今日のラノベ!


トモハメ




トモハメ

著者:

懺悔

イラスト:

ポチョムキン

レーベル:

DIVERSE NOVEL


【あらすじ】

 マサキ・渚・友幸は、子供の頃から幼馴染の仲良し3人組。
 マサキは、渚と友幸が両思いで付き合うことになっても祝福し、変わらぬ友情を築いていた。
 夏のある日、いつものようにマサキの部屋で友幸が来るのを待っていた渚は、暑さに耐えきれず薄着になってしまう。普段は異性として意識しない渚の無防備な姿だが、溶けるような暑さに加え、若気の至りでついつい性的興奮を覚えてしまうマサキ。身近すぎる関係ゆえに、混じりっけ無しの友愛のみで二人は性を発散させてしまう――。
 書籍化に伴い読みやすく大幅改稿!熱望されていた『パパハメ』の他、書き下ろし短編を収録!




感想:★★★★★




DIVERSE NOVEL史上、最もエロく、最も気軽






幼馴染男女3人組の「付き合ってない組み合わせ」で友達ックスする話。





まず何が良かったかって、最後の最後まで渚とマサキは親友であり、2人の間にあったのが強すぎる友情であり、異性に向ける「愛情」が1ミリも無かったこと。
そして、それを逐一確かめ合いながらの行為だったこと!



恐らくどちらかが一線を超えたら、あるいは超えてしまいそうだと判断していたらこの行為はそこで終わっていたでしょう。
(一般的な考えで言えば余裕で一線超えていますが!)
だから、事後などで振り返る時に「お前に向けている感情は恋愛感情ではない」という宣言が必ず入っているんですよね。
とても、良き。


よくある「愛情を友情と誤魔化す」話ではありません。
当然そこに愛情が無いのですからNTRものとは一線を画しています。
…………本当に画しているのかな? まぁいいか。











友情を前提としているックスは全編通して共通でしたが、実は友達ックスの中でも軸が変わっていくというのもポイント。


最初はマサキが渚(下着姿)の爆乳を間近で見たところから始まるわけですが、この時点での友達ックスの成分って好奇心や肉欲。
小学生が河原のエロ本をよく分からないまま見入ってしまう感覚に近いんじゃないかなぁと。

あるいは数年ぶりに帰省したら当時仲の良かった男だと思っていた子が女の子らしい体つきになって目の前に現れた、という成年コミックでよくある奴が位置的には真横で時の隔たりも無く急に発生したような。
「異性の友人」であることを認識し、それでもなお「異性の恋愛対象」として扱わない、扱えないことをお互い把握しているからゴム付き友達ックスに踏み込めているわけです。
かなり、良き。








そして中盤から後半にかけて。
具体的にはゴム無し友達ックスを始めたあたりから、好奇心が薄まり、肉欲が(もっと言うなら性的な快感を求める欲が)強くなり、さらに新たな感情もプラスされていきます。




それはズバリ「子作り欲」



これを恋愛感情と別のものとして捉えるべきか悩みましたが(評価が変わってくるので)、何回かそのあたりの感情が強く出ているところを読み直してみるとやっぱり恋愛感情とは区別されているんですよね。
少なくとも渚とマサキの間では。
そして彼と彼女の認識について、違和感を覚えず読了したことから考えても、やはり区別されているのだと思います。









では、果たして子作り欲とは一体何なのか?








子孫を残すという行為について動物学的に見るならば、種の保存、優秀な遺伝子の継承などが端的でしょうか。
マサキから見て渚という存在のスペックは、スポーツ万能で学業もそこそこ優秀であり、何より身体、ひいてはおっぱいの女性的な魅力については本文中で幾度も触れられていることからも大いに認めていることが伺えます。
逆に渚から見たマサキは、至って平凡であり、腐れ縁で一緒にいる最高の友人という評価。
ただ一点、性交渉におけるマサキのテクニックと自らとの相性については本能的に認めざるを得ない責められ方をしています。

恋し愛されを抜きに、ただ単純に女性的特徴、男性的特徴の優位にあるものを選ぶ野性的なパートナーの選び方から考えてみると、実は以外と順当な関係なのかもしれません。
146pでマサキが「雄の本能」だと独白していることですし。







なお、特に根拠のある話ではない空想ですのであしからず。
頑張って小難しく書きました!!









書き下ろしの後日譚、友幸と渚が結婚してからの人妻ックスまで堪能して、とても良い読後感でした!

……が、ひとつどうしても考えなければならないことがあります。




仲良し三人組のなかで、友幸は恋愛対象になり得たのに、マサキは恋愛対象になり得なかったのは何故か?


文章的・物語的な存在理由で言えば、渚-マサキと同じようなポジションで「まともな」結末を迎える人を対比として間近に登場させることで、より背徳感を煽る効果が考えられます。
しかし感情の流れ的に見るとどうでしょう?
マサキとは幾ら身体を重ねても恋愛には発展しなかったのに、友幸とはまともに恋愛しているのです。
疑問に思いませんか?
同じ時を過ごしてきたはずの3人のうち、1人だけ矢印と無縁の関係になっていることに。




……とはまぁ煽ってみましたが、いくら考えたところで答えがでるはずもなく。
「お?顔か?将来性か?お??」と頭の中の悪魔の囁きがうるさいのでこの辺りで投げっぱなしにすることにします。







読書メモは既に触れた146pの件のみだったので、コーナーとしては無しで。



まとめ




ひとまず今、切実に思うのは。

渚の産んだ娘さんが大病や大怪我など、血液及び臓器の受け入れとは無縁の人生を歩んでほしいということです。

マサキとの血縁関係があるのか無いのかハッキリさせる事態になりかねないので。

『トモハメ 第2章 ~俺と妻と幼馴染が修羅場すぎる~』とか読みたくない。
……とても読みたくない(チラ




シリーズ終わって「このキャラたちには今後も幸せであってほしい!」と思うことは数あれど、こんな不穏な形で思うのは流石に初めてですね!!
バージン奪われたぜちくしょう!





以上!




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