カテゴリ: 文庫レーベル(感想作品数・多)

どもー
デスカイザーです


このライトノベルがすごい!2020への投票はしっかりしてきました!
実はこの記事の作品にも……?(示唆)

おかげで少しだけ読書習慣を今の生活にねじ込めたので、(以前までと比べれば少ないですが)このままゼロにならない程度には読んでいければと思います。
もちろんブログもね! 書くよ!





ではでは、今日のラノベ!

処刑少女の生きる道


処刑少女の生きる道
―そして、彼女は甦る―

著者:
佐藤真登

イラスト:
ニリツ

レーベル:
GA文庫


【あらすじ】

 この世界には、異世界の日本から『迷い人』がやってくる。だが、過去に迷い人の暴走が原因で世界的な大災害が起きたため、彼らは見つけ次第『処刑人』が殺す必要があった。
 そんななか、処刑人のメノウは、迷い人の少女アカリと出会う。躊躇なく冷徹に任務を遂行するメノウ。しかし、確実に殺したはずのアカリは、なぜか平然と復活してしまう。途方にくれたメノウは、不死身のアカリを殺しきる方法を探すため、彼女を騙してともに旅立つのだが……
「メノウちゃーん。行こ!」
「……はいはい。わかったわよ」
 妙に懐いてくるアカリを前に、メノウの心は少しずつ揺らぎはじめる。
 ――これは、彼女が彼女を殺す旅。




感想:★★★★★




大賞、納得。









さてさて。
今抱えている「すっごく面白い!」って感覚を、ネタバレ控えめで、かつ分かりやすく書き残すにはどうしたらいいのか悩んでいるわけですが。




何せ、ページを重ねるごとに面白さがも重なっていくというのが、ひとつ感覚としてあるわけです。





「何を当たり前のことを」と後から見返した時に自分で突っ込みそう。

違うんですよ。
主流とは言わずとも、こう、ひとつの大きな流れとして「タイトルを秒で回収するラノベ」があると思うんですけど、例えるならばタクシー乗り場でタクシー待ってたらタクシー来たみたいな感覚なんです。
その後の乗り心地、運転技術、目的地が違うから千差万別の物語になっていくんですが、根本の「タクシーに乗る」という部分は安心感として担保されているんです。



一方、この作品を例えるならばタクシー乗り場でタクシー待ってたらやけに長い車が来て、訝しみながらも乗ったらドリンクやら軽食やらがあるし静かだし……これはもしやリムジン!? みたいな感覚なんです。
タクシー、なれどタクシーに非ず。







(読み返したら自分で何を言っているのか分からないんですが、面白いので残しておきます)



キャラとストーリーの2方向から感想を書いていきたいと思います!




①キャラが良い!




主な登場人物は4人。





表紙で可愛い、主人公で神官、そして処刑人のメノウちゃん。

メノウの補佐を務めているモモ。

迷い人で日本では女子高生のアカリ。

王族でありながら騎士にもなった王女・アーシュナ。






それぞれ見た目からして「好き!」ってなる素晴らしさしてますし、表向きの性格も魅力的。
しかし見た目だけにあらず。
美しさを引き立てる陰がある事こそが、最大の良さなんですよね。


例えばメノウちゃん。

陽炎フレアと呼ばれた伝説的な処刑人の弟子で「清く正しく、そして強い」神官であろうとすることを意識しているよう。

それ自体は何もおかしくないんですが、問題は彼女が「心を漂白」されかけた過去を持つということ。
それ以外の生き方を知らずに……というか処刑人として生きる以外に道が残されていないような状態で処刑人となった彼女が、強く在れていること。
信じて疑わない芯を持てていること。

存在に影が無いことが、逆に陰となって付きまとっているような感覚でした。


作中でもモモが懸念していましたが、もし処刑するべき人間へ強い情を持ってしまい自分の芯との間で板挟みになってしまったら……
それもまた成長のきっかけとなるかもしれないし、もしかしたら壊れちゃうかもしれない。
表紙のイラストからも感じる色気のある危うさが彼女の最大の魅力です。





……と、メノウちゃんに関してはそんな感想を抱きました。
普通の枠組みで見れば圧倒的とも言える能力を持っているのに、安心はできない。
このハラハラ感がメノウちゃんだけじゃなくどのキャラにも共通してあって、読んでいる時の面白さに繋がっているのかなぁと思います。

好きです。






……なんで私、メノウちゃんだけちゃん付けしてるんでしょうね??




