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どもー!
デスカイザーです!






「このラノ」記事、すっかり忘れていたなぁと思いつつ書く時間が取れないまま今日に至っています。
まぁでも流行りに少し遅れるくらいが私らしいですよね……

もしかしたら、私の更新ツイートを機に再び「このラノ」がTLで話題になるかもしれないですし!






雑談はそんなところで。






今日のラノベ!



ダンジョン・スクールデスゲーム 1




ダンジョン・スクールデスゲーム 1

著者:
スフレ

装画:
米山舞

レーベル:
レジェンドノベルス


【あらすじ】

 人間嫌いの少年、宮真大翔みやまやまと。彼は高校入学初日、クマの着ぐるみ姿の不気味な担任教師から「ダンジョン攻略をしてもらいま~す!」と一方的に告げられる。強制的に転送された先で待っていたのは、モンスターが出没する広大で危険なダンジョン。そこで大翔が出会ったのは、かつてのヒーローである幼馴染……のはずだったんだけど!? やがて始まるクラス同士が鎬を削るダンジョン攻略デスマッチ。勝ち残るのは、生き残るのはどのクラスか。そして最後に笑うのは誰か。




感想:★★★★☆











高校入学と同時にダンジョン攻略を強いられる状況に陥った主人公・大翔やまとが、嫌いになれない人たちのために強さを求めていくお話










満足感もあり、不完全燃焼感もあり……

でも不満は無いです!

すごく面白かったです!!










何はともあれ、満足感のほうから。




ツイートで言及している「スルスル~っと読めちゃう」という部分ですが、淡々と事実を受け入れている大翔のおかげで、読んでいる間は理解に時間がかかったりすることが無かったんですよね。



特に冒頭~50pくらいまで。
幼馴染との再会(?)だったり担任(クマ)の登場だったり、それなりに感情が動いてもおかしくないような状況が続くんですが、あくまでも感情の動きは必要最低限。
全く無いわけではありません。
表に出さないようにしているだけです。
それも、過去に起因し今なお引きずる自分の弱さへの羞恥心とかいう、飼いならすのが難しいであろう感情。


それが僅かなページ数、文字数で伝わっちゃうんですよね……
装飾を可能な限り排して必要な部分だけを残した「良い意味でシステマチックな文章」とでも言いましょうか。
こういう文章を見ていると、要約力というか、限られた文字数で伝えきる能力って凄いなぁと思います。
※ただしこの感想記事は短くまとまらないようです


感情と同じように起こる現象も冷静に分析しているからか、何が出来て何が出来ないのかしっかり把握しながらも、考え込んだりせずに読み進められたように思います。





で、ですよ。
ちょっとだけ話が戻りますが、大翔の輪郭形成において最も重要であろう感情を、あれだけ凝縮させた上で読者に刻み込んでくるんですから「じゃあもっと長く描いたら読者はどうなっちゃうの?」ってことですよ。







で、それを見事に実現させてくれたのがダンジョン内で大翔と合流することになる三枝勇希。
合流以降1巻丸々使って劣等感、自信の無さ、諦観、発起……そして喜び。









もうね~~、彼女の物語と言っても過言ではないと思うんですよ!!








システム上、次の階層へ続く扉の前で大翔たちとは別れることになるんですが、その時の彼女の表情とか想像してご覧なさい???
自分を少なからず肯定してくれた大翔と離れることになる寂しさ、自分のクラスに戻る=いじめられる空間に戻る事への恐怖、でも大翔のように変わってみたいという少しの決意。
なんかそういうのが入り混じった複雑な表情をしているでしょう????




もうね~~~~~~~~~~~~!!!!(悶)














あと、大翔のクラスメイトとして半分過ぎたくらいから登場する此花彩花ちゃんが最高 of 最高です!!!!!



大翔に似て、起こっていることを事実として受け入れ、その為にどんな行動を取れば自分の生存率を上げることができるのか、それをしっかり考えて行動できるタイプの人間。
そのうえで、なるべく誰に対しても目立たないように行動する大翔とは真逆に、徹底的に大翔に粘着していくという“一手”を選択した子。




惚れた腫れたではないんじゃないかなぁ!
打算100%だよなぁ!!



