今日のラノベ!



西野 2

西野 2
~学内カースト最下位にして異能世界最強の少年~

著者:
ぶんころり

イラスト:
またのんき▼

レーベル:
MF文庫J


【あらすじ】

学園カーストの中間層、冴えない顔の高校生・西野五郷は界隈随一の能力者である。青春の尊さに気づいた彼は、文化祭期間を利用して彼女作りに躍起となる。だが、クラスメイトに声を掛ければ振られ、部活動に貢献するも振られ、他校の生徒に声を掛けても振られ、評判は瞬く間に落ちていく。更には文化祭の売上金を巡り窃盗疑惑を掛けられてしまう。だがしかし、隣のクラスの美少女、ローズ・レープマンだけは西野と相変わらず接していた。そこでご近所での恋愛を諦めた彼は、彼女から素敵な異性を紹介してもらおうと策を講じる。ローズの真意と、一連のいじめ騒動の裏側が、白日の下に晒される文化祭騒動の解決巻。




感想:★☆☆☆☆

(まえがき)


激情を叩きつけたような感想になりました。
本来はこのような作品の真意を汲み取らない感想は公開するべきではないのかもしれません。
読まなかったことにすることもできます。
葛藤は少なからずあります。
ですがああいった感想を持った私がここで黙るということは、いじめられている人を見過ごすのと何ら変わりないことだと思うんです。
あるいはいじめられていたあの時に泣いて暴れることしかしなかった自分に戻ってしまうような危機感とでも言うんでしょうか。

なので、そういう意見もあるということを知ってもらうために書き残します。


『西野』という作品への批判的な意見を読みたくない方は、Uターンをお願いします。

以下本編。
















まず、1巻の感想で「受け入れられない面白さ」だと書き残しながらも2巻を買った理由からですね。

ひとえに前巻の物語が中途半端だったからです。
西野=フツメンを際立たせるあの書き方は苦手だけれども、文化祭が終わる頃にはその文章も一周まわって受け入れられるような展開があるのではないかと思ったからです。
サイレント上下巻構成パターンですから。
読まないと損かもしれないと。





で、その結果ですが、やっぱり私はこの作品を受け入れることができなさそうです……。






この作品で各々のキャラがやっていることって、どこをどう切り取っても「いじめ」なんですよね……


相手の容姿や主張が気に食わないから、蔑む・罵る。
相手は誹謗中傷に慣れているから、どれだけ言っても構わない。
自分のほうが「強い」のだから、「弱い」人に何をしても良い。
自分は常識を持っているのだから、その常識に従わない人はどうなっても自業自得。
やられた分はやり返しても構わない。


これらの認識を寄せ集めたものが『西野』という作品であると、私は2巻まで読んで思いました。
もしかしたらこれらの認識を覆すギミックがあったのかもしれませんが、私にはそれを認知することができませんでした。
仮にそのようなギミックがあっても、あるいは3巻以降でクラスメイトが改心するようなエピソードがあるにせよ、いじめの現場が過去のものである以上もう手遅れなんですけどね。
言った時点でアウトです。









ちょっと強い口調になってしまうのが情けなくも心苦しいところですが、端的にまとめると感想はこうです。






世間で騒がれているものに比べて軽いとはいえ過去にいじめられていた身として、
また、同時に無意識にいじめていたかもしれないという悔いを持っている身として、
この作品が「娯楽小説」として世に出ていることに強い怒りを覚えます。


「小説の出来として凄い」とか、
「今までにない着眼点」とか、
「西野本人がどう思っている」とかは関係なく、
「いじめ」を第三者視点で見ることを「娯楽」にしていることが許せません。













以上!




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