あとその延長線上なんですけど、扉絵のキャラ紹介に句点が付いてるのすっごく良いんですよね……!
「処刑人。」みたいな。
簡潔だからこそ逆に闇を感じるやつ……!









②ストーリーが良い!!





いやぁ、まさか開始30pもしないうちに……(不穏







(不穏 から始まる物語って否応なしにその後の期待値も跳ね上がっていくんですが、この作品の場合はそれすらも軽く超えていきましたね!
世界観の解説と、バトル、あとメノウちゃんとアカリによるコント(コメディと言え)がそれぞれすごく良いタイミングで切り替わっていくなと思いました!

飽きないんですよー!
正確には、先が読め始めたところでそれをひっくり返されるような感じ?でしょうか?






メノウちゃん、戦いはじめる
 ↓ ↓
有効打は無いけど時間切れ狙えばOKだと分かる
 ↓ ↓
安心してたらアンラッキーな妨害で難易度跳ね上がる
 ↓ ↓
アカリが来ちゃう(戦闘しながらコントスタート!!)
 ↓ ↓
メノウちゃんよく頑張ったね……(同情)






作中とあるシーンの流れなんですが、特に3・4番目の秀逸さが面白さにブーストかけていると思うんですよね!!
2番目で勝ちの未来が見えたところで、安心して読ませないための工夫。
特にアカリが来ちゃうあたりで戦闘の雰囲気まで変えてくるのが好きですね……!


さらに、こうした一つ一つの戦闘の流れも、巻を通して見ると確かなストーリーの一部となっているところが、経過としてではなくポイントのひとつとして機能しているのが良いんですぅ……!
主にラストバトルで「!!!??」ってなったアカリのギミックのせいなんですけどぉ……!!
そうだよねぇ……“時”だもんねぇ……!







まとめ





この世界観で、
あの掛け合いが書ける……


なんと
素晴らしいことかッッッッ!!!










……という感情すらも上回ってこの作品が好きな一番の理由って、黒幕の動機かもしれないです。

ここまでのことをやって、それ??っていう。
世界征服とか権力の統率みたいな分かりやすい理由以上に分かりやすい。
故に狂気。
故に純粋。
一歩間違えればギャグになりそうなところを、よくシリアスにまとめあげてくださいました!!!と感謝感激感動感涙です!





強いて言うなら魔導を用いた戦闘が1巻からぶっ飛ばしすぎててこの後大丈夫??というくらいですかね、懸念点。
なんかアルテラの宝具みたいなの出してませんでした?黒幕さん。






もう……なんでしょう。
完成度高すぎて、しばらく私これを生きる理由のひとつにしようかなと思うくらいには好きです。


これから先のストーリー、どうなるんだろうなぁ……





以上!




今日のラノベ!


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未完結ラブコメと

運命的な運命論

著者:

ゆうびなぎ

イラスト:

つるしまたつみ

レーベル:

講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

「もっと運命的な恋がしたいから」と彼女にフラれた高校生・砂川凍弥。空飛ぶプリンが現れ、恋愛がわからなくなり悩む彼に告げる。「おめでとうリン! キミはラブコメの《主人公》に選ばれたリン!」
 翌朝、凍弥は転校生・百合ケ丘ミリカと曲がり角でぶつかり、キスしてしまう。現実味がないほどに可憐な彼女こそ、異なる世界線から来たラブコメの《ヒロイン》だった。凍弥は指定されたミッションをクリアし、ミリカを"攻略"しなければならない。できなければ、死ぬ!? ご都合主義とラッキースケベを追い風に、命がけのラブコメに挑む凍弥。さらに、もう一人の《ヒロイン》が現れて――。
 これは、"好き"を見失った俺たちが、未完結の"愛"を探す物語。



感想:★★★★★






「好き」って何か、
考えてみる!!!