……っていう強かさを見せているのは計算の内か否か。



そういうことを考える余裕が無いくらいには、彼女の出るシーンはどれも魅力的で目が離せなくて、つまりやっぱり今後が一番怖いキャラです。

生き残るためなら、彩花ちゃん、何でもするでしょ?
deskyzer、知ってる。








ここまで満足感の話。

ここからは不完全燃焼感の話。







1巻では「デスゲーム」してないっていう、ただその一点だけです。



良いんですよ?
死んでほしいわけではないんです。
みんな生きてる is HAPPY !!

それは間違いないです。





でも、タイトルで既に身構えているので、1ジャブくらいは欲しかったかなぁっていうところがやっぱり正直なところです。



その身構えている部分を、最後の担任とのシビアなやり取りで八割方くらい埋めてくれてはいるんですけどね。
逆に言えばあのやり取りが無ければもうちょっと低評価だったかもしれません。

最後のシーン、それまでの余裕感漂うダンジョン攻略から、ギュンッと一気にギア入った感じがして好きなんですよね!!








でもやっぱり最後の最後なー……

どのくらい身構えていたかというと(講談社繋がりでタイトル出しちゃいますが)『バビロン』くらい身構えていたんですよ。
常に最悪を想定しての立ち回りだったんです。

読んだ人にだけ伝われば良いんですけど、ぶっちゃけ最後の最後で肉塊転移くらいのことは覚悟してました。




我ながら重すぎるわい。
どうしてお前はそんなに追い詰められたがるのか。









まとめ







さて、そんな感想での2巻での期待度ですが、最高に期待しております!


エピローグが……期待を煽ってくれているんですよね~~♪
ふふふ。

誰が死ぬのかしら。

五組かな?五組かな??




以上!



どもー!
デスカイザーです!



予習記事3レーベル目はレジェンドノベルス!



発売日は
12月5日(水)!!









「全部傑作!ハズレなし」がどうやらマジそうだぞ??というのが、10月・11月に1冊ずつ読んでみてのレーベルへの印象です。
なので、今月は頑張って4冊全部読んでみようと思います!
(無謀な宣言)





食指の動く作品が面白いのはありがたくも当たり前のことであり、
真にハズレなしというのであれば、食指の動かない作品ですらも面白いと思わせる力が必要であろう……!
フハハハハ!!!!





と、そこまで偉そうなことは考えていませんが、折角ならそういうレーベルであってほしいという願いを込めてのチャレンジです。







では、予習へ。







◎『すべてのチートを過去にする異世界超科学 1』


著:epina イラスト:ox
ISBN:9784065135914







レジェンドノベルス作品ページはこちら
「小説家になろう」作品ページはこちら

【あらすじ】

 特に取り柄のない、お気楽な大学生・三好明彦。彼はある日、ほいほいと可愛いお姫様に呼ばれるがままに剣と魔法のファンタジー世界・アースフィアに召喚される。お姫様は言う。「聖剣を引き抜き、魔王を討伐してください」。能天気な明彦は聖剣があればなんとかなるだろうと依頼を安請け合いし、剣を引き抜くが……「まずい!この聖剣では戦えない!」。その剣にはアースフィアの在り方も左右するような重要な秘密が隠されていた。かれが剣の力を使い、その気になれば、世界を支配することもできるだろう。ただ、明彦は自身に与えられた強大な力で世界を渡り歩き、悪を討ち、自己を研鑽する旅にでる。しかし、自分に想いを寄せる姫・リオミがついてきてしまったのには驚いたが……なんとかなる?従来のチート系英雄小説の歴史を塗り替える、「ファンタジー×科学」な驚天動地の異世界冒険活劇が今、始まる――!



就活からはじまる異世界冒険活劇!


epina先生は今作がなろうデビュー作!
予習記事で調べているとこのパターンが結構あるんですよね。夢が広がります!
イラストのox先生はカドカワBOOKSの『ホームレス転生~異世界で自由すぎる自給自足生活~』などでイラストを担当されている方ですね。読んではいないですが知ってはいる……


表紙やあらすじの印象から堅めの文体かと思いきや、一人称でラフな感じですね。
読みやすそうです。
召喚されて、姫様と一緒に、聖剣片手に異世界を冒険!
このTHE・王道からどう外れてくるのか。
鍵となるのはあらすじにある「聖剣が使えない」というところでしょうか……?


「なろう」でも「序章4まで読み終わらないと、多分ただの王道召喚ファンタジー」とありますし、逆にそこまでWEBで読んでから書籍を手に取ってみるのもアリだと思いますよ!!








NEXT!




