今日のラノベ!

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モンスターがあふれる世界になったので、
好きに生きたいと思います

著者:
よっしゃあっ!

イラスト:
こるせ

レーベル:
GAノベル


【あらすじ】

ブラック企業で社畜として働くカズトは、ある日の深夜、会社から帰宅途中に謎の大きな犬を轢いてしまう。その瞬間、彼の頭の中に声が響いた。“モンスターの討伐を確認―経験値を獲得しました”“クドウ・カズトのLVが1に上がりました”“カオス・フロンティアにおける世界初の討伐を確認―ボーナススキル『早熟』を獲得しました”「なんだよ、スキルって…それに世界初討伐だって…!?」翌朝、カズトが目にしたのは変わり果てた街並み、そして人々を襲うモンスター達だった!突如として世界は変わってしまったのだ、モンスターが現れ、レベルやスキル、ステータスが存在する、まるでゲームの様な世界へと…!!偶然のモンスター世界初討伐で手に入れたボーナススキル『早熟』を活用しつつ、レベルを上げてちゃっかり生存できるのか!?狙撃少女ナツや愛犬のモモと共に、モンスターあふれる現実を舞台にしたカズトの命懸けの冒険譚が今始まる。





感想:★★★★★






メインヒロインは柴犬












「もしも現実世界にモンスターが現れたら」





そんな他愛もない妄想が現実になった世界で、前日まで社畜だった主人公・カズトはどう生き延びるのか!?という物語。
よっしゃあっ!先生は某MAD動画でたくさん笑わせてもらったので、発売前からめっちゃ楽しみにしてました!
……先月は新作が豊作だったので、渋滞待ちでしたが。

えー、まぁそんなわけで期待は高かった今作。
予想通り、良い意味で期待を裏切る作品になってくれました!!






まず、メインヒロインは柴犬のももです。
これは誰が何と言おうと確定事項!

ウルフ系モンスターをじっと見つめるカズトに嫉妬したり、目をらんらんと輝かせて「褒めて!」と体を寄せてきたり、カズトを信頼して突攻しかけたり。
なんかもう、これからのラノベ界はわざわざ擬人化しなくても良いんじゃないかな?って思うくらい可愛いのこの子……!


ペットの可愛さに定評があると言えばHJ文庫の緋月薙先生を思い出しますが、あちらがどこかファンタジー寄りなのに対して、こちらは現実寄り。
スキル使ったりするけど、あくまでも柴犬の範疇。
実家で柴犬飼ってた私が言うんだから間違いないです。


柴犬ってなんであんなに可愛いんでしょうね……
ちょっとタレ目入ったつぶらな瞳に癒され、主人が近づくと尻尾をぶんぶん振り、シーンごとに豊かな表情で感情を伝えてこられたら疲れも吹き飛ぶというもの。
(今週割としんどかったんですが、モモの可愛さにだいぶ助けられました。ありがとうございます)





もう1人のヒロイン、スライムのアカも今後の伸びしろを感じます。
ぷるぷる震える所作から健気さを感じてしまうのは何故なのか、恐らく誰も解き明かすことのできない永遠の謎です……!
たかがスライム、されどスライム。
固体と液体の中間に位置する彼女だからこそ可能な能力がカズトを助けていくであろうことはもちろんですが、ヒロインとしての力に期待したいです。
レベル上がってモモに擬態とかしたら、多分可愛い死する読者が続出しますね……




表紙の女の子ですか……?
知らない子ですねぇ……

というのは冗談で、スナイパーの引きこもりでメール魔です!
1巻の段階ではカズトと共に行動するに至っていないので、未知数です……
引きこもりでコミュ障でヤンデレの素質がありそう、ということだけ覚えておきましょう。





キャラ紹介終わり。






世界観その他について。



あくまでもカズトの観測によってのみ構成されているのがうまいこと排他的な世界観を作っていたのかな、と思います。
ガスと水道は使えるのに電気だけが止まっている理由は明かされず、どうしてこのような世界になってしまったのかについても(少なくとも今巻では)ノータッチ。


普通に考えたら「それどころじゃない」というのがありますが……こういう世界観の時ってそのあたりの設定考えるのが一番楽しいと思いますし、そこを得意げに披露することが作品の魅力のひとつであると思います。





そこをあえて外す。
伸びしろですねぇ!!









ケイスケ ホンダはともかくとして、主人公の見知った土地のみを舞台にしていることもそうした排他的な世界観のひとつですね。
あとがきで触れられていましたが「もし日常生活にモンスターが紛れん込んだら」というやりがちな妄想を形にしたものがこの作品です。




マンションにモンスターが陣取ったら。
ホームセンターに立てこもったら。
近所の誰かがモンスターに殺されそうになっていたら。






あえて私の近所のホームセンターをイメージしながら読んでみましたが……転生ものとは比べ物にならないくらいモンスターとの戦闘がピリつく感じがして楽しかったです……!
こうした楽しみ方ができたのも、主人公主観で排他的だったから……とも言えるかもしれません。
(そろそろ排他的って言いたいだけになってきました)
「主観存在の見知った街」を舞台にすることのみが、今作を読むときに課せられた想像の幅。
ですから、ある意味ではロールプレイング・ノベルというような言い方もできるのかもしれません。
もしかしたら(私は一切読んだことがありませんが)TRPGのリプレイ小説なんかにも通じる面白さがあるのかも?








ああいう世界になってから、一度たりとも会社の心配をしないあたりブラックだなぁって(小声)






読書メモ





112p:シュッと刺して捻る
⇒猛烈な既視感と頭をジャックする「狐」というワードに悩まされていましたが、無事『東京レイヴンズ』の次回予告のコンのセリフだということを思い出せました……!



118p:自販機
⇒こちらは『デュラララ!』ですね!
今回気づいたパロネタはこの2つくらいだったんですが、もしかしたら他にもあったかもしれませんね……
このあたりのネタの使い方は、流石「いろいろ間違っている」の生みの親と言ったところ。
ほんと好きだったんですよ、あのMAD……
けい○ん聴いてる一○通行さんとか次回予告とか……



122p:ヒロイン
⇒ここで初登場のイチノセさん。
「そういえばここまで犬だけだったな」って思うくらいにはモモが正ヒロインだったので問題なし。
イラストも普通に可愛いのに、モモがパーフェクトプリチィなので見劣りしてしまうという致命的なバグを抱えているヒロインというのも新しさがあって良いですね。
……良いのか?



245p:暗殺犬
⇒この語呂の良さよ。






まとめ





ここまで全く触れていませんでしたが、スキルやジョブの使い方を模索していくのを追体験するのが楽しかったです!
『オンリーセンス・オンライン』の序盤みたいな、組み合わせと試行錯誤で困難な課題に立ち向かっていくのってワクワクします!


他作品名を出すことが多い感想で申し訳ないです……
これでも最低限に留めてはいるんです……

ただ、これもまた「妄想が現実になった」という世界観だからこそなのかなぁ、と。
妄想の基になるのはフィクション作品の面白かったところだと思うので。
故にこの作品に限って言えば、他の作品で例えたくなるのは「自分が妄想している」という錯覚の表れなので、ある意味最大級の賛辞なのだと言い訳を記しておきます。はい。





つらさや苦しさも兼ね備えた、「もしモンスターが現実世界に現れたら」という妄想の完全版。
2巻も楽しみです!




以上!