カテゴリ: 電撃文庫

今日のラノベ!



陰キャになりたい陽乃森さん Step.1


陰キャになりたい陽乃森さん Step.1

著者:
岬鷺宮

イラスト:
Bison倉鼠

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

 陰キャと陽キャ――俺たちに課せられた、透明な上下関係。お互い理解し合うことはできないし、そばにいても生まれるのは不幸だけ。だから俺は思っていたんだ。陰キャと陽キャは、別々に暮らすべきだと。なんなら、学校や自治体レベルで、隔離して生きていくべきだと。
 なのに――そんな俺らが集う通称「陰キャ部」。陰キャだけの安息の地に、彼女はやってきた。
 陽キャの中の陽キャ、リア充中のリア充、陽乃森さん。
 しかも、彼女は……
「わたしに陰キャを教えてよ!」
 なんて言い出し――え、ちょ、本気!?自分が言ってることの意味わかってる!?
 わかり合えない俺たちの、異文化激突青春ラブコメ!





感想:★★★★★








大の岬鷺宮先生ファンでありながら積んでしまっていた今作、ようやく本棚から引っ張り出して読むことができました!




代表作シリーズと同様に現代を舞台にしつつ、どこか賑々しい雰囲気漂うキャラ観で序盤は少し戸惑いました。
ある意味それを察していた事こそが積んでいた理由だったのかもしれません。
「え?岬鷺宮先生が「陰キャ」って言葉をお使いに……?」という謎の動揺。



本の序盤から中盤にかけては、まだ動揺の最中でした。
主人公の鹿家野をはじめとした陰キャ部の面々の言動はスルリと入ってくるんですが、陽乃森さんがとにかく馴染まない。
文章的にではなく、なんというか存在そのもの、雰囲気が。
勇者パーティに堂々と魔王が混じっているのに誰も何も気にしないみたいな。




ねー?
もうそれがどうですか、200pで爆発するわけですよ。

そんでもって210~213pにかけての視覚的な仕掛けまでハマって鳥肌ゾワゾワですよ!!!!







キタ━(゚∀゚)━!

本気ハジマッタ━(゚∀゚)━!







といった感じでそこからはもうあっという間!!
「正しい」はずなのに「間違っている」としか思えない状況にズッタズタになって、「間違っている」はずの「正しい」状況へと向かっていくフィナーレがズッタズタになった心に染み入り。
ラストの陽乃森さんの一言で爆発四散しました。



すごかったです!
毎度「凄いな!」って思っていますが、今回もすごかったです!!!

いつも本当にありががとうございます!!!!(?)









読書メモ




51p:タワマン
⇒陽乃森さんの自宅へ初訪問するところ。
……なんですが、何故「タワマン」とメモったのか覚えていないんですよねー。

でも、コンシェルジュのいるマンション良いですよねー。
佐○とかヤ○トとかの時間指定破りのイライラが無くて済むって素晴らしい(発想が庶民)
あ、でも住むなら下の階が良いですね。
本持って帰る時に大変なので(やはり庶民)



153p:洗濯機
⇒ゲーセンにある洗濯機と言えば、皆大好きmaimaiですね!
稼働当初は割とやっていましたがenjoy勢の域を出ず、結局トータル20クレくらいしかやらなかったんですよね……
ルカルカは楽しい。



172p:ロジ夫
⇒陽乃森パパだと動物的カンが告げている

↑ここまでメモ原文ママ
まー綺麗に岬鷺宮先生の手のひらの上でクルクル舞踊っていますね。
芸術点あげたいくらいです



239p:「はああああああああああ!?」
⇒良いシンクロ体験でした



284p:ポメラ
⇒えーっと……、ポメラが一切注釈無しで出てきてびっくりしているんですが、これ普通のラノベ読者にはポメラが何かって伝わっているんでしょうか……?と心配になる文具担当書店員。
書店員になって初めて知って、未だ売れる気配が微塵もないんですが世間的な知名度は如何程なのか……
とりあえず宣伝しておきます。


