カテゴリ:文庫レーベル(感想作品数・多) > GA文庫

どもー
デスカイザーです


このライトノベルがすごい!2020への投票はしっかりしてきました!
実はこの記事の作品にも……?(示唆)

おかげで少しだけ読書習慣を今の生活にねじ込めたので、(以前までと比べれば少ないですが)このままゼロにならない程度には読んでいければと思います。
もちろんブログもね! 書くよ!





ではでは、今日のラノベ!

処刑少女の生きる道


処刑少女の生きる道
―そして、彼女は甦る―

著者:
佐藤真登

イラスト:
ニリツ

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

 この世界には、異世界の日本から『迷い人』がやってくる。だが、過去に迷い人の暴走が原因で世界的な大災害が起きたため、彼らは見つけ次第『処刑人』が殺す必要があった。
 そんななか、処刑人のメノウは、迷い人の少女アカリと出会う。躊躇なく冷徹に任務を遂行するメノウ。しかし、確実に殺したはずのアカリは、なぜか平然と復活してしまう。途方にくれたメノウは、不死身のアカリを殺しきる方法を探すため、彼女を騙してともに旅立つのだが……
「メノウちゃーん。行こ!」
「……はいはい。わかったわよ」
 妙に懐いてくるアカリを前に、メノウの心は少しずつ揺らぎはじめる。
 ――これは、彼女が彼女を殺す旅。




感想:★★★★★




大賞、納得。









さてさて。
今抱えている「すっごく面白い!」って感覚を、ネタバレ控えめで、かつ分かりやすく書き残すにはどうしたらいいのか悩んでいるわけですが。




何せ、ページを重ねるごとに面白さがも重なっていくというのが、ひとつ感覚としてあるわけです。





「何を当たり前のことを」と後から見返した時に自分で突っ込みそう。

違うんですよ。
主流とは言わずとも、こう、ひとつの大きな流れとして「タイトルを秒で回収するラノベ」があると思うんですけど、例えるならばタクシー乗り場でタクシー待ってたらタクシー来たみたいな感覚なんです。
その後の乗り心地、運転技術、目的地が違うから千差万別の物語になっていくんですが、根本の「タクシーに乗る」という部分は安心感として担保されているんです。



一方、この作品を例えるならばタクシー乗り場でタクシー待ってたらやけに長い車が来て、訝しみながらも乗ったらドリンクやら軽食やらがあるし静かだし……これはもしやリムジン!? みたいな感覚なんです。
タクシー、なれどタクシーに非ず。







(読み返したら自分で何を言っているのか分からないんですが、面白いので残しておきます)



キャラとストーリーの2方向から感想を書いていきたいと思います!




①キャラが良い!




主な登場人物は4人。





表紙で可愛い、主人公で神官、そして処刑人のメノウちゃん。

メノウの補佐を務めているモモ。

迷い人で日本では女子高生のアカリ。

王族でありながら騎士にもなった王女・アーシュナ。






それぞれ見た目からして「好き!」ってなる素晴らしさしてますし、表向きの性格も魅力的。
しかし見た目だけにあらず。
美しさを引き立てる陰がある事こそが、最大の良さなんですよね。


例えばメノウちゃん。

陽炎フレアと呼ばれた伝説的な処刑人の弟子で「清く正しく、そして強い」神官であろうとすることを意識しているよう。

それ自体は何もおかしくないんですが、問題は彼女が「心を漂白」されかけた過去を持つということ。
それ以外の生き方を知らずに……というか処刑人として生きる以外に道が残されていないような状態で処刑人となった彼女が、強く在れていること。
信じて疑わない芯を持てていること。

存在に影が無いことが、逆に陰となって付きまとっているような感覚でした。


作中でもモモが懸念していましたが、もし処刑するべき人間へ強い情を持ってしまい自分の芯との間で板挟みになってしまったら……
それもまた成長のきっかけとなるかもしれないし、もしかしたら壊れちゃうかもしれない。
表紙のイラストからも感じる色気のある危うさが彼女の最大の魅力です。





……と、メノウちゃんに関してはそんな感想を抱きました。
普通の枠組みで見れば圧倒的とも言える能力を持っているのに、安心はできない。
このハラハラ感がメノウちゃんだけじゃなくどのキャラにも共通してあって、読んでいる時の面白さに繋がっているのかなぁと思います。

好きです。






……なんで私、メノウちゃんだけちゃん付けしてるんでしょうね??




