どもー。
デスカイザーです。

8月ですよ8月!
8月といえば……上空に寒気が入ってくることで大気の状態が不安定になることで引き起こされる雨の音をBGMがわりに家のなかで優雅に読書ですね!!

いや、ほんとあれは良いよ…。
すごく本に集中できる。



今日のラノベ!

どうでもいい世界なんて:クオリディア・コード

どうでもいい世界なんて
-クオリディア・コード-

著者:
渡航
(Speakeasy)

イラスト:
saitom

レーベル:
ガガガ文庫


【あらすじ】

正体不明の敵〈アンノウン〉によって、世界が崩壊した近未来。今も〈アンノウン〉との戦争を続ける防衛都市・千葉に暮らす千種霞は、今日も今日とて「終わらない残業と不毛な営業」と戦っていた―。成績不振により天然系うっかり女子の蓮華と共に戦闘科から生産科へと出向された霞を待ち受けていたのは、しっかり者の上司・朝顔が仕切るブラックな職場環境。生産科の立場向上を目指す朝顔の本当の目的とは―!?TVアニメ放送中の『クオリディア・コード』の「千葉編」前日譚、完全書き下ろし小説として登場!



感想:★★★★☆

東京編、神奈川編とはまた違った『クオリディア・コード』。
戦闘科とのやり取りも〈アンノウン〉との戦いもあるけど、話の主軸としては生産科といういわば裏方にスポットが当たっています。

東京編では完全な落ちこぼれがフィーチャーされていたけど、それとはまた別の意味で評価されにくい場所。

「戦闘科を含め日々の生活をたしかに支えているのに過小評価されている」

そんな思いを胸に、朝顔ちゃんが生産科らしい戦いを挑むも…?というのが前半パートたる今巻のお話。
私自身班行動とかグループワークとかだと、裏方というか影の軍師的ポジションにいることが多いので、朝顔ちゃんのそういう気持ちはすごい良く分かります!
……分かるだけで、「もっと評価しろ!」とは私は思いませんが…。
何せ朝顔ちゃんの場合は、戦闘科以外の生徒たちの将来の生活がかかってるから。
それに「無ければいけない」存在であるのも最も。

でも逆にいえば自分たちの将来を確約させる自己中心的な考えとも言えるし、無ければならないのは個人ではなく機能であるというのも忘れちゃいけない。
(朝顔ちゃん本人の素質のみは個人として評価されるとしても)

アニメ1話という「着地点の形」が既に見えているなかで、「着地点の中身」がどういう風になるのか。
蓮華ちゃん、朝顔ちゃん、霞がどういう道を選択するのか…。
楽しみですね。





話は変わって章タイトルが面白いという話!

『クオリディア・コード』既刊作のタイトルをもじってる1、2、5章がハマってて良いですw
特に1、2章は「あれ?これ営業マンがブラック企業の内情を暴露する話だったっけ?」という前半の内容にピッタリ!
なんとなく渡先生が橘先生とさがら先生をネタにして遊んでいる日常風景が垣間見えた気がします…


あー、あとどうしても書いておきたいのはねー?

千葉のホテルでお偉いさんが正月に会議とかやめようねー!?
あぶないよー!?





以上!

どうでもいい 世界なんて: ークオリディア・コードー (ガガガ文庫 わ 3-20)
渡 航(Speakeasy)
小学館 (2016-07-20)
売り上げランキング: 688

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