デジタルメモ「ポメラ」






大手文具メーカーのキングジムから発売されているデジタルメモ。
主に「ポメラDM200」と「ポメラDM30」の二種類で、前者がDSみたいな折りたたみ式、後者はさらにキーボード部分が折り畳めてコンパクトになります。
私の店で取り扱っているのがコンパクトな「DM30」のほうなのでそちらについての話になりますが、特徴としては、

・「パッと開いてすぐ起動」というコンセプト通りの速度感
・電子ペーパーディスプレイ搭載
・ATOK for ポメラを搭載、快適な日本語入力
・QRコードを使いスマホへデータを送ることができる
・PCへはmicro USB、SDカードで転送可能
・乾電池による長時間駆動、充電いらず


などです。
今回は陽乃森の妹ちゃんが学校で執筆作業する際にポメラを使用していましたが、執筆の他にも会議のメモや、電車の移動中の資料作りなどにもオススメです。
是非是非。




295p
⇒陽乃森の締めのセリフ、本気でゾワっときました……
何なのこの妖艶さは……
すばらし……






まとめ





いやー、それにしてもエっっロい格好してますね、陽乃森さん。
何なんですかその胸ガバは。
高校生のしていい格好なんですか????ありがとうございます。




最近は新作消化も忙しくて中々既刊に手を出せていませんが、ちゃんと時間作って2巻も読みたいです!
むしろ読まねばなるまいて。
聖書(※『三角の距離は限りないゼロ』)の2巻が出るまでには……




以上!


どもー!
デスカイザーです!



ちょっとの断捨離で身を引き裂かれるような思いをして、半日ゴロゴロしてました。
今回はCDと同人誌でしたが、このあとラノベも手持ちの2割くらい手放そうと思っているので……精神的な余裕が足りないです。

中古で買ったきりの有名シリーズとかは自炊も視野に。
……個人所有目的の自炊って著作権的にセーフでしたっけ?
先日書影ツイートが想定外の反応になったことですし、近いうちに調べておきましょう……




では、今日のラノベ!

タタの魔法使い 2


タタの魔法使い 2

著者:
うーぱー

イラスト:
佐藤ショウジ

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

 一つの高校が突如異世界に消失しあ衝撃の「ハメルンの笛吹事件」から三年後、新たな学校消失事件が発生する。
 私立折口大学附属高校の1100名を超える生徒たちは、タタの魔法使いの妹カカにより異世界に転移させられる。
 地下に出現し、巨大なダンジョンと化した校舎で始まる一ヶ月間の異世界生活。
「私達の夢は、ここで叶う」
「私は、みんなと協力しあいたい」
『将来の夢』の力でカリスマ生徒会長となった藤堂瑠奈率いる生徒会執行部と、二年三組の無敵のリーダー夜木秋の活躍により日本への帰還を目指す生徒たち。
 生存者数、推定77名。壮絶な異世界サバイバルが再び幕を開ける。





感想:★★★★☆




自分でも引くほど長くなったので、
最後に書いた「まとめ」をここに引用して概要とします。


1巻で感じた不満は概ね拭われ、良い所は伸ばされた印象。
ただし、また新たな不満が生まれてしまい……★5を付けるにはあと一歩という感じです。












まず、1巻の感想(デスカイザーのラノベ日誌『タタの魔法使い』)で私が挙げたプラス・マイナスポイントに沿いながら、2巻を見ていきたいと思います。


プラスポイント



・こんなの見たことない!
・青木(弟のほう)いじり(ただしマイナスでもある)
・豆知識の挿入(正常性バイアスなど)
・生徒の勇姿
・あとがき(青木)に出てきたネネって何者!?





【こんなの見たことない!】に関しては、2巻なので当然薄れる部分があります。
「唐突に現れた異世界の神の手により学校ごと異世界に飛ばされる」という概要は同じなので。

ですが!おばあちゃんと犬の巻き添え転移!!
これは大いに驚かされました!!