あとその延長線上なんですけど、扉絵のキャラ紹介に句点が付いてるのすっごく良いんですよね……!
「処刑人。」みたいな。
簡潔だからこそ逆に闇を感じるやつ……!









②ストーリーが良い!!





いやぁ、まさか開始30pもしないうちに……(不穏







(不穏 から始まる物語って否応なしにその後の期待値も跳ね上がっていくんですが、この作品の場合はそれすらも軽く超えていきましたね!
世界観の解説と、バトル、あとメノウちゃんとアカリによるコント(コメディと言え)がそれぞれすごく良いタイミングで切り替わっていくなと思いました!

飽きないんですよー!
正確には、先が読め始めたところでそれをひっくり返されるような感じ?でしょうか?






メノウちゃん、戦いはじめる
 ↓ ↓
有効打は無いけど時間切れ狙えばOKだと分かる
 ↓ ↓
安心してたらアンラッキーな妨害で難易度跳ね上がる
 ↓ ↓
アカリが来ちゃう(戦闘しながらコントスタート!!)
 ↓ ↓
メノウちゃんよく頑張ったね……(同情)






作中とあるシーンの流れなんですが、特に3・4番目の秀逸さが面白さにブーストかけていると思うんですよね!!
2番目で勝ちの未来が見えたところで、安心して読ませないための工夫。
特にアカリが来ちゃうあたりで戦闘の雰囲気まで変えてくるのが好きですね……!


さらに、こうした一つ一つの戦闘の流れも、巻を通して見ると確かなストーリーの一部となっているところが、経過としてではなくポイントのひとつとして機能しているのが良いんですぅ……!
主にラストバトルで「!!!??」ってなったアカリのギミックのせいなんですけどぉ……!!
そうだよねぇ……“時”だもんねぇ……!







まとめ





この世界観で、
あの掛け合いが書ける……


なんと
素晴らしいことかッッッッ!!!










……という感情すらも上回ってこの作品が好きな一番の理由って、黒幕の動機かもしれないです。

ここまでのことをやって、それ??っていう。
世界征服とか権力の統率みたいな分かりやすい理由以上に分かりやすい。
故に狂気。
故に純粋。
一歩間違えればギャグになりそうなところを、よくシリアスにまとめあげてくださいました!!!と感謝感激感動感涙です!





強いて言うなら魔導を用いた戦闘が1巻からぶっ飛ばしすぎててこの後大丈夫??というくらいですかね、懸念点。
なんかアルテラの宝具みたいなの出してませんでした?黒幕さん。






もう……なんでしょう。
完成度高すぎて、しばらく私これを生きる理由のひとつにしようかなと思うくらいには好きです。


これから先のストーリー、どうなるんだろうなぁ……





以上!




今日のラノベ!



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きれいな黒髪の高階さん(無職)と付き合うことになった

著者:

森田季節

イラスト:

紅林のえ

レーベル:

GA文庫


【あらすじ】

「失敬な。私はプロのニートだ」
「プロというのは、お金をもらう立場のことだろ」
「私はちゃんと親から毎月、お金を得ている」
「違う! そういう意味じゃない!」
 サークルにも行かず暇をもてあました京都の大学生、日之出は学内でミステリアスな女性に出会う――。
 しかし、高階さんというその女性は学生ではなく、ニートだった!
 そして、日之出が暇であることを看破した。
「なら、ちょうどいい。私と付き合わないか?」
 森田季節×紅林のえが贈る、無職と大学生のスローライフだらだらラブコメディ!




