今日のラノベ!
えー、末恐ろしいことにアニメ化決定してしまいました……
文章でさえ劇薬なのに、それをイラストにして動かして声を付けてしまおうというんですから、恐ろしいことを考える人が居たものです。
1巻のあのシーンとかあのシーン、2巻の衝撃のあのシーンとかBPO的に大丈夫なんですかね……?
わたしはしらないぞ!!
TVアニメ「バビロン」公式サイト
ということで劇薬第3巻。
これまでと趣向が変わり、主人公格として動くのはアメリカ大統領・アレックス。
世界中に広がった“自殺法”の影響。
それぞれ自国内で自殺法推進の動きが始まっているG7の首脳が、この問題に対してどんな答えを出すのか。
また、首脳という肩書きを横に置いた一個人としてなら、どう答えるのか。
それが今巻の見所でした。
正崎善は「正義について考えつづけること」を正義としながら、曲瀬愛や自殺法についての判断では感情が主導権を握る場面が多かったように思います。
知り合いが次々と自殺、殺害されているんですから当事者意識が働いて当然です。
一方、今巻のアレックスにとってはまだ“対岸の火事”。
(興味を持って考えたい事案であると同時に)考えなければならない立場にあるとはいえ、その判断基準は感情とは切り離され、理知的に導かれるもの。
他の首脳陣についても同様で、それぞれのお国柄、宗教的背景、成り立ちなどを踏まえて多くの意見が交わされていました。
読者として「自殺法についてどう思うか」という意見をまとめるのは(当事者意識が無いこともあって)とても難しいんですが、今巻で各国首脳がそれぞれの意見を並べてみせたことで分かりやすく選ぶことができるようになりました。
今後の正﨑と曲瀬の対立において間違いなく軸となる「善と悪」についても同様に意見が交わされています。
そういう意味で今巻は解説回と言っても良いかもしれません。
劇薬取り扱い説明書
あー…………
でも、やっぱり、薄々分かっちゃいたけど……
そういう終わり方ですよね…………
以下、ネタバレが少し濃くなる読書メモ
29p:知恵と死
⇒禁断の果実を食べたことで人は知恵を得て、同時に死が付きまとうようになった。
極論「死ぬことこそが生きること」とも捉えられ、そう考えると自殺法の存在にも意味が見いだせる気がします。
109p:!?
⇒正崎善がFBI特別捜査官になっていてビックリ。
アレックスと正崎、二人の主人公が出会い物語が加速してきます……悲しい……
167p:個展
⇒アレックスの妻・エマがとある画家の個展に興味を示しているシーンでふと思ったんですが、曲瀬の催眠のような能力は本当に「直接接触」に限るのかな?と。
「直接接触」と言っても64人の自殺者は(正崎の推測では)すれ違ったりした程度。
仕草や匂いという言葉以外の要素で操ることができるのならば、絵に暗号を仕込んだり、音楽やニュース映像にノイズを混ぜて操ることも可能なんじゃないかな?と邪推してみたり。
2巻の感想で「TVに一瞬映った曲瀬を見た全世界の視聴者は大丈夫なのか」と懸念しましたが、もしかしたら大丈夫ではないのかもしれません……
もっとも今巻のうちではエマには何も無かったので、はずれっぽいですが。
215p:通訳ボランティア
⇒そんなの曲瀬が潜入するに決まってるじゃん……ばかぁ……
231p:バビロン
⇒黙示録の七つの頭の獣の背に乗る「大淫婦バビロン」ですかー……。
このタイトルそういう意味だったんですね。
234p:8人だけ
⇒想定していた最悪のシナリオは、既に曲瀬に操られていたどこかの国の首脳がG7の会議中に突然自殺するというものだったので、それに比べたら今巻の結末は酷いですよね!!!!!
全く油断がならない。
245p:儲けと悪事は夫婦
⇒確かにそういう考えあるかもしれません……。
ブログにアフィリエイト入れることに物凄く申し訳なさを感じたり、適切な給料は貰いたいけど会社からぶん取ろうとまでは申し訳なくて思えなかったり。
でもその割に出費の節約=相手方の儲けの極小化についての罪悪感は一切感じないから、人間の頭って面白いです。
2巻の感想で懸念した正崎の家族自殺するんじゃないか問題が、どうやら4巻で発生しそうで今からつらいです……。
もう………もう~~………
以上!
