今日のラノベ!

満を持しての鴨女回!
でもその中身は予想外……!
シナトラ回を挟んでマイルドなイメージも少し付きつつあった『リベンジ・マギア』ですが、今巻は本筋に戻って“復讐”そして“家族の仇”がメインテーマとなっていました。
4巻=ライトという式が成立するのならば、5巻=揺り戻しヘヴィーという式も成立するのです……
鴨女やフー・マンチューの復讐に触れるなかで晴栄の復讐観がどう変わっていくのか……というほど、もう晴栄からガツガツした復讐の意思は見られなくなってきました。
いや、うーん……
目指す復讐が変わってきているんじゃないかな?と思うんですよね。
特に言及されていたわけではありませんが。
「潰す」復讐ではなく、こう、「誰も傷つかない」復讐へ向かっているというか。
ティチュとか今巻登場したリンタンとか、辛い目に合いながらも特定の誰かへの慈愛に溢れる人と身近に居ることで変わってきたというかムニャムニャ……
言語化難しい……
ただ、そうして復讐から殺伐とした感じが消えるとするならば、そんな晴栄を見た狐狼丸がどんなリアクションをするのか気になるところではあります。
まさしくその点において同調しているからこそ降神術を高度に扱えているようなところもあるわけですし。
何も無いなら無いでそれで良いんですが、あったらあったで胃が痛くなりそうでワクワクします!
全体的な感想はこのあたりで。
細かいところの感想とかを読書メモで長めに。
39p:貯蓄なら腐るほど
⇒優良物件ハルナちゃん!
……とまでメモしてあったんですが、1冊読み終わった後に見返すと「こんなメモ残してしまい、本当に申し訳ありませんでした」としか言えないです……
何と言っても今巻の魅力って、晴栄がいくら同郷とはいえ他人の事情に後先考えず踏み込んでいる点だとだと思うんですよ。
いや、根は優しいし困ってる人を積極的に見捨てるタイプだとは思ってないですけどね?
助けるにしてももう少し打算的に、冷静に状況を俯瞰したうえで最善手を取るのが今までの彼だったと思います。
それが今巻ではあの学園長どのに「どうして……」と繰り返す思考停止ぶりを見せるわ、資産がそれなりにあるとはいえ法外な請求に二つ返事するわ。
鴨女への愛の告白(仮)に納得感すらあったの、こういう前半の「らしくなさ」があったからでしょうね。
42p:消火困難
⇒言われてみれば炭鉱ですもんね、そりゃ燃え続けますわ……
こういう自然鎮火も消火活動も見込めない場所と言うと、「地獄の門」と呼ばれている有毒ガスを燃やしている場所くらいしか知らなかったので、他にもあったんだなぁと驚きました。
……で、調べたらセントラリア以外にも複数例存在するんですね。
ヘタすりゃ数千年燃え続ける「地下火災」米国セントラリアほか世界のバーストタウン&スポット -BUSHOO ! JAPAN(武将ジャパン)-
今回のメイン舞台・セントラリアってニューヨークから結構近いんですね……
84p:モリー・マグワイアズ
⇒や、ほんと色んなネタを仕込んできますねー!
事前に知ってる話が出てきたら楽しいだろうなぁ、と思いつつWikiを見ていくスタイル。
モリー・マグワイアズ(Wikipedia)
93p:キョンシー
⇒もちろん存在は知っているものの、その詳細はそういえば知らなかったなっていう。
多分キョンシーという存在を知ったのが遊戯王のアレですからね。
達人キョンシー。
そりゃそれ以上の情報が無いわけですよ。
死んでまで階級制度に縛られるあたりに中国っぽさを感じました(小並感)
117p:缶詰
⇒コンビーフから見る世界の缶詰文化
……これ絶対コミケの評論島にあるやつですよね。
コミケの歴史上で10冊くらい出ててもおかしくなさそうというか、多分見かけたことあります……(笑)
逆に当サークルでこういうのやるのも面白いかもしれないですね。
やるとして次の夏コミなので時流を逃すとかいうレベルじゃないですが。
176p:邪悪な笑み
⇒既刊では無邪気というか自由奔放というか、プラスの感情が前面に出ていた彼女が見せる邪悪な“笑み”にゾクゾクしたのは私だけじゃないと信じたい……!
