どもー
ということで、
今日のラノベ!!

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デスカイザーです!
本来なら発売日中に感想まで上げたかったのですが、ド平日なので買えたのは勿論仕事終わりなわけでして。
ひとまず予定地作成、暫定感想(速報)の2回を挟んで明日21日に本更新したいと思います!
ひとまず目次の段階で…………
小田原祝言!!!
予定地建設、以上!
読後感想速報
ということで、
今日のラノベ!!

著者: | イラスト: | レーベル: |
|---|---|---|
【あらすじ】 エリザベス1世、フェリペ2世らの命令により到来した欧州最強連合艦隊「黄金十字軍」。しかも、それを率いるのは伊達政宗の実父にして伝説の大海賊フランシス・ドレイクだった!?騒然となる京。揺れる梵天丸の心。最大の脅威に、共に関ヶ原を争った信奈、隆景、信玄、謙信たちが、最強の姫武将軍団を結成し、世界相手に日ノ本の実力を発揮する!さらに…「防衛戦は勝利しても土地は得られません。ならば、恩賞は一つ。功労者には、『大奥』入りの権利を与えましょう!」斎藤利三の目録見により、この決戦が相良はぁれむ成立までも左右することに!?野望はついに海を越え、世界を巻き込む! | ||
感想:★★★★★
織田信奈の野望はまだ続く!!
まずそれが嬉しいです。
最後の30ページくらい、「これで終わる……いやこの言い回しなら終わらない…………いやいやこの表現は最終回?」と緊張して手が冷たくなりました(笑)
表面的には大団円ですが、良晴をめぐる恋のバトルは決着が付き切ってないのかな?という印象。
20巻最終話で使われた光秀の挿絵と小早川さんの挿絵が、それを物語っています。
周りからなんやかんや言われてはぁれむに入るだけじゃ済まないですよ、彼女たちは。
きちんと自分たちの言葉で良晴と、そして正妻信奈と向き合わないと、それこそ『運命の強制力』に導かれて本能寺の変が舞い戻ってきてしまいますから。
日の本武将 VS 黄金十字軍の戦いは、胸熱に続く胸熱でした!
海外勢新キャラの素性も、関ヶ原を超えて共闘する姫武将達の組み合わせや戦術も凄くて、別々の魅力が融合した結果の熱量が凄かったです!(語彙)
この辺は本更新でもっと書きます!書きたい!
速報、以上です!
恋のバトルについてはもう少しだけ追加で感想を。
大奥構想、はぁれむの是非については今巻はネタ止まり。
かろうじて最後に言及があったものの、「(国際連合のような)世界大奥の設置」という更に吹っ飛んだ内容になった挙句具体性は無し。
そして19巻で一旦感情を整理したからなのか、小早川さんも光秀ちゃんも自らはぁれむ入りに手を挙げることはなく周囲が盛り立てようとするのみ。
一見綺麗に身を引いたように見えますが、実態はとても歪。
これまで見せてきた彼女たちの意思の強さや美しさが損なわれてしまうくらいに。
なので、本当に今巻が最終巻じゃなくて良かったです。
逆に言えば今巻のおかげで「どんな結末を望むか」迷っていた心に決着がつきました。
姫武将たちの輝きを失わせないためにも、
はぁれむしかない!!
例えそうじゃなくても、
小早川さんと光秀ちゃんは、
もう一度その想いを、
感情を爆発させてほしい!!
はてさて、どのような形で完結するのでしょうか……?
ここからは本筋のストーリーと歴史の感想を。
黄金十字軍の登場をはじめ、関ヶ原以降の「本来の歴史」からのズレがいよいよ際立ってきました。
本来ありえないはずの状況や本来いないはずの人物が、微かなフラグだけを頼りに出現しているようなイメージ。
イングランドVSイスパニアの海戦が、ドレイクとエリザベスの存在を起点に黄金十字軍VS日ノ本連合海軍として再現されているように。
関ヶ原を乗り越えて「歴史の強制力」が弱まってきているのかもしれませんね……。
太陽から離れすぎた彗星が軌道を外れるかのように。
読書メモのコーナーでも書きますが、関ヶ原を終えたばかり=1603年前後の時系列にいるはずなのに江戸幕府構想を飛び越えて幕末に登場する名前すら出てきてますからね?
