今日のラノベ!

一番笑ったシーンは218p、キーワードは優勝台
(この件について以下言及無し)
(気になってほしい読んでほしい)
千年単位での眠りの果てに魔王グウェインが目にしたのは、勇者が強くならない世界……どころか頭まで平和に浸かり「ゆるふわ化」が深刻に進行した世界!!
唯一の側近であり神級ウェポンであるレイグリリィ(呼称・レイ)に任せていた勇者育成学校も全く効果を発揮しておらず、このままでは魔王の好敵手はどう頑張っても現れない状態……
そこで魔王は考えた。
「戦う相手が出てこないのならば、
自らの手で育ててしまえば良い」
そんなところから始まる、ゆるふわ世界での勇者育成物語!!
良いですね!! 好きです!!
「勇者のことを一番よく知っているのは、好敵手である魔王」っていう構図がまず好き!すぐ好き!!
メインヒロイン・アトリアのようなやる気はあるけど伸ばす方向を見失っているタイプの子には、何を改め何を受け入れれば強くなれるかを最短最速で教え込んでいくその手管が好き。
そして時折見える初代勇者の面影に少しだけ感情を動かしているような魔王様が好き。
逆に、勇者としての矜持や心構えを完全に忘れ去り、立場と見せかけの力に固執しているような輩に「お前たちは好敵手成りえない」とバッサリノッサリ切り捨てる瞬間も上と同じかそれ以上に好き。
あれですよ。
初代勇者の名を穢されることに一番納得できないのって、アトリアよりもグウェインじゃないですか(断言)
そういうのをそれとなく示すような感情の動きが見え隠れしていて、すこすこ~~~~っっってなりました。好きですありがとうございます。
それらを世界観ごとすべて包み込んでいるコメディの力強さが更に好き!!
『顔が可愛ければそれで勝ちっ!!』で惚れこんだ斎藤ニコ先生は、やはりここにいた!!
量的には前作よりも落ち着いています。
……前作のペース(1ページ1コメディ状態)がおかしかったとも言う(褒めてる)。
でも質はそのまま。
その結果何が起きたかと言いますと、前半で定期的に打ち込まれていたジャブが後半へ進むにつれて効いてくるという。
でも、ただコメディとして効いてくるだけじゃないんですよ。
伏線としても、エモさの源としても機能しているんです。
例えば、そうさなぁ……側近のレイを例に挙げてみましょう。
この子、魔王グウェインのことが好き好き大好きで、千年単位で眠る魔王の顔を舐めまわす変態 事あるごとにグウェインへのアピールを忘れない変態なんですよ。
そんな彼女のアプローチはいわゆるジャブのひとつであり、普通にファンタジーとして読むならちょっとしたノイズであり、作品のテンションを30%くらい底上げしていたりします。
でも最終章、ラストでグウェインがとある御方と対峙した際には、あれだけ嫉妬の炎を一方的に燃やしていたアトリアの危機をこの作品の中で一番真面目な声で警告したり、かと思いきや真面目な対決の最中にふざけ出したり(=平常時と変わらないことを仄めかしていたり)。
で、そのあともアレがアレした時ああいう反応する所(自主規制)とかも。
言ってしまえばギャップの応用なので手法的にはそこまで特筆するようなことではないのかもしれませんが、コメディが面白い分落差も大きいんですよ。
だから、すごく楽しい。
そう、うん、楽しいんですよね。
富士急のFUJIYAMAみたいな作品。
あのジェットコースター、登りめっちゃ長いじゃないですか。
でも、その間に富士急ハイランドの全容だったりとか座席の注意書きとか富士山とか落ちる用意とか、なんか色々見たり考えたりで楽しんで……
そいで落ち始めたらあとは野となれ山となれ、先が見えれば想定内、先が見えねば想定外、超速で翻弄されることを楽しむ、と。
なので好きです!
キャラもなんだかんだ読み終わる頃には皆好きになっているのでビックリです。
第一印象から「好き!!!!!!」ってなってたのレイくらいだったんですけど、読み進めれば読み進めるほど、というかそのキャラがグウェインを気に入りはじめたら急激に可愛く見えてくるとかいう超常現象。
リルとハルモニアが特にヤバいから……
マジでヤバい……すき……よんで…………
それぞれ餌付けシーンと秘密暴露シーンから急に可愛くなるのでマジで……
それら全部引っ括めた上で、実はバトルファンタジーとしてのシーンが一冊通して一番の見所であるというのが私deskyzerの結論なんですが、いかがでしょうか? (いかがでしょうかとは)
今作もすきすきでした。
前作はすきすきすきすきー!でしたので、多少の減速は正直感じます。
が、それはヘアピンカーブを(ガードレールを突き破る方向に)アクセル全開で突っ走っていた前作が加速しすぎなだけであって、しっかり道なりに進んでいるという点を踏まえれば十分なアクセルの踏み込みだったと思います。
2巻あるいは次作という形でまた斎藤ニコ先生の作品が読めるのならば、次はマリ○カートのショートカットくらいの頻度で突き破っていく話が読めたら良いなぁ、と思います。
以上!
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著者: | イラスト: | レーベル: |
---|---|---|
【あらすじ】 神の如き力を持つ魔王グウェイン。誰にも討伐されず退屈していた彼は、自ら勇者学校を建てて勇者の成長を数千年待ったが――数千年後の世界は魔法が劣化し勇者も弱体化していて!? 弱くなった勇者達はグウェイン=魔王が教師になっても誰も気づかないどころか、圧倒的力量差を見抜けず逆に見下す始末。それでも、自分を慕う健気な落ちこぼれ勇者アトリアを魔法やスキルの秘奥に及ぶ規格外な授業で急成長させていく。しかし、アトリアや『魔王』を認めない他の勇者達が卑劣な罠を仕掛けてきて――「“教えて”やろう、魔王の恐怖をな」最強魔王教師は腐った勇者に天罰を下す!!異世界痛快ファンタジー、開幕!! |
感想:★★★★★
一番笑ったシーンは218p、キーワードは優勝台
(この件について以下言及無し)
(気になってほしい読んでほしい)
deskyzer @ラノベブロガー@nagahide324
『世界最強の魔王、勇者の教師になる』読了!!