(帯文句を大声で復唱)





初めての恋人にフラれた直後、謎のプリン型AIを通して《未完結処理班》アンダーテイカーによる未完結ラブコメのヒロインの処理役に選ばれたことを告げられる凍弥。


プリンの存在感が強くてその後が頭に入ってこない部分が無くはないんですが、つまりは現実を舞台にしたラブコメの主人公に選ばれたということですね。あんだすたん。




ただし、


失敗すれば死ぬ




というオマケ付き。
《未完結処理班》の課すミッションをクリアしラブコメを進めることができなければ、凍弥は死んでしまうのです……




しかし、しかし。

プリンによる「ゴリッゴリに定番なハプニング」という助け舟や、失恋前に身につけていた恋愛テクニックでもって割とあっさりクリアしていく凍弥さん。
やり手ですね。
調べて恋愛テクニックが身につくならこちとら苦労してねーですよ。

クッ……




……そんな主人公への黒い感情すらもマルっと収まる良い結末が見れて、大満足です!!







◎ヒロイン達の話。



元カノ、七瀬綾!
物語直前の試験まで入学以降学年1位を取り続けてきた努力型の頭良い子。
そんな彼女が「運命的じゃない」という理由で凍弥をフるなんて…………ねぇ?
ゆうびなぎ先生作品の元カノ枠、私の好みに刺さりすぎでは??



1人目のヒロイン・百合ケ丘ミリカ(表紙の子)は、ドジっ子属性が付加されている転校生。
この世のものとは思えないくらい美少女で、凍弥……というか他人への好感度が根っから高い子だなぁ、と思っていたら……(以下自主規制)
焦った時の「あのそのこの」って口癖が好きでした……!
後半めっきり言わなくなったけど!



2人目のヒロイン・御神楽未来は、凍弥たちの後輩にして4人組アイドルグループ「シュプールガールズ」のメンバー!
「はにゃ」とか「んにゃ」とか、独特な猫言葉が口癖なの可愛いすぎないですか?
可愛いですね!!
キャラづけ抜きにしても、彼女の精神性には尊敬の念を抱きます。





まぁ……



正直、冒頭の凍弥が振られるシーンのショックが強くてミリカ・未来どころではなかったんですけどね……
多分200pくらいまで引きずってましたからね……

「ネットで万全に調べ完璧に実践していた凍弥でさえ、あんな振られ方をするんだ」というショック。
ミリカや未来への対応がまともであればある程、強く冒頭シーンが頭をよぎっていました。


今まで読んできたラブコメ指南ものとも呼べるジャンルの作品からの乖離ですよね、この戸惑いの原因は。

紆余曲折を全て省いてしまえば、指南ものとは「ほら、あんたもこうすれば……少しはかっこいいじゃない」なんですよ。
空回りしたら失敗するけど、教えられたことをやっているうちは失敗しないんですよ、彼らは。
言わば非モテ童貞の目指す星こそが、指南ものの主人公……!!





でも、失敗した……ッ!!


しかもフラれた理由がふんわりしてる……ッ!?




最終的にはこの動揺とか全てひっくるめて「なるほど確かに!!」って頷ける結末だったのでスッキリですが、結末に至るまではビビり倒してましたね……






そんな感じの捉え方をしていたので。
ミリカや未来が「未完結ラブコメのヒロイン」であるならば、凍弥もまた「未完結ラブコメの主人公」として存在しているというような解釈も面白いのかなー、と思ったりします。

お互いに片割れを失った者同士が出会い、奇跡的に嵌れば経過観察、嵌らなければ自壊=死。
片割れ同士を処理してしまうことで、総数に対しての「余分」を口減らしできる。


《未完結処理班》とは根本的に何なのかについては追究されていなかったので、そのあたりはプリンちゃんと合わせて今後の展開に期待したいです!

……ブラックボックスでも良いですけどぉー(未練タラタラな口ぶり)






眠いので一旦閉じます。
起きたら読書メモ他追記します。

ネタバレパート、追記しました!





ひとまず以上!








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜













続きを読む

どもー
deskyzerです



モチベーションは高いんですが、私生活全体的にモチベーション高いので結局いつも通り読む時間がうまく取れない罠。
感想書くのもっと早ければな……





今日のラノベ!

