今日のラノベ!


辺境暮らしの大賢者



辺境暮らしの大賢者
魔王を倒したので弟子と共に隠居生活を過ごそうと思う

著者:
戸津秋太

イラスト:
鍋島テツヒロ

レーベル:
BKブックス


【あらすじ】

 三年前、人類の脅威であった魔王を倒したロイド・テルフォード。現存するたった三人の大賢者のうちの一人である彼も、いまは世界樹に守られたオルレアン大陸の片隅の村でひっそりと暮らしている。弟子のアイラをやきもきさせながら、あたかも隠居生活のような自堕落な日々にどっぷり浸っているロイド。しかし魔王を失いながらも日に日に激しさを増す魔族の猛威は、辺境の地にまで及び、ロイドに安寧を与えてはくれなかった!





感想:★★★★☆



(昨年中に読み終わっていた感想シリーズ、そろそろ消化していきます)






普段は自堕落、昼起きバンザイな生活を送っている大賢者ロイドと、その弟子でしっかり者のアイラでの二人暮らしが物語のベース。
最前線で戦うことだけが「できること」ではなく、日陰者だと指を指されて笑われても、どれだけ周囲に理解されなくても、自分の信念と誇りを「必要だ/間違っていない」と貫き通すことの尊さを学べる1冊です。




魔族に襲われていたアイラを救うところから始まった物語が、一周まわってそこをキーにした物語へと落ち着くという展開は読んでいてスッキリしました。
伏線は割とハッキリ大きく張られているので、やはりBKブックスの既存作と同じく読書に慣れていない人が読んでもラノベっぽさを楽しめるんじゃないかと思いました。
個人的にはこれにプラスしてもう少し細かい伏線もあると尚良かったかなぁというところです。
ただ、2巻以降へ残された伏線がその役割を担ってくれそうなので、比較的希望に満ちた★4評価です。






アイラなぁ……
読んでいると12~14歳くらいなイメージなんですが、実際はもう少し上で16~18歳くらいの設定なんですよね。
そこのギャップがまた可愛いんですが、魔族に一人で向かっていく時の「危ないよ!!!!!!!」って押しとどめたくなる気持ちが本編と関係なさすぎて困ったりはしました。
いや、実力的には押しとどめるのが正解なので間違ってはないんですけども。

何が言いたいかって、私もアイラに叩き起されたい。







短めですが。


以上!




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