先生と生徒、守衛さんくらいが関の山であろう学校まるごと転生ものに一石を投じたのではないでしょうか?!
だってとある先生の血縁とはいえ、ただの近所の人!!
この点だけは何と言われようとも無限に推していきたいです。
おばあちゃんと犬、転移。




【青木いじり】は、青木が居ないですからね。
……と思って安心していたのに冒頭21pで出てきましたよね、青木いじり。
ちゃんとカウントしてないんですが、結局2回か3回出てきたんでしょうか?

ただ、今巻は1巻よりも物語性が増したと言いますか、「事件を記録した出版物」としての側面がやや弱くなっていたので、1巻で感じた「被害者感情を慮って……」という気持ちは湧きませんでした。
湧きませんでしたが、出版物は出版物なので冷静に考えると「どうよ?」ってなるかもしれません。



【豆知識の挿入】は……ありました……よね?
うん、あったと思います。
それなりに。
「2018年問題」とか。

豆知識とは若干系統が異なりますが、今回は「ネット上・第三者の“事件”への態度」について大きく取り扱っていました
政治だったり芸能だったり、昨今のSNS上での過剰な炎上騒ぎに疑問を呈していて、その点については深く考える良いきっかけになり得ると思います。
この作品のスタイルだからこそできる問いの投げかけ方なので、ここは今後も是非伸ばしてもらいたいです。



【生徒の勇姿】は、二年三組という集団にのみ目を向ければ非常に強く、学校全体に目を向けると非常に弱くなっていたように思います。
ただ、これは意図的に作られたメリハリだと思うので、高く評価したいです。
……言い方が何様だという話ですが他に言い回しがごめんなさい。

今巻の最大のポイントは、二年三組という集団における夜木秋と、高校全体という集団における藤堂瑠奈、2人のリーダーの対比です。
これは「全生存者推定77名、うち二年三組全員生存」という結果からも明らかです。
リーダーシップを発揮するような夢の叶え方をした両者が、どういった過程の違いからこうした結果の違いを生むことになってしまったのか。
その肝心な部分を未だ消化しきれていない部分がありますが、ザックリまとめるならば「自分のための夢」か「他者への尊敬に根ざした夢」かの違いでしょうか。

……あー、でもこれ「分かりやすい結果を伴った最善だったかもしれない過程」と「結果からは分かりにくいが最善だったかもしれない過程」に分けられるとも言えるのですごい難しい……
表に出るか否かで言えば相田くんもそうですし、そんな感じのテーマが隠されているのかもしれないですね。



【ネネって何者!?】に関して、1巻の感想で ①N ②ふわっふわん ③縫口&菊池 という予想をしていましたが、今のところ②ふわっふわん っぽいんですよね。
あとがき(青木)の今回も見守ってくれた発言を鑑みるに。
もっとも、姿かたちを変えて同行していたという線も残されているので断定はできませんが。






マイナスポイント



・青木いじり(ただしプラスでもある)
・展開示唆のオンパレード
・インタビューと地の文を混同して読んでしまう
・過剰な日本礼賛
・情緒不安定な文章構成
 (ex. “ここで、卒業文集に面白い夢を書いた子を紹介したい”)
・絶望させきらないラスト





【青木いじり】については上述の通り。


【展開示唆】については今回もありましたが(読書メモ参照)、量や入れるタイミングが素晴らしく、今回はびっくりするほどプラスに働いていたと思います。
油断してるところにスッって入ってくるんですよ。
スッって。


【インタビューと地の文の混同】は今回は起きませんでした。
少なくとも私は。
私がこの文体を読むのに慣れたのか、うーぱー先生がこの文体を使いこなすようになったのか。
真実は闇の中、というか他の人の感想をリサーチしていないので不明です。
個人的な感覚としては文章自体が読みやすくなっていたのだと思うんですが……



【過剰な日本礼賛】は無かったと言って良いと思います。
少なくともメモってないですし、そんなシーンがあったという記憶も無いです。




【情緒不安定な文章構成】も改善されていました。
「てにおは」がおかしい部分もありませんでしたし、あまりにも急な場面展開もありませんでした。




【絶望させきらないラスト】、これに関してはウ~~ン……どうでしょう。
何というか救いのあるラストで煮え切らない部分があるような、あのラストだから最後まで対比が生きていたと言えるような……
その「夢」が有りなのなら、もうちょっと全体的に救いのあるラストになるべきという思いもありますし……











既に長いですが、次に2巻個別での感想






相田と夜木の関係性がすっごい素晴らしかったです!!!