感想:★★★★★



猛烈な説得力を持つ持論を展開するニート・高階さんと、暇を持て余した大学生・日之出のお話





どのくらい説得力あったかは、下の読書メモを見ていただければ一目瞭然だと思います、はい。
夜勤明けで読んで頭が回ってなかったとか、そういう言い訳はしないです。
今読み返しても「やっぱり実在したのでは??」って思うくらいなので。






18p〜20pにかけて語られる高階さんの考える「労働」の定義と持論に痺れて、そこから一気に引き込まれました。
特に「遊びと労働が事実上、同一のものになっている人間もより勝利者に近い」という一文が強かったですね……!



まさに!!



って早朝の東海道線で膝を打ったのをよく覚えています……
持ってたビール零したからな……
よく覚えていますとも……







所属しているサークルでは実質幽霊部員となっている日之出が、高階さんに感化されることでついに身の振り方を決めるのか!
それともサークルメンバーで唯一交流のある「たぬきち」こと狸林に引っ張り戻されるのか!!


(戻るという選択肢はまず無いので)そこまでハラハラせず落ち着いて読んでいましたが、だからこそ面白かったです。

世間的に白い目で見られるであろう「ニート」「無職」よりも、まだ評価されるであろう「サークル活動」「学生生活」が選択肢として弱く見えていたので。


そこにある差は、行動に伴う意思かなぁ……
本能的に遊んでいるか、理論的に遊んでいるかみたいな。
でもあっちにはあっちなりの理論があるのかもしれない。ないかもしれないけど。










めちゃくちゃしっかりしているように見えて、誰かと居ることに慣れていない高階さんが時々ポカるのが可愛かったです!!
お風呂とかね!!!!



あと家庭教師のバイトをしている日之出の教え子・彩乃ちゃんの可能性が強々です!
たぬきちと同じく高階さんと真逆のポジション…………と思いきや、たぬきちタイプへの苦手意識がありそうで。
エピソードひとつ追加されるだけで印象ガラッと変わりそうな予感がします。





読書メモ



20:調べちまったよ!!!


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(11月23日朝6時30分時点での検索結果)




131p:東京ばな奈
⇒…………確かに東京とバナナに何の関連性もねぇ!?
鎌倉の鳩サブレとかはまだ鶴岡八幡宮感あるし、広島のもみじ饅頭ももみじだから分かるけど、東京とバナナは繋がらねぇ……!!あとひよ子も!!!(飛び火)

老若男女誰にでも親しめるというのがバナナの採用理由だそうです。Wikiに書いてあったから間違いない。






まとめ




なお、今回の感想は読了後1ヶ月経ってからの感想でふわっとしてしまい申し訳ありませんシリーズです。申し訳ありません。



感想書くにあたってパラパラ読み返すだけのつもりが、5分10分と読みふけってしまいました。
それだけの魔力があります。

高階さんのどこか大人びた毅然とした態度と、時折見せる若者らしい素の表情とのギャップが最高です!!


京都ご当地ネタもいくつかありそうなので、そちら方面での期待もアリだと思います!






ぜひ!!!




以上!


今日のラノベ!

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最果ての魔法使い

著者:

岩柄イヅカ

イラスト:

咲良ゆき

レーベル:

GA文庫


【あらすじ】

 はるか昔、人類を滅亡寸前まで追い込んだ魔獣を自らと共に封印し、伝説となった魔法使いがいた。だが、彼は千年の封印から目覚めた後に絶望する。魔法は忘れ去られ、世界は再び崩壊の危機をむかえていたのだ。
  そんな世界で彼に手をさしのべた少女・フィルとの出会いが、千年の孤独ですり減った彼の心に新たな火を灯す!
「あなたは一体……何者なんです?」
「僕の名前はアルカ=ニーベルク、ちょっと凄めの魔法使いさ」
 悠久の時を越え、伝説の続きが今紡がれる!最強の魔法使いによる救世の物語、開幕!!
 第10回GA文庫大賞『優秀賞』を受賞した傑作ファンタジー!



感想:★★★★★




第10回GA文庫大賞にて優秀賞を受賞した新時代の王道ファンタジー!




