今日のラノベ!


不屈の善戦帝王


不屈の善戦帝王
勝てずとも、誰であろうと追い詰める

著者:
アニッキーブラッザー

イラスト:
空色れん

レーベル:
DIVERSE NOVEL


【あらすじ】

 地下世界の少年・レパルト・コルシカは、戦いになるとどんな相手でも戦闘力がマイナス1弱くなってしまう呪いを持っていた。
 ゆえに、誰にも勝つことが出来ない彼は『善戦帝王』と呼ばれていた。
 ある日突然、地下世界にオーク族の魔王軍が侵略してくる。レパルトは呪いのスキルを駆使し、撃退するも重症を負ってしまう。
 ヴァンパイアの姫・ブリシェールはレパルトの傷を癒すため、体を交え、眷属への契約を行う。
 しかし、契約による交わいにも呪いが発揮され、レパルトは絶頂するもブリシェールは絶頂のギリギリで寸止めされ――。




感想:★★★☆☆




荒ぶる「初手」





ヴァンパイアの統治するアルテリア覇王国の地下で奴隷として働く人間・レパルトの「相手の能力より1だけ弱くなる力」が世界の行方を変える……?!な物語。


奴隷とは言っても最低限の衣食住が整っており、十分な休息もあり、結婚もできて。
そんな不自由をあまり感じない状態が千年続いていたために、既に人間には奴隷=悲惨といったようなイメージは無い様子。
地下で生活しているのも、ヴァンパイアが日光に弱いからという理由であって某カ○ジ的なアレではありません。
……現代社会の社畜のほうが、余程酷い状態なんじゃないかなってちょっと悲しくなりました






で、そんな奴隷のレパルトくんが、持つ能力がキーなわけですね。
地下世界の喧嘩大会で必ず名勝負を繰り広げ、必ず負けるため彼に付けられた二つ名が「善戦帝王」。
レパルトの能力値が完全相手依存なため、どんなに強い人が相手でも、どんなに弱い人が相手でも必ず拮抗してしまいます。





1VS1というリングの上では必敗の能力だったわけですが。




戦場という無限・無制限のフィールドなら?

レパルト側に付く存在があるのなら?

ベッドの上でなら?








その時々によって変わる能力の活かし方が面白かったです!
いやほんと、この能力をベッドの上で応用させること考えたのマジで天才だと思います!



だって凄くないですか?

初手寸止め地獄ですよ?

性癖特化の短編ならまだしも、長編、しかも戦記ものに近しいストーリーの濃厚さを感じさせつつのエロノベルで初手寸止め地獄ですよ??

惚れますよ!
賞賛するしかないですよ……!








レパルトと戦ったオーク族のイベリとの数少ない会話の中で、レパルトの感情が次々と動かされていくのも読んでいてとても印象的でした。
最初は親友を殺した相手と同じ種族として怒りを向ける相手だったのに、イベリが処刑される間際には彼の命がなくなることに酷く動揺していて……
レパルトが生死を間近に感じない一般人で、唐突に戦場に放り込まれた彼が異種族を相手にどんな感情の動きをしたのかな、と。
自分なら、親友を殺した相手の同種族に対して、同胞を蹂躙する種族に対して、拳を交えて命のやり取りをした相手に対して、「殺さないで!」と声をあげることはできるかな、と考えさせられました。

甘えと取るべきか優しさと取るべきか。
いずれにせよ「レパルトらしい」選択であると感じたわけなので、つまり物語の方向としてはそういう方面なのでしょう。


……うん、ちょっとふわっとしすぎてるかも!









★マイナス2は性癖の不一致です!(ずばり

ブリシェールの言う「えっちっち」、おねショタが好きな人には堪らないワードとシチュエーションだと思いますし、事実その部分での性的興奮がなかったかと問われるとNOとは返しづらいです。
……ですが、どうしてもメインストーリーの重み(国の存続的な意味でも命のやり取りという意味でも)を踏まえて見るとどうしても浮いているような気がしてなりません。



あと何度読み返してもキツいのが初手。
プロローグにあたる「追い詰められる者」

なんだかんだ確認も込みで5回くらい見返しましたが、その度に鳥肌立つくらいにはダメです……
表紙から読み取っていた作品の雰囲気を1ミリも汲まない語感のオンパレード、初見で崩壊しているキャラ、ギャグエロアニメあるいはエロゲのギャグパートでよくある嬉し喘ぎの共鳴。

手法として理解はできる。
そういう性癖の存在も認知している。
しかし拒絶感がある。
故に性癖の不一致であり、それはそれとして作品は好きであることを改めて申し上げる次第であります。
いやほんと、初手のブリシェール寸止め地獄は最高に好きなんですけどねぇ……






読書メモで残っていた話は書き尽くしたので割愛
DIVERSE NOVELさんの感想ってこのパターン多いな。何でだろう。





まとめ






最後になりましたが、表紙、とても素晴らしくないですか??
ヒロインたちは肌色が艶やかで凛々しくて、レパルトは百戦錬磨!って感じでかっこよくて、今気づきましたがオークたちも風情を漂わせいる気がします。
……びっくりしました。本当に今気がつきました、表紙のオーク。




性癖の不一致もあり、特にHシーンへの導入部への抵抗は強いですが、入ってしまえばこちらのもの。
また、レパルトの心情の揺らぎなどシリアスな面はすごく好きです!
イベリの言うオーク族の族長がどういった存在なのか気になりますし、これだけ巨乳揃いなヒロイン達を見ていると普乳、貧乳キャラの登場にも期待が膨らみます!

楽しみです!





以上!



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