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天と地と姫と2 武田信玄 虎の覚醒

織田信奈の野望 全国版

著者:

春日みかげ

イラスト:

深井涼介

レーベル:

富士見ファンタジア文庫


【あらすじ】

 惰弱で臆病、国を背負うに能わず。甲斐の名門・武田家の長女・勝千代は父親からこう評され、廃嫡寸前のダメ武将だった。
 優秀な妹と比較され、陰に隠れて生きてきた彼女だったが、その内では既存の思考に囚われない並外れた才能を秘めていた。勝千代に眠る虎。それを呼び起こしたのは―
「あなたを、天下一の覇王として育ててさしあげましょう」
 山奥の温泉で出会った不遇の天才軍師・山本勘助だった。この出会いが最弱姫武将・勝千代を、戦国最強へと覚醒させる!
 信奈を後に追い詰める上杉謙信・武田信玄の出会いと別れ、そして川中島の合戦を描いた「織田信奈」前日譚!



感想:★★★★★






武田晴信と山本勘助の出会い/覚醒から、父・信虎の追放、信濃の切り取りの途上まで。





戦に関しての2人はまさに右に出る者のいない天才ぶり。
策で勝ちを確定させてから望むのだからそれも当たり前。


しかし。



家族や家臣に恵まれ、領民からも慕われているのに、晴信が欲している人からの親愛は得られぬまま……
切り取りも順調で、次世代の育成も滞りなく進んでいるのに、頼りにしていた老将を喪うことになり……



持つものが大きければ失うものも大きい武将、それが武田晴信なのでしょう……



W主人公の片割れ・長尾景虎と違うのは、晴信の悲劇は自らの選択の先にあることですね。



人として在る晴信が人命、神として在る景虎が天命に苦しめられるという構図。









くぅ〜〜……つらい








読書としてはそれが良いんですけど、感情移入レベルが青天井なので読後がしんどいです。
だから好きなんですけども!!









細かい感想は読書メモのほうで。
ネタバレは……深刻なものは無いですが一応別枠にしてます。








ひとまず以上!








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
続きを読む

今日のラノベ!

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天と地と姫と 1

上杉謙信 龍の誕生

織田信奈の野望 全国版

著者:

春日みかげ

イラスト:

深井涼介

レーベル:

富士見ファンタジア文庫


【あらすじ】

 軍神・毘沙門天から力を与えられた子―越後守護代・長尾為景の娘・虎千代はそう評され、生まれてきた。
 姉との離縁、父との死別。過酷な運命に見舞われながら、宇佐美定満・直江大和たち側近に支えられて育った虎千代は、神懸かりな魅力をもち、父が残した「業」を償うため、戦い―そして、出会う。不義を犯し、天下を狙う宿敵・武田晴信に。
 時代は「織田信奈の野望 全国版」より数年前。戦国最強の姫武将、越後の龍・上杉謙信と甲斐の虎・武田信玄の戦いはここから始まった!幼少期の信奈たち織田家を描いた書き下ろし短編「あの頃の信奈」も収録!




感想:★★★★★




(ややネタバレあり)

 


感想がどんどん鬱になっていくので、先に良い話しておこうと思います!

  




深井涼介先生の挿絵がすごく良い!!





虎千代の可愛さ、景虎の勇ましさ・凛々しさはもちろんですが、宇佐美定満の躍動感が素っ晴らしいの何の!!


61p、髭のおっさんの躍動感で感動する日が来るとは思いませんでした!!


131p、綾の決死の表情も臨場感あって最高です……!