冒頭。



いきなりクライマックス



仲間たちの文字通り命懸けのサポートによって魔獣氾濫の元凶たる魔樹を封印、人類を救った主人公・アルカ。
しかしその救いはいつ終わるとも知れず、そしていつか終わりを迎えてしまう封印という形。
アルカの幼馴染が死んじゃってることに絶望したあたりで、感情移入はばっちり完了しましたよね……
つらい。




そして封印明け。こっちの世界観がメイン舞台。
世界には再び魔獣が氾濫し、人類は大打撃を受け……という情勢。
魔法が無いものの科学の力によって千年前よりもしぶとく生き残っていた人類に、アルカという伝説の魔法使いが加わることで戦況はどう変わるのかな?というのが、シリーズ通しての注目ポイントになっていくのかと思います。

とりあえず1巻となる今巻では、フィルというケモ耳少女との出会い、アルカの時代と現代との差の洗い出し、そして千年の時を越えて行われる決戦が物語軸となっていました。






フィル可愛いですよ!フィル!!




すんごい良い子で、一緒に逃げている子供たちの前ではお姉さんしてて、でもアルカの前ではフィルもまた純粋な子供で。
あと服装がえっちぃ
あのスカート丈、じょーそーきょーいくに悪いと思います!


フィルと共に居る自立ロボのナビが、作中でフィルの言動を解説してくれるので読むのも楽でした。
「あ、こういう理由があるからフィルはアルカにこういう態度なのか」って。
多分あれが無かったら、異様に距離感の近いヒロインだと思ったまま読んでいたでしょう……

アルカはフィルのことをナビから、フィルはアルカのことを“物語”からそれぞれ知ることができて、だからこそ幾年も共に居たかのようなやり取りが後半にかけて増えていくんでしょうし、その距離感の縮まり方に納得できるんでしょうね。









決戦からエピローグに至るまで……凄かったですよね……


これ第1巻の重みじゃないんですよ……
新時代の「王道」ファンタジーを名乗るだけあって、てんこ盛り。


濃縮した闇のような絶望的な展開と、熱々の熱みたいな展開がラッシュ仕掛けてくるんですよ……




語彙がこうなるのも当然。



でもただ詰め込んだだけではこうはならないですよね、やっぱり。

例えば子供三人組の出し方が多すぎず少なすぎずの絶妙なラインだったり、奥の手を示唆していたり、魔法の出力を段階的に引き上げていたり。


途中で作られていた小さな波が、ラストの大きな波に合流して更に大きい波になっているような。
そんな感じを受けました。最高です。(やはり語彙)





無くなった語彙を探してくるので、その間に読書メモをば。


読書メモ


53p:奇しくも防弾ガラスと同じ
⇒高度に発達した科学が魔法のようであるならば、
高度に研鑽された魔法は科学と同じ結論に達する、と。

このワンクッションがあったから、その後のアルカの魔法的に使う魔法の凄さが染みるんですよね。
科学では成し得ないことをいとも簡単に成し遂げてしまうアルカさん。
ぱないっす。



108p:神さまが成した4つの奇跡
⇒ほかの作品だと禁忌として描かれることが多い「死者蘇生」などを、魔法使い(あるいは人間の)至るべき最終目標として描いているんですよ……!
ここに至るまでにも好きなシーンは幾つもありましたが、ここの解釈を見て「……推そう」ってなりました。
いやまぁどちらかというと解釈の内容よりも、魔法使いとしての誇りを説明するアルカの表情とか、抑揚のひとつひとつまで想像できる文章に凄いな、好きだな、ってなったのですけどもね。
そこを大々的に言うのも恥ずかしいのでそれは内緒にしておきます。



116p:フィル好きー
⇒みんなを護るために力を欲するここのフィルちゃん、好き……むり……



179p:爆発しろ
⇒人間味のあるロボット萌え



~208p:ギルメア
⇒アルカと同じく千年の時を過ごし、考え、感情を持ってしまった異形。
かの存在もまた、ラストバトルの重みをズッシリとしたものにしていますよね……
同意するかは別として、その内心を知っているか知らないかではやはり違う……



260p
⇒熱い……!!!!!!!!!





まとめ



見つかりかけて、また消えた語彙











面白かったです!!






