今日のラノベ!

メイドと学ぶ商会経営


メイドと学ぶ商会経営
クールな彼女の愛し方

著者:
肥前文俊

イラスト:
ぴょん吉

レーベル:
美少女文庫


【あらすじ】

「ご主人様、お情けをくださいませ」
 氷の美貌を蕩けさせ、恋人メイドのノエルがフェラ&おねだり! 経営危機に陥った商会を立て直し、クールメイドをアヘらせたい! ドジ巨乳メイドのターニャもサボりメイド・クロエも応援ご奉仕。ハーレムHに励まされ、クラウドが挑む起死回生の商売とは!




感想:★★★★★





ナイス HI☆TO☆DE!!








事故で亡くなった先代が遺した「三年後に返済する」という特殊な借入。
その存在に返済期限直前になり気づいた主人公・クラウドが、ローランド商会黒字倒産の危機を脱するべく金策を巡らせるお話。




「経営危機って言っても、ぶっちゃけエロパワーでどうにかしちゃうんでしょ?」とか思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。
(いや、だって美少女文庫だから……)



しっかり「経営」という地盤のうえで最後の最後まで正々堂々と金策を施し、商会を維持存続させようとするクラウドの姿は、まさしく尊敬するに足る経営者の姿でした!!


だからこそ、それを傍で支えていたメイド・ノエルの心境にリンクできるんです。
リンクできるということはどういうことか?







Hシーンの情動が素晴らしくなるということです(迫真)







特に第四章~終盤の、ノエルとクラウドのかけがえのない関係が描かれているあたりとか、悶絶必至です……!
それまでクールで、無表情で、常に冷静だとずっと評されていたノエルの…………くぅ~~~、思い出すだけでも鳥肌立ちますね!!


逆に、序盤~中盤にかけての H は割とパワープレイだったりします。
ヒトデのような何かとか、媚薬のお香とか。
そういうのが好きな人種は今すぐ買うべきですし、そういうのが好きな私はそれはそれで大満足です!





後半へ続く






ここからネタバレ有り







経営危機をエロパワーでどうにかするわけではないのに、経営モノにエロが自然に融合している(ように見える)


これが今作の一番凄いところなのかなぁ、と思います。






いや、だって冷静に考えて、営利組織はエロでは動かないわけですよ
ヒト、モノ、カネです。
しかも黒字倒産直前の短期的な資金繰りがとても厳しい状態で、どうして性生活の話になろうか?と。







でも、なるんですよ!

なっちゃってたんですよ!!








精神的に追い込まれているからこそ、その抑圧から解放されるべく愛しい人の体温を感じたくなる。
どこにも発散できない鬱憤があるからこそ、愛しい人が声を蕩かせ悶える様をいつも以上に求めてしまう。
そして苦難を共に乗り越えたことで愛は深まっていき、求婚へと……!




もうね、本当に第四章好きなんです!!!


どうにもならないかと思ったところで、経営者として成長したクラウドが駆け引きに勝つことで商会の存続が決まったのは当然嬉しいですし!

求婚されたノエルの反応が、まさに氷の仮面が溶けたかのようで愛らしいですし!!



開幕スタートダッシュのHシーンを読んだ時には正直どういう着地点になるのか見当がつきませんでしたし、読めば読むほど不穏な空気が漂うので覚悟決めていましたが、グッドエンドで本当に良かったです!!!





ノエル以外の手を出されるメイドこと、ターニャとクロエのエピソードも好きです!!
こちらも寄り道のように見えて、終わってみればこれが無ければ商会存続が無かったと言っても過言ではない重要なルートでした。

どちらも予想通りと言えば予想通りの話の運びでしたが、そこは美少女文庫。
Hシーンの気合の入れ方がまたひと味違うので、そこで楽しめました!
こういうところ、このレーベルの強みですよね……
ストレス無く読まされちゃう……!







まとめ




経営が大ピンチ!というところから始まる経営もの。
媚薬から始まる主従もの。



どちらの面から見てもピーキーな作品でした。
でも、それがそのまま魅力です。
すごく面白かった!!


「♥」の使い方がうまくてイラストの汁感も強くて素晴らしかったです!!
ありがとう、ぴょん吉先生!!




豆知識的にローランド商会の扱っている「お酒」についての内容もタメになりましたし、うん、本当に面白かったです!!




美少女文庫で感動していこう!




以上!

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