著者: | イラスト: | レーベル: |
---|---|---|
【あらすじ】 日本の“新域”で発令された、自死の権利を認める「自殺法」。その静かな熱波は世界中に伝播した。新法に追随する都市が次々に出現し、自殺者が急増。揺れる米国で、各国首脳が生と死について語り合うG7が開催される!人類の命運を握る会議に忍び寄る“最悪の女”曲世の影。彼女の前に正崎が立ちはだかるとき、世界の終わりを告げる銃声が響く。超才が描く予測不可能な未来 |
感想:★★★★★
えー、末恐ろしいことにアニメ化決定してしまいました……
文章でさえ劇薬なのに、それをイラストにして動かして声を付けてしまおうというんですから、恐ろしいことを考える人が居たものです。
1巻のあのシーンとかあのシーン、2巻の衝撃のあのシーンとかBPO的に大丈夫なんですかね……?
わたしはしらないぞ!!
TVアニメ「バビロン」公式サイト
ということで劇薬第3巻。
これまでと趣向が変わり、主人公格として動くのはアメリカ大統領・アレックス。
世界中に広がった“自殺法”の影響。
それぞれ自国内で自殺法推進の動きが始まっているG7の首脳が、この問題に対してどんな答えを出すのか。
また、首脳という肩書きを横に置いた一個人としてなら、どう答えるのか。
それが今巻の見所でした。
正崎善は「正義について考えつづけること」を正義としながら、曲瀬愛や自殺法についての判断では感情が主導権を握る場面が多かったように思います。
知り合いが次々と自殺、殺害されているんですから当事者意識が働いて当然です。
一方、今巻のアレックスにとってはまだ“対岸の火事”。
(興味を持って考えたい事案であると同時に)考えなければならない立場にあるとはいえ、その判断基準は感情とは切り離され、理知的に導かれるもの。
他の首脳陣についても同様で、それぞれのお国柄、宗教的背景、成り立ちなどを踏まえて多くの意見が交わされていました。
読者として「自殺法についてどう思うか」という意見をまとめるのは(当事者意識が無いこともあって)とても難しいんですが、今巻で各国首脳がそれぞれの意見を並べてみせたことで分かりやすく選ぶことができるようになりました。
今後の正﨑と曲瀬の対立において間違いなく軸となる「善と悪」についても同様に意見が交わされています。
そういう意味で今巻は解説回と言っても良いかもしれません。
劇薬取り扱い説明書
あー…………
でも、やっぱり、薄々分かっちゃいたけど……
そういう終わり方ですよね…………
以下、ネタバレが少し濃くなる読書メモ
読書メモ
29p:知恵と死
⇒禁断の果実を食べたことで人は知恵を得て、同時に死が付きまとうようになった。
極論「死ぬことこそが生きること」とも捉えられ、そう考えると自殺法の存在にも意味が見いだせる気がします。
109p:!?
⇒正崎善がFBI特別捜査官になっていてビックリ。
アレックスと正崎、二人の主人公が出会い物語が加速してきます……悲しい……
167p:個展
⇒アレックスの妻・エマがとある画家の個展に興味を示しているシーンでふと思ったんですが、曲瀬の催眠のような能力は本当に「直接接触」に限るのかな?と。
「直接接触」と言っても64人の自殺者は(正崎の推測では)すれ違ったりした程度。
仕草や匂いという言葉以外の要素で操ることができるのならば、絵に暗号を仕込んだり、音楽やニュース映像にノイズを混ぜて操ることも可能なんじゃないかな?と邪推してみたり。
2巻の感想で「TVに一瞬映った曲瀬を見た全世界の視聴者は大丈夫なのか」と懸念しましたが、もしかしたら大丈夫ではないのかもしれません……
もっとも今巻のうちではエマには何も無かったので、はずれっぽいですが。
215p:通訳ボランティア
⇒そんなの曲瀬が潜入するに決まってるじゃん……ばかぁ……
231p:バビロン
⇒黙示録の七つの頭の獣の背に乗る「大淫婦バビロン」ですかー……。
このタイトルそういう意味だったんですね。
234p:8人だけ
⇒想定していた最悪のシナリオは、既に曲瀬に操られていたどこかの国の首脳がG7の会議中に突然自殺するというものだったので、それに比べたら今巻の結末は酷いですよね!!!!!
全く油断がならない。
245p:儲けと悪事は夫婦
⇒確かにそういう考えあるかもしれません……。
ブログにアフィリエイト入れることに物凄く申し訳なさを感じたり、適切な給料は貰いたいけど会社からぶん取ろうとまでは申し訳なくて思えなかったり。
でもその割に出費の節約=相手方の儲けの極小化についての罪悪感は一切感じないから、人間の頭って面白いです。
まとめ
2巻の感想で懸念した正崎の家族自殺するんじゃないか問題が、どうやら4巻で発生しそうで今からつらいです……。
もう………もう~~………
以上!