どもー!
デスカイザーです!


家の中で猫と追いかけっこしていたら、ラノベが詰まったダンボールに躓いて盛大にコケました!
ぶつけた膝より、その衝撃が伝わった股関節が重傷です!
皆様も、猫と追いかけっこする際は周りに気をつけましょう!



それでは。
今日のラノベ!


ガチャ運ゼロの最強勇者


ガチャ運ゼロの最強勇者

著者:
天草白

イラスト:
ぴず

レーベル:
ブレイブ文庫


【あらすじ】

 主人公・ジークはある日、神によって世界を救う勇者に指名される。「ガチャ」の力を手に入れて、強い武器を召喚だ!と思いきや、ガチャはなかなか当たらず……。ガチャを回すために、ナビゲーターの天使・ササラと雑用をこなす毎日。気づけば3年が経過していた。でも、そんな毎日が愛おしくて、こんな生活もいいかなって。……なんて思っていたら急にSSRを引き当てて!?
 ガチャから始まる冒険ありバトルあり恋愛ありの爽快痛快ファンタジー!




感想:★★★★☆




更なる進化に期待を込めて、★4で。




ガチャをテーマにした勇者ものでありながら異世界転生ものじゃない、というそれだけで手放しで褒めちぎりたいです!

物欲センサーやピックアップなどガチャにまつわるあるあるネタを数多く詰め込みつつ、こちらの世界のソシャゲとは明確に線を引いてくれていたので、共感はあるんですが認識は「ファンタジー世界の召喚システム」の域に留まっていました。
すごく良い!



「クリスタルを使わずにガチャを引ける。ただし引いたアイテムにより指定されたクエストのクリアが必須条件」というガチャの設定と、SSRを引くまでに3年かかったというリアルな年月がまた良かったポイントですね。
上記前半部のガチャ制限に関しては、本当に無限に引けてしまったらそれこそ只の異世界チートにしかならないのでね……。
世界観におけるパワーバランス……ようなメタい理由では無いにしろ、無課金ならではの苦労みたいなものがふんわり詰まっていたのかな……

上記後半部の年月に関しては、本格的な冒険が始まってからのジークとサラサの阿吽の呼吸を無茶に感じさせない設定だったと思います。
特に物語終盤で、武器と共に現れ絆を結んだ仲間たちに対して嫉妬のような感情を持った場面に関しては、この長年共に過ごしてきたという前提がうまいこと感情を増幅させてくれていました!
表紙のサラサに一目惚れして購入決定したので、この他のヒロインから一歩抜きん出た正ヒロイン感は最高でした……!!





一方、全体的にもう少し起伏が欲しかったかなぁ、という物足りなさもあります。

確かに、サラサ以外の3人の武器ヒロインに対して見せる勇者としての魅力みたいな部分は少しずつ違ってはいるんです。



フィーナには典型的な「強大な魔族を打ち払う者」として。

マリーベルには「無差別に人を助ける者」として。

リルには「弱者に手を差し伸べ勇気を与える者」として。




それぞれ違った魅力に惹かれて勇者の傍に居たいと考えるようにはなっているんですが、悲しきかな1エピソードあたりの掘り下げがやや物足りない感じがありました。
特にマリーベルは、ジークと出会うまでの経験から勇者を毛嫌いしていたにも関わらず「村が救われる」という点が強く働きかけたのか、割とあっさりジークに靡いちゃったなぁという印象。
もう少し……もう少しだけでも好きになるのを堪えてくれたらもっと尊いヒロインになっていたでしょう……

その「もう少し」の分が物足りなさの正体なのかなと思います。
シャトルバスを乗り継ぐ山登りのような、景色は楽しいけど労力はもう少しかけたい……みたいな感覚の読後でした。






以下、細かいところの感想を込めた読書メモ。



読書メモ




4p:唯一立ち向かえる者たち
⇒意味的に間違ってはいないのに文章的に矛盾してるのが面白いです……
ほんとそれだけのメモですね。



7p:キス
⇒それは無かろうて!それは無かろうて!
って思わず口絵見て思いましたが、冷静になってもう一度見ると……やっぱりそれは無かろうて!
絶対その勢いと態勢は歯がごっちんするやつだよ!!



157p:四人分の足音
⇒ジーク、サラサ、フィーナ、マリーベル、そしてリル。
…………あれ。
サラサは天使だけど翼無いから浮いてない……よね……
唐突に始まるホラー……



243p:五分
⇒ストロンガーの名乗りでさえ1分ちょっとなのに、5分も待ってくれる魔王って以外と空気読む良い奴なのでは……!



246p:エクスカリバー
⇒EX(仮)棒 ←早口で

おもしろい





まとめ




『ボクが乙女でひとり占め』以来の天草白先生作品で、それを読んだのがラノベに本格的に傾倒しだして間もない頃だったので、読んでて懐かしく感じる部分がありました。
何年も前なので文章の癖を覚えていたとかではありませんが、あの頃の新鮮に楽しんでいた気持ちを思い出させる何かが……あったんでしょう。
その結果感想のとっ散らかり方もかつてのものに戻っている気がするのは気のせいです。気のせいです。


サラサが本当の意味で胸を張ってジークの仲間だと言えるようになるまで読みたいですね!
次巻も楽しみです!




以上!



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