うまいシステムを考えたなぁ、と感心しきりです。本当に。
おばあちゃんと犬の転移が良いヒントにも隠れ蓑にもなっていて、あと学校名もね、意味がありましたね。
学校まるごと異世界転移という状況からどんなイレギュラーが起こるのか、それを考えてしっかり練っているのが伝わってきます。
……これ以上は致命的なネタバレになるから口閉じます!
…………すごい良かったよ!!!!!






はい、では引っかかった点について手短に。

すごい根本的なところでどうでもいいところでもあるんですが、校舎が地下に転移したのをダンジョン化と言い張るのに無理を感じます。
別の夢によってパニックホラー化したわけですが、それが無かったらただの地下建造物では……?
宝箱とか、モンスターの配置とか、なんか、こう……オウルさん!『魔王の始め方』のオウルさん!!貴方のせいでダンジョンへの拘りとかいう謎の視点が出来上がっちゃったじゃないですか!!!もう!!!!!

まぁでも、はい。
ダンジョンについてはそんな感じです。はい。





あとは転移前の人数に対しての生存者数の問題。
もっと言うと、最後の最後で校舎の崩落に巻き込まれて死亡した生徒の数の多さですね。


全校生徒が1150名、教師が68名(+おばあちゃんなど)。
生存者数が推定77名。

6.3%が生き残った、つまりは93.7%の関係者が亡くなったわけですね。

ではラストの校舎の崩落に巻き込まれたのは何名か?
カカの発言によれば1000名前後。

教師がスタート時に65名失踪あるいは消滅していて、最終日までの生徒死亡者数は明らかに二桁以内。
直前の戦闘による被害が全く不明ですが、少なくとも出口で大渋滞が起こるほどの生存者がいたのは明らかになっています。
集団パニックを描く側面やカカの非道さを見せつけるという理由があるので理解できなくもないんですが、少なく見積もっても500名前後が生き埋めになった展開はどうだったのだろうと思う気持ちが強いです。
あ、倫理的な問題ではないですよ?
1000名を超える登場人物に対して扱いの粗雑さが見えることについてどうだろう?ということです。


繰り返しますが理由は理解できなくもないんですけどね……











読書メモ





46p:2名
⇒スッと差し込んでくるのズルい。
山中の涙をスッと差し込んでくるの、ズルい……
ほんと、今回こういうスッと差し込んでくる事件の結末が良い方向に機能しまくっていて、素晴らしいと思います。



49p:ゴン……
⇒だからそういうとこだよ……
そういうスッと差し込んでくる、そういうとこだよ……



110p:ふわっふわん
⇒今巻も登場したことで、一気にネネ疑惑が深まったマスコットキャラ。
……さーて、このふわっふわんと一緒に出てきた「高橋さん」って見知らぬお姉さんは、本当に折口大学附属高校の生徒なのかなー?
記憶が正しければこのシーン以降出てきてないですし、ネームドキャラなのに卒アルに書いた夢の内容について触れてないですし、何より「○年の先輩・後輩」とかではなく「見知らぬお姉さん」という書き方がねぇ……
タタ、ネネによって救済されている説。

記憶にないだけで本編で高橋さんについて語られている可能性も大いにありますが!




155p:相田の涙
⇒だからそのスッって差し込(ry



198p:仮の姿
⇒ネネについての言及が。
「仮の姿が持つ能力」がふわっふわんの周囲の敵を察知する能力なのか、あるいはミスリードなのか……



206p:はぁ~~~~~~~~!?!?!
⇒何サラッととんでもない暴露しちゃってくれてんの~~~!!??