……はい、以上ここまで良い話でした。










概要から。



『天と地と姫と』は、『織田信奈の野望』の外伝作品



上杉謙信は毘沙門天の化身として、武田信玄は"人"の国・甲斐国の主君として、本編ではそれぞれ完成された強敵として信奈の前に幾度となく立ちはだかってきました。


そんな戦国時代屈指の強者である2人を主人公に据え、本編に至るまでの彼女たちの足跡を辿る内容となっています。


第1巻である今巻では、後の上杉謙信・長尾虎千代の誕生から、景虎へと名を変え越後守護代へ就任するまでを描いています。






ふぅ…………




『信奈』シリーズは、織田信奈の抱く野望の行く末と同じくらい、母・兄弟など家族との絆や家族同士でのすれ違いも重要なポイントです。



序盤だと土田御前と信奈の確執、義父の道三と義娘の信奈の関係だったり。
全国版になってからだと島津四姉妹、九州相良家との出会いだったり。





色々な話を読んできましたが、








上杉謙信、ぶっちぎりで辛いですね……









本当につっらいの……








「おかちゃ」「おねちゃ」って舌っ足らずな口調で甘えて、母と姉からこれ以上無いくらいの愛情を注いでもらった虎千代がさ……





もう、さ……




1人の人間が背負って良い量の苦難じゃないですよ……



◎新雪よりも白い肌に赤い瞳で生まれた事

◎父・長尾為景から疎まれていた事

◎その父が側近である宇佐美定満、直江大和にしてきた事への罪悪感

◎姉代わりに育ててくれた綾との別れ

◎毘沙門天の化身として生きる選択と、父との死別

◎分家筋・長尾政景からの野望と欲望に満ちた執拗な求婚

◎兄・晴景からの告白

◎男どもから向けられる感情





大きなところだけでもこれだけあって、小さい事まで含めたらもっとたくさん……

アルビノの影響で視覚が弱く、他人の感情の読み取りや第六感が飛び抜けて優れている彼女だから、文章で描かれてないところでもきっと傷ついていたんじゃないかと思ってしまいます。


本編での上杉謙信が、ああまで毘沙門天の化身であろうとしたことに嫌でも納得します……





しかもこれらの悲劇、彼女自身は一切何も悪くないじゃないですか。
生まれつきの容姿で勝手に疎まれ、育ったら育ったで今度は勝手に惚れられて。


景虎が泣くシーン、もらい泣きしそうでしたよ……

耐えて耐えて、自分なりに選択して良い道を掴み取っての兄・晴景からの告白は、年頃の景虎には辛すぎますよ……








宇佐美、直江の件についてもそう。
戦国の定めと言えばそれまでですが、それにしてもどうですか。



外の世界から隔離されて育っている自分に、何故か唯一話しかけて外の世界を教えてくれた「おじさん」、その家族を父が皆殺しにしていたなんて知って、どうして正気でいられましょうか。



自分を唯一無二の主として認めてくれて、望まぬ婚姻を策で切り抜けてくれた者の母を、自分の父が、命を取らないことと引き換えに慰みものにしていたと知って、傷つかないことがあるでしょうか。



繰り返しますが、それらはきっと戦国の世の常。
誇りと命を天秤にかけて選ばれた選択であることではありますが、それにしてもその子孫が巡り巡って景虎の元へと辿り着く運命の皮肉さは如何とも言い難い……







まとめ




龍はここに生まれ、軍神の名のもとに越後がひとつにならんとしています。

そして2巻は対となる虎が甲斐で目覚めるお話。



…………あっちはあっちでつらいんですよ。
だって覚醒=父の追放ですもん。
(史実だからネタバレではない)




なんで、こう、そうなっちゃったかなぁ……って気持ちでいっぱいです……





私、『信奈』シリーズに関しては感受性レベルが振り切れてるので特殊な例になるんですが、寝付きが悪くなるくらい辛くて苦しい読後感でした。


景虎の状態がアレなので「面白かった」というのは少し憚られるんですが、こう、何て言えば良いんでしょうか。

これほど感情に訴えかけてくる作品と出会えている事に、改めて感謝です!

読書体験として最高でした!


……うん、これなら景虎へ配慮できてるはず。



以上!



今日のラノベ!


素直になれたら廃ゲーマーな妹でもかまってくれますか?


素直になれたら廃ゲーマーな
妹でもかまってくれますか?

著者:
落合祐輔

イラスト:
竹花ノート

レーベル:
講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

「妹のブ、ブ、ブラ持ってニヤニヤしないでよ、へんたい!」
 俺と妹・二美の日常はだいたいいつもこんな感じだ。昔は一緒にゲームしたりと仲も良かったんだが、いわゆる思春期的なころから気まずい関係が続いていた。なかなか解決策もないまま趣味のネトゲに没頭する毎日な俺。それでも、ゲームを通じて学年一の美少女・真木穂乃香と仲良くなれたし、ゲーム内でもライバルギルドのマスターにして超絶ブラコンなヴィオレットをはじめとする、愉快な仲間たちと楽しく過ごせている。それがせめてもの救いか……と思っていたら。ある日、俺はヴィオレットのプレイヤーの正体を知ってしまい……!? 素直になれないポンコツ妹との学園ラブコメ!




感想:★★★★★




ちょっとブログ更新順は入れ替わっちゃいましたが、文庫新作の読了は久々でした!