◎『ソシャゲダンジョン 1 レア度Rの反逆』


著:止流うず イラスト:大熊まい
ISBN:9784065135921





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【あらすじ】

 ある日、ソーシャルゲーム風の異世界に転移させられたとある高校の生徒たち。主人公・新井忠次は、自身のレアリティがさほど高くもない「R」であることを嘆いていた。しかも仲間がより低レアであったことで見切りをつけ、パーティーを抜け単独行動を開始。その身勝手さから周りに嫌われ、さまざまなステージえたった一人でのステージクリアをすることを余儀なくされる。そんな中、忠次は総毛だつほどの美少女・神園華と出会い、死と絶望の淵にあった彼女を救う。華は忠次のことを「かみさま」と呼び盲信するが、それには彼女に刻まれた惨たらしい経緯が関係していた。普通にソーシャルゲームの知識を持っていれば簡単に回避可能できる事態を乗り越えられなかったのだ。華を救い出し行動を共にすることで、ステージの攻略はより進むようになる。忠次は、もともと思いを寄せていた学園のマドンナ的女子生徒・御衣木栞が、忠次の最も憎む男子生徒とパーティーを組んでいることに私怨をいだきながらも、日々ダンジョン攻略に精を出す。だって――そんなことを神園華に知られた日には、嫉妬からいったいどんなことになるか想像もつかないのだから――。



華のレアリティは……いかに!


止流うず先生は『新世界 英傑殺し』で第4回アルファポリス小説大賞にて大賞を受賞していらっしゃる実力者!!期待が高まります!
イラストの大熊まい先生といえば『猫と竜』!人外と世界観が素晴らしいです。


まるごと転移で始まるもソロ攻略、そして「ヤバそうな」ヒロイン。

うわー!楽しみです!!
ソシャゲをリアルに落とし込む世界観も楽しみですし、華ちゃんがどんな笑顔を見せてくれるのかも楽しみです!!









NEXT!





◎『レベル1の異世界転移者 1 俺だけレベルが上がらない』


著:二上たいら イラスト:宮井晴輝
ISBN:9784065135938







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【あらすじ】

 何の前触れもなく、しかも記憶を失った状態で異世界に召喚された「俺」。その場に居合わせた冒険者たちに保護されたものの、この召喚は誰かの手によって意図的に起こされたわけではなく、単なる事故ではないかという。とにかくこの世界で生きなくてはならないため、魔術士のアレリアから「ワン」という異名をもらい、冒険者として必要なスキルを磨くために学びはじめる。一向に上がらないレベル、どうやっても得られないスキル……。しかし、彼にはほかの誰も得ることができない絶対的で圧倒的なスキルを秘めているのだった。アレリアを師匠とし、同じく魔術士のユーリアを仲間に加えたワンは険しくてひたすら長い冒険者としての道のりを歩みだす。



「ワン」に込められた意味に泣く予感


二上たいら先生は初投稿作の初書籍化ですね!この作品以外にも4作品投稿されているので、今作が面白ければそちらにも……?期待が……?たーかーまーるー?
イラストの宮井晴輝先生は、MFブックス『世界樹の上に村を作ってみませんか?』を担当されています。あちらは緑鮮やかな表紙が印象的でしたが、こちらの灰の世界に咲く花の表紙もかっこいいですね……!


内容は記憶を失っての異世界召喚もの。

これだけ聞くと否が応でも『灰と幻想のグリムガル』と比べたくなっちゃいますが、あらすじの段階で「圧倒的なスキル」の存在が示唆されているので、既に差別化されていますね。

無限に想像の広がるあらすじなので、早く読みたいです!!










NEXT!




◎『異世界総力戦に日本国現る 1』


著:河畑濤士 イラスト:フジタ
ISBN:9784065140710





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【あらすじ】

 魔族相手の戦争で連戦連敗の異世界の人類。このままでは、ドラゴンの軍団により、世界は滅ぼされ、人類は絶滅してしまう。ひとつの城塞都市に追い詰められた彼らは、逆転を賭けて大規模召喚魔法を完成させる。そこで呼び出したのはなんと、平和主義を掲げる現代の日本国だった!状況が飲み込めないまま人魔闘争に参戦することになった、現代の日本国。魔族軍VS自衛隊!法的根拠も、戦略資源も、弾薬も、食料も、そして総力戦の覚悟もないまま人類滅亡前夜の異世界に放り出される。絶望的状況の中で、右往左往しながらも自衛隊は総力を挙げて、見たことも聞いたこともない怪物との戦いに挑むことになる。一方、日本を召喚した正統ユーティリティ王国王女のヴィルガイナ・ユーティリティと日本国政府との間でも、種類の違う「戦争」が始まりつつあったのだ……。自衛隊VS最強ドラゴン。異世界人の真の思惑。そして、いやおうなしに「有事」に突入ししてしまった日本国。これまでにない、異世界架空戦記、誕生。


現代兵器 VS 異世界魔族!