というところが相田と夜木の関係性が素晴らしいという話に繋がってくるところなんですが、ほんとココ凄かったです。
振り返ってみれば148pの藤堂生徒会長と夜木の初対面時のやり取りとか伏線になっていて、他の場面でもチラホラそういうのが散見されて、あー好き。







まとめ






1巻で感じた不満は概ね拭われ、良い所は伸ばされた印象。
ただし、また新たな不満が生まれてしまい……★5を付けるにはあと一歩という感じです。





最後の最後ですが、私は1つ謝罪をしなければなりません。
1巻の「まとめ」で、


間違っても折口大学附属高校を舞台に2巻とかやっちゃいけない


と書きましたが、全くいらぬ懸念でした。
マンネリ感はほぼ無かったですし、事件を通して切り取りっている社会性や民族性についてもハッキリと区別されていました。

本当に申し訳ございませんでした。







さて。
タタとカカによる転移が終わり、ネネは生徒サイドにいる訳ですが、3巻は一体どうなるのでしょう……?
新たな神?
あるいはタタの復活?(高橋さん?)



出……ますよね?






以上!



今日のラノベ!


ナイトメア・ゲーム

ナイトメア・ゲーム

著者:
真坂マサル

イラスト:
あきのそら

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

 目覚めた時、街は【悪夢】に覆われていた……。
 悪夢が人々を食い破り、襲い始めたある地方都市。その存在に捕われたら最後、発芽した悪夢は暴走し、その人間が死ぬまで、止まらない。
 失われた記憶、閉鎖された街、幼馴染の涙、異様な予言を信奉するカルト宗教――謎だらけの状況に翻弄されながら、俺は手にした剣だけを頼りにギリギリで生き延びていく。
 いくつもの死を踏み越えて、傷だらけで進んだ先に待っている、残酷な「真実」とは――。
 この悪夢ナイトメアに、終わりは、あるのか?





感想:★★★★★






読了ツイートはこんな感じ。
困ってますねー。
これから2日経ってますが、概ね同じような心境のままなので本当に消化できていないです……




『水木しげ子さんと結ばれました』で第20回電撃小説大賞《20回記念特別賞》を受賞された真坂マサル先生の最新作!
もう本当に大好きな作品で、このブログでも3巻の感想とかは初期としては珍しくまともな感想を書いていたりします。
懐かしい。
思えばあの作品も、最後まで消化するのにとても時間かかったような……






さて。


まず、何よりもしっかり強調してお伝えしたのは





「面白かったです!!!!!」





という至極シンプルなことです。
その上でなお消化不良な面もあるということで……それもやっぱり不快なものではないんですよね。
油もので胃がもたれているのではなく、食物繊維を摂取しすぎて詰まってるみたいな。
……いや、この例えだと不快だな(おかしいな)










では、なぜここまで読み解き切るのに時間がかかっているのか




1つは謎の密度でしょう。
主人公・慧吾の記憶障害の理由、舞台である山奥の集落に拠点をもつ<キョウシン教会>の存在理由、謎の呪文、次々と現れる異形の怪物、幼馴染・儚の涙のワケ、【悪夢】とは一体何なのか?、etc……。
場所が変わり、登場キャラが増え、展開が進むほどに謎はどんどん増え、深くなっていきます……。



もう1つ理由を挙げるとすれば、整理する時間を与えてくれないというところです。
目覚めて状況を把握してから最初の怪物とエンカウントするまで、逃走してから一触即発の空気になるまで、仲間が増えてから次なる異形と対峙するまで。
いずれも短いストロークによって繰り出されるため、本を開いている間は考えを広げる余裕があまりありませんでした。
まさに「息つく暇もないほど」という表現を使いたくなる展開でしたね!




