どもー。
デスカイザーです。

8月上旬のリア充感がすごいです!
大学4年間で一番楽しい夏になりそうな予感!

……あー、その、なんだ?
自分で書いておいてあれですけど、すごい薄っぺらいというか怖気が走る一文ですねー…。
3人組くらいの男が映った自撮り写真と共にFacebookに載ってそう。
自分のキャラと合わなさすぎてヤバい

ブログではあまり使わないようにしている「ヤバい」を解禁するくらいヤバい



今日のラノベ!

絶対にラブコメしてはいけない学園生活24時

絶対にラブコメしてはいけない学園生活24時

著者:
長岡マキ子

イラスト:
竹井正樹

レーベル:
講談社ラノベ文庫


【あらすじ】

風紀委員の佐倉さんから預かった謎のゲームソフト。それは現実世界の同級生たちを使った恋愛シミュレーションゲームだった!行方不明や登校不可能となった同級生たち全員の恋愛攻略フラグをたて、なんとか現実世界にみんなを返さないといけない。制限時間は残りわずか。しかもセーブ回数はどんどん減って、ムダな選択肢は増えていくばかり!?18禁ルートも回避しつつ、主人公は無事、現実世界に帰れるのか!?あなたが迎えるのは、ちょっぴりビターなエンディングか、真の愛を見つけるトゥルーエンドかそれとも全員死亡のバッドエンドか!?




感想:★★★☆☆

90年代のギャルゲか!というイラストに、個人制作の内容が薄いギャルゲという内容に、某年末特番パロディのタイトル。
何から何までネタで埋めてくるかと思いきや、主人公の佐倉さんへの想いは本物で。
そのおかげで物語全体がピシッと締まってますね!


攻略ヒロインは攻略順に、美術部部長、グラマラス養護教諭(非常勤)、ヤンデレバスケ部少女、不登校気味超絶美少女お嬢様、妹となった佐倉さん、の5人!

280ページちょっとで5人ということもあってギャルゲとして見たらつらいボリュームですが、文中で何回も「チョロい」と明言しているので1周まわってアリ。
というか冷静に考えると純粋なストーリー自体の面白さを除いたら、ギャルゲで一番面白いのって選択肢によるヒロインの反応の違いだと思うから、それに特化して楽しめる今作はもしかしてすごく贅沢なんじゃないか?
攻略前微妙かなぁ、と思ってた子が可愛く見えてくる”いつものあれ”がしっかり再現されているのも良い。

あとボリュームの無さを補う細かいネタ要素がまた良いのよ!
伝説の焼却炉」のしっくりくる異物感とか、ところどころ選択肢が荒ぶるところとか。
きっと当時(90年代~00初頭)のギャルゲを知っている人ならもっと楽しめたんじゃないかなぁ、と羨ま半分悔しさ半分。



……と思う一方で。

ところどころネタ同士が不協和音を奏でてしまっているのが惜しい。

まず…タイトル。
パロネタだと理解していても、「ギャルゲを攻略しないといけない」状態と「ラブコメしてはいけない」というタイトルの直感的ミスマッチが…。
このタイトルの真意は、「ゲームに入る前に佐倉さんから伝えられた想いにちゃんと応えるまでは、たとえゲームだとしても”本当のラブコメ”はしちゃいけない」という意味なんですけど、そうはいってもやってることはラブコメだし、なんなら「デデーン」って鳴りそうなシーンがまぁまぁあるのでそこを掘り下げると主人公の佐倉さんへの純愛さが損なわれていくという。


タイトルでもうひとつ、「24時」の扱いなのよ…。
ゲームから脱出するために主人公に与えられた時間は3時間ちょっとで、ゲーム内進行時間はいくらチョロいと言っても何日かかかるので…。
繰り返し申し上げますがタイトルがパロネタだとは分かってはいるんです!
いるんですが、あまりにも内容との齟齬がね!?


最後に「約3時間以内にクリアしないと廃人コース」という緊迫した状態と、主人公の選択肢の選び方、特に養護教諭ルートで。
一言で終わらせましょう。







その状況で本能に
  従ってるんじゃないよ!!!







ていうことで、全体としては★4-★1=★3評価です。


次があるなら、ただただ佐倉さんとの純愛デートを見ていたい





以上!

絶対にラブコメしてはいけない学園生活24時 (講談社ラノベ文庫)
長岡 マキ子
講談社 (2016-07-01)
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