……いや、うん。
もうちょっと素直に述べると、中盤は少し不安だったというかダレていたというかモニョモニョ……
フィルが自分の恋心に気づくまでの描写が、私には少しあからさますぎるように映っていたというかモニョモニョ……
ただ、あれがあったからその後の「抱いてください!」の面白さがランクアップしているわけなので、それを踏まえて見返せばそういうことだと理解はできるものの、やはり読んでいる最中の一瞬のモヤッは無かったことにはならず、しかしそれもまたスパイスとなり……

理解も納得もしたうえで、あえて書き残しておきたいと思います。














だって、2巻出るなら、同棲スタートでしょ!!??


告り告られた2人がひとつ屋根の下でしょ!!??



恋心で魅せてくるんでしょう!!!!????













楽しみです。
とっても、楽しみです。




以上!


今日のラノベ!

幼女さまとゼロ級守護者さま 2


幼女さまとゼロ級守護者さま 2

著者:
すかぢ

イラスト:
狗神煌

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

「お願いします!!」
 校門で待ち構えていた咲乃は、目を潤ませながらノートを差し出した。名門・ケセド女学院の女生徒による告白イベントに周囲は色めき立つ。なにしろここは七F高――ネテスハイムでも最底辺の学校なのだから。咲乃は決めたのだ。もっと強くなると。だから“ゼロ級守護者”への弟子入りを決意したのだ。
 そして再び天球儀が動き始める。不自然なほど低いランクの青銅ダンジョン。しかし、そこに集結したのは対抗勢力の大アルカナ、そして謎に包まれた最強最悪のJoker of Death ――かつてない強敵が羽玖を狙う。様々な思惑が複雑に交錯する天球儀ゲームの行方や、いかに!?




感想:★★★★★




絶対にネタバレしない、という鋼の決意を感じる公式あらすじに敬礼

そしてそれに倣い、1巻に引き続きネタバレは……頑張ってしないように…………







1巻と連続で読んで大正解でした!

その理由はずばり、チェーホフの銃



1巻315pで羽玖が説明しているシーンもある言葉で、序盤に出てきた小道具が後々重要な小道具へと変わっていくことを表します。
で、まさにコレが2巻のテーマで、面白かったポイントでした!



皇、止水のクラスメイトとして登場したものの1巻ではあまり出番のなかった歌乃が今巻最大のキーパーソン。
ほかにもあれやこれやそれや……
1巻で放られた何気ない言葉、2巻序盤で出てくる何気ない世界設定。
それらが後に進むにつれて、1つのうねりとなってザバーッと押し寄せてくるのは快感でもあり恐怖でもあり。
だって、銃に気づけなければこの1冊の楽しみを1つ失ってしまうということなんですもん。

記憶と照らし合わせつつ記憶に刻みこむかのように読み、あっという間に読み切ってしまいました……!
こんなに前向きに集中して読んだのはいつ以来か、というくらい集中しました。






お約束要因・咲乃の204p以降のお約束じみたやり取りは、ある意味この作品のこれからを象徴しているのではないかと思いました。
最初に叙述トリックという爆弾を仕込んだ以上、残るは局所的な殲滅戦。
1つ1つ進めていきながらも、その過程は単純かつ迂遠で果てないものになるというか……
伝わるといいな……(努力の放棄)






あと今回、羽玖の「幼女さま」って感じのシーンがマシマシで最高でした!
ナイス平手打ち!!
多分1巻ではやりたくてもやれなかったんでしょうね、諸々の都合上。
ネテスハイム公・透華との繋がりも感じさせる威厳と聡明さで、でもたまに許容範囲を超える出来事があると取り乱す姿もあったり。
良いですねぇ……!





まとめ




この感想は、前後左右を地雷とひよこに囲まれたうえでお届けしております。

踏み込んじゃいけないところと、踏み込みたくても踏み込めないところしかない……





果たしてJoker of Death と“ゼロ級守護者”とのバトルはどんな結末を迎えるのか。
今回の戦闘もだいぶメンタル持っていかれた感じありますが、次はもっと大変そうですよね……
覚悟は持っておいたほうが良さそう。




まだ登場していない「銃」はあったかしら……?




