今日のラノベ!

魔王の始め方2

魔王の始め方 2

著者:
笑うヤカン

イラスト:
新堂アラタ

レーベル:
ビギニングノベルズ


【あらすじ】

フィグリア王国を手に入れ、魔王と名乗りはじめたオウル。次なるターゲットは大国グランディエラ。ユニスの父である英雄王ウォルフディールが治める強国にオウルはどう立ち向かう!?オウルの知られざる過去、ユニスと兄の決死のバトル、愛深きゆえに師匠を取り込もうとする魔術師…。前作を上回る熱くてハードな展開の数々!異色のダークファンタジー、第二弾!



感想:★★★★★

読んだの自体は1年前なんですけどね?
4巻読んでたらそれまでの内容がだいぶおぼろげだったので、記憶の掘り起こし的な意味も込めて書いてなかった感想を書こうと思い立ったわけであります。



1巻で受けた「オウル=完璧」っていうイメージが良い意味で崩れました。

オウル崩しの最初は、ユニスの死。

「……えっ、蘇生しないの?」

って素でびっくりしたのはよく覚えています…。
ユニスが”英雄”であるということがこれほどの意味を持つとは……今思えば考えておくべきでしたね。
そもそもユニスがオウルの下に残ると決めるまでの流れで、英雄のままならなさをオウルが語っていたんだから。



次にスピナの…暴走?
愛の?

ユニスの魂を取り戻すべく「絶対に攻め込まない」とかつて宣言していた宗教国家ラファニスへ攻め込むことを決めたオウルの判断を、オウルを案ずるが故に反対し、失踪し、スライムになり、オウルと文字どおり一体化。
白アールヴ調教後のマリーの失踪報告を聞いたときは読んでいて軽くパニックになったけど、こうして結末を見るとなんともスピナらしいなぁ、と。
人気が凄まじいCOMICS1巻でも描かれていた媚薬スライム事件と、動機が何も変わってない。

スライムという狭い領域においてのみオウルを凌駕するスピナ。
オウルの絶対的強者というイメージが崩れ落ちた瞬間ですね。




そして弟子の暴走に屈しかけたオウルを救ったのが、最後のオウル崩し・リル!
というかラズ!

「魂」っていう2巻のキーワードがここでも生きていました。
いやぁ……、今までも正妻してたけど、そんな結びつき見せられちゃったら…ねぇ?

スピナのところであわや崩れ去った絶対的強者というイメージが、このあたりで早くも復活。
「オウル個人」ではなく、その配下を含める形でですが。
……配下全体でのイメージがつくのは3巻になるのかな?
とりあえずその先陣