183p:実質プロポーズ
⇒ニヤニヤタイム、スタート!
198p:良い術式
⇒父母成仏真言って、もうまさにこの物語のために存在しているかのよう。
逆説的に考えて、こうした父母の無念が常に人の歴史のすぐ傍にあったということですよね……
【邪悪の樹】がどういう組織なのかが明かされたは良いものの、序列九位であの強さですからね……
以上!
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著者: | イラスト: | レーベル: |
---|---|---|
【あらすじ】 中華魔術と激突!“邪悪の樹”から鴨女を救え! 祭宴が終わってすぐ、鴨女が突然姿を消した。彼女の両親の仇が米国内で目撃されたため、復讐を果たしに向かったというのだ。その仇の名はフー・マンチュー。【邪悪の樹】序列第九位『不安定』を司る狂気の道士。 “救済”を謳い、人類の同時鏖殺を目論む彼の男の圧倒的な力を知った晴栄たちは、謎の包帯美女・リンタンを仲間に加え、鴨女の救出に向かうが……!? 屍霊渦巻く廃坑の街・セントラリアに魔術の火花が散る! |
感想:★★★★★
deskyzer@nagahide324
『魔術破りのリベンジ・マギア』5巻読了!
2018/10/03 02:09:38
終盤の流れを思い出して(≡∀≡)ニヤニヤってなっちゃう病に罹患いたしましたことをご報告させていただきます。自宅寝室にて療養(≡∀≡)ニヤニヤ中ですが、扉絵にまた(≡∀≡)ニヤニヤさせられて… https://t.co/JAKAvy6NFz
満を持しての鴨女回!
でもその中身は予想外……!
シナトラ回を挟んでマイルドなイメージも少し付きつつあった『リベンジ・マギア』ですが、今巻は本筋に戻って“復讐”そして“家族の仇”がメインテーマとなっていました。
4巻=ライトという式が成立するのならば、5巻=揺り戻しヘヴィーという式も成立するのです……
鴨女やフー・マンチューの復讐に触れるなかで晴栄の復讐観がどう変わっていくのか……というほど、もう晴栄からガツガツした復讐の意思は見られなくなってきました。
いや、うーん……
目指す復讐が変わってきているんじゃないかな?と思うんですよね。
特に言及されていたわけではありませんが。
「潰す」復讐ではなく、こう、「誰も傷つかない」復讐へ向かっているというか。
ティチュとか今巻登場したリンタンとか、辛い目に合いながらも特定の誰かへの慈愛に溢れる人と身近に居ることで変わってきたというかムニャムニャ……
言語化難しい……
ただ、そうして復讐から殺伐とした感じが消えるとするならば、そんな晴栄を見た狐狼丸がどんなリアクションをするのか気になるところではあります。
まさしくその点において同調しているからこそ降神術を高度に扱えているようなところもあるわけですし。
何も無いなら無いでそれで良いんですが、あったらあったで胃が痛くなりそうでワクワクします!
全体的な感想はこのあたりで。
細かいところの感想とかを読書メモで長めに。
読書メモ
39p:貯蓄なら腐るほど
⇒優良物件ハルナちゃん!
……とまでメモしてあったんですが、1冊読み終わった後に見返すと「こんなメモ残してしまい、本当に申し訳ありませんでした」としか言えないです……
何と言っても今巻の魅力って、晴栄がいくら同郷とはいえ他人の事情に後先考えず踏み込んでいる点だとだと思うんですよ。
いや、根は優しいし困ってる人を積極的に見捨てるタイプだとは思ってないですけどね?
助けるにしてももう少し打算的に、冷静に状況を俯瞰したうえで最善手を取るのが今までの彼だったと思います。
それが今巻ではあの学園長どのに「どうして……」と繰り返す思考停止ぶりを見せるわ、資産がそれなりにあるとはいえ法外な請求に二つ返事するわ。
鴨女への愛の告白(仮)に納得感すらあったの、こういう前半の「らしくなさ」があったからでしょうね。
42p:消火困難
⇒言われてみれば炭鉱ですもんね、そりゃ燃え続けますわ……
こういう自然鎮火も消火活動も見込めない場所と言うと、「地獄の門」と呼ばれている有毒ガスを燃やしている場所くらいしか知らなかったので、他にもあったんだなぁと驚きました。
……で、調べたらセントラリア以外にも複数例存在するんですね。
ヘタすりゃ数千年燃え続ける「地下火災」米国セントラリアほか世界のバーストタウン&スポット -BUSHOO ! JAPAN(武将ジャパン)-
今回のメイン舞台・セントラリアってニューヨークから結構近いんですね……
84p:モリー・マグワイアズ
⇒や、ほんと色んなネタを仕込んできますねー!
