今日のラノベ!

気がついたら美しい蜘蛛の糸に絡まっていた蛾の気分を味わえる作品
(褒めてる)
内容はタイトルまま、
ぼっちがギャルのお気に入りになった話!
最初は図書室で勉強を教えていただけなのに、クラスでも話しかけられるようになり、二人で出かけるようになり、無意識に考えてしまうようになり……?
とまぁ、ざっくりと抜き出してしまうと既存のギャル作品、あるいはカースト頂点=ヒロイン/底辺=主人公な作品と変わらないんじゃないかと思われてしまうので、遠慮なく踏み込んでいきましょう!
主人公・一条純とヒロイン・橘かれんが決定的に仲違いするシーンが無い!
そのことが何より素晴らしいと思います!!
何を突然と思われるかもしれませんが、凄いことなんですよ!!!
だって、仲違いするシーンが無いということは、必然的に仲の良いシーンが既存の作品たちよりも多いということですよ!!
「密度が違うのだよ!密度が!」
って某大佐も表紙のハートマークの裏で言ってるに違いありません!
知らんけど。
1冊通してずーーーーーっと純を魅了しようとするかれんが居て、そんなかれんに純はずぶずぶとハマっていって。
二人の仲が崩れないことを前提に、それ以外のところで物語の起伏を作っているので甘すぎて飽きることもないですし。
というか、むしろ2人の仲が外から見れば疑う余地が無いのに、純が頑なにそれを認めないから崩しようがないとも言う。
成立していないんだもの。
なのでなので!!!
この本って二通りの楽しみ方ができると思うんです。
①純視点で、かれんの魅力を浴びる
⇒近い距離感
⇒見えている肌色
⇒ふとした時の儚げな姿
⇒実は純情
⇒ストレートにもフックにも可愛い!!!
②かれん視点で、落ちない純を愛でる
⇒意識していないフリ
⇒でも確かに感じる視線
⇒誘惑した時の赤面、揺れる視線
⇒実は優しい、かっこいい……!
⇒隠れた魅力がたっくさんある!!!
あなたは、どっち派?
私は読んでいるときは①、振り返るときは②でした
そうそう。
ぶっちゃけ、序盤は今まで読んできたギャルもの/ギャル紛いものと大差無いのかなぁ?と感じながら読んでいました。
ギャルとしての雰囲気や在り方はMF文庫Jの『絶対彼女作らせるガール!』を彷彿とさせ、ギャルという立場を変えずむしろそれを全面的に活かして(主に肌色的に)主人公に迫るというギャル像は挙げれば枚挙に暇がないほど。
(もっとも、『絶対彼女作らせるガール!』の発売とこの作品の連載のどちらが新しいかまでは確認していないので、あくまでも私個人の観測範囲での話ではありますが。本ってそういうところありますからね、あえてこのままで)
200ページくらいからなんですよね。
「この作品、他のギャルものと違うんじゃないか?」と思い始めたの。
全然仲違いしなくて、Uターンするどころか踏み込んでいくんですもの。
怖いですよ。
そんな経験無いですから。
「えっ、えっ。このまま突っ走るですか?」って。
結果、あのベッドシーンに至るまで味わい尽くして大満足ですが、うん……ほんと凄い作品出てきたなー、ってまだ呆然としているような節があります。
そういえば、ただ1つのテーマに絞って突き詰めているという意味では、講談社ラノベ文庫の『公園で高校生達が遊ぶだけ』と似ているのかなと思います。
とくに発展しない気づきですが。
二つ三つ、読書メモを。
12p:朝酢豚
⇒良いな、朝酢豚!
16p:交ぜてほしい
⇒しかし交ざりに行かない。それが極ぼっち。
最初は誇りあるぼっちとしての道を行く少年でしたが、次第にかれんとの関係を薄くするための言い訳としてのぼっちに変わっていくんですよ。
「スペシャルガード張ってるから効きませ~ん」みたいな。
めっちゃ効いてるやつ。
173p:廊下側一番前
⇒わかる……
あのね、ぼっちというよりいじめの対象になっちゃった時、一番楽でしたよ、あの席。
本文では言及ありませんでしたが、教室の後ろってスペースあって教師とのエンカウントも少ない分、不良&陽キャの溜まり場になるんですよ。
なので授業中まわりからの視線が(自意識過剰も相まって)気になりますが、休憩中に寝てるふりしてても叩かれたり悪戯されたりが少ないのです。
まぁ廊下側は廊下側で、外から教室の壁をバァンやられたり五月蝿かったり色々あるんですけどね……
っていう黒歴史を不意打ちで掘り返されて、ここで読書止まりましたよね。リアルに。
深呼吸とかに忙しくて読書どころじゃなくてな……
217p:何でも
⇒一体何をさせる気なんですかねー……!!
っはああああ~~~~………
改めて振り返るとホントとろけそうです……
もうちょっととろけたいので、2巻が出るのを心待ちにしたいと思いますー!
以上!
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著者: | イラスト: | レーベル: |
---|---|---|
【あらすじ】 昼休みに教科書ばかり開いているぼっちの一条純は、青春世界における敗者だ。ある日、“気に入った男は食う”と噂される学年一のギャル・橘かれんに勉強を教えて欲しいと言われ、彼女と二人きりで放課後を過ごすことに。かれんはクラス内でも純に話しかけてくるし、陽キャ集団とは仲良くなるし、何故か彼女とデートすることになるし、あげくに二人が付き合ってるとまで言われ始めて!?「いろんな噂流れてるらしいけど、あたしキミがいちばん仲良い男の子だよ?」「ふつーにカッコいいし」「あたしも同じ。ドキドキが止まんないの」「こんなの初めて…」 ギャルにかまわれまくって、ぼっちの日常が一変していく! |
感想:★★★★★
気がついたら美しい蜘蛛の糸に絡まっていた蛾の気分を味わえる作品
(褒めてる)
内容はタイトルまま、
ぼっちがギャルのお気に入りになった話!
