どもー。
デスカイザーです。
前回の更新後1週間は不眠に襲われ、その後1週間は眠気に襲われておりました…。
ストレスはしょうがなくないけど飲み込むとして、「そろそろ…寝れる?」って時に始まる隣の部屋の熱唱マンの罪は重い。
コミケでご挨拶させていただいた方々、遅ればせながらありがとうございました!
久々にラノベオタクっぽい日常(戦場?)に浸れて、楽しかったですし回復しました!
お金と時間の都合上回れなかったサークルさんもいくつかあったのが大変申し訳なく…、悔しいです…。
冬コミはもう少し余裕を持って参加したいです!
では、今日のラノベ!

著者: | イラスト: | レーベル: |
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【あらすじ】 ある夏の日、成人になると肉体が塩になって死ぬ世界に一変した。これまでの社会機能は麻痺し、町では不良共が欲望のままに暴れ回る。そんな中、夏休みから自宅に引きこもってゲーム三昧だった青年・祐也が、不良達の抗争に巻き込まれることとなった。飛び交う銃弾、破壊と暴力、セックス。突如出会った盲目の少女と偏執的な後輩少女とともに、この異常な世界を奔走していく! |
感想:★★★★★
タイトルの右側を理解することを脳が拒絶するところから、既にこの物語に呑まれていたのだと知る。
「なんで塩なの!?」
「どういう現象なんだ!?」
思い返してみると、そういうセリフが一切無かったように思います。
(あるいは覚えてないほど希薄なシーンではあったのかもしれませんが)
主人公なんて、初めて塩になった大人を見て最初は固まったものの最後には「まあいい、」で済ませますからね!
よくねぇよ!!?
と、読者としてはついつい思ってしまいますが。
あの場で「何で…?」のループにハマり行動しないなどという愚を犯さず、自分の守れる範囲を正確に判断して守るために行動し続ける主人公に、もう惚れ惚れ。
裏を返せば守れるもの以外は切り捨てるという残酷な姿勢が、どういう経緯で培われていたのかもまたこの作品に厚み(物理)を加えるスパイスの1つ。
そういえばこの作品、何かと人殺しを正当化している気がしますね。
それも自分や自分に近しい誰かを守るための人殺し。
許される行為か、許されざる行為か。
少なくとも塩になる世界になってからの話で言えば、司法も警察もまともに機能してないんで許す許さないの話ですら無いんですがね?
ヒロインは2人+1人。
+1こと、主人公のおとなりさんこと新崎さん。
幼なじみ的ポジションなのに、序盤に拉致られレ○プされるだけの子。
あるいはこの物語で一番不憫なのは彼女なのかもしれない…。
ヒロインその1、本条唯ちゃん。
新崎さんの友達の盲目の女の子。
人の善性をかき集めて形成したかのような天使、それ故に他人の悪意に疎い。
そして、悪意に疎いが故に悪意を上回る善意で包み込めるタイプの天使。
語弊を恐れず言えば、秩序も何も無い世界では足でまといにしかならず存在価値が女性であることくらいの存在。
主人公のスタンスに噛み合わないのに何故か行動を共にさせてもらえている。
その答えは結局うまく見つけることができませんでした!
情?
ヒロインその2、森園真名実ちゃん。
泣く子も黙る主人公の後輩のストーカー(仮)。
表紙で一目惚れしてずーーーーっと出番を待っていたのに、まともに喋るまで20万字超ってどういうことですかデブリ先生。
そしてスク水をありがとう。
主人公と同じくらい黒く、暗く、ぶっ壊れた存在でとてもゾクゾクしましたありがとう。
壊れてるけど、壊れてる世界においては狂おしいほどに愛しい。
何かが欠けた少年少女たちが、壊れた世界で互いを照らし合う物語。
四十二万文字のボリュームに見合うだけの読書時間は必要だけれども、
控えめに言って最高なので、是非。
とりあえず真名実ちゃんに出会えて本当に良かった。ありがとう。ありがとう。
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