カテゴリ: コミック

今日はコミック!

獣耳ロリ勇者はえっちな修正に困っている


獣耳ロリ勇者は
えっちな修正に困っている

原作:
波摘

漫画:
燐人

レーベル:
電撃コミックスNEXT


【あらすじ】

 異世界添削スタート!!
 僕、大魔導師モフは「世界添削屋」というものをやっています!
 獣耳ロリ勇者ミヤの身に降りかかる数々の異常現象を、魔法で解決!……と思ったら、ミヤがあられもない姿に!?
 実は、異常現象の原因は僕。この世界、僕が昔書いた未熟な小説の世界なんです。
 なので、僕は今日も自分のしりぬぐい《添削》を続けるのです。この世界がもっと良くなるように!




感想:★★★★★





「すべての物語に触れる者たちへ贈る!」

と言わんばかりの熱を受け取りました!!














元の世界ではプロのラノベ作家だった方が主人公。
一週間の徹夜の果てに暗転した視界、気が付けばまだまだ未熟な学生時代に執筆していた小説の世界へ!
未熟な文章故に生じる世界の歪みを、プロ作家の矜持と大魔導師の誇りにかけて修正するっ!!なお話。







Twitterから1話試し読みはしていたので概要は知っていましたが、1巻通して読んでみて改めて面白かったです!
作家として踏み出したばかりの頃に陥りやすい(のであろう)諸問題を分かりやすく、そしてちょっぴりHに描かれているので頭に入りやすいのが利点
……利点?
いや、利点ですね。

小学生男子の99%は「π(パイ)」を初見で覚えたという勝手な推測からも間違いないでしょう。



計算され尽くされた小説だって、基礎の基礎たる文章そのものは本能レベルで刻み込まれたノウハウが生きてくるのです!







故に、本能と結びつけることに疑問の余地はない!!!












閑話休題。









今巻で取り上げられているのは以下のトピック。
(目次引用)


第1話 ~と言った問題

第2話 視点問題

第3話 描写過多問題

第4話 書き直し問題

第5話 比喩問題?

第6話 それでも、自分の文章には自信を持つべき問題











構成がエモくないですか!!







1~5話で過去の原稿の指摘や修正を行っていくわけですが、これって受け取り方によっては痛烈なダメだしの嵐なわけなんですよ。
ミヤがHだったり、全体的にギャグテイストだったりで作品としてはマイルドになっていますが、こと自分の書いたもの故にモフの指摘は容赦ナシです。

私もブロガーとしてにはなりますが、今結構ビクビクしながら感想打ち込んでいたりします。
「作中で指摘されていること(=特に3、4話)を活かせなかったらどうしよう……」と。



でも6話
えっちな修正に困っているミヤを前に、モフが決意を叫ぶシーン。
あの一言と、とどめのもう一言が前に進ませてくれるんですよね……!

どんなセリフだったかは是非作品を手に取って確かめていただきたいですが(ダイマ)、今一度ひとつひとつの作品への愛を確かめ直したいなぁ、とラノベブロガーとしても只の読者としても思いました。




また、1話や3話のテクニックや6話で抱く熱量などは、仕事上の資料作成やプレゼンテーションなどにも活かせるものだと思います。
単調すぎる、あるいは逆に構成が大きすぎて要点の掴めないプレゼンになっていないか、上司からの指摘が多すぎるばかりに商品への自信も失っていないか、などなど。








あと脇役の部長が良い人すぎるんですよね……!


モフたちと同じ世界に存在していないのがキャラとして勿体無く感じるくらい、指摘が的確で、後輩思いで、褒め上手で、超良い人(語彙
今後の部長の御指摘にも期待です。











そろそろ真面目なことは十分でしょう。うん。












ミヤのおっぱい!!!!







すごいぞおっぱい!!!!







おっぱいがいっぱい!!!!!












このくらいで真面目感想成分を中和できてますかね……(笑)


あくまでもこの漫画はエンタメですからね!


教科書では無いのです。
楽しんで、楽しんで、そのうえで何かひとつでも「文章を作る」という行為における技を学び取れれば最高だと思います!!





