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今日のラノベ!

幼馴染で悪魔な騎士は、私のことが大嫌い

幼馴染で悪魔な騎士は、私のことが大嫌い

著者:
編乃肌

イラスト:
おの秋人

レーベル:
ビーズログ文庫


【あらすじ】

『精霊姫』に選ばれた庶民のスーリア。だけど護衛騎士が昔喧嘩別れした幼馴染みのレイスだなんて!?「お前の護衛なんて不本意だ」「こっちだて願い下げよ!」「スーに近づくなー!(怒)」精霊ウォルもお怒りの中、向かった王都では『精霊使い』の行方不明事件が頻発!しかもこの事件がレイスの素顔に迫る鍵になっていて……!?




感想:★★★★★




待ってたよ、デレイス……





『余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です』の編乃肌先生の新作!
8月の新刊ですね。






(ビーズログの新刊台が見つからない僕)
「すみません、ビーズログの新刊って……」

(品出し中の店員さん)
「あ、お盆なのでもうちょっと後です」

(その本屋の文具担当僕)
「あっ、そうですよね」






そんなやり取りもあったとか無かったとか。






本題。




帯文句の「こじらせ喧嘩ップルの精霊ファンタジー!」ってのが、攻め攻めのスレスレでよく内容を表していてすごく良いと思います!




面倒見が良かった主人公・スーリアは、近くの孤児院に皆のお姉さんとして幼い時から慕われていて、レイスもその孤児院にいた一人。
仲のよかった2人なのに、ある時レイスがスーリアのことを「大嫌いだ」と評している場面に本人が出くわしてしまい、思わず腹パン。
以降仲直りすることなく、レイスは騎士として、スーリアは領主様の屋敷で使用人見習いとして働く日々を過ごしていた……というところから物語はスタート。



……いたなー、領主様とかいうキャラ濃い人(遠い目)






精霊姫=三年に一度、精霊たちを統べる精霊女王のもとに赴き儀式を行う役割を担う精霊使いのこと。
本年の精霊姫に選ばれたスーリアはそれだけでもあたふたなのに、その護衛騎士がかつて喧嘩別れしたレイスだと知り愕然。
めっちゃ格好良くなってるのに、案の定つっけんどんな態度だし。

それでも名誉なことだと私情を割り切り、王都へ向かい精霊姫としての準備を進めていくなかで徐々に見えてくる「悪魔」という存在。
そしてレイスの「あの時」の態度の真相も徐々に明らかになっていき……?








やっぱり序盤のレイスは、ツンデレイスもといツンドラレイス
スーリアに大嫌いだと言う過去シーンが一番グサッと来ます……
護衛騎士としてスーリアの前に現れたシーンも……ぅぉぁー……
事情が分かった今見返しても破壊力(乙女特攻)が凄まじいです。


王都に向かい出してからは言葉の端々から事情あるオーラを滲み出させていたので、面と向かって言われていたスーリアほどのダメージは受けずに読めるのかなー?と。
このあたりからどちらの意味でも取れる言葉が出始めてくるんですよね。

……お前は変わらず、年下に甘いな
   本文55pより


とか!
世話役であるロア君(可愛い)(少年)へのスーリアの態度を見たレイスの発言で、表面上は皮肉ですが言外に「俺はお前を昔から知っているぞ」ってヤキモチにも見えてはあああああ~~~~っっ!?尊っっっってなるやつ。

ツンデレイスの爆誕である。



そんなこんなで、ここから先も悪魔にまつわる事件が発生したり、ツンデレイスが猛威を奮ったりしながらレイスの態度の謎に迫っていき……





最後には世界の真理、女性特攻、全ての女性に愛され一人の女性のみを愛する、完全無欠の騎士様・デレイスとスーリアが結ばれ幸せになるというTHE HAPPY END !!!!









何が良かったかと問われれば、脊髄反射で「全部」と答えたくなるんですが、レイス以外だと個性的な脇役たちが素晴らしかったと思います。
精霊大好き!領主様とか冒頭のみの登場なのに強烈に印象に残ってます。
(美少女攻略ゲーによくいるキャラの濃いおっさんに似た印象。天神平パパ……)

スーリアの親友・リンスもまた登場自体は僅かな時間ながらも、スーリアを大事に思っていることが伝わる良いキャラでした。
孤児院の院長さんと共に名前だけはよく出てくるとはいえ、なんかずっとスーリアの傍にいたんじゃないかと思うくらい親しみが湧いています。
姐御肌というか、普段からめっちゃノブレス・オブリージュしてそうというか……
リンスがデレイスを見たらどんな反応するんでしょう……w


精霊たちも外せないですよね!
特にウォルはスーリアとずっと共にいながらも、実はスーリアの命の危機には傍にいることが出来ておらず……
危機が去って再会した時の可愛さとかもう……可愛い……!!
ウォル視点の短編とか読んでみたいですね!
あるかな……

・・・検索中・・・

あった……!!
WEB発だったらもしやと思って調べてみたらありました!!
勝った!!!