最後の最後に記された「『運命』との最後の戦い」は、もしかしたら歴史崩壊との戦いになるのかもしれませんね。
黄金十字軍VS日ノ本連合は、本当に熱い展開の連続でした!!
19巻では関ヶ原を乗り越えた姫武将たちが平和な日常を共に過ごす風景に微笑ましさと感動がありましたが、今巻では彼女たちが共に手を取り強敵に相対するわけです。
これもまた19巻と同様、ここまで読んできたからこその感動!!
日欧海賊対決を率いる小早川さん!
天下の両兵衛率いる九州隼人!
謙信と信玄が共に並びたち、鶴翼の陣+車懸りの合わせ技!
そして信奈の鉄甲船による砲撃に、良晴と光秀によるネルソンタッチ!
それぞれに配置されている諸将まで全て書いて全て語りたいくらいなんですが、そこまでメモってないのと、それら全部ひっくるめて「ほら読めよ」っていうのが結論になるので自重します。
今巻の隠れたテーマは「日本と海外との類似」でしょうか?
4行上で書いたネルソンタッチに酷似した兵法が村上水軍の軍法書に記載されていることとか、百合若伝説とか、対テルシオ陣形とか。
生まれた場所は違えど同じ人間、だから争う必要なんてない!
というような信奈の声が聞こえてくるかのようでした。
……それゆえに、海外勢の新キャラが多くて、しかもピンと来る人がほぼいなくてですね……。
この後読書メモのコーナー書きながら調べるのが楽しみです。
今巻、最大のキーとなる人物をひとり上げるとしたら、彼女しか居ませんね?
そう、梵天丸です。
ボンテンマルモカクアリアタイスゴイソードをボテマルソードに省略することに成功するなど厳しい修行の果てに大きく成長したことが伺える彼女ですが、黄金十字軍が日本に来たのは大体梵天丸のせい。
ついでに梵天丸がどちらの“国”を取るか、どちらの“父”を選ぶかで日ノ本が分断されるかどうか決まるという状況。
聡明な梵天丸はそれが全て分かっていて……。
そんな梵天丸を義姫が包みこみ、輝宗が全てを受け入れ、小十郎やかねたん達が励まし。
『外伝 邪気眼竜政宗』の序盤からは考えられないくらい温かく優しい世界があって、他人事ながらとても嬉しかったです。
ドレイクも実娘を困らせようなどとは全く思ってなくて、本来の海賊としての荒くれからは想像できないほどの愛情を持って梵天丸を待ち。
実際出会ってからは“悪魔”同士とても仲睦まじく、まるでずっと一緒に過ごしてきたかのような仲の良さ。
3巻?で初登場した時には想像できないくらいの成長を見せてくれて、きっとフロイスちゃんも安心したことでしょう。
はい、まさに「もうひとりの主人公」としての存在感でした!!
次ヒトカラ言ったら万感の思いを込めて梵天丸のキャラソン「One in a milion!!」を歌います!
『信奈』のキャラソンは出来の良さが割とバラバラだったりするんですが(おい)、梵天丸のは良いですよ!!
1番では空回っていた時の胸中を、2番では良晴と出会い邪気眼について教えて貰った後の胸中を、それぞれ梵天丸らしい聡明さと南蛮かぶれを合わせた歌詞になってるんですよー!
タイトルの「One in a million」は直訳すれば「百万のうちの一」です。
江戸最盛期の人口が百万人程度ということを踏まえれば「百万人に一人」が当時はとても稀少であることが伺えます。
また、伊達政宗が当主だった頃の仙台藩の石高が百万石前後っていうことから「仙台藩を日ノ本一に」という意味にも捉えられます。
そしてわざわざ英語を使うあたりがもう最高に梵天丸!
