今日のラノベ!



オレと彼女の萌えよペン 4

オレと彼女の萌えよペン 4

著者:
村上凛

イラスト:
秋奈つかこ

レーベル:
富士見ファンタジア文庫


【あらすじ】

修学旅行が終わってから、茉莉のテンションが妙に高い。ラブコメを教えるからと言って、水着にエプロン姿で手料理を食べさせてくるように。俺の萌え理解も順調な中『BATTLE IDOL!』の評判も上々で、なんとサイン会も催されることになった。だけど…そこにエミリちゃんがいない、そんな現実が辛かった。このままじゃダメだとエミリちゃんに会って説得を試みた俺は、何がなんでも思い直してもらうと意気込んでいたのだが―向かった先は遊園地で!?しかも、私の考えた男キャラになって過ごすという条件付きって、本当にこれで説得できんの!?



感想:★★★★★



エミリが……アシスタントをやめる……?な第4巻
3巻読んでから実に2年9ヶ月もの時間が空きましたが、エミリショックは大きいですよ……!!





どう考えてもエミリが泉を意識して、しかも茉莉と泉の関係を壊さないために自ら身を引こうとする彼女の考えが分かりすぎるほど分かってしまってとてもつらかったです……
そう、もうエミリが出る場面は全部エミリサイドに立って読んでましたね。
主人公の一人称にも関わらず。


波風を立てたいわけではないからブロックしたり逃げたりすることもできず着信拒否もスルーもできず、泉が好き(?)だからやっぱり彼の連絡は無視しきることができず。
本音ではもちろん泉のそばに、もしかしたらなんだかんだ茉莉も含めて3人での空間を求める気持ちでいるんだと思います。
でも、茉莉が泉のことを気にしていることに気づいてしまったから、茉莉と泉の創造する漫画が誰よりも好きだから離れなきゃいけない。

本編ではハッキリと描かれてはいませんでしたが、そんなエミリの葛藤が痛い程に伝わってきました……。






一方、エミリショックを受けつつも漫画が順調な茉莉&泉ペアは、なんとなんとサイン会!
しかも二人のそれぞれの憧れのベテラン作家と合同!

もしベテラン作家が仕事にストイックな方だったら、泉あたりはメンタル的に立ち直れていなかったかもしれませんね……。
「辞退したアシスタントのことを考える暇があったら漫画を書きなさい」とか言われていたら……ね。
あるいは先輩に対して激昂するパターンか。
まぁ、それは妄想。


実際のベテラン作家さんはとても親しみやすく、後輩の相談にもしっかり答えてくれる心優しい方でした!
読んでいてここまで心臓に悪くないというのもなかなか珍しいというか、ここ最近プラマイどっちにしてもドキドキしっぱなしな読書が多かったのでありがたいです……。






エミリが居ないことで茉莉が攻勢に出るか……?と思いきや、前巻の修学旅行で疲れたのか、漫画が忙しいことでその余裕がないのか、あまりアグレッシブではありませんでした。
それでも水着エプロンで手料理というなかなか凄いことはやっていましたが!
5巻でエミリが戻ってくるとして、そんなんじゃ泉取られちゃうぞ!!頑張れ茉莉!!
おっぱいを使うんだ!!






読書メモ




61p:美味しくない
⇒自分の作った料理のメシマズっぷりを受け入れ、無闇矢鱈な逆ギレをしないあたりに茉莉の成熟した魅力があると思います。
……いや、冷静に考えると至って普通のことのはずなんですけどね?
ラブコメ慣れしてるとどうにもメシマズを本人がスルーすることが当たり前のように思ってしまうところがありまして……(汗)



76p:君島さんのバカー!
⇒鈍感!ポンコツ!!あんぽんたん!!!
エミリとのデートシーンの唐変木ジゴロっぷりはもう……エグさすら感じます。
頑張れエミリ……!



112p:あぁんもう!!
⇒エミリちゃんが言ったああああああああああああ!!!!!
言ったのに!!
おいこら君島表出ろコラ!!!
お前、そこで、「え?」は、無い、だろ!



161p:幸せな時間
⇒やっぱりサイン会とか、公開収録とか、演者・作り手とファンの直接の交流ってフィクションでもリアルでも良いものですよね……。
直接声を聞ける/届けられるというのは、他のどの手段にも無い特徴で、代替のきかない最高のシチュエーション。
こうしたファンとの交流に喜びを感じるシーンはいくらでも読んでいたいですね……




まとめ




エミリちゃんと茉莉の陰ながらバチバチする姿が5巻で見れるんでしょうか……?
楽しみな気持ちもありますが、泉がどっちつかずの対応をしてモヤモヤする未来も見えるような……。


今度こそあまり間をあけずに読了したいと思っています!



以上!





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