そんなわけで謎を積み重ねろくに整理もしなかった結果、終盤で事実が明らかになるほどに積み重なったものたちが音を立てて崩れていったような。
せめて整理だけでもしていたら良かったんですが……
おかげで読み終わった頃には謎を積み重ねていた頭の中のテーブルの上は大惨事!
天板が見えないほど物語のパーツがしっちゃかめっちゃかにぶちまけられています……

だがそれが良い!






中身の具体的なシーンの感想は……読書メモにて!





読書メモ




94p:未来ちゃん!!!
⇒二次リョナラーとしては、雑巾絞りで殺されてしまった未来ちゃんを最高の事切れ方だったと大絶賛したいです。
読者感情に配慮してなのか、女性のネームドキャラで凄惨な死に方したのは彼女だけなので余計に彼女への評価が高まります。
……いや、こう、何といいますか…………一切参考にならない立場からの評価で恐縮です。




183p:松果体
⇒オカルト方面に明るくないので初耳でしたが、調べてみると本当にありましたね。松果体の活性化による第三の目の開眼というオカルトな話題が……!
ただそれとは別に、松果体の石灰化とアルツハイマー病・認知症の相関性という記事も見つかったので、決してオカルトだけではないみたいですよ?
今度しっかり調べてみましょうかしら……?








まとめ




読書メモでなら掘り下げた感想もできるだろうと高をくくっていましたが、やってみたら全然ダメですね……






引き的に2巻が出ても出なくても納得はできるんですよね……
特にキョウシン教会側から見た一連の流れは宗教っぽい狂気が詰まっているので、むしろあのまま狂気を一手に引き受けて崇め崇められでいてほしかったり。
ただ、あの結末を迎えてからの慧吾の心境や考察をじっくり読んでみたい気もしますし……


全力の期待と消化不良の音とともに、読み込みながら待っていたいと思いますー







以上!



今日のラノベ!

SAOAGGOⅦ

ソードアート・オンライン オルタナティブ
ガンゲイル・オンラインⅦ
-フォース・スクワッド・ジャム<上>-

著者:
時雨沢恵一

イラスト:
黒星紅白

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

『結婚を前提に、香蓮さんとお付き合いがしたいと思っております』香蓮の父親のもとに届いた一通のメール。それは、父に付き添ったパーティー会場で出会った若手実業家からの、リアルな結婚の申し入れだった。しかし、香蓮は『ピーちゃんみたいなのがタイプ…』と取りつくしまもなく―。そんななか開催が決定した第4回スクワッド・ジャム。今度こそSHINCとの決着をつけるべく参戦を決めた香蓮だったが、首都グロッケンでの作戦会議中、突如レンの前に現れたハンサムな男からある勝負を持ちかけられ…。第4回SJの銃撃戦の裏で、香蓮の人生をかけたもう1つの戦いが幕を開ける!




感想:★★★★★




「このシーンをアニメで見たい」堂々の一位は<泥に埋まるエム>







アニメは大人気の中で幕を閉じましたが、こちらは早くも第4回スクワッド・ジャムの開幕!
基本的に大会の話のみで構成されているシリーズって何げに珍しいんじゃないかな?と思う今日このごろ。
前回みたいな例外は例外ですし、普通にGGO内のダンジョンの話(SHINCが対戦車ライフル取りに行くシーンみたいな)とかやってみても面白そうなのに敢えてSJに拘る姿勢が好きです。
いや、ある意味今回の話はそちらに寄る話……?






ということで、今回のSJも「主催者権限により特別ルール発動!(ここだけ海馬ボイス)」
5分以上その場に留まると一定時間モンスターがポップするという、対人限定戦闘なSJの概念を覆すもの。
待ち伏せが出来ないだけでなく、複数チームの結託により囲まれた場合や、アニメでも描かれた第2回SJでのピトの回復待ちのような場合も危なくなってくることになります。
……万が一水面が上昇してビルの上に取り残されたりしたら大変なことになりますね(笑)

裏切り前提でチームに加入したクラレンスとシャーリーの動向、SHINCの意図の掴めない行動と、珍しくピトがまともにレンちゃん側にいるのに不確定要素が多くいつも通りハラハラしました。
そして続きも間違いなくハラハラし続けることでしょう……
本隊の意思と一切関係なく動く別働狙撃隊と考えると、シャーリーとクラレンス強すぎやしませんか……?








