今日のラノベ!



ぼくがビッチになったワケ

ぼくがビッチになったワケ

著者:
ピジョン

イラスト:
さめまんま

レーベル:
DIVERSE NOVEL


【あらすじ】

 高校3年生の梅雨の日の放課後。御影悠希は喋ったこともないクラスメイト・新城馨から2000円で貞操を買われることになった。
 とある事情からお金が必要だった御影は、深く考えずに彼女の誘いに乗ってしまう。
 新城の行動をきっかけに、御影を狙う女子たちの欲望が絡み合い、後戻りのできない深みにハマっていく――





感想:★★★★☆





犯人は深山
※本編とは一切関係ないですが、何故か頭から離れないのでここに公開し供養とさせていただきます。
※でも事件が起きたら深山がヤンデレ化したことを真っ先に疑うんだろうと思ったり。
※あるいはスポーツドリンクの仕返し








DIVERSE NOVEL公式さんにフォローいただいたからチョロインと化したdeskyzerさんシリーズ第2弾!
今回はKindleにて半額だったタイミングで購入していた『ぼくがビッチになったワケ』です!
同じく半額で購入している『姻神之島』『不屈の善戦帝王』、それと書籍で購入している『復讐の為に鐘は鳴る』『トモハメ』の計4冊も8月刊の発売までには読み切っておきたいところです。





さてさて。





読み始めの印象は「逆援交から始まる恋物語/成り下がり譚」
新城馨(表紙右上)に童貞を2000円で買い叩かれ、偶然居合わせた優等生の秋月蛍(表紙左上)に失望され……という導入部。
「さては主人公虐げられる系かな?」と思いきや本編一章開始時点で既に形勢逆転済で、主人公・御影との性交に溺れる新城の姿が。
一方の御影は、導入部からの1ヶ月で“すれた”感じ。
後暗いことへの心理的な抵抗がなくなり、むしろ自分の境遇と合わせて鑑みて積極的に生かしていこうとしていきます。

そして幕間「新城馨」にて明かされる新城と御影の微かな繋がり。

ここで作品の印象が最初に感じていたものから変わりました。
「始まっていた恋物語/沈みきっていた主人公」







自分がバカだということは百も承知で、それでも自分に考えついて自分にできることは何でもやる覚悟で突き進む新城は、不格好ながらも格好良かったです!
御影の各ヒロインへの態度は、主導権を握っている者として相応し“すぎる”姿であったことが今作のダークに感じる部分の大半を占めていたように思います。
自分の体に刻まれた無数の傷跡に達観し、純粋な行為と善意から来る言動を容赦なく撥ね退け、それでも向けられる好意を「諦めと共に」受け入れる姿、そして何よりも御影父の御影への接し方・話し方がかつての彼の体験を物語っているようで恐ろしかったです。






父と言えば。
私の頭の中では今回、「うまいこと動いてくれないキャラ」と「恐ろしさを感じるほどリアルに動いてくれるキャラ」にハッキリと二分されたこともまた印象的でした。



うまいこと動いてくれなかったのは、新城・御影・秋月・皆川……ほぼ主要メンバー。
対してリアルに動いてくれたのは、深山(表紙右下)・葛城(表紙左下)・御影父……どちらかというとサブキャラ。



皆川はまだ登場が少ないので別として、新城は好意が突出するあまり歪んでいるように見えてしまうタイプ、御影と秋月は狂気すら感じる二面性が滑らかな想像を停止させてくるタイプでした。


逆に深山・葛城・御影父は御影への想いが純粋で一本な分、勝手に動いてくれるタイプ。
特に深山が秋月に一喝するシーンと御影父の出てくる全シーンでは、御影を案ずる気持ちが痺れるほど感じられました。


ただこの純粋組も、純粋なあまり狂気の片鱗をちらつかせてくることもあり油断ができず(新城がそもそもこのタイプ)。
故にページを捲る手が止まらないこと止まらないこと……
あるいは、ただひたすらに葛城のお泊りHが読みたいあまりに読み急いでいたともいう……!!

はい、deskyzerの推しは葛城ちゃんです!
見た目・性格が好きなのはもちろんですが、御影との関係が新城にバレた時の双方のリアクションが面白そうなので……!
新城が無言で折りたたみナイフを取り出すとか、黙って御影を刺すとか、色々想像できます……ウフフ




読書メモ(Kindleロケーション標準)





ロケーション1308:出ていきなさいッ!!
⇒上述の深山が秋月に一喝するシーン。
痺れました!
ここに至るまでの物語ではそれぞれのキャラの役割や立ち位置が微妙に定まらず、個として分散している感じがありました。
なので、僅かにですが惰性で読んでいる感覚もなくはなかったんですよね。
ですがこの一喝で一変。
御影から見た秋月のポジションが「善を押し売りしてくる奴」に固定されたことで、他のキャラも次々と定まっていき見事にカチッとハマりました。

その後偶然にも御影と同じく、深山が激情を顕にするシーンを待ち望んでいましたが中々訪れず、おあずけを食らったかのような目をしているアカウントはこちらです。




ロケーション1526:自主性
⇒剣道部のマネージャー的な存在として動く御影を見て深山が感じた漠然とした不安。
それは見事に的中していて……。
「怒られたくない」「殴られたくない」
だから少年は言われる前に察して動く力が伸びているんですよね……
もしかしたら御影は、既にこの頃から秋月をかつての母の姿に重ねていたのかもしれません。






まとめ




Hシーン的には葛城のお泊りックスが最高だったのだけれども、物語的に瞬間火力の高いシーンに大体深山がいるのがとても不思議です。
個人的にはどちらかというとあまり好きじゃないタイプの子なのに……

電子書籍だったこともあって引きのタイミングが掴めず、「えぇっ!?ここで終わり!?」感がとても強いので2巻が今から楽しみです!
皆川の巻き込まれる事件とか、秋月の御影への態度とか、葛城との秘密愛とか、楽しみなシーンはいくらでもありますから!!


また「御影がビッチになったわけ」が最終回答としてどこに落ち着くかというのも、楽しみなところです。
1巻終了段階では……「父のため」が端的でしっくりくるかな?



以上!



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