事前に知ってる話が出てきたら楽しいだろうなぁ、と思いつつWikiを見ていくスタイル。
モリー・マグワイアズ(Wikipedia)
93p:キョンシー
⇒もちろん存在は知っているものの、その詳細はそういえば知らなかったなっていう。
多分キョンシーという存在を知ったのが遊戯王のアレですからね。
達人キョンシー。
そりゃそれ以上の情報が無いわけですよ。
死んでまで階級制度に縛られるあたりに中国っぽさを感じました(小並感)
117p:缶詰
⇒コンビーフから見る世界の缶詰文化
……これ絶対コミケの評論島にあるやつですよね。
コミケの歴史上で10冊くらい出ててもおかしくなさそうというか、多分見かけたことあります……(笑)
逆に当サークルでこういうのやるのも面白いかもしれないですね。
やるとして次の夏コミなので時流を逃すとかいうレベルじゃないですが。
176p:邪悪な笑み
⇒既刊では無邪気というか自由奔放というか、プラスの感情が前面に出ていた彼女が見せる邪悪な“笑み”にゾクゾクしたのは私だけじゃないと信じたい……!
183p:実質プロポーズ
⇒ニヤニヤタイム、スタート!
198p:良い術式
⇒父母成仏真言って、もうまさにこの物語のために存在しているかのよう。
逆説的に考えて、こうした父母の無念が常に人の歴史のすぐ傍にあったということですよね……
切ない。
213pのフー・マンチューの唱えた力ある言葉が、また良い対比として味を出しているんですよねー!
(ここ以下、手元に本が無い状態で思い出しながら書いているので、後ほど見直して訂正するかもです)
235p:這いよる混沌
(ここ以下、手元に本が無い状態で思い出しながら書いているので、後ほど見直して訂正するかもです)
235p:這いよる混沌
⇒と言えばニャルラトホテプですが、あの作品群も関わってくるんでしょうか……?
283p:演出
⇒力ある言葉っぽくないところにソワカ付いてるのは演出なのか、次ページのルビがこっちに来ちゃった系の誤植なのか。
⇒力ある言葉っぽくないところにソワカ付いてるのは演出なのか、次ページのルビがこっちに来ちゃった系の誤植なのか。
これはこれでかっこいいので、逆にアリな気がします!
288p:知ってた
⇒今巻のクライマックス、分かってたのに……こう……いざ挿絵付きでやられるとキますね……!
すごく劇場で見たい。
LiSAのシルシっぽい力強いバラードをながしながらこのシーン来たら泣くよ、みんな泣く。
ほんと、そのくらいのコンテンツ力はあると思うのでHJ文庫さんと全国の書店さんは頑張って売って……!
うちも宣伝がんばるから……!!
311p:ニヤァァ
⇒ニヤニヤタイム、クライマックスで最高潮!
エピローグが端から端まで尊すぎて……
ティチュとかフランとか露花とかシナトラとかついでに学園長どのとか、ヒロインがコンスタントに新登場し続けていましたが、鴨女が正妻すぎてつらい。
エピローグ読んだ後にカラー扉絵の最後の1枚見たら、もうダメ素晴らしい……!
まとめ
【邪悪の樹】がどういう組織なのかが明かされたは良いものの、序列九位であの強さですからね……
攻略法自体はあっさり晴栄が看破していたものの、攻略に必要なピースはとても晴栄だけで補えるものでは無く。
必然今回のように友人たちの力を借りながら戦うことになるのでしょうが……うー……心配ですよ……
具体的には1巻の生首ゴロリが頭を過ぎっていきます……
(メインキャラでは無かったとはいえ)
そんなこんなで6巻も楽しみです!
以上!
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