2巻も出るなら是非読みたいです!



以上!



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今日のラノベ発コミック!



異世界エルフの奴隷ちゃん

異世界エルフの奴隷ちゃん

著者:
稍日向
原作:
柑橘ゆすら

キャラクター原案:
夜ノみつき

レーベル:
ヤングジャンプコミックス


【あらすじ】

ひょんなことから迷宮都市で奴隷として生きることになったエルフちゃんは、ライバル奴隷の犬耳ちゃんと一緒に『さすごしゅ』ライフをおくっていた。 
奴隷の溢れるこの世界でエルフちゃんは生き残ることができるのか!?
チートなご主人さまと、2人の奴隷ちゃんによる、ちょっぴりエッチでときどき腹黒(?)な日常コメディ、開幕!!



感想:★★★★☆




コミックスで胸のぽっちが解禁されていると聞いた我々(1人)は、アマゾン(通販)へ旅立ったのであった……




ということで、先日感想を投稿いたしました文庫版に続いて、コミックスも簡単にですが感想残しておきたいと思います!

原作小説から一番変わったところは、エッチシーンが伸びたところでしょうか。
さすがはコミック、と言わざるを得ません!
半ばそれを目的に買った部分があるので、そういう意味ではとても満足です!
「さすごしゅ♥」って喘ぐエルフちゃんをもっと見ていたい!



エルフちゃんと犬耳ちゃんの表情豊かな「さすごしゅ」ライフも、コミックならではでしょうか。
もちろん原作小説でも色んな表情を見せていましたが!
例えばご主人様が「強いモンスターと戦うのは怖い」と言った時の二人のポカーンとした表情であったり、鑑定眼を使って品定めしているのを何とも言えない目で見ているエルフちゃんであったり。
そういったなかなか文章に表れきらない部分の感情表現が面白かったです!




2巻はもっとカラーが増えますよーに!


以上!





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今日のラノベ!
もといラノベ原作コミック!

回復術士のやり直し コミック


回復術士のやり直し 1

著者:
羽賀ソウケン
原作:
月夜涙

キャラクター原案:
しおこんぶ

レーベル:
角川コミックス・エース


【あらすじ】

前世の知識と【回復】で最強となる復讐劇!!!
【癒】の勇者・ケヤルは、ある日【回復】が傷を癒すだけでなく、あらゆる魔法を超越し最強に至る魔法だと確信する。しかし、その可能性に気付いたときには、すべてを奪われた後だった。世界そのものを【回復】して四年前に戻り、人生をやり直すことを決めたケヤルの復讐譚が始まる―。



感想:★★★★☆



そこで終わっちゃうかー




変態紳士の皆様、こんにちはこんばんはグーテンモルゲン。
deskyzerです。

変態紳士

皆様からの無言の圧力を受け、急遽コミックスも読んでみることにしました(笑)





内容は原作で言うと1巻第十話(136p)までのお話。
1周目の魔王戦から、2周目の世界でケヤルが【薬物耐性】のスキルを獲得し近衛騎士長の顔でフレアの部屋に行くまで。

つまり……本格的な復讐は2巻以降におあずけ!
折ったり、犯ったりは2巻以降!
当然セツナも本編には登場せず…!










ちくしょうッッッッッッ!!!








Hなシーンがフレアのメイドさんのシーンだけだなんて!!
あれはあれでとても良かったけれど!
勇者様……どうぞ抱いてくださいませって言うシーンの表情とか堪らなく好きだけども!!

こういうモブキャラまでイラストで見れるというのはコミックスのメリットですね。
原作だとどうしても挿絵は限られますから。




イラストと言えば、ケヤルが可愛いです。
性的な意味は含まずに。
原作イラストだと悪い顔してるか苦しんでるか歪んでるかなので……(笑)

十四歳、無垢な少年の純朴さと、復讐を始める時の狂気と狂喜が入り混じる表情とのギャップが凄まじく良いです!
【時間遡行】決める前の名乗りの表情はめちゃくちゃカッコよかったですし!!
2巻でセツナを愛おしく思うシーンが出てくると思いますが、その時の表情に注目したいです!
絶対良い顔すると思うの。



1周目の魔王の泣き笑いも良かった……
原作でもそのシーンは挿絵があったけれど、それ以上だったと言って良いでしょう!!
ケヤルじゃなくても恋に落ちる表情!



