今日のラノベ!

メモリーリライト


メモリーリライト
記憶改竄術で価値観操作

著者:
マルチロック

イラスト:
水平 線

レーベル:
DIVERSENOVEL


【あらすじ】

 芽森総太は登校途中で猫の死体を見つける。気まぐれに弔ったその後、夢の中で猫にそっくりな性愛の神・イシュタルに出会い、恩返しとして『記憶改竄術』を受け取る。これで情欲を発散せよと告げられた総太は、半信半疑で憧れの同級生に『ノート』を見せてと頼む。すると突如、相手の思考が文字になって目の前に浮かび上がった。試しに『ノート』を『下着』に書き変えると、彼女は服を脱ぎ始め――。




感想:★★★★☆





気に入りすぎて読み方を間違えるという致命的なミス








結論から申し上げますと、


「如月ちゃんと痴漢妹が好きすぎるあまり他のキャラへの興味が微塵も無くなる」


という状況に陥りました。









具体的には如月明衣との絡みが始まった第六話から歯車が狂いだしたんですよ。

陸上部らしい健康的でスラッとした肉付き、程よい日焼けというビジュアルはもちろん、思い込みの激しい性格、才能に恵まれている篠宮鈴羽への深い嫉妬心、気を許した相手への豹変ぶりといった内面まで含めて如月ちゃんが好きすぎてですね……




丁度この前後のエピソードが両方とも総太の姉・柚香なんですが、まぁ如月ちゃんを読む前後での色あせ方の凄いこと。
元々姉属性への興味が薄いというのもありますが、それにしても全く食指が動かない。
それどころかウザさすら感じ始める始末。


幸いその次の話で総太に痴漢されていた中学生らしき女の子のエピソードは性癖にハマってくれたのですが、それが多分トドメにもなりました。
同じエピソードに出てきた近所の奥さん(笹部さん)への興味がまたもや皆無だったのも良い対比だったんでしょう。




以後、性癖にクるかどうか、もっと言ってしまえば抜刀できるか否かで物語の色付きが決まってしまい、物語そのものは完全にそっちのけで読んでしまいました。
というか読めなくなっちゃったんですよね。
Hシーンに入るまではまだしも、入ってからはパラパラ飛ばして次の話へ……というような読み方。


姉は言わずもがな。
篠宮は如月ちゃん出てくるまで一番好きだったのに、如月ちゃんのライバルだからか全く興味が無くなってしまい。
高原さんは痴漢妹の存在があってギリギリ踏みとどまったというか、再登場するであろう痴漢妹を最大限楽しむために仕方なく。






一応読み切りはしたものの「これ感想書けないぞ?」という状態になったわけですね……



しょうがないので、そんな心境をそのまま書き残すことにしました。
一応読み飛ばしてしまった部分を読み直そうとはしたんですが……ダメでした。
興味なさすぎて苦痛でしかなく、気が付けば如月ちゃんの登場シーンまでスキップしてしまいます……












気を取り直して。

この作品の素晴らしいところは、「記憶」を操作することで「価値観」を変えていくことに主観を置いていること。
二次的、三次的に波及していく改竄の連鎖が面白いんですよね。




例えば痴漢の話。
記憶をいじる話では定番のシチュエーションです。
そして、概ね「恐怖」あるいは「羞恥」という感情を、「情動」や「喜び」へと変えてしまうことで擬似的に合意を得てプレイに及ぶという流れになるのが一般的かと思います。
私はそういう話が大好きです。



しかしこの作品では、「初めて痴漢されている」を「またいつものように痴漢されている」と変えることで痴漢を成功させています。

痴漢は犯罪です。絶対に現実でやってはいけません。

今まで何回もやられているなら、また今回も我慢していれば……という方向へ。
記憶の改竄によって思考を誘導しているわけです。
そして、その思考の誘導ルートが読めないために、想定以上の効果を持ってキャラの魅力が伝わってしまうことがある……のかもしれません。



如月ちゃんの可愛さはこうして生まれたのである







まとめ





姉妹丼が次巻へ持ち越しになってしまった悲しみ。




それはともかくとして、本当に読み方を間違えたのが致命的……
いや、うーん……抜き一辺倒なノベルとして読むのなら間違ってはいないですし、後半の物量から見るとそういう捉え方をしても良いんですが……
改竄術の使い方とかヒロインの配置とかを鑑みると、やっぱり抜きだけじゃないノベルという位置づけになるんですよね……







如月ちゃんが魅力的すぎるのが全部悪いんだ……





彼女が引き起こす修羅場が見たいです!!!!!






以上!





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