香蓮に言い寄るファイアがSJ内でどういう作戦を取ってくるのかにも注目です。
……ただ「人数を集める」だけとは到底思えませんからね。

いや、それにしても香蓮のドレス姿がお綺麗ですこと!!
スラッとした体型がかっこいい寄りの印象なのだけど、花柄のレースが可愛さと妖艶さも醸し出していて素晴らしいです!!
理想のタイプとして掲げるピーちゃんと添い寝する香蓮の口絵とか、もう実質ベッドインじゃないですか?
は~~~~、すこ。






読書メモ




64p:イラスト
⇒あ~!!!!
エルザの裸体 on the ベッド~~~!!!!!
ああ~~~~~~~~~~



71p:女神
⇒全日本マシンガンラバーズのただでさえ青天井な伸び代に、「まともな人」という最高のブーストがかかってしまう緊急事態。
……彼らの言動にノリノリで付き合っている彼女が性格的にまともかどうかはちょっと怪しいですが、ほら、戦術観的にはね?
余談ですが酒場に入場してくる際の神輿シーンは、ZEMALのB級感からか映画『僕は友達が少ない』の神輿シーンで脳内再生されました。



94p:本名
⇒ゲーム内の本名呼びで肝が冷えるくらいには、オンラインゲームのマナーを習得したのだなぁとちょっと感慨深くなったり。



130p:雑談
⇒神崎エルザの裏話とか無限に聞きたいですね!
その裏の豪志さんの苦労話も含めて。

そういえばボトムアップ型AIの話をしていることで気づきましたが、2026年の8月と言えばアリシゼーション編の完結と同じ時期なんですね。
アリスが会見をしたのが丁度このあたり。
……そうか、SJ2~SJ3の間あたりでオーディナルスケールしてたのか。




248p:全員笑顔
⇒アニメ関連の時雨沢先生へのインタビュー記事で度々取り上げられていた「銃弾がどれだけ飛んでも誰も死なない素晴らしい世界」、というものが今巻で一番よく出ていたのがこの一連のシーンだったかなぁと。
戦術がそもそも自爆突攻ですからね。
リアルでやろうもんなら無名キャラとはいえ殺伐を超えて興ざめするまでありますからね。






まとめ




あとがきで「下巻の発売日は――」とある割に、8月の電撃文庫新刊コーナーに『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅧ -フォース・スクワッド・ジャム<中>-』ってあるのがどういうことかと。

濃く、熱くなってしまったようです……




そろそろレンちゃんの家に強襲するエルザが見たい……





以上!



今日のラノベ!

新約とある魔術の禁書目録 20

新約 とある魔術の禁書目録

著者:
鎌池和馬

イラスト:
はいむらきよたか

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

 自らの根城・学園都市を躊躇なく捨てたアレイスターは魔術大国イギリスへの総攻撃を開始する。一見非道な作戦には、しかし何故か上条やインデックス、一方通行、浜面や滝壺の姿も見え―。
 大天使エイワスの力をも凌駕する大悪魔コロンゾンの封印は遠からず解かれる。その前にロンドンでヤツの弱点を掴まなければならないのだが、大悪魔が憑依していたローラが率いていたイギリス清教にとっては、それは科学サイドからの侵攻としか見えない。誰も望まない決戦に、上条は挑んでいた。そんな熾烈な状況下で、彼の窮地を救ったのは、まさかの管理人系ほんわか天然お姉さん、オルソラで???




