今日は……簡潔にまとめます。

今日のラノベ

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異世界でちょっとアレな宿屋の経営をはじめたのですが店員さんに好かれすぎちゃって…… あの、今は営業中ですから①

著者:

酒呑童子徒然

イラスト:

かいす

レーベル:

オルギスノベル


【あらすじ】

 祖父からちょっと訳ありな特殊浴場「かすぱぁらんど」を相続した広野健太。表向きの特殊浴場は赤字だったが、おばあちゃんが仕切っていた裏の営業はまずまずだったので、細々とでも食えるのならと引き継いだが、営業所日の落雷で「かすぱぁらんど」ごと異世界に飛ばされてしまう。そこで偶然、店の前で狼に襲われていた女の子を助けるのだが、その子はなんと女勇者に追われている訳あり魔族だった。メルビィと名乗るその貴族は、今はこの森の奥に潜伏していて落ち着く場所を探している、かつての部下と一緒にここで雇ってくれないかと提案するのだが……




感想:★★☆☆☆




面白かったところ!






◎健太の持ち込んだ異世界の空気・常識の元で共に過ごすなかで、魔族側も勇者側も徐々に考えが変わっていく(変わっていこうとする)というのが大きな軸。


それを感じられるポイントが要所要所に散りばめられているのが良かったです。
ハッキリ示されたこと以外にもちょっとしたサンドイッチラリアットからも汲み取れたりして、そいでそういうところってキャラがとても生き生きしているシーンなので胸にジ-ンときます。





◎キャラの造形はややピーキーで慣れるのに時間が必要だったものの、慣れてからはその味に魅せられました。
モンスター文庫の『物理さん〜』や、講談社ラノベ文庫の『がをられ』など、語尾に特徴のある作品は多々ありますが、それらよりもクセが強いです。ノブもびっくり。






イラストは表紙をご覧の通りのハイクオリティ!
私自身、エッチなラノベコーナーに平積みされたこの表紙を見て「これだっ!!」って手に取ったクチなのです。
(表紙買いもあらすじがダメなら買わないので、内容を予想せずに買ったわけではないという注釈を念の為)

特に49pのうつぶせ女勇者が好きですね……!





◎味の染みてる文章がいくつかありましたね。
メモってあるところだと188pの最終行

ホントに、美味しいんです、ガルパスの作った朝ご飯。

とか。
サッと読むにはこの一文は流れを止めるような、唐突な一文なんです。
が、深ーいところで直前の話と繋がっていると理解が出来た瞬間に旨みが広がるようになっています。
説明不足と紙一重ですが、ココは本当に上手いなって思いました。









良かったところはこんな感じです。
気になったところは「続き」で。










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