今日のラノベ!



三角の距離は限りないゼロ 3


三角の距離は限りないゼロ 3

著者:
岬鷺宮

イラスト:
Hiten

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

 文化祭実行委員なんて、柄じゃない。でも僕らの関係を変えようとする春珂の願い、春珂を想う秋玻の気持ちから委員として動き始めた僕は、かつての僕を知る庄司霧香と出会う。再開なんてしたくなかった。霧香は僕が別れを告げたはずの「過去の自分」を育てた人だから……。
 華やかな文化祭の裏側で、彼女は僕らの恋に隠れた、何より僕が隠した欺瞞をこそ残酷に暴いていく。
 もう戻れない僕らの関係。揺さぶられる『僕自身』のあり方。そして、舞台の幕が上がる――。
 僕と「二重人格」の彼女たちが紡ぐ、三角関係恋物語。




感想:★★★★★




気づかされることの痛み















今記事は終始ネタバレありとさせていただきます!!


未読の方はご注意ください!!!














私、2巻の感想でこんな言葉を書き残していたんですよ。


みんなで幸せになる結末が訪れないことは分かっていますが、それでも尚願います。
どうか、みんなが後悔しない結末が訪れますように……





今巻、その「後悔しない結末」へ向かう為の物語でした。
自分の心に従うだけでも他人との付き合いで意見を変えるだけでもない。
己で考え、自ら道を拓き、時にはぶつかり、納得するまで諦めない。
そうする為に、今まで積み上がってきたものをリセットする。
そういうお話だったと、私は解釈しました。



皆に合わせていた頃の矢野くんを作り上げたと言っても過言ではない存在・霧香の指摘は、鋭く的を射たものばかりで、矢野くんのこれまでの成長に共感して読んできた私にも鋭いものがグサグサと……(笑)
……いや、割と笑えないレベルで。

でもそこはやっぱり矢野くんと同じ反応になるんですよね。
あれだけ言われても怒りは湧いてこなくて、否定したいけど出来ないくらいには身に覚えがあって。
どうしようもなく彼女の正しさを認めたうえで、「今の自分を認めてくれている秋玻を理由に」意地を張ってしまう……

ふむ……



あぁ、そういうことですか(毎度唐突に失礼します)。





恒例の感想書きながら考えている奴ですけれども、
今回秋玻は目の前で見てしまっているんですよね。作られた矢野くんによって周囲の歯車が噛み合う瞬間を。
決定打というほど強烈なものでは無かったでしょう。
ほんの1メモリ、2メモリ気持ちが傾いただけ。
でも春珂の気持ちを知っていて、霧香の指摘に怒りつつも部分的に納得していた秋玻だからこそ、矢野くんに「選択してもらう」方へ向かったのかなぁと。






百瀬の「恋は終わり際が肝心です」というフレーズが今巻で登場した時には、思わず自分があの完結から今まで生き続けてこられた事への感謝と感動でガッツポーズを決めましたが、決して『ももせ』ファンへのご褒美というだけではありませんでした。
今巻はまさしくひとつの恋の終わり際であり、それはまた三角関係の本格的な始まりでもあり。
4巻は矢野くんの感情が大変なことになっていそうですが、そんな矢野くんに対して春珂と秋玻がどんなアプローチをしてくるのか……楽しみです!!




私はこの作品のファンであり、岬鷺宮先生の大ファンです。
だから、あえてこう残します。






ハッピーエンドじゃなくても良い。
失恋が待っていても良い。

三人の三角形の恋の終わり際に、後悔がありませんように。





















つらいようぅぅぅぅぅぅぅ……………











以上!





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