今日のラノベ!
どもー!
デスカイザーです!
という自己主張から始めまして。
待ちに待っていた古宮九時先生の新作です!
しかも、第1回未完成映画予告編大賞グランプリ受賞作を基に制作された映画のノベライズ!
8/18から高崎で先行上映、8/25から全国で公開です!!
映画公式サイトはこちら
※未完成映画予告編大賞とは……「ある地域(任意のエリア)を舞台にした「3分以内の予告編映像」」を制作・エントリーして競われる映像コンテスト。未完成映画予告編大賞公式HPより引用
高校を卒業した日から入学・入社するまでの僅かな期間。
何者でもなく何者にもなる可能性を持った5人の少年少女が、夢を見て現実を見て、そして改めて自らの夢を再確認していく物語。
5人それぞれ抱えている事情は全く違うんですが、しかし「将来について行き詰まっている」という点では共通します。
高校を卒業した解放感と、広大な世界に放り出された孤独感が綯交ぜになった感覚。
故に、それまで集まったことのない5人がそれぞれに親身になり、それぞれの想いに触れ、怒り、励まし。
高校という青春の終わり、そして新しい世界の始まりに輝く彼女らの姿は明けの明星のようで。
面白かったです!!
「こんな青春してみたかった」と言うにはそれぞれの事情が重いんですが(汗)、不思議と共感している自分もいます。
『純真を歌え、トラヴィアータ』でも感じた、覚えがないのに経験したことがあると確信するあの感覚ですね。
なんでしょう……?んー、でもやっぱり少し違いますね……
『トラヴィアータ』は走っている途中に限界を感じて歩いたけど再び走り出す話で、『グラフィティ』は走り続けているんだけど目的地が(何なら次の一歩でさえも)分からない話、みたいな。
事情の重さに付随して、締めはやや強引というか「このあとどうするの!?」的な部分はあります。
優斗とか絶対ヤバいじゃないですか……
あと美紀の父も……
いや、マジで優斗は真っ先に高崎出るべきですって……!
1時間の境界線とか家業とか気にしている場合じゃないですって……!!
タイトルの「。」がエモいです。
5人にとって高校生活の終わりであり、美紀たち東京へ行く組にとってはこの輝かしい2日間が高崎での(ひとまずは)最後の思い出となり。
文が終わるということは、次の文の始まりがあるということであり。
なんか、そういうことですよ。うん。
8p:白い観音像
⇒そういえば市役所裏から烏川挟んでの山の上に観音像ありましたねー!
地元……というほど近くはないですが、大船観音も山の上の白い観音様なのでそういう文化なのかな?と思った記憶があります。
15p:脱字?
⇒6行目「ってか、東京行くと美紀すごいねー」
一瞬方言かと思いましたが「か」抜けっぽいですね。
24p:満開の桜
⇒ほんと高崎市役所裏の桜、すごい綺麗だったんですよー!
102p:知らなかったこと
⇒卒業しそれぞれの道を歩もうとする今だからこそ知れたことなのか、それとも自分が知ろうとしなかったから知らなかったことなのか、あるいはその両方か。
しかし、形や大きさは違えど胸に抱えていた空虚さは同じ。
この空虚さがこの作品の1つの軸ですね。
例えば美紀は、高崎で一生を終える生活に漠然と感じる空虚さを変えることと、服飾に関わる仕事という夢が合わさり東京へ向かうことを決意。
直樹は、自分が何も持たない空虚な人間だと自覚しているからこそ、お調子者というピエロ役を演じてクラスに溶け込む。
他の3人もまたそれぞれの空虚さを抱えていて、いや、多分作中の他のキャラやもしかしたら私たちも日々こうした空虚さを持っていて、それを埋めるために趣味なり夢なりに逃げているのかもしれません。
……なんか無駄に思考が深い。
103p:水切り
⇒大雨の後とかでなければ、土手から川面ギリギリまで下りることができます。
そう、私も旅行中に川まで下りました!
そしてテンションのままに水切りして……人生初のぎっくり腰ですよ……
110p:表紙のシーン!
⇒こういう演出あると疾走感のある青春!って感じがします!!
フィーリングです。
最後にもう1つ。
あとがきに名前が載ってます!!!
「デスカイザー様」って!!!
経緯!
3月末に友人2人と高崎に小旅行していたんですよ。
で、「高崎なうー!」みたいなツイートを呟いていたら、古宮先生から「高崎の写真たくさんください」とご連絡をいただきまして。
そもそもノープランの旅行だったので、駅の写真撮ったり、大通り沿いに歩いてみたり、市役所の裏の桜と川を眺めたり。
そんな道中の写真を送りまくっていたら……これですよ……!
Twitterってすごい……
もし高校卒業直後の自分に声を掛けられるなら、
「将来あとがきに名前載るから、今のうちにHN変えとけ」
って伝えたいです……
多分言われても当時の私なら変えないですけど……
貴重な経験、ありがとうございました!
そんな経緯があっての読書だったので、そりゃ面白いに決まってます。
面白いに決まってますが、この経緯が無かったとしても同じ言葉を発していたであろうことは想像に難くないですね!
感情を揺さぶられ、考えさせられ、ドキドキして!!
すごく良かったです!!!
……徹夜明けで読んでいたので、今度もう1回じっくり読み返してみようと思います。
以上!