……勝家のキャラソンが「Emotion」って英語タイトルなのが未だに納得いかないdeskyzerです。なんかもう深夏の「熱血太郎」くらいのテンションで歌ってくれれば良かったのに……(笑)
さて、既にだいぶ長くなってますが、ここから更に読書メモです。
しかも調べ物込みです。
先程も触れた通り、海外勢新キャラが多いのですよ……
日本史はともかくとして、世界史はさっぱりなのですよ……
調べ物は、概ね該当ワードのwikipediaを見ているので詳細はそちらをご確認くださいませ。
12p:氏康ちゃん……
⇒世界大戦の幕を切って落とすか、黄金十字軍と同盟を組み開国するか。
最早話は「北条初代以来の悲願・関東独立」で収まるものではなく……。
しかもドレイクが何故か小田原城に居座っているし!
心中お察しします。
13p:リーフデ号
⇒ドレイクの出した織田への使者が乗り込む船。
本来の歴史では1600年に豊後国に漂着した船で、ヤン・ヨーステンもこの船に乗船していた中の生存者なんだそうです。
間違いなく歴史に存在する船ですが、経緯や乗船者は全く違うものになっています。
読んでいる中で薄々感じていた「歴史とのズレが大きくなっている」感覚は間違いではなかったようです。
15p:ウィリアム・アダムス、ベス
⇒アダムス(1564~1620年)は本来の歴史上でリーフデ号に乗船していたメンバーのひとりで、徳川家康に外交顧問として仕えていた人物。三浦按針という和名も持っています。
そして……今巻ではウィリアム・アダムス=ウィリアム・シェイクスピアとして登場!
シェイクスピアは言わずと知れた劇作家(1564~1616年)。
生まれ年同じなんですね!……いや、そんな簡単に済ませて良い話なのか!?
今まで「○○が✖✖の運命を被る」というパターンはあったけれども、「○○=✖✖」というパターンは無かった……ように思います。たぶん。
ベスは歴史上に大きく登場するわけではないですが、エリザベス一世付きの女官で、同じくエリザベス一世の寵臣ウォルター・ローリーと結婚した人物です!
……まぁどのウォルター・ローリーだという感じですが(知らない)
なんだかんだ今巻海外勢の中では最重要人物でしたねー!
18p:ユリシーズと百合若伝説
⇒これが意外にも専門家の間で論争が繰り広げられている、マジな話という。
詳細を理解するにはあまりにも時間がないのでいずれ本腰を入れて頭に入れたいですね……。
というか今調べて初めて「ユリシーズ=オデュッセイア」ということを知ったのでですね……。
たぶんジャンヌが出てくるほうの『ユリシーズ』の見方も変わるので、割とこれは重要事項ですよ?
25p:ソテロ
⇒フレデリコ会の異端審問官として登場。
本来の歴史のソテロ(1574~1624)は、上総国に座礁後、東北を中心に布教していて伊達政宗とも知己。
支倉常長と共に慶長遣欧使節団の正使としてヨーロッパに渡り、後に長崎に密入国して処刑という生涯。
とてもじゃないですが今巻の登場の仕方からは想像がつかない「歴史」ですね……。
共通項が「密入国」くらいです(笑)
30p:にんにん!
⇒蜂須賀五右衛門、石川一宗、服部半蔵、霧隠才蔵、そして風魔小太郎。
(猿飛佐助以外の)作中の忍びが勢ぞろいです!!圧巻!!
しかも風魔の祖が中東のアサシンだそうじゃないですか!!
ハサンですよハサン!!!
当ブログ「デスカイザーのラノベ日誌」で何故か一番アクセス数がある記事「山の翁とは…?」が、まさか『信奈』と繋がるとは思ってもみませんでした……。
FGOやってて良かった
95p:恋に堕ちる
⇒一目惚れのような、純粋な恋の始まりは「恋に落ちる」と表現し、
不倫や浮気のような後ろめたい恋の始まりは「恋に堕ちる」と表現するそうです。
あぁ、まさしく良晴と小早川さんの恋は堕ちたもの……
104p:ドン・フアン
⇒本来の歴史では1547~1578年に生きていた軍人。
作中でも語られていたレパントの海戦における大勝利がどうやら絶頂期で、その後は敗北の後、別の戦いの際に体調を崩し(発疹チフス?)そのまま亡くなられたみたいです。
庶子として生まれ家族からの愛情に飢えていたフアンちゃんが、体調不良を隠してまで船に留まり指揮を採ろうとしたのはやはり歴史の強制力だったようです……。
120p:ジョン・ディー二世
⇒ぴるるるる~と白魔術を使い、梵天丸と同じレベルの中二病を発症しているかのように見える露璃。
歴史上(1527~1608)では、錬金術師であり、占星術師であり、数学者という……驚くべきことに大体作中のイメージ通りの人物ですね!!!!
