今日のラノベ!


初めて妻をなぐった

初めて妻を殴った

著者:
はな

イラスト:
氷川へきる

レーベル:
ノベルゼロ


【あらすじ】

いつ、いかなるシチュエーションでも、暴力はよくない。ましてや最愛の妻にだなんて。…でも、こんな場合は、殴っていいと思う。そうあれは、妻のカミングアウトから始まった。「実は私、レズビアンなの」…マジ!?「愛しているの、その人のこと」…愛しちゃってますか。そうですか。ってどうすんの!?まだローン返済できてねぇよ、結婚に人生賭けたんだよ!つーか、子供もいるだろうがよ!俺、子作りマシーンなの!?…このあと俺は、妻を殴ることになる。でもみんなきっと許してくれるはずだ。この女がどういう女かみんなに確かめてもらいたい。ということで、アホだけど(たぶん)可愛い嫁と、平凡サラリーマンが贈る、夫婦あるある(!?)系イチャイチャラブコメ開幕だ!



感想:★★★★★




はな先生……俺はあなたが好きだーーー!!
俺は、先生のことが、大好きだーーーー!


(206pのセリフを引用して)





『医療魔術師は、もう限界です!』のはな先生の新刊です!
あちらは攻撃(物理)が飛んでましたが、こちらは攻撃(イタズラ)が乱れ飛びます!


今回は読書メモメインでいきます!



読書メモ




13p:トゥットゥルー!
⇒ま○しぃ☆です
それはともかく、ファーストエピソードから「いけいけGOGO!!」って修ちゃんを後押ししていることに驚きです。
だって始まって6pしか経ってないんですよ?
なのに、この妻は夫をからかうためならどんなイタズラでもやってのけると確信できて、この夫はそんな妻のイタズラに毎回生真面目にひっかかって生真面目に怒るだろうことが確信できているんですよ?
まるで昔読んだ作品の続きを読んでいるかのように、頭にストンと入ってくる感じ。
コメディ全振りの今作最大の強みは、間違いなくこのキャラの分かりやすさでしょう!

……まぁ、ひとまず他人事として、対岸の火事として笑い飛ばそうと決意したファーストエピソードでもあります。
同情してたら胃に穴が開く。



57p:こwwれwwはwww
⇒隠していたガチのラブレターを暴かれる修ちゃんw
草を生え散らかしてでもいないと同情してしまいそうなので盛大に草生やしておきます
wwwwwwwwwwwwwwwwwwww

だっふんだ



59p:うんこドリル
⇒一番しょうもない話なのに一番記憶に残ってるのが悔しいですw
里佳の本能の赴くままに書き連ねていたであろううんこドリルに対して修ちゃんが「クソッ!」と悪態をつくところとか、もう反則だろってくらい好きです。
お食事中の方、失礼しました。



88p:君の名の由来は。
⇒ボケのストップ高
脊髄反射でボケる嫁と、脊髄反射で突っ込む夫
名前ネタで11pも使っていることに対してまた笑いがこみ上げてきますw

本名ネタは私も持っているんですが……さすがに自重します。



115p:なんだかんだラブラブなのよなー!
⇒【妻のターン】で時折漏れる修ちゃんへのLOVEがたまらないですね!
そしてこの漏れと、普段のイタズラがラストシーンでうまくまとまるのだから物語としての質も高いのですよー。
そのあたりのはもうちっと下じゃ ⇒182pのところ



149p:劣勢
⇒この本の中で唯一里佳が劣勢に立たされているのが、里佳の実家。
本性がバレているのだから、いくら外面を取り繕っても意味がないと。
この裏表のある感じ、幼稚園生の凛ちゃんはどういう表情で見ているのか気になってしょうがないです。
自分がこの夫婦の子供だったら……根が真面目なので1周まわってグレるかも……。



162p:チョコレイトディスコ
⇒一番笑いましたw
駅前チョコレイトディスコソロダンシングwww
修ちゃんのこういう純朴なところ、大好きです……



182p:手紙
⇒ほい、115pのところで書いたやつの続きです。
里佳はこの手紙で「この初めての気持ちがなんなのか理解できなかったんだよね。しょうがないしょうがない。」と、自らが咄嗟についた嘘を評していますが……多分里佳は今でもそんな感じなんですよ。
修ちゃんが好きという感情については揺るぎないけれども、その感情をどうやって処理したらいいのか未だに分からない。だから、その表しきれない気持ちを乗せて思いつく限りのイタズラをしかけてしまうんじゃないかと。
それでもなお積もっていく気持ちが、時折漏れて出てくるんじゃないかと。

そう考えるとこれまでのイタズラの数々に愛おしさすら感じるんですよ……!

ここに至るまで修ちゃんにはあまり同情しすぎないように、「他人事だから笑っていられる」くらいにも思っていましたが、ここで完璧にひっくり返されました。
あー、勿体無い読み方したかなー……と、残り僅かながら修ちゃんの立場で読むこと決意!
そして……



204p:いいえ、誓いません!
⇒……そして、本を掛け布団めがけてスローするまでが一連の流れ



225p
⇒……そして、不意打ちで悶える、と。





まとめ



あっさり流しているから見逃しそうになるけど、修ちゃん結構な社畜マン。
日付変更前後に帰ってきて、翌朝5時起きが普通。
その上でのこの嫁。
余程里佳のこと好きじゃないと、この生活には耐えられないでしょう!
(つまりそういうことだ!)


暴力的なまでのギャグ量と、いつの間にか忍び寄るラブコメ。
はな先生のこのスタイル、狂おしいほどに好きです。本当に。
ネタがつまらなければ最後にたどり着くまでに飽きが来てしまうでしょうし、ラブコメが強すぎるとありきたりな作品となってしまうでしょう。
このバランス感覚とセンスが良いんですよね~!

次の作品が待ち遠しい!!!
それともカクヨムに手を出してみようかしら……?




以上!





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