著者: | イラスト: | レーベル: |
---|---|---|
【あらすじ】 故郷を捨てれば、私たちは強くなれるでしょうか――。 東京まで新幹線で約一時間。不自由はなく、あえて越える必要のない“一時間の境界線”に囲まれた街、高崎。地元に閉塞感を覚える美紀は、専門学校に通うため上京する日を控えていた。しかし高校卒業の日、父親が入学金未納のまま突然失踪。優斗ら幼馴染四人と共に父親捜しを始めるが、彼らにも秘密があって……。 第1回未完成映画予告編大賞グランプリ受賞。将来、恋、家族に悩む若者を痛切に描く、話題の感動作を小説化! |
感想:★★★★★
どもー!
デスカイザーです!
という自己主張から始めまして。
待ちに待っていた古宮九時先生の新作です!
しかも、第1回未完成映画予告編大賞グランプリ受賞作を基に制作された映画のノベライズ!
8/18から高崎で先行上映、8/25から全国で公開です!!
映画公式サイトはこちら
※未完成映画予告編大賞とは……「ある地域(任意のエリア)を舞台にした「3分以内の予告編映像」」を制作・エントリーして競われる映像コンテスト。未完成映画予告編大賞公式HPより引用
高校を卒業した日から入学・入社するまでの僅かな期間。
何者でもなく何者にもなる可能性を持った5人の少年少女が、夢を見て現実を見て、そして改めて自らの夢を再確認していく物語。
5人それぞれ抱えている事情は全く違うんですが、しかし「将来について行き詰まっている」という点では共通します。
高校を卒業した解放感と、広大な世界に放り出された孤独感が綯交ぜになった感覚。
故に、それまで集まったことのない5人がそれぞれに親身になり、それぞれの想いに触れ、怒り、励まし。
高校という青春の終わり、そして新しい世界の始まりに輝く彼女らの姿は明けの明星のようで。
面白かったです!!
「こんな青春してみたかった」と言うにはそれぞれの事情が重いんですが(汗)、不思議と共感している自分もいます。
『純真を歌え、トラヴィアータ』でも感じた、覚えがないのに経験したことがあると確信するあの感覚ですね。
なんでしょう……?んー、でもやっぱり少し違いますね……
『トラヴィアータ』は走っている途中に限界を感じて歩いたけど再び走り出す話で、『グラフィティ』は走り続けているんだけど目的地が(何なら次の一歩でさえも)分からない話、みたいな。
事情の重さに付随して、締めはやや強引というか「このあとどうするの!?」的な部分はあります。
優斗とか絶対ヤバいじゃないですか……
あと美紀の父も……
いや、マジで優斗は真っ先に高崎出るべきですって……!
1時間の境界線とか家業とか気にしている場合じゃないですって……!!
タイトルの「。」がエモいです。
5人にとって高校生活の終わりであり、美紀たち東京へ行く組にとってはこの輝かしい2日間が高崎での(ひとまずは)最後の思い出となり。
文が終わるということは、次の文の始まりがあるということであり。
なんか、そういうことですよ。うん。
読書メモ
8p:白い観音像
⇒そういえば市役所裏から烏川挟んでの山の上に観音像ありましたねー!
地元……というほど近くはないですが、大船観音も山の上の白い観音様なのでそういう文化なのかな?と思った記憶があります。
15p:脱字?
⇒6行目「ってか、東京行くと美紀すごいねー」
一瞬方言かと思いましたが「か」抜けっぽいですね。
24p:満開の桜
⇒ほんと高崎市役所裏の桜、すごい綺麗だったんですよー!
102p:知らなかったこと
⇒卒業しそれぞれの道を歩もうとする今だからこそ知れたことなのか、それとも自分が知ろうとしなかったから知らなかったことなのか、あるいはその両方か。
しかし、形や大きさは違えど胸に抱えていた空虚さは同じ。
この空虚さがこの作品の1つの軸ですね。
例えば美紀は、高崎で一生を終える生活に漠然と感じる空虚さを変えることと、服飾に関わる仕事という夢が合わさり東京へ向かうことを決意。
直樹は、自分が何も持たない空虚な人間だと自覚しているからこそ、お調子者というピエロ役を演じてクラスに溶け込む。
他の3人もまたそれぞれの空虚さを抱えていて、いや、多分作中の他のキャラやもしかしたら私たちも日々こうした空虚さを持っていて、それを埋めるために趣味なり夢なりに逃げているのかもしれません。
……なんか無駄に思考が深い。
103p:水切り
⇒大雨の後とかでなければ、土手から川面ギリギリまで下りることができます。
そう、私も旅行中に川まで下りました!
そしてテンションのままに水切りして……人生初のぎっくり腰ですよ……
110p:表紙のシーン!
⇒こういう演出あると疾走感のある青春!って感じがします!!
フィーリングです。
まとめ
最後にもう1つ。
あとがきに名前が載ってます!!!
「デスカイザー様」って!!!
経緯!
3月末に友人2人と高崎に小旅行していたんですよ。
で、「高崎なうー!」みたいなツイートを呟いていたら、古宮先生から「高崎の写真たくさんください」とご連絡をいただきまして。
そもそもノープランの旅行だったので、駅の写真撮ったり、大通り沿いに歩いてみたり、市役所の裏の桜と川を眺めたり。
そんな道中の写真を送りまくっていたら……これですよ……!
Twitterってすごい……
もし高校卒業直後の自分に声を掛けられるなら、
「将来あとがきに名前載るから、今のうちにHN変えとけ」
って伝えたいです……
多分言われても当時の私なら変えないですけど……
貴重な経験、ありがとうございました!
そんな経緯があっての読書だったので、そりゃ面白いに決まってます。
面白いに決まってますが、この経緯が無かったとしても同じ言葉を発していたであろうことは想像に難くないですね!
感情を揺さぶられ、考えさせられ、ドキドキして!!
すごく良かったです!!!
……徹夜明けで読んでいたので、今度もう1回じっくり読み返してみようと思います。
以上!