河畑濤士先生の初書籍化作品ですね!投稿作は人類滅亡間際か自衛隊等軍隊ものが多いようなイメージ。その2つが合わさった今作が作家デビューとなるのは必然でしょう。
イラストのフジタ先生は……ラノベイラスト初登場でしょうか?如何せんよくある名前なので絞り込めませんでした……


あらすじを要約すると、「人類滅亡間際の異世界によく分からないまま召喚された日本の自衛隊が、総力を以て魔族やドラゴンと立ち向かう!一方召喚した側と召喚された側での政争もまた混迷を極めていた!どうなる自衛隊!?」みたいな感じでしょうか……?

これまた名作『GATE』が頭をチラつくわけなんですが、差別化ポイントを挙げるなら「圧倒的に不利な戦況」と「意図しない召喚」というところでしょうか。


4作品の中だと1番楽しみでもありますが、同時に『GATE』好きの私が切り離して読めるかどうかという懸念もあります……
こればかりは切り替えられない部分なので、神作品であることを願うばかりです。










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






以上の4作品が12月のレジェンドノベルス新刊となります!!


繰り返しになりますが、発売日は12月5日!くらい!!





言いたい事は言い切ったので、終わり!!




以上!

今日のラノベ!


ゲーム実況による攻略と逆襲の<ruby>異世界神戦記<rt>アウタラグナ</rt></ruby>


ゲーム実況による
攻略と逆襲の異世界神戦記

著者:
かすがまる

装画:
海鼠

レーベル:
レジェンドノベルス


【あらすじ】

 ハイテンションかつ軽妙な語り口で人気を集めるゲーム実況者「いもでんぷん」は、圧倒的な難易度と理不尽極まりないシステムで「マゾゲー」としてマニアに愛されるゲーム『ドラゴンデーモンRPG・DX』の実況を始める。プレーヤーキャラの少女クロイに乗り移ったかのごとくゲームは進んでいくが、それが異世界における、熾烈な最終戦争への入り口であることにまだ誰も気が付いていなかった!



感想:★★★★★




魔法を扱える3つの種族。
すなわち、エルフ、ヴァンパイア、ヒト。
しかしヒトは比べるべくもなく他の2種族に劣り、ヴァンパイアとエルフの対立の余波で村が丸々消し飛ぶような力関係。



そんな「ヒトが何でもないように扱われる世界」に絶望し、変えるためなら全てを差し出すと願った少女・クロイが主人公……のあやつるメインキャラクター。

社畜にしてゲーム実況者である主人公・いもでんぷんの操るマゾゲーのメインキャラ。


いもでんぷんは『ドラデモ』のセオリー通りにクロイを育て、クロイは「神の声」に耳を傾け身体を預けて行動し、「ヒトは弱者である」という世界の常識を打ち破る!


クロイが、人類があげるのは「自分たちはここにいる!」という存在証明の鬨の声ッ!!!




というようなお話。







めっちゃ面白かったです!!!!









異世界に行くでも転生するでもなく、異世界のキャラをゲーム感覚で操作しながら人類を救済していくという、まさに神視点での異世界救世譚としても。






神に授かった使徒の力を用いて、刻まれた絶望への反抗を誓いに圧倒的な異種族に対して怯むことなくぶつかっていく戦記ものとしても。






クロイという神々しくも儚い少女を支えにしながら、確かな熱を持って叛旗を翻す人たちを描く群像劇としても。












視点がどんどん変わっていくので、読み始めは「これ誰だっけ……」ってパラパラと見返すことが多かったのは事実。
でもその見返す行為が不思議と苦痛ではなかったんですよね。
理由はよく考えてみても「面白そうな予感がしていた」くらいにしか分からないんですけども。



それぞれの文章がしっかりしていた、というのは1つ理由なのかもしれません。
遵法精神をどこかに置き忘れた偉大な魔法使いや、喋っていないとと死んでしまいそうなくらいよく舌の回る聖職者、とんでもない家柄の騎士などなど。
個性豊かなキャラが続々と登場してそのそれぞれの視点からクロイという存在、辺境の不安定さなどが綴られていくんですが、どの視点の文章もブレないんですよ。