「メタルビーストハンティング」、通称"メタハン"と呼ばれるVRハンティングアクションゲームの2大トップギルド【バルナクス猟団】と【菫蓮開花】。
それぞれのギルマスと副ギルマスを務める4人、中でもリアル兄妹である兵藤一樹・二美が、ゲームを通した自分たちの関係の再構築をする物語。









メタハンはいいぞ




まず、何よりメタハンが超面白そうなんですよね!!
 


某モンハンの如く機械獣を狩っていくゲームで、あちらよりもギルドシステム・協力プレイを前提としたシステムになっているんですが、まぁ機械獣の動きが男心をくすぐってきます……!


48pで一樹がインフェルノレックスって言うティラノサウルス型機械獣のモーションについて、「演出見たさに何度も直撃を食らっている」って零していて、その気持ち超分かる!!ってなりました。

バララララって放熱フィン展開するとか、向こうが冷却してもこっちが熱くなりますよね!!






PvPも実装されているようで、こちらも対機械獣とはまた違った迫力があって好きです!

あれでしょ?
でっかい敵用の武器とか使えるんでしょ?
それブンブン振り回したり、小回り効く武器も仕込んだりできるんでしょ?

そんなん楽しいに決まっとるやん……







3人のヒロイン




本筋であるヒロインは、王道に至高を重ねがけしたTHE・美少女が3人も!


  1. ゲーム内では曝けだしている超絶ブラコンな本性はリアルではツンドラの陰に。一樹の妹・兵藤二美!


  2. スタイル良し、性格良し、学年一可愛いと皆が口を揃える陽キャであると同時に、一樹と共にメタハンを愛するゲーマー。クラスメイト・真木穂乃香!


  3. おっとり系グラマラス!妹の唯一にして最高の友達!弟持ちで面倒見の良いお姉ちゃん!包容力の化身・高槻裕子!
(文字色=目の色合わせ)



それぞれがメインヒロイン級のスペックを備えているので、3人揃ってるシーンのパワーぢからが凄いです。
ラストの狩りとかね。
お前ほんと一樹爆発しろよ、って思いました。



それまでの兄妹喧嘩を踏まえてのあのプレイングも、他の2人とも意思疎通しちゃってるのも、良いですよね本当……


良いじゃん……メタハンなんだから爆発しようぜ爆発……(過激派)










すとーりぃについて




タイトルと帯でほぼバレてる二美=ギルマスについての話が、本編では100p近くまで引っ張られていることについては、少々引っかかったのが正直なところ。
章分けの山場として使うにはちょっと引っ張りすぎなようにも感じました。


ただ、そのシーンに至るまでをあれ以上加速することは、イコール他の2人のヒロインを蔑ろにすることに繋がり兼ねないのも分かるので……しょうがないのかなぁ……


「正体について我々読者は自明だけど、近すぎて本人は意外なくらい気づかないニヤニヤ」みたいな捉え方をするのもアリです。
アリというか私もそうしよう。
はいそう思いました!







また、そんな兄妹の「きっかけも戦闘もない兄妹喧嘩」については、本当に素晴らしかったです。


二美の語った原因にはヒヤッとしましたね……


それまで一樹視点から見ていた兄妹の生い立ちからは全く想像できなくて、でも確かに言われてみれば二美視点だとそう見えるよね……って納得いくもので。


お兄ちゃん反省して!
でも気持ちは少し分かるから……うん、ほどほどに反省して!









もう1つ。


ネットリテラシー的な意味で、胃が痛くなる展開が続々でした……


決闘中の二美の所業もなかなかだし、一樹の一撃はガチでアウトだし……
みんな、この作品読んで反面教師にしましょう?


あとラストの狩り、ボイチャ戦闘中にリアルネーム呼びガンガンしてるのも不安でしょうがなかったです。

大丈夫?
ちゃんとマイクのON/OFF切り替えてる……?
それとも例のボイスチェンジ機能、あるいは本人の声以外の集音について発展した技術の盛り込まれたマイクイヤホンを使っている……?



気にし過ぎかな……





まとめ



楽しかったです!


メタハンの世界観もキャラも魅力的でした!

私自身はこうしたオンラインゲームがあまり得意じゃないので、紆余曲折を経ながら楽しそうにプレイしてるのが少し羨ましくも……
そういう意味では、幼少時の二美が一樹に抱いていた気持ちを追体験しているとも言えるかもしれません。
ちょっと得した気分♪



せっかく世界観が広がりそうな作品ですし、長く続いてくれたら嬉しいです!








以上!




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