どもー。
デスカイザーです。
9月末と10月頭分の新刊買ってきました!
詳細は後ほどTwitterにて!
(……ってやったらこっちにもリンク貼っとかないといけないのか)
んじゃ、今日のラノベ!

感想:★★★☆☆
あなたの、大切なものは?
……と聞かれたような気がします。
真乃がギャルであること、途中から加わるヒメルダという女の子がとあるゲームのロールプレイをすること。
幼馴染の果音に関しては明言されてはいないものの、軸は明確。
周りになんて言われても、自分がどういう立場にあったとしても。
自分が「これは大切に思った。譲れない」と思ったものを突き通すことの尊さ……というとちょっと高尚すぎるから……そう、輝かしさを見せてもらいました!
なので起承転結で言うところの結は好きなんですが、起承転のありふれてる感は否めないですね…。
イベントだけを書き連ねるなら、
帰宅したら美少女⇒即脱衣ハプニング⇒幼馴染襲来⇒幼馴染デレ⇒デートからのなぜかラブホ⇒主人公認めないワガママっ子⇒根本設定崩し(同居設定解消)
まさに、THE・ラノベ文庫
特に『僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない』との被り方がですね…。
両方とも1巻がギャルヒロイン(しかも二人共”見た目だけ”ギャル)ということもあって、多少展開が違っても同じように見えてしまうというのは、ちょっと避けようがないです。
まぁ、それを理由にこの作品を「どこかで見たことがある。こんなのダメ」と酷評するのは違うと思いますが。
上に書いた通り、それらの設定を踏まえた上で伝えたかったメッセージというのは間違いなくありましたし、何より文章がすごく面白くて、唸ってしまうほど!
特に推したい部分が、各ヒロインの登場シーン。
「おかえりデース、ケータロー」
「…………は?」
ちょっと変なアクセントで響いた出迎えの声に、オレは動きを止める。
建物のなかは、すでに明かりがついていた。
綺麗な玄関。
フローリングの床と、白い壁の廊下が伸びている。
その廊下の奥のドアから、
ギャルが現れた。
(本文14~15p)
声の説明以外は全く同じ描写で他の2人も描かれていて、その点がまず繰り返し技法という意味で良いポイント。
(『君の名は。』の扉を開けるシーンとかも繰り返し技法ですよね)
それに加えて描写の内容が良い、というか好きです!
まず最初に聴覚という実体の無い感覚器で始めつつ、キャラの輪郭が頭の中でイメージされ始めます。
そしてそのままキャラが…、と行くのではなく周囲の描写。
人がいることを示す明かりの後、玄関→床→廊下と視点を下・手前から上・奥に向けて移動させつつ、「どんなキャラが…?」という焦らし効果も。
そして視点が自然と廊下の奥に向いたところで、そこからヒロインが登場する、と。
震えるわっ!
そんな名表現の数々を描き出す文章表現力が、この作品の魅力であり、三門先生の凄さなのかもしれません。
先生の作品は今作以外だと『獣耳小隊にやるきなし司令官が着任しました。』しか読んだことが無いんですが、積ん読の中に何作かあるので、優先順位上げたいですね。
良くも悪くもありふれてきている設定でも、やっぱりまだまだ描く余地はありますね。
個性が発揮されていることが必要とはなるけども。
続刊楽しみですねー!
果音ちゃんが特に好きなので、もっと彼女の「感情が出る」シーンを見てみたいです!
以上!
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9月末と10月頭分の新刊買ってきました!
詳細は後ほどTwitterにて!
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んじゃ、今日のラノベ!

著者: | イラスト: | レーベル: |
---|---|---|
【あらすじ】 オレはギャルが苦手だ。男を惑わすアイツらになんて、関わらないに越したことはない。そんなオレが高校の入学式を終えて、今日から住むことになる寮に向かうと…「おかえりデース、ケータロー」―完璧なギャルに出迎えられた。真乃と名乗った彼女は、どうやらオレのことを知っているようで、さらには二人で新婚生活を送りたいと言い出した。海外暮らしが長かったせいか、裸エプロンで料理をしたり、初夜だと言って寝室にやってきたりと、常識を超えた天真爛漫さを持っている真乃に、オレは動揺を隠せない。さらに、オレの幼馴染の真面目少女・果音まで、一緒に暮らすと言ってやってきて…!?純情ギャル&真面目少女との新婚生活ラブコメ! |
感想:★★★☆☆
あなたの、大切なものは?
……と聞かれたような気がします。
真乃がギャルであること、途中から加わるヒメルダという女の子がとあるゲームのロールプレイをすること。
幼馴染の果音に関しては明言されてはいないものの、軸は明確。
周りになんて言われても、自分がどういう立場にあったとしても。
自分が「これは大切に思った。譲れない」と思ったものを突き通すことの尊さ……というとちょっと高尚すぎるから……そう、輝かしさを見せてもらいました!
なので起承転結で言うところの結は好きなんですが、起承転のありふれてる感は否めないですね…。
イベントだけを書き連ねるなら、
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まさに、THE・ラノベ文庫
特に『僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない』との被り方がですね…。
両方とも1巻がギャルヒロイン(しかも二人共”見た目だけ”ギャル)ということもあって、多少展開が違っても同じように見えてしまうというのは、ちょっと避けようがないです。
まぁ、それを理由にこの作品を「どこかで見たことがある。こんなのダメ」と酷評するのは違うと思いますが。
上に書いた通り、それらの設定を踏まえた上で伝えたかったメッセージというのは間違いなくありましたし、何より文章がすごく面白くて、唸ってしまうほど!
特に推したい部分が、各ヒロインの登場シーン。
「おかえりデース、ケータロー」
「…………は?」
ちょっと変なアクセントで響いた出迎えの声に、オレは動きを止める。
建物のなかは、すでに明かりがついていた。
綺麗な玄関。
フローリングの床と、白い壁の廊下が伸びている。
その廊下の奥のドアから、
ギャルが現れた。
(本文14~15p)
声の説明以外は全く同じ描写で他の2人も描かれていて、その点がまず繰り返し技法という意味で良いポイント。
(『君の名は。』の扉を開けるシーンとかも繰り返し技法ですよね)
それに加えて描写の内容が良い、というか好きです!
まず最初に聴覚という実体の無い感覚器で始めつつ、キャラの輪郭が頭の中でイメージされ始めます。
そしてそのままキャラが…、と行くのではなく周囲の描写。
人がいることを示す明かりの後、玄関→床→廊下と視点を下・手前から上・奥に向けて移動させつつ、「どんなキャラが…?」という焦らし効果も。
そして視点が自然と廊下の奥に向いたところで、そこからヒロインが登場する、と。
震えるわっ!
そんな名表現の数々を描き出す文章表現力が、この作品の魅力であり、三門先生の凄さなのかもしれません。
先生の作品は今作以外だと『獣耳小隊にやるきなし司令官が着任しました。』しか読んだことが無いんですが、積ん読の中に何作かあるので、優先順位上げたいですね。
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以上!
ギャルこん! ギャルと新婚生活することになった。 (講談社ラノベ文庫)
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