別の人が書いたんじゃないかってくらい使い分けられていて、そのどれもが美しい。
普段読まないような堅い言い回しが出てきても読み解けて、日常会話かってくらい砕けた文章でもキチンと文字が声として再生できる。


物語に惚れ込んでいるのはもちろんなんですが、それと同じくらい文章の質に魅入られました。








この物語の1つのキーとなるのは、怒りの感情だったのかなと。

クロイが世界に対して抱いたソレから物語が動き出し、終盤でいもでんぷんが抱く怒りが最後の状況を打破する撃鉄となる。
痺れました……

神と使徒の感情の同調とか痺れすぎます……!












読書メモ




64p:シラの語り
⇒上で触れた文章の使い分けの部分ですね。
シラの幼女語りを見て、「あっ、今までもこれだけ違ったのか」みたいに気づかされたところがあります。



91p:DX
⇒現実世界でいもでんぷんの身に起こる不可解な出来事、ひいては何故クロイを操ることができているのかにも繋がる“真相”やいかに……



150p:ひとのかみ
⇒ネーミングセンス神がかってる……



151p:無期限の有給休暇
⇒ぼくもほしい



209:第26幕
⇒ここのやり取り、キャラ造形のうまさとか文章の精密さとか、割とこの作品を象徴しているようで好き……!



215p:ヤシャンソンパイン
⇒すごい名前だな



250p:パイイイイィィィィィン!!!!!







まとめ





ふと音楽聴いてて思ったんですが、読了した時の感覚が『GATE』と近かったんですよね。
ストーリー的には全く似ても似つかないですが。
うーん……


「主人公」とか「ヒロイン」とかそういう括りが存在しないところ


どのキャラも生きていて、その誰もが何かを考えていて、それぞれが思わぬところで交錯して。
人生としては当たり前だけど物語としては当たり前でないこと、それを物語にできてしまっている



このあたりが『GATE』と今作の共通点なのかもしれません。







すっばらしい1冊でした!!!!


まだまだこの物語の良さを語ることはできるはずですが、残念なことにそれを可能にするだけの語彙が私には足りない!悔しい!!


軽快で重厚で、淡白で濃密で。
幾つもの表情を見せてくれる『アウタラグナ』、是非ともこのニンゲンたちの生き様を最後まで見届けたいです!!!





以上!




今日のラノベ!


女王陛下の異世界戦略


女王陛下の異世界戦略

著者:
第616特別情報大隊

装画:
巖本英利

レーベル:
レジェンドノベルス


【あらすじ】

 とあるリアルタイム・ストラテジーゲームで、悪の属性である陣営「アラクネア」を好んで使用していた主人公の女子大生。ある日、自分がゲームの中にそっくりな異世界にいることに気付く。しかも体は14歳程度に若返っていた。加えて、ゲームとはやや異なる部分があるものの、ゲームのプレイ内容と同じようにアラクネアを率いる立場にいた。配下の蟲たちは主人公を女王と称え、「我らに勝利を」と冀求する。やがて主人公は熱に浮かされたように蹂躙虐殺を経て隣国に攻め入り、戦争を開始する。それこそ現実世界でゲームをプレイしていたように――。





感想:★★★★★





どういう視点で捉えるかによって面白さの属性が変わり、そのいずれにしても面白い作品。








レジェンドノベルス創刊ラインナップで食指にひっかっかった作品を読んでみました。
他の3作品も面白そうではあるんですが、好みとは少し離れそうだったので。


で、もう大正解。
「全部傑作ハズレなし」の大事な初手をクリアしたわけです。良かった。









悪の属性、それも蜘蛛とか昆虫とかそういう系の外見を持つスワームという種族の陣営・アラクネアの女王になった主人公が、ゲームでの戦略や知識を活かしつつ、自分のため/スワームのために勝利を求める物語。








震えるほどに圧倒されました








「アラクネアだから蹂躙する」
「アラクネアだから勝利を求める」




それ以上の理由はなく、意味もなく。
そこにあるものを蹂躙し、向かってきたものを討ち滅ぼす。


端的に言えばそれまでの話。
それがどうしてこうも圧倒され、目が離せなくなってしまうのか……!

分からない。
分からないけれど、読み進めてしまう。



戦力差は明らかで勝敗も目に見えていて、いや、だからこそ……?