水晶玉の中の大天使ウリエルと交感するとかもう、あのさ!!!
彼を発端とするエノク語、エノク魔術は後に魔術結社・黄金の夜明け団にまで繋がるそうです。
125p:マウリッツ・ファン・ナッサウ
⇒はい、オラニエ公!
1567~1625年に生き、合理主義者、軍の教練のマニュアル化などなど、功績に関しては概ね本文での記述通りでした。
オランダの人物なんですが、スペインからの独立をかけた八十年戦争での活躍が一番有名なようです。
……そういえば黄金十字軍を編成する際、こうした戦争中・犬猿の仲な組み合わせをどうやって纏めあげたんでしょうね?
国家は宗教が、宗教は国家が相互支配しないと成立し得ないはずですから、そういう流れになったんでしょうが……。
137p:アレッサンドロ・ファルネーゼ
⇒はい、パルマ公!
1545~1592年に生き、八十年戦争においてスペイン側で多大な戦功をあげた人物。
マウリッツほど印象深い内容は無い……かな……。
140p:ドン・キホーテ
⇒言わずと知れた名作の『ドン・キホーテ』、その作者セルバンテスがラ・マンチャの騎士を名乗り作中主人公ドン・キホーテをソウルネームと謳い、ファルネーゼと共に戦っているのだからカオス。
一応レパントの海戦に参戦しているらしいので、スペイン軍にいること自体はおかしくないのだけども。
……あぁ、アダムス以外にもいたんじゃない!○○にして✖✖パターン!!
144p:三好www
⇒『安土日記 2』にてうどん国でうどんを広めるため苦心していた三好の二人、そういえば確かに真田十勇士のメンバーでしたねw
義元ちゃんもそうなんですが、シリーズ序盤からのキャラがこうして紆余曲折を経ながらも最後まで大事に扱われているのが今シリーズの凄いところの1つだと思います!
195p:マクベス
⇒確かに宗麟ちゃんの半生は、マクベスのあらすじに酷似していますね……!
201p:海援隊、いろは丸
⇒坂本龍馬じゃん!!!!
幕末じゃん!!!!!!!!
いろは丸に乗り込んでいるのが土佐藩主・長宗我部元親というところは歴史の強制力なんでしょうけど。
歴史が暴走しているように思うのは私だけでしょうか……?
246p:文字通りのバーサーカー
⇒島津ぇ……
296p:グレゴリオ暦、亀山社中
⇒グレゴリオ暦は1582年から使用されているものらしいので年代的に合致しますが、亀山社中、お前はダメだ。
またしても坂本龍馬の時代の「歴史」が紛れ込みましたね……。
本当にどうなっているんでしょう……
297p:やっぱり似通っている……
⇒ガスパールが東西世界の融合のために引き合わせようとした二人の女王。
オダノブナとエリザベス。
それぞれ全く違う道を歩んできたにも関わらず息が合っているように見えるのは、知識上での相互理解というよりも、本能的に「似た経験をしてきた」ことを直感していたからで。
ここでの会話は、その直感を確かめるようにお互いの身の上話をしているのかなぁ、と思いました。
301p:分からずともよ……くはない!
⇒ガスパール!!
自分の正体探るの諦めないで!!
めっちゃ気になってるからっ!!
320p:関東大政奉還
⇒やっぱり幕末じゃん……
それはともかく、これにて天下布武の成立ですよ……!
今川との衝突に放り込まれるところから始まったこのシリーズ、ついに織田が天下を完全に獲るところまできました!!
感慨深いですね……。
大広間に集まった面々は、かつての敵だった者、ずっと信奈に寄り添っていた者、良晴に心動かされた者など様々で、今までの何かが欠けていても決して実現しなかった集まり。
本当に、おめでとう!信奈!!
