキャラ毎に違うということで……
分かりやすいどころから結びつけるのに一苦労ですよ……

剣とか銃とかのカテゴリの中で小分けされるのと、そもそも武器のカテゴリが違うのと、どっちが読むの楽なのかなぁ……?




プロローグと出会いのシーンで「エミール=夢の中の少女」というのは正直なところ分かりきってはいたんですが、165p付近でハヤトにその真実が伝えられるまでの流れの中で「無駄に引っ張っている」と感じた部分が無かったので、問題なし!
(やや上から目線な文ですみません!
他の言い回しが出てこなかったです…)


「好きなキャラは?」と聞かれたら即答で「カレンちゃん」と答えるんだけど、1巻だとまだ”でこチュー可愛い””おいシャロ車椅子押す役割を変われ”くらいしか言えないですね…。

内面を見るならクレア一択ですね!
チョロイン筆頭のように見えつつ意外とまだそこまで泥沼にはハマってないこと。
強さにかまけずだらけない、強さを持つ者には義務がある=ノブレス・オブリージュをちょっと心配になるくらい遵守しようとしている姿勢が凛々しい!
少なくともダメ指揮官パターンにはならなそうなので一安心。


あぁ、でもそういうキャラだからこそ、
責任感の強さのあまり押しつぶされそうになっているクレアをハヤトが諭し、それに対してクレアが過去を語るシーンが今後出てきそうですよね。
ハヤトが「だったらお前より強い俺にはお前を守る義務があるよな?」とか言いだしたら最高!



まぁ、色々とこれからですね。
急に超弩級型が出てきたのが誰かの策謀なのか、それともサベージの侵攻速度上昇の兆しなのか、とか。
エミリア、ハヤト以外のイレギュラーの登場があるのかとか。
レイティアとフリッツのアメリカ組(だっけ?)の本格参戦は?とか。
エピローグで本格登場が確定したアイドル・霧島サクラの本性とは?とか。


続きが楽しみですが、2巻を買うところから始めないといけないですね…
アニメもう終わったのに……



以上!

ハンドレッド -ヴァリアント覚醒- (GA文庫)
箕崎 准
SBクリエイティブ
売り上げランキング: 8,395

どもー。
デスカイザーです。

1週間近くラノベの感想を書けていなかったという事実を重く受け止めると共に、今後(少なくとも在学中は)このようなことがないようにしたいなぁ、と思っております。
なにせ積ん読の量が……



それじゃ、今日のラノベ!

伊達エルフ政宗

伊達エルフ政宗

著者:
森田季節

イラスト:
光姫満太郎

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

高校生、真田勇十は戦国時代の真田幸村として転生した―。しかし、そこで出会ったのは眼帯のエルフ!?彼女こそ大名の伊達政宗だという。「同じエルフでも最上のようなダークエルフと一緒にするなよ」織田サタン信長が覇道を進む、この世界で、戦国時代の歴史を知る真田勇十は生き残ることができるのか?「私は必ず奥州を統一する。奥州だけではない、羽州もだ。奥羽を統一してやろう」「東北だけじゃ狭いです。天下狙おうぜ!」「それは…ちょっと難しいかもな」「そこは乗っかってこいよ!」森田季節×光姫満太郎が贈る異世界転生×戦国ファンタジー!




感想:★★★★☆

伊達”エルフ”政宗


分かりやすいくらい分かりやすくそういう設定なんだということが分かり、インパクトの強いタイトル。
さては天才か。



正史との大きく異なる点をあげるとすれば、

・家ごとに種族そのものが異なる
・1583年の時点で信長が生きている=本能寺の変が起きていない
・真田幸村が伊達政宗の客将に

の3点が外せないところ。
もちろんこのストーリーに至るまでの”歴史的事実”の中には正史と異なる部分がいくつもあるけど、これは押さえときたいという所は以上3点。



伊達家エルフ説をはじめ、各武将家ごとの種族設定はツボですね!
221pに小ネタとして勇者一覧表というのがあるのだけども、その中にさりげなく書いてある「六角氏サテュロス説」が特に好きですw
安易ではあるかもしれないけど、逆にだからこそすごく納得いく種族w
むしろ本当にそうだったんじゃないかとすらw



残念な、というか最早宿命ですらあるかもしれない点なんだけど、「伊達政宗の生涯」から逃れられないのが痛いよね。特に最初は。
いかに真田幸村がいるといっても(『信奈』の歴史の修正じゃないけど)、回避できる運命と回避できない事実というのがあるんですよね。

片倉小十郎と伊達成実の2人にだけは伊達政宗は心を開き、母の義姫を信じることができず、父の輝宗を射殺した事を気に病むと同時に周囲から責められ、最上義光に試される。
決定的な戦は、手取川の戦いと、摺上原の戦い。

そこをなぞりつついかに独自の展開を交えていくかが楽しみなんだけど、一方で展開がわかりきってしまうというのは歴史モノの哀しい性なのかも。




話の流れ全体の感想で言うなら、正直なところ『信奈外伝 邪気眼竜政宗』と似たり寄ったり。
人間関係とか戦含めた山場がほぼ同じだからしょうがないといえばしょうがないんだけどね……。

信奈ファンとしての意見を述べるとするなら、向こうよりも「戦国時代っぽくない設定」が多いことが、一番面白かったですね。

この作品の東北地方には既に二郎系がある……!
それがまた成実のイメージと合うわ合うわ!
もうこれから街中で二郎系ラーメン見かけたら成実のことを間違いなく思い出してしまうというレベルでイメージがハマるのよ!

この掴みネタが合ったからこそ、それ以降の現代ネタを許容できたし、純粋に笑うことができたかなぁ、と思います。







政宗がいやにチョロかったのだけはちょっと?だったかなぁ…。
家族に対してあれだけの覚悟を持って望まなければならない過去を持っている政宗が、言ってしまえば何回か窮地を救われた程度で家族を増やそうとするのかどうか…。
しかもそれを小十郎や成実に対して相談しなかったのか。

女心は複雑ですからね…。
わからぬよ…。




と、そんな感じなのですが。
逆に2巻以降、『邪気眼竜政宗』でも読んでないし政宗自体の史実も知らない摺上原の戦い以降の政宗の勢力の広げ方、そして織田をはじめとした諸勢力の動向。
そのあたりがどう展開されていくかによって、作品そのものの面白さが決まってくるかな…。





以上!

伊達エルフ政宗 (GA文庫)
森田 季節
SBクリエイティブ
売り上げランキング: 208,797

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