最初は図書室で勉強を教えていただけなのに、クラスでも話しかけられるようになり、二人で出かけるようになり、無意識に考えてしまうようになり……?
とまぁ、ざっくりと抜き出してしまうと既存のギャル作品、あるいはカースト頂点=ヒロイン/底辺=主人公な作品と変わらないんじゃないかと思われてしまうので、遠慮なく踏み込んでいきましょう!
主人公・一条純とヒロイン・橘かれんが決定的に仲違いするシーンが無い!
そのことが何より素晴らしいと思います!!
何を突然と思われるかもしれませんが、凄いことなんですよ!!!
だって、仲違いするシーンが無いということは、必然的に仲の良いシーンが既存の作品たちよりも多いということですよ!!
「密度が違うのだよ!密度が!」
って某大佐も表紙のハートマークの裏で言ってるに違いありません!
知らんけど。
1冊通してずーーーーーっと純を魅了しようとするかれんが居て、そんなかれんに純はずぶずぶとハマっていって。
二人の仲が崩れないことを前提に、それ以外のところで物語の起伏を作っているので甘すぎて飽きることもないですし。
というか、むしろ2人の仲が外から見れば疑う余地が無いのに、純が頑なにそれを認めないから崩しようがないとも言う。
成立していないんだもの。
なのでなので!!!
この本って二通りの楽しみ方ができると思うんです。
①純視点で、かれんの魅力を浴びる
⇒近い距離感
⇒見えている肌色
⇒ふとした時の儚げな姿
⇒実は純情
⇒ストレートにもフックにも可愛い!!!
②かれん視点で、落ちない純を愛でる
⇒意識していないフリ
⇒でも確かに感じる視線
⇒誘惑した時の赤面、揺れる視線
⇒実は優しい、かっこいい……!
⇒隠れた魅力がたっくさんある!!!
あなたは、どっち派?
私は読んでいるときは①、振り返るときは②でした
そうそう。
ぶっちゃけ、序盤は今まで読んできたギャルもの/ギャル紛いものと大差無いのかなぁ?と感じながら読んでいました。
ギャルとしての雰囲気や在り方はMF文庫Jの『絶対彼女作らせるガール!』を彷彿とさせ、ギャルという立場を変えずむしろそれを全面的に活かして(主に肌色的に)主人公に迫るというギャル像は挙げれば枚挙に暇がないほど。
(もっとも、『絶対彼女作らせるガール!』の発売とこの作品の連載のどちらが新しいかまでは確認していないので、あくまでも私個人の観測範囲での話ではありますが。本ってそういうところありますからね、あえてこのままで)
200ページくらいからなんですよね。
「この作品、他のギャルものと違うんじゃないか?」と思い始めたの。
全然仲違いしなくて、Uターンするどころか踏み込んでいくんですもの。
怖いですよ。
そんな経験無いですから。
「えっ、えっ。このまま突っ走るですか?」って。
結果、あのベッドシーンに至るまで味わい尽くして大満足ですが、うん……ほんと凄い作品出てきたなー、ってまだ呆然としているような節があります。
そういえば、ただ1つのテーマに絞って突き詰めているという意味では、講談社ラノベ文庫の『公園で高校生達が遊ぶだけ』と似ているのかなと思います。
とくに発展しない気づきですが。
二つ三つ、読書メモを。
読書メモ
12p:朝酢豚
⇒良いな、朝酢豚!
16p:交ぜてほしい
⇒しかし交ざりに行かない。それが極ぼっち。
最初は誇りあるぼっちとしての道を行く少年でしたが、次第にかれんとの関係を薄くするための言い訳としてのぼっちに変わっていくんですよ。
「スペシャルガード張ってるから効きませ~ん」みたいな。
めっちゃ効いてるやつ。
173p:廊下側一番前
⇒わかる……
あのね、ぼっちというよりいじめの対象になっちゃった時、一番楽でしたよ、あの席。
本文では言及ありませんでしたが、教室の後ろってスペースあって教師とのエンカウントも少ない分、不良&陽キャの溜まり場になるんですよ。
なので授業中まわりからの視線が(自意識過剰も相まって)気になりますが、休憩中に寝てるふりしてても叩かれたり悪戯されたりが少ないのです。
まぁ廊下側は廊下側で、外から教室の壁をバァンやられたり五月蝿かったり色々あるんですけどね……
っていう黒歴史を不意打ちで掘り返されて、ここで読書止まりましたよね。リアルに。
深呼吸とかに忙しくて読書どころじゃなくてな……
217p:何でも
⇒一体何をさせる気なんですかねー……!!
まとめ
っはああああ~~~~………
改めて振り返るとホントとろけそうです……
もうちょっととろけたいので、2巻が出るのを心待ちにしたいと思いますー!
以上!
コメント
コメント一覧 (2)
青春敗者はいいぞ……!
確かに、青春ものでここまで拗れる要素の無い完璧な学校生活は初めてかもしれません……!これは教育図書ですね教育図書!