321p:小早川さん……梵天丸も……
⇒警備ということでしたが、あの場にいなかったことが何を意味するのか。
歴史の強制力を考えずにはいられない体になってしまいましたが、それを突き止めるだけの歴史知識も無いので、次巻でこの配置が伏線だったのかどうか見極めましょう。
370p:国連を先取り
⇒……国際連盟でさえ1919年…だよ……?
幕末すら越えていく構想なんだけど、本当に、これどうなるの?
良晴に与えられる最後にして最大の試練とは。
……割と今まで死にかかることが何度かあったんですが、それ以上です?
大丈夫です?
『安土日記 2』で良晴の実家が出てきたことが何かのフラグにならなければ良いんですが……。
以上!
自分で言うのもアレですが、長すぎますね(笑)
ここから本更新
恋のバトルについてはもう少しだけ追加で感想を。
大奥構想、はぁれむの是非については今巻はネタ止まり。
かろうじて最後に言及があったものの、「(国際連合のような)世界大奥の設置」という更に吹っ飛んだ内容になった挙句具体性は無し。
そして19巻で一旦感情を整理したからなのか、小早川さんも光秀ちゃんも自らはぁれむ入りに手を挙げることはなく周囲が盛り立てようとするのみ。
一見綺麗に身を引いたように見えますが、実態はとても歪。
これまで見せてきた彼女たちの意思の強さや美しさが損なわれてしまうくらいに。
なので、本当に今巻が最終巻じゃなくて良かったです。
逆に言えば今巻のおかげで「どんな結末を望むか」迷っていた心に決着がつきました。
姫武将たちの輝きを失わせないためにも、
はぁれむしかない!!
例えそうじゃなくても、
小早川さんと光秀ちゃんは、
もう一度その想いを、
感情を爆発させてほしい!!
はてさて、どのような形で完結するのでしょうか……?
ここからは本筋のストーリーと歴史の感想を。
黄金十字軍の登場をはじめ、関ヶ原以降の「本来の歴史」からのズレがいよいよ際立ってきました。
本来ありえないはずの状況や本来いないはずの人物が、微かなフラグだけを頼りに出現しているようなイメージ。
イングランドVSイスパニアの海戦が、ドレイクとエリザベスの存在を起点に黄金十字軍VS日ノ本連合海軍として再現されているように。
関ヶ原を乗り越えて「歴史の強制力」が弱まってきているのかもしれませんね……。
太陽から離れすぎた彗星が軌道を外れるかのように。
読書メモのコーナーでも書きますが、関ヶ原を終えたばかり=1603年前後の時系列にいるはずなのに江戸幕府構想を飛び越えて幕末に登場する名前すら出てきてますからね?
最後の最後に記された「『運命』との最後の戦い」は、もしかしたら歴史崩壊との戦いになるのかもしれませんね。
黄金十字軍VS日ノ本連合は、本当に熱い展開の連続でした!!
19巻では関ヶ原を乗り越えた姫武将たちが平和な日常を共に過ごす風景に微笑ましさと感動がありましたが、今巻では彼女たちが共に手を取り強敵に相対するわけです。
これもまた19巻と同様、ここまで読んできたからこその感動!!
日欧海賊対決を率いる小早川さん!
天下の両兵衛率いる九州隼人!
謙信と信玄が共に並びたち、鶴翼の陣+車懸りの合わせ技!
そして信奈の鉄甲船による砲撃に、良晴と光秀によるネルソンタッチ!
それぞれに配置されている諸将まで全て書いて全て語りたいくらいなんですが、そこまでメモってないのと、それら全部ひっくるめて「ほら読めよ」っていうのが結論になるので自重します。
今巻の隠れたテーマは「日本と海外との類似」でしょうか?
4行上で書いたネルソンタッチに酷似した兵法が村上水軍の軍法書に記載されていることとか、百合若伝説とか、対テルシオ陣形とか。
生まれた場所は違えど同じ人間、だから争う必要なんてない!
というような信奈の声が聞こえてくるかのようでした。
……それゆえに、海外勢の新キャラが多くて、しかもピンと来る人がほぼいなくてですね……。
この後読書メモのコーナー書きながら調べるのが楽しみです。
今巻、最大のキーとなる人物をひとり上げるとしたら、彼女しか居ませんね?