以上!


今日のラノベ!

幼女さまとゼロ級守護者さま


幼女さまとゼロ級守護者さま

著者:
すかぢ

イラスト:
狗神煌

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

 ネテスハイム公、雨宮透華は「切り札」たる守護者を召喚して告げた。「雨宮羽玖。雨宮の娘を守って欲しい。忌まわしき天球儀ゲームから」
「十三血流れ」――その眷属たちは名だたる能力使いであり、世界史を裏から操ってきた。だが、その近郊を揺るがしかねない存在が羽玖であり、彼女は「不死」にさえなりうる希有な能力《節制》に覚醒する予兆を示していたのだ。
 十三血流がさらなる力を得るべく眷属を送り込む「天球儀の迷宮」。能力者たちが集う閉鎖空間において誰かが羽玖を亡き者にしようと狙い、誰かが羽玖を守護する切り札となる。
 各家の思惑が交錯する中、その趨勢を決する迷宮探索が幕を開けた――。




感想:★★★★★







質問箱で「このライトノベルがすごい!」投票前までに読んで欲しい作品!というテーマで募集した際にオススメいただいた作品です!
ありがとうございます!!



姫を守りながら迷宮を攻略する従者一行のお話







序盤はネテスハイム公をはじめとした十三血流による会議の様子と、ネテスハイム公が切り札へ役割を与えるシーン。
とっっっっても迂遠で重厚で雰囲気に満ち溢れています。

いやー、やっぱりこういう厨二感マシマシな世界観の設定は苦手です。
もう何を言っているのか全く頭に入ってこなくて、同じ文章行ったり来たり。
冒頭二行目、
「巨大時計の動作機構ムーブメントが大きな音を立てて廻る」
だけでもう苦手スイッチオン……


これが続いたら読了までに5回寝るな、と思いつつ1度の寝落ちで1章をなんとか読み切りました……
寝落ちの最速記録を叩き出しましたね……



2章からはそんな重苦しい雰囲気が一度なくなり、皇目線で描かれる学園生活と天球儀ゲームのお話。
世界の行方と自らの命をかけた迷宮攻略にハラハラドキドキ。
無事に元の世界に帰れるのか?
姫の命を狙う不穏分子は誰なのか?






とかいう普通の話だとねー、思ってましたよねー





迷宮の最新部にたどり着いてからの大アルカナ同士の戦いは、それまでの戦闘シーンがあまりにもちっぽけで児戯にも等しいものだったと思い知らされ。
今まで認識していた戦力図が全くの虚像で。
あれほど苦手だった序盤のシーンがカモフラージュと最初の仕掛けだったことに気づいて無性に読み返したくなり。

それら全てのトリックが、絶妙にプライドを守れるくらいの場所で気付けるように構成されている安心設計で。







読後の満足度が今年随一です!

これはオススメしたくなる気持ちがよく分かります……




適度に頭をパンクさせつつ、僅かに働いている思考も「迷宮からみんなで生きて帰るにはどうしたらよいか」というところにうまく誘導されているので、うまくカモフラージュされているんですよね。多分。
木を隠すなら森の中。
謎を隠すなら謎の中。
愚者を隠すなら愚者の中。

……いやこれ本当に迂闊に何も話せない(笑)






ネタバレずにしゃべれる部分もあるんですよ。
アルカナにまつわる設定部とか、十三血流の出自とか。
でも、冒頭にお伝えしたとおりどうしてもこのあたり苦手で、ネタバレ云々関係なく理解が語れるレベルに及んでいないためにしゃべれない……
パラケルススならFGOで名前だけ知ってるぞ!とかくらいですよ……?





まとめ





未読の方に言えることとすれば、

「序章と1章を乗り切って、
 2章以降普通に能力ものとして楽しんで、
 9章以降であたふたしてください」


というところでしょう。
幼女すばらしい。



とりあえず「サクラノ詩」を絶賛していた友人に今度押し付けてきたいと思います!



以上!



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