2019/03/06 01:07:48
前作『顔が可愛ければそれで勝ちっ!!』よりコメディの量は抑えめながらも、後半に向けてしっかり加速させているのがよく分かり、好き!
ファンタジーの皮を被ったコメディを盾にしたバトルファ… https://t.co/hZvShKDw35
千年単位での眠りの果てに魔王グウェインが目にしたのは、勇者が強くならない世界……どころか頭まで平和に浸かり「ゆるふわ化」が深刻に進行した世界!!
唯一の側近であり神級ウェポンであるレイグリリィ(呼称・レイ)に任せていた勇者育成学校も全く効果を発揮しておらず、このままでは魔王の好敵手はどう頑張っても現れない状態……
そこで魔王は考えた。
「戦う相手が出てこないのならば、
自らの手で育ててしまえば良い」
そんなところから始まる、ゆるふわ世界での勇者育成物語!!
良いですね!! 好きです!!
「勇者のことを一番よく知っているのは、好敵手である魔王」っていう構図がまず好き!すぐ好き!!
メインヒロイン・アトリアのようなやる気はあるけど伸ばす方向を見失っているタイプの子には、何を改め何を受け入れれば強くなれるかを最短最速で教え込んでいくその手管が好き。
そして時折見える初代勇者の面影に少しだけ感情を動かしているような魔王様が好き。
逆に、勇者としての矜持や心構えを完全に忘れ去り、立場と見せかけの力に固執しているような輩に「お前たちは好敵手成りえない」とバッサリノッサリ切り捨てる瞬間も上と同じかそれ以上に好き。
あれですよ。
初代勇者の名を穢されることに一番納得できないのって、アトリアよりもグウェインじゃないですか(断言)
そういうのをそれとなく示すような感情の動きが見え隠れしていて、すこすこ~~~~っっってなりました。好きですありがとうございます。
で、
それらを世界観ごとすべて包み込んでいるコメディの力強さが更に好き!!
『顔が可愛ければそれで勝ちっ!!』で惚れこんだ斎藤ニコ先生は、やはりここにいた!!
量的には前作よりも落ち着いています。
……前作のペース(1ページ1コメディ状態)がおかしかったとも言う(褒めてる)。
でも質はそのまま。
その結果何が起きたかと言いますと、前半で定期的に打ち込まれていたジャブが後半へ進むにつれて効いてくるという。
でも、ただコメディとして効いてくるだけじゃないんですよ。
伏線としても、エモさの源としても機能しているんです。
例えば、そうさなぁ……側近のレイを例に挙げてみましょう。
この子、魔王グウェインのことが好き好き大好きで、
そんな彼女のアプローチはいわゆるジャブのひとつであり、普通にファンタジーとして読むならちょっとしたノイズであり、作品のテンションを30%くらい底上げしていたりします。
でも最終章、ラストでグウェインがとある御方と対峙した際には、あれだけ嫉妬の炎を一方的に燃やしていたアトリアの危機をこの作品の中で一番真面目な声で警告したり、かと思いきや真面目な対決の最中にふざけ出したり(=平常時と変わらないことを仄めかしていたり)。
で、そのあともアレがアレした時ああいう反応する所(自主規制)とかも。
言ってしまえばギャップの応用なので手法的にはそこまで特筆するようなことではないのかもしれませんが、コメディが面白い分落差も大きいんですよ。
だから、すごく楽しい。
そう、うん、楽しいんですよね。
富士急のFUJIYAMAみたいな作品。
あのジェットコースター、登りめっちゃ長いじゃないですか。
でも、その間に富士急ハイランドの全容だったりとか座席の注意書きとか富士山とか落ちる用意とか、なんか色々見たり考えたりで楽しんで……
そいで落ち始めたらあとは野となれ山となれ、先が見えれば想定内、先が見えねば想定外、超速で翻弄されることを楽しむ、と。
なので好きです!
キャラもなんだかんだ読み終わる頃には皆好きになっているのでビックリです。
第一印象から「好き!!!!!!」ってなってたのレイくらいだったんですけど、読み進めれば読み進めるほど、というかそのキャラがグウェインを気に入りはじめたら急激に可愛く見えてくるとかいう超常現象。
リルとハルモニアが特にヤバいから……
マジでヤバい……すき……よんで…………
それぞれ餌付けシーンと秘密暴露シーンから急に可愛くなるのでマジで……
で、
それら全部引っ括めた上で、実はバトルファンタジーとしてのシーンが一冊通して一番の見所であるというのが私deskyzerの結論なんですが、いかがでしょうか? (いかがでしょうかとは)
今作もすきすきでした。
前作はすきすきすきすきー!でしたので、多少の減速は正直感じます。
が、それはヘアピンカーブを(ガードレールを突き破る方向に)アクセル全開で突っ走っていた前作が加速しすぎなだけであって、しっかり道なりに進んでいるという点を踏まえれば十分なアクセルの踏み込みだったと思います。
2巻あるいは次作という形でまた斎藤ニコ先生の作品が読めるのならば、次はマリ○カートのショートカットくらいの頻度で突き破っていく話が読めたら良いなぁ、と思います。
以上!
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