感想:★★★★☆




【悲報】五和、まだ出ない










アレイスターの「あったかもしれない可能性」の成れの果て、クロウリーズ・ハザードがイギリス及び関係53カ国を一斉に襲撃する混乱に乗じ、イギリスはロンドンを目指すアレイスターと愉快な仲間たち。
一方通行と浜面が本格的に魔術側に足を踏み入れる巻であり、イギリス側の懐かしい面々が続々と登場する原作ファン大歓喜の巻であり、オルソラファン大歓喜の巻であり、五和ファンはクロウリーズ・ハザードに飲み込まれる巻でもあります。



いや、本当に色々と『とある魔術の禁書目録』の懐かしキャラが登場しまくっているのですよ。


対クロウリーズ・ハザード防衛ラインとして展開されていた部隊っていうのが、イギリス清教の外様部隊と騎士派の方々だったわけですよ。
イギリス清教の外様部隊って、要するにアニェーゼ部隊天草式十字凄教のことでして。
アニェーゼ部隊は、アニェーゼ、ルチアとアンジェレネ、更に新しいネームドキャラとしてアガターさんですとかバリバリお喋りになられているのですよ。


物語のキーとなる「神威混淆ディバインミクスチャ」の輸送を担う「運び屋」として登場したのは、「黄金の夜明け」のレイヴィニア・バードウェイ、かつて上条と共にロシアの地を彷徨っていたけどぶっちゃけ設定とか忘れてる系魔術師・レッサー、そして「ビチャビチャお姉さん」こと大覇星祭編の敵キャラで今は改心?してイギリスで魔術に関わるお仕事(オブラート)をしているオリアナ・トムソン

アレイスターの囮作戦の餌にされイギリス側に捕縛された上条をロンドンは処刑塔で待ち受けていたのは、拷問担当ステイル・マグヌスと、お手伝いに来ていたシスター、今巻最重要人物たるオルソラ・アクィナス!


アレイスターに正面切って戦いを挑むのは、我らがプリエステス神裂火織と、イギリス王室編で登場した騎士団長

最後の最後に御坂に電話を掛けていたのは『SS』で登場していた御坂父!



ここまでのお膳立てが整っていて、天草式十字凄教の名もアニェーゼ部隊の描写と共に幾度も出てくるのに、そこに属するメインヒロインの名は出てこない……!!
何故だッッッ!!!!どうしてこんな酷いことをッッ!!!!







『禁書目録』の世界で最も平和を望み、非暴力によりそれを成し遂げようとしていた唯一の登場人物・オルソラ。
今回のボスキャラ。

今回はイギリス側の登場キャラが本来の行動様式を塗りつぶされているのが特徴的でしたが、その象徴的な存在がまさに彼女ですね。
もっとも上条さんが指摘するまで、「オルソラが非力を嘆き、力を求める」という一連の描写に違和感を持てなかったんですがね……
神裂のねーちんが「らしくない」戦いをしているのには気づけたのに……キャラへの関心の差?






それにしても何が起こっているのか分からなくなってきました……
まず、アレイスターという『禁書目録』ワールドのもっとも根元に近い人物の一人のエピソードなので登場キャラの数が尋常じゃないです。
レッサーとか本気で設定思い出せないですし(あとで調べます)、新約序盤に出てきたマリアン・スリンゲナイヤーとかもパッと本文中に出てくると誰だお前状態に陥ります。
一種の状態異常ですよね、キャラが分からなくなるって。

そしてキャラが多ければ、仕掛けがシンプルでも複雑さを究めます。
というか仕掛けが複雑さを増しています。
今回は「認識の歪み」を基本とした仕掛けが展開されていますが、ぶっちゃけ何が起こっているのか半分くらいしか理解しないまま読み進めているような気がします。
上条さんが強調中黒まで付けて喋っているのに「???」ですからね、その後のテンションがまぁ合わない。

でもこれからも食らいついて行かなければ……。









469p、最弱と最強による宣戦布告。
痺れました!
どういう理屈で何と戦っているのかよく分からなくなりつつありますが、次もまたイギリス編。
天草式壊滅が誤報であること、クロウリーズ・ハザードにより死者が出ていないという発言を信じて次巻を待ちます……






以上!


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