まとめ





約束された勝利のデレイス




やっぱり編乃肌先生の描く強気女子(時々乙女)は良いなぁ、と改めて思いました。
大嫌いって言われたら腹パンしたって良いじゃない!!


お幸せに!!!!!




以上!



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どもー
デスカイザーです!




教訓:人は、十分な睡眠を取らないと、ポンコツになる
事例:商品個数をカウントしていたら21と22の間で記憶が飛びいくつあったか分からなくなる
  (同様の事例多数)
よろしくお願いします




今日のラノベ!


魔王と勇者に溺愛されて、お手上げです!

魔王と勇者に溺愛されて、お手上げです!

著者:
ぷにちゃん

イラスト:
SUZ

レーベル:
ビーズログ文庫


【あらすじ】

 オレ様魔王・ノアの秘書官として働くクレアは、彼の大のお気に入り。しかし突然魔法陣に吸い込まれて――気がつくと宿敵である勇者イルヴェルトの下に召喚されていた。しかも『聖女』として!魔王城へ帰るべく、しぶしぶ魔王封印の旅へついていくことにしたけどこの勇者……聖女のことが好きすぎる!?二方向から溺愛されまくりの激甘ラブコメ!!





感想:★★★★★





キュンキュンしたくて買いました!!






魔王のお気に入り秘書官・クレアが勇者の下に召喚されてしまってさぁ大変!な溺愛される系ラブコメ。

同じ「溺愛」というジャンルでも、その愛情の注ぎ方が違うのです。
その描き分けが良かったです……!





魔王・ノアのクレアに対する愛情は、大事なものを手元で慈しむようなもの
ツンデレ気味ですけどね。
例えるならば、家庭菜園で育てる野菜に向ける愛情を昇華させたものに近いのではないかなぁ……
決して過剰に触れすぎず、しかし存在が視界から消えることは片時もなく、収穫を控えると食べ方を考えるような。
特に後半、勇者に対抗して「好き」という気持ちをクレアに告白してからのノア様が最高でした!!!
ぅぁ~~~キスマークぅぅ~~~



勇者・イルヴェルドのクレアに対する愛情は、与えられるかぎりの愛情を注ぐもの
ヤンデレ気味ですけどね。
例えるならば、ペット可のマンションに引っ越してようやく飼えるようになったアビシニアンへの愛情、とかでしょうか。
なかなか自分の向ける好意に振り向いてくれないけれど、一緒の空間にいてくれるだけでも嬉しいがために、万難を排してでもその状況を維持しようとするかのよう。
(勘違いだったとはいえ)女性側からの夜這い未遂に寝起きで対応できるあたり、イケメンは違うなって思いましたまる








そんなこんなで、クレアの反応の可愛さと勇者&魔王のイケメンっぷりがWパンチで効くので、とても感情が忙しいです。
最後のほうは、





はぁあぁぁぁぁぁぁ………????





ってキレ気味で浸ってました☆
キスマークの刺さり方がハンパじゃなかったです。

……いやだって普段読んでるラノベってキスマーク付ける描写、ほとんど出てこないんですもん!!
耐性のつき方が違うんです!!!
何ならヒロインのパンチラとか、キスしたとかよりもキスマークのほうが耐性無い分心臓にクるものがあると思うんですよね!!!








本編、魔王と勇者それぞれのクレアへのアプローチももちろん最高ですが。
クレアが勇者に召喚されている間のノアとルカリオのやり取り、幕間のような一コマがとてもツボです!
スキあらば勇者のところに殴り込みに行きそうなノア様の隠れ溺愛っぷりがキュンキュンで、それを把握しつつしっかり手綱を握っているルカリオさんの「気持ちは分かってますよ」感が最良なんですよ……!
いや、ほんとルカリオさんの存在が大きいです。
彼居なかったら魔王城での仕事が完全に止まっていましたし、どう考えてもカチコミに行く流れしかありえませんでしたよね!!ノア様の性格的に!!
(……ルカ×ノアの可能性については言及を控えることにします。好きです)







読書メモは好きなシーンの羅列にしかならず、というか「後半ほぼ全部」というメモになってないメモだったので省略。
省略した分の愛情は既に上述の通りです。






まとめ





どう考えても魔王ルートになるであろうことが明白でありながらも、イルヴェルドの『聖女』に対する偏執的な愛情が何かとんでもない国策と共にクレアへの愛情表現として打ち出されそうで。
とても楽しみでありつつ、ノア様のことを思うと気が気でない。
そんな夜を幾度か過ごしての感想でした。



もちろん女性読者はクレア視点でむふふふ~とできること請け合いですが、男性読者はどの視点で楽しむ派閥が大勢でしょうか?
ノア視点?イルヴェルド視点?
私はルカリオ視点。


今後は舞台を魔王城へ移しての激甘ラブコメ。
魔王様のメンタルが試されそうな展開がありそうですが、イルヴェルドなんかに負けず好意をしっかり伝えてほしいです。





……と、ルカリオ視点で思うところであります。





以上!



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