今日のラノベ!


KB部


KB部

著者:
新木伸

イラスト:
あるや

レーベル:
MF文庫J


【あらすじ】

いつもの放課後。いつもの部室。皆で膝を付き合わせての、いつもの執筆タイム。「KB部」で京夜は自由に物語を紡ぎ、創造する時間を楽しむ。「…部長。この部って、お茶してお菓子食べる部なんですか?」バトルものが大好きな部長に、悪役令嬢ジャンルが好みっぽい恵ちゃん、牧歌的な絵本を描いている綺羅々。ちょっとえっちいのが好評な紫音さん…。軽い小説を書く部「軽文部」に入ってから一年。京夜は今日も、彼女たちのためにノートに物語を綴る。今回の物語は―ゆるふわ日常系「GJ部」と食ものファンタジー「GEφグッドイーター」!1話4ページの短編を36話収録!





感想:★★★★☆


『GJ部』と『GEφグッドイーター』は、実はKB部(軽文部=ライトノベル部)のキョロが部員を元に書いた物語だった……!という設定で描かれる、いつもの部活動。
4コマ小説という形態もいつも通りで和みます。


合間に挿入されている『GJ部』『GE』部分も(恐らく)書き下ろしなので、既存ファンも楽しめる仕様になってます!
それぞれ手元ので確認するまでは、普通に既存のもの引っ張ってきてるものだと思っていました……
シリーズ全てを読んでいるわけではない……というか読もう読もうと思いつつ揃えてすらいない現状なんですが、部員のキャラが確固たるものとして頭にインプットされているんですよね。

4コマ小説の物語としての最大の持ち味って、キャラクター性を伝える濃度の濃さかと思います。
1冊の中でこれほど起承転結を繰り返すラノベは、新木伸ワールド以外にないはずです。
その繰り返しが「このキャラはこういう子」という刷り込みを強固なものにしてくれているので、『GJ部』で言えば2冊、『GE』は1冊しか読んでいない私でも全く忘れることなく彼らの特徴を把握できている……のだと。



タマと森さんは1巻で無理して出さなくても良かったんじゃないかなぁ、という登場密度で少しだけ気になりました。
特にタマは、『GJ部』を2巻までしか読んでいない私にとってはアニメでのみ見ているキャラなので、小説側での彼女をイマイチ掴みきれなかった感があります。
いくらキャラクター性を濃く伝えられる形式といっても、突然出てきた焼いている途中のハンバーグが出てくる描写からタネのつくり方を当てるかのようなことはできないですから。
……例えが絶妙に下手。





まぁ、でも4コマですから。
何も考えずだらーっと読むのには丁度良いので、ストレス社会における癒しとしてもっと広まっていけば良いなと思います!





【余談】

GJ部OP「もうそう こうかんにっき」は、KB部キョロの書く小説ノートの概念がマルチバース解釈と深層接続のエラーにより異形表出してきたものと考えたらエモいなって話




以上!




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