今日のラノベ!

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最果ての魔法使い

著者:

岩柄イヅカ

イラスト:

咲良ゆき

レーベル:

GA文庫


【あらすじ】

 はるか昔、人類を滅亡寸前まで追い込んだ魔獣を自らと共に封印し、伝説となった魔法使いがいた。だが、彼は千年の封印から目覚めた後に絶望する。魔法は忘れ去られ、世界は再び崩壊の危機をむかえていたのだ。
  そんな世界で彼に手をさしのべた少女・フィルとの出会いが、千年の孤独ですり減った彼の心に新たな火を灯す!
「あなたは一体……何者なんです?」
「僕の名前はアルカ=ニーベルク、ちょっと凄めの魔法使いさ」
 悠久の時を越え、伝説の続きが今紡がれる!最強の魔法使いによる救世の物語、開幕!!
 第10回GA文庫大賞『優秀賞』を受賞した傑作ファンタジー!



感想:★★★★★




第10回GA文庫大賞にて優秀賞を受賞した新時代の王道ファンタジー!




冒頭。



いきなりクライマックス



仲間たちの文字通り命懸けのサポートによって魔獣氾濫の元凶たる魔樹を封印、人類を救った主人公・アルカ。
しかしその救いはいつ終わるとも知れず、そしていつか終わりを迎えてしまう封印という形。
アルカの幼馴染が死んじゃってることに絶望したあたりで、感情移入はばっちり完了しましたよね……
つらい。




そして封印明け。こっちの世界観がメイン舞台。
世界には再び魔獣が氾濫し、人類は大打撃を受け……という情勢。
魔法が無いものの科学の力によって千年前よりもしぶとく生き残っていた人類に、アルカという伝説の魔法使いが加わることで戦況はどう変わるのかな?というのが、シリーズ通しての注目ポイントになっていくのかと思います。

とりあえず1巻となる今巻では、フィルというケモ耳少女との出会い、アルカの時代と現代との差の洗い出し、そして千年の時を越えて行われる決戦が物語軸となっていました。






フィル可愛いですよ!フィル!!




すんごい良い子で、一緒に逃げている子供たちの前ではお姉さんしてて、でもアルカの前ではフィルもまた純粋な子供で。
あと服装がえっちぃ
あのスカート丈、じょーそーきょーいくに悪いと思います!


フィルと共に居る自立ロボのナビが、作中でフィルの言動を解説してくれるので読むのも楽でした。
「あ、こういう理由があるからフィルはアルカにこういう態度なのか」って。
多分あれが無かったら、異様に距離感の近いヒロインだと思ったまま読んでいたでしょう……

アルカはフィルのことをナビから、フィルはアルカのことを“物語”からそれぞれ知ることができて、だからこそ幾年も共に居たかのようなやり取りが後半にかけて増えていくんでしょうし、その距離感の縮まり方に納得できるんでしょうね。









決戦からエピローグに至るまで……凄かったですよね……


これ第1巻の重みじゃないんですよ……
新時代の「王道」ファンタジーを名乗るだけあって、てんこ盛り。


濃縮した闇のような絶望的な展開と、熱々の熱みたいな展開がラッシュ仕掛けてくるんですよ……




語彙がこうなるのも当然。



でもただ詰め込んだだけではこうはならないですよね、やっぱり。

例えば子供三人組の出し方が多すぎず少なすぎずの絶妙なラインだったり、奥の手を示唆していたり、魔法の出力を段階的に引き上げていたり。


途中で作られていた小さな波が、ラストの大きな波に合流して更に大きい波になっているような。
そんな感じを受けました。最高です。(やはり語彙)





無くなった語彙を探してくるので、その間に読書メモをば。


読書メモ


53p:奇しくも防弾ガラスと同じ
⇒高度に発達した科学が魔法のようであるならば、
高度に研鑽された魔法は科学と同じ結論に達する、と。

このワンクッションがあったから、その後のアルカの魔法的に使う魔法の凄さが染みるんですよね。
科学では成し得ないことをいとも簡単に成し遂げてしまうアルカさん。
ぱないっす。



108p:神さまが成した4つの奇跡
⇒ほかの作品だと禁忌として描かれることが多い「死者蘇生」などを、魔法使い(あるいは人間の)至るべき最終目標として描いているんですよ……!
ここに至るまでにも好きなシーンは幾つもありましたが、ここの解釈を見て「……推そう」ってなりました。
いやまぁどちらかというと解釈の内容よりも、魔法使いとしての誇りを説明するアルカの表情とか、抑揚のひとつひとつまで想像できる文章に凄いな、好きだな、ってなったのですけどもね。
そこを大々的に言うのも恥ずかしいのでそれは内緒にしておきます。



116p:フィル好きー
⇒みんなを護るために力を欲するここのフィルちゃん、好き……むり……



179p:爆発しろ
⇒人間味のあるロボット萌え



~208p:ギルメア
⇒アルカと同じく千年の時を過ごし、考え、感情を持ってしまった異形。
かの存在もまた、ラストバトルの重みをズッシリとしたものにしていますよね……
同意するかは別として、その内心を知っているか知らないかではやはり違う……



260p
⇒熱い……!!!!!!!!!





まとめ



見つかりかけて、また消えた語彙











面白かったです!!






……いや、うん。
もうちょっと素直に述べると、中盤は少し不安だったというかダレていたというかモニョモニョ……
フィルが自分の恋心に気づくまでの描写が、私には少しあからさますぎるように映っていたというかモニョモニョ……
ただ、あれがあったからその後の「抱いてください!」の面白さがランクアップしているわけなので、それを踏まえて見返せばそういうことだと理解はできるものの、やはり読んでいる最中の一瞬のモヤッは無かったことにはならず、しかしそれもまたスパイスとなり……

理解も納得もしたうえで、あえて書き残しておきたいと思います。














だって、2巻出るなら、同棲スタートでしょ!!??


告り告られた2人がひとつ屋根の下でしょ!!??



恋心で魅せてくるんでしょう!!!!????













楽しみです。
とっても、楽しみです。




以上!



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