それを!みんな!
買って!確かめよう!!




そして原作3巻まで確実にコミックスにして、
もっと表情豊かな魔王を!みんなで見よう!






ここまで散々「表情」連呼してるけれども、
コミックスよんで改めてこの作品の感情の振れ幅の大きさに驚きました。


復讐が成され狂ったように喜ぶ勇者がいれば、
復讐されて狂ったようにもがき苦しむ勇者もいる。

諦観から儚い泣き笑いをする魔王がいれば、
大丈夫だと諭し優しく笑いかける勇者もいる。


喜怒哀楽に収まりきらないくらい複雑で強烈な感情が行ったり来たりするのが、この『回復術士のやり直し』なんですよね。
感情が強烈だから読んでいてグワッと引き込まれますし、ゆったりする時間が少ないからそれが映えて尊いように見えます。


Hなシーン抜きにしても本当に面白い作品だと思います。
そしてHなシーンに関して言えばコミックスに分があるのは自明の理。

2巻以降が楽しみです!!



以上!





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今日はラノベではなくコミック!

衛宮さんちの今日のごはん1


衛宮さんちの今日のごはん 1

著者:
TAa

レーベル:
角川コミックス・エース


【あらすじ】

「Fate」×「料理」=「優しさ」 誰でも衛宮士郎の料理が作れる!
衛宮士郎が自慢の手料理で、冬木の住人やサーヴァントたちをほっこりさせちゃいます! 詳細なレシピも付いて、だれでも士郎の手料理を同調開始(トレース・オン)!




感想:★★★★★

この作品のおかげで先日の夕飯がかき揚げになりました。




stay nightあたりの時間軸で、テーマはごはん!
バーサーカー以外の英霊と主要キャラほぼ総出演!

Fate作品っていうのは、特性上どうしても過去作知識と作品経験がどうしても必要になります。
どの作品をベースにしてどういう設定で派生したのか、あるいは何をテーマにした聖杯戦争なのかetc…。
そこを超えても話が暗かったり血生臭かったり…。
なので、私みたいにアニメzeroをなんとなく見て、UBWも見て、FGOもやっているけどイマイチFateの他作品に手を出すのは躊躇われる…、みたいな方は結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
(もちろん、そういう要素が魅力であることは言わずもがな、ですが。)


はい、そういった方におすすめです。



さすがにこれが初Fateというのはさすがに無理があると思いますが、stay night、UBWを見ていたら間違いなく、FGOのみでも充分楽しめると思います!





で、内容ですが。
レシピは結構考えられているものが使われていると思います。
料理番組は結構よく見るほうなのですが、その中で「これを覚えると料理が変わる!」と紹介されているスキルがちゃんと使われていて、なおかつ味だけでなく見た目も工夫された料理が数多く掲載されています!
1話の寄せ鍋回の白菜の切り方、芯は葉と別に斜めに切る、っていうのを見た瞬間に「この本はまともな料理本」だと確信しましたもん…!

そのうえで、キャラが既存作品通りに思う存分動いているんだから不思議ですよー。
特に魚屋ランサーの違和感の無さ…!w
ゲイボルグで突いてきたわけじゃなかろうな!!

あと凛がやっぱり可愛いですね!
「冷やし茶漬け……食べきれちゃった……!」っていうシーンでの表情とか体勢とかバッチリよ!