スワームの、女王のもたらす絶対的な「勝利」を目に焼き付けるために、読んでいたのだろうか。



分からない。
分からないが、求めてしまう。

続きを、女王の与える新たな勝利を!!





第2巻!2019年2月刊行(予定)!!!







露骨な宣伝はともかくとして、読んでいる間のテンションは本当に上のような感じでした。



特に105p以降。
それなりに交流のあったエルフの村が襲われ、それなりに親しみを持っていたエルフの死を受けてからの蹂躙はただただ呆然と、圧倒されていました。
そのシーンまでは、ゲームなのか異世界なのか、全く同じ設定なのか細部が違うかなど、言わば世界観の骨組みや土壌を整えるチュートリアル的な側面が強かったように思います。
それでも普通に面白かったんですけどね?
ここを境に普通じゃない面白さに向かって行ったんですよね。

この読書体験は、本当に楽しかったです……!










冒頭で「どういう視点で捉えるか」と書いたことですし、せっかくなのでもう1つの視点を。







被害者視点。













超怖い。







等身大で二足歩行の蜘蛛とかバッタとかが、何百という規模で街を襲ってくるわけですよ。
標的の国に属していた、ただそれだけの理由で。

ほんと、この作品挿絵がなくて大正解だと思います。
イラストあったら、蹂躙の爽快感がグロさで多少なりとも薄れていたでしょう。



どうしても想像したい方、ある程度のイメージは持っておきたいという方。
そんな方々には本文43pでも言及がありましたあの虫の名前を検索するのが良いと思います。




ヒヨケムシ




私は検索して後悔してから読みすすめたクチです。







他にも「戦略ゲーム視点」「ゲームでの殺戮が現実の思考に与える影響を考える視点」などなど、読み解くための視点は幾つもあるのかなぁ、と。
そんなわけで、物語の目的が「勝利」と極限までシンプルであるが故に、解釈というかたちで読者が肉付けできるというのが魅力的であると思います。





もっとも、最大の魅力は何かと言われればやはり「圧倒される蹂躙描写」にあると即答いたしますが。











読書メモ





14p:誤植(重複)
⇒Twitterでこの件をボソッと呟いたら、レジェントノベルスさん公式からリプライいただいてすぐに謝罪をいただいた、ということがありまして。
これでレーベル好感度がググッと上がったんですよ。
チョロイン系ラノベブロガーとしてではなく、です。
大事な時期のマイナス印象なツイートにも耳を傾け、作品と読者に真摯に向き合う姿勢に感銘を受けました。
もちろんミスがあったという事実は消えませんし、割と冒頭だったというのが没入感という意味ではキツかったですが、作品へ向き合う編集部の姿を見ることができたという点ではプラスだったのかなと思います。




43p:ヒヨケムシ
⇒私は「調べなきゃ良かった」と心の底から思いましたが、折角本文で参考になるようにと挙げられているんですから、調べてみるのも一興だと思います。
責任はとらない。



62p:スワアアアアアアアアアアアアアム!!!!
⇒全にして個、個にして全。
共通意識を持つスワームは個体としての死の概念はありませんが、だからといって割り切れるものではないです。悲しいものは悲しい。
このシーンで主人公と完全に意識がシンクロした感じがあったので、その後の感情移入がとてもスムーズでした!
慈悲などいらない。蹂躙するのみ。



111p:きたきたきた!
⇒スケールの違う復讐を、平然とやってのけようとする女王様万歳!
アラクネア万歳!!



147p:規模
⇒改めて万単位の住人を蹂躙していると示されると、ゾッとしますね……
だが、それが良い。





まとめ






我らに勝利を!!







えぇ、本当に面白かったです!!!
1巻でそれなりの大国を守りきる話なら数あれど、それなりの大国を滅ぼすライトノベルなんてほとんど無かったのではないでしょうか!!?
(もちろん全く無いとは言わないですが)


圧倒的な強さを誇っていますが、TUEEE系ともまた違うんですよね。
殖やし方、戦略を知り尽くしているという点ではチートと言われてもしょうがないとは思いますが、少なくとも読んだ感覚ではそういった既存の概念とは一線を画していたのではと。

主人公は女王という個ですが、その個がアラクネアという全に含まれているために個として捉えにくいというのが要因でしょうか……



何はともあれ新感覚。
そして、爽快。




(多少のグロ耐性がある人には)是非読んでいただきたいです!!!!




以上!



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