どもー。
デスカイザーです。


もっと早くAタイプに出会っていれば、こんな人生にならなかった。
……んなこたない。



今日のラノベ!

回復術士のやり直し 2

回復術士のやり直し 2

 ~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~

著者:
月夜涙

イラスト:
しおこんぶ

レーベル:
角川スニーカー文庫


【あらすじ】

「一緒に旅をするんだから仲良くなっておいた方がいいと思うんだ。フレイアもセツナを可愛がってやってくれ」「3人でなんて恥ずかしいっ。見ないで!」襲撃を退けたケヤルガはHな旅の道中を楽しみながらも着々と復讐の準備を整えていた。そんな中ジオラル王国最強戦力、剣聖クレハ・クライレットが回復術士討伐に動き出す。「色々利用出来る女だ。たっぷり可愛がってやるか―」最強の回復術士は如何にして剣聖を制するのか!?




感想:★★★★★



復讐の連鎖が止まらないっ!!



ケヤルガが追っ手を退ければ、それを越える規模の策を打ち出す王国。
そしてその策がケヤルガの「復讐ライン」に触れ、再び血の粛清が始まる、と。

王国は金と権力、ケヤルガは回復魔法をそれぞれ容赦なく使っているので、見ていてドキドキします。
特に今巻から王国側で登場しているフレアの妹・ノルンの存在が明らかになってからはそれが増したように思います。

というのもそれまでの王国は慣例的というか、「ケヤルガ」という個人を追い詰めているのではなく「1人の犯罪者」を捕らえようとしかしてなかったんですよ。
フレアがおらず、レナード近衛騎士隊長も不在だったのが原因ですね。
それが今巻ではレナードも復帰し、ノルンというフレア以上に極悪な王族が出てきたことで捕縛対象が「1人の犯罪者」から「ケヤルガ」に明確になりました。
なので、ケヤルガが万全の策を用意しているのだとしても、それを超えた状況・策が繰り出されてしまうのでは?という疑心がノルン出現以降生まれたわけです。
現に、ケヤルガが救おうとした村人はケヤルガの想定を超え毒薬で殺されてしまいました……。
【癒】の勇者たるケヤルガが少しでも想定していたなら、コロシアムに下りた瞬間回復魔術を村人全員にかけていればこの事態は防げましたから。



復讐の舞台がワンサイドゲームではなくなったことが、3巻への期待を否応なく高めます。
ノルン VS ケヤルガ
最高の頭脳を持つ二人による駆け引きが楽しみじゃ!!!




読書メモ




11p:レナードの頭脳
⇒初手でケヤルガにしてやられ、さらに行動理由の大体全部がフレアへの愛欲なので忘れがちですがレナードは近衛騎士隊長まで上り詰めた人間。
仮にもフレアやノルンが牛耳る国の軍隊、家柄や媚びだけではここまで来れないでしょう。
フレアが死んでいない可能性に気がついたことで、それを我々に証明してくれました。
……だからといって、ケヤルガに叶うわけもないんですがね!



128p:愛着、フレアにも
⇒物語開始当初から復讐名簿の一番上に輝いていたフレア(フレイアとして行動してますが)に愛着が湧くという緊急事態。
セツナに愛着が湧くのは良いでしょう。
悪人にとってかわいい手駒ほどの弱点は無いですが、かといってずっと単独行動するわけにもいきませんから。
ですが、復讐の一貫で共に行動させているフレアに、となると話は変わってきます。
復讐にブレが生まれるのは、破綻の始まり。

「フレイア」に「フレア」を演じさせ、彼女の魔法の応用性を跳ね上げ、フレア時代の関係者と顔を合わせ。
いくら記憶を消したからといって、ここまで条件が揃ってくると何時記憶が戻ってもおかしくないんじゃないかとハラハラします。
しかも「ケヤルガは世界に【回復】する前、廃人状態から意識が戻ったことを1年以上隠し続けてきた」という伏線もあります。
フレアが復讐者として牙を出すとしたら、恐らく以前のケヤルガと同じく復讐対象が目的を果たし気を抜いた時。
……物語の終わり方が見えてきました。



161p:バカさのツケをケツで払う
⇒うまいっ!!



199p:フレアが怯える
⇒ノルンに対しての評価で、今後の期待が高まったのは前述の通り。
逆に、フレアという「最高の復讐相手」にどう復讐していくかが楽しみだったのに、その復讐が終わる間もなくフレアを越える悪が登場してしまったのはどうかなー、と思うところもあります。

記憶を消した状態でフレアがノルンを手にかけ、それを記憶が戻った時に後悔させるという手もありますが、身内とはいえ怯えていた相手にそんなことをフレアが思うか?という疑念もあったり。



212p:楽しい
⇒復讐は趣味と断言したケヤルガ。
人生の原動力にしてしまうか、人生を楽しむためのスパイスとするか。
いずれにせよある程度狂ってないとできませんが、後者のほうがより狂っているのは間違いないでしょう。
故に面白いんですよー!!



270p:魔族
⇒この世界での魔族は、魔物を従えるもの。
拡大解釈すれば、セツナの言うとおり人間も魔族足りうるんですよね。
1周目の世界の魔王の「守れなかった」発言だったり、魔族と人間が共存している街だったり。
人間は善、魔族は悪という固定観念は、この作品でも適用されそうにないですね。





まとめ




そういえばHシーンについて言及してませんでした。

3Pは良いぞ

↑読み方はおまかせします
すりーぴーすかもしれない



剣聖クレハについても書いておかねば。

フレアの記憶が戻ったら二重スパイ。
そうでなければ都合の良い女。
彼女が物語を大きく動かすとしたら、それはこの物語が終わる時なんじゃないかな!!






以上!



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