これ読んでいて思ったんですが、コミックのグルメものだと「料理をどう作るか」に見せ場がある作品が多いのに対して、ラノベでグルメものだと「料理をキャラに如何に美味しく食べさせるか」に重点が置かれることが多いような気がします。
『ベン・トー』然り、『異世界居酒屋のぶ』然り、『さて、異世界を攻略しようか』然り。

あくまでも「多いような気がする」だけであって、コミックでも『幸腹グラフィティ』みたいな食べる側フィーチャーの例はいくらでもあるだろうし、ラノベでも作る側フィーチャーのもの……そう!ちょっとずれるかもしれませんが以前感想を書いた『迷宮料理人ナギの冒険』みたいにあるにはありますからね。



ゴホン。
何が言いたかったかといいますと、「料理を作る」というビジュアル的に動きが大きく心理的な描写が薄くなるものはコミックに適性があり、「料理を食べる」というビジュアル的には動きが最小限だが心理的には(三大基本欲求のひとつを満たすだけあって)とても大きな動きが見込めるものは文章に適性があるのかなぁ、ということです。

「料理モノ」としてまとめて見ていたのであまり気にしていませんでしたが、こういった違いをふまえた上で作品を読むと作者の腕の光らせ所に気づけたり他作品との比較点を見つけられたりしそうですね。





一人暮らしが落ち着いたら、この本から1つ作ってみたい!



以上!




衛宮さんちの今日のごはん (1) (角川コミックス・エース)
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今日はラノベではなくコミック!

幸色ワンルーム

幸色のワンルーム

著者:
はくり

レーベル:
ガンガンコミックスPixiv


【あらすじ】

薄幸な少女は誘拐されて“幸せ”を初めて知る。
その日、少女は誘拐された。
しかし、それは少女にとって一縷の希望にかけた生活の始まりだった。
少女は誘拐犯に結婚を誓い、誘拐犯は少女にたくさんの“幸せ"を捧ぐ。
被害者と誘拐犯の関係なのに―――どうしてこんなに温かいの?
pixiv&Twitterの超話題作が待望の書籍化!!!
半分以上が本書限定の描き下ろしエピソードを収録!!!



感想:★★★★★

以前Twitterで1話を見かけて、強烈に記憶に残っていた作品。
3ページ目の“誘拐したのは本当だしねぇ”というコマのインパクトが尋常じゃ無かったんですよ…。



登場人物は誘拐犯と誘拐された少女の二人。
誘拐された少女は、周囲の大人からは虐待され、クラスメイトからはいじめられ…という境遇。
幸せとは無縁の生活であり、痛みや恐怖はとうに麻痺してしまった生活。

そこに差し伸べられた、誘拐犯の手。
救いの手、という表現は適切では無いでしょう。何せ誘拐ですから。
ですが、その手にそれまでとは違う温もりを感じた少女は「誘拐してもらう」ことに。



誘拐された先、誘拐犯の部屋は少女の盗撮写真でびっしり。
誘拐犯に「幸(さち)」という名前を付けてもらった少女は、いつかこの部屋を二人の写真で埋め尽くしたいと宣言します。
誘拐される前の写真ではなく、幸せに彩られた「幸」としての写真で。
これがタイトル『幸色のワンルーム』の由来ですね。

買う前は「しあわせいろの」と読んでいたので、「さちいろの」と読むことに気づいて感動しました…!
(公式で散々「さちいろの」と書いてあるのにね!」




お互いに相手の境遇を利用することを選択した二人。
言ってしまえば偽物の共存関係だった二人が、次第に本当の幸せを感じ始めるというストーリーがとても良いと思います。
感じている幸せも、私のように普通に生きていられる立場からすれば当たり前のようなものばかり。
(決してバカにしているわけではないのであしからず)
そうした当たり前でさえ「生まれて初めて!」と喜ぶ幸の姿を見ていると、嬉しいはずなのに涙が浮かびそうになります…。
きっと誘拐犯がふとした時に真面目に色々考えてしまうのは、そうした幸の過去を考えてのことで、同時にこの幸せを長く続かせることが難しいと心のどこかで分かっているからなんでしょう…。


二人の幸せは「荒野に咲く一輪の花」という表現でさえまだ足りないくらい、儚くて尊いものだと感じました。
だからこそ、周りの目を誤魔化しきって、できるだけ長く幸に幸せを与えてあげてほしいです…!

(2巻の予告が早速不穏ですが)




以上!


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はくり
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