そう、梵天丸です。
ボンテンマルモカクアリアタイスゴイソードをボテマルソードに省略することに成功するなど厳しい修行の果てに大きく成長したことが伺える彼女ですが、黄金十字軍が日本に来たのは大体梵天丸のせい。
ついでに梵天丸がどちらの“国”を取るか、どちらの“父”を選ぶかで日ノ本が分断されるかどうか決まるという状況。
聡明な梵天丸はそれが全て分かっていて……。
そんな梵天丸を義姫が包みこみ、輝宗が全てを受け入れ、小十郎やかねたん達が励まし。
『外伝 邪気眼竜政宗』の序盤からは考えられないくらい温かく優しい世界があって、他人事ながらとても嬉しかったです。
ドレイクも実娘を困らせようなどとは全く思ってなくて、本来の海賊としての荒くれからは想像できないほどの愛情を持って梵天丸を待ち。
実際出会ってからは“悪魔”同士とても仲睦まじく、まるでずっと一緒に過ごしてきたかのような仲の良さ。
3巻?で初登場した時には想像できないくらいの成長を見せてくれて、きっとフロイスちゃんも安心したことでしょう。
はい、まさに「もうひとりの主人公」としての存在感でした!!
次ヒトカラ言ったら万感の思いを込めて梵天丸のキャラソン「One in a milion!!」を歌います!
『信奈』のキャラソンは出来の良さが割とバラバラだったりするんですが(おい)、梵天丸のは良いですよ!!
1番では空回っていた時の胸中を、2番では良晴と出会い邪気眼について教えて貰った後の胸中を、それぞれ梵天丸らしい聡明さと南蛮かぶれを合わせた歌詞になってるんですよー!
タイトルの「One in a million」は直訳すれば「百万のうちの一」です。
江戸最盛期の人口が百万人程度ということを踏まえれば「百万人に一人」が当時はとても稀少であることが伺えます。
また、伊達政宗が当主だった頃の仙台藩の石高が百万石前後っていうことから「仙台藩を日ノ本一に」という意味にも捉えられます。
そしてわざわざ英語を使うあたりがもう最高に梵天丸!
……勝家のキャラソンが「Emotion」って英語タイトルなのが未だに納得いかないdeskyzerです。なんかもう深夏の「熱血太郎」くらいのテンションで歌ってくれれば良かったのに……(笑)
さて、既にだいぶ長くなってますが、ここから更に読書メモです。
しかも調べ物込みです。
先程も触れた通り、海外勢新キャラが多いのですよ……
日本史はともかくとして、世界史はさっぱりなのですよ……
調べ物は、概ね該当ワードのwikipediaを見ているので詳細はそちらをご確認くださいませ。
読書メモ
12p:氏康ちゃん……
⇒世界大戦の幕を切って落とすか、黄金十字軍と同盟を組み開国するか。
最早話は「北条初代以来の悲願・関東独立」で収まるものではなく……。
しかもドレイクが何故か小田原城に居座っているし!
心中お察しします。
13p:リーフデ号
⇒ドレイクの出した織田への使者が乗り込む船。
本来の歴史では1600年に豊後国に漂着した船で、ヤン・ヨーステンもこの船に乗船していた中の生存者なんだそうです。
間違いなく歴史に存在する船ですが、経緯や乗船者は全く違うものになっています。
読んでいる中で薄々感じていた「歴史とのズレが大きくなっている」感覚は間違いではなかったようです。
15p:ウィリアム・アダムス、ベス
⇒アダムス(1564~1620年)は本来の歴史上でリーフデ号に乗船していたメンバーのひとりで、徳川家康に外交顧問として仕えていた人物。三浦按針という和名も持っています。
そして……今巻ではウィリアム・アダムス=ウィリアム・シェイクスピアとして登場!
シェイクスピアは言わずと知れた劇作家(1564~1616年)。
生まれ年同じなんですね!……いや、そんな簡単に済ませて良い話なのか!?
今まで「○○が✖✖の運命を被る」というパターンはあったけれども、「○○=✖✖」というパターンは無かった……ように思います。たぶん。
ベスは歴史上に大きく登場するわけではないですが、エリザベス一世付きの女官で、同じくエリザベス一世の寵臣ウォルター・ローリーと結婚した人物です!
……まぁどのウォルター・ローリーだという感じですが(知らない)
なんだかんだ今巻海外勢の中では最重要人物でしたねー!
18p:ユリシーズと百合若伝説
⇒これが意外にも専門家の間で論争が繰り広げられている、マジな話という。
詳細を理解するにはあまりにも時間がないのでいずれ本腰を入れて頭に入れたいですね……。
というか今調べて初めて「ユリシーズ=オデュッセイア」ということを知ったのでですね……。
たぶんジャンヌが出てくるほうの『ユリシーズ』の見方も変わるので、割とこれは重要事項ですよ?
25p:ソテロ
⇒フレデリコ会の異端審問官として登場。
本来の歴史のソテロ(1574~1624)は、上総国に座礁後、東北を中心に布教していて伊達政宗とも知己。
支倉常長と共に慶長遣欧使節団の正使としてヨーロッパに渡り、後に長崎に密入国して処刑という生涯。
とてもじゃないですが今巻の登場の仕方からは想像がつかない「歴史」ですね……。
共通項が「密入国」くらいです(笑)
30p:にんにん!
⇒蜂須賀五右衛門、石川一宗、服部半蔵、霧隠才蔵、そして風魔小太郎。
(猿飛佐助以外の)作中の忍びが勢ぞろいです!!圧巻!!
しかも風魔の祖が中東のアサシンだそうじゃないですか!!
ハサンですよハサン!!!
当ブログ「デスカイザーのラノベ日誌」で何故か一番アクセス数がある記事「山の翁とは…?」が、まさか『信奈』と繋がるとは思ってもみませんでした……。
FGOやってて良かった
95p:恋に堕ちる
⇒一目惚れのような、純粋な恋の始まりは「恋に落ちる」と表現し、
不倫や浮気のような後ろめたい恋の始まりは「恋に堕ちる」と表現するそうです。
あぁ、まさしく良晴と小早川さんの恋は堕ちたもの……
104p:ドン・フアン
⇒本来の歴史では1547~1578年に生きていた軍人。
作中でも語られていたレパントの海戦における大勝利がどうやら絶頂期で、その後は敗北の後、別の戦いの際に体調を崩し(発疹チフス?)そのまま亡くなられたみたいです。
庶子として生まれ家族からの愛情に飢えていたフアンちゃんが、体調不良を隠してまで船に留まり指揮を採ろうとしたのはやはり歴史の強制力だったようです……。
120p:ジョン・ディー二世
⇒ぴるるるる~と白魔術を使い、梵天丸と同じレベルの中二病を発症しているかのように見える露璃。
歴史上(1527~1608)では、錬金術師であり、占星術師であり、数学者という……驚くべきことに大体作中のイメージ通りの人物ですね!!!!
水晶玉の中の大天使ウリエルと交感するとかもう、あのさ!!!
彼を発端とするエノク語、エノク魔術は後に魔術結社・黄金の夜明け団にまで繋がるそうです。
125p:マウリッツ・ファン・ナッサウ
⇒はい、オラニエ公!
1567~1625年に生き、合理主義者、軍の教練のマニュアル化などなど、功績に関しては概ね本文での記述通りでした。
オランダの人物なんですが、スペインからの独立をかけた八十年戦争での活躍が一番有名なようです。
……そういえば黄金十字軍を編成する際、こうした戦争中・犬猿の仲な組み合わせをどうやって纏めあげたんでしょうね?
国家は宗教が、宗教は国家が相互支配しないと成立し得ないはずですから、そういう流れになったんでしょうが……。
137p:アレッサンドロ・ファルネーゼ
⇒はい、パルマ公!
1545~1592年に生き、八十年戦争においてスペイン側で多大な戦功をあげた人物。
マウリッツほど印象深い内容は無い……かな……。
140p:ドン・キホーテ
⇒言わずと知れた名作の『ドン・キホーテ』、その作者セルバンテスがラ・マンチャの騎士を名乗り作中主人公ドン・キホーテをソウルネームと謳い、ファルネーゼと共に戦っているのだからカオス。
一応レパントの海戦に参戦しているらしいので、スペイン軍にいること自体はおかしくないのだけども。
……あぁ、アダムス以外にもいたんじゃない!○○にして✖✖パターン!!
144p:三好www
⇒『安土日記 2』にてうどん国でうどんを広めるため苦心していた三好の二人、そういえば確かに真田十勇士のメンバーでしたねw
義元ちゃんもそうなんですが、シリーズ序盤からのキャラがこうして紆余曲折を経ながらも最後まで大事に扱われているのが今シリーズの凄いところの1つだと思います!
195p:マクベス
⇒確かに宗麟ちゃんの半生は、マクベスのあらすじに酷似していますね……!
201p:海援隊、いろは丸
⇒坂本龍馬じゃん!!!!
幕末じゃん!!!!!!!!
いろは丸に乗り込んでいるのが土佐藩主・長宗我部元親というところは歴史の強制力なんでしょうけど。
歴史が暴走しているように思うのは私だけでしょうか……?
246p:文字通りのバーサーカー
⇒島津ぇ……
296p:グレゴリオ暦、亀山社中
⇒グレゴリオ暦は1582年から使用されているものらしいので年代的に合致しますが、亀山社中、お前はダメだ。
またしても坂本龍馬の時代の「歴史」が紛れ込みましたね……。
本当にどうなっているんでしょう……
297p:やっぱり似通っている……
⇒ガスパールが東西世界の融合のために引き合わせようとした二人の女王。
オダノブナとエリザベス。
それぞれ全く違う道を歩んできたにも関わらず息が合っているように見えるのは、知識上での相互理解というよりも、本能的に「似た経験をしてきた」ことを直感していたからで。
ここでの会話は、その直感を確かめるようにお互いの身の上話をしているのかなぁ、と思いました。
301p:分からずともよ……くはない!
⇒ガスパール!!
自分の正体探るの諦めないで!!
めっちゃ気になってるからっ!!
320p:関東大政奉還
⇒やっぱり幕末じゃん……
それはともかく、これにて天下布武の成立ですよ……!
今川との衝突に放り込まれるところから始まったこのシリーズ、ついに織田が天下を完全に獲るところまできました!!
感慨深いですね……。
大広間に集まった面々は、かつての敵だった者、ずっと信奈に寄り添っていた者、良晴に心動かされた者など様々で、今までの何かが欠けていても決して実現しなかった集まり。
本当に、おめでとう!信奈!!
321p:小早川さん……梵天丸も……
⇒警備ということでしたが、あの場にいなかったことが何を意味するのか。
歴史の強制力を考えずにはいられない体になってしまいましたが、それを突き止めるだけの歴史知識も無いので、次巻でこの配置が伏線だったのかどうか見極めましょう。
370p:国連を先取り
⇒……国際連盟でさえ1919年…だよ……?
幕末すら越えていく構想なんだけど、本当に、これどうなるの?
まとめ
良晴に与えられる最後にして最大の試練とは。
……割と今まで死にかかることが何度かあったんですが、それ以上です?
大丈夫です?
『安土日記 2』で良晴の実家が出てきたことが何かのフラグにならなければ良いんですが……。
以上!
自分で言うのもアレですが、長すぎますね(笑)
コメント
コメント一覧 (4)
お久しぶりです、そして再度のコメントありがとうございます!
(返信が日付跨いでしまって申し訳ないです……)
姫武将たちの恋の行方、まず最低限お伝えするとすれば「希望はある」です!
ただ今巻は多国籍軍と姫武将オールスターズとの戦が大半を占めていて、祝言やはぁれむについては前巻よりやや前進……?むしろ拗れた……?感じです
拗れ方については……読んでいただければきっと分かっていただけます。
残念ながら、また何ヶ月かこのもやもやした気持ちが続きそうですよ……
お互い最悪の自体には備えておきましょう……
お仕事お疲れ様です!
無粋だなんてとんでもないです……。自分も第二次木津川口の戦いの次の巻はかきくけこさんと同じようになかなか読み始められなかったですから……。
そう……あの頃は小早川さんに靡く良晴に違和感を持っていたのに、今では小早川さんのことを忘れようとしている良晴に違和感を持っているんですよね……。不思議なものです。
読み終わった際には是非感想を教えていただきたいです!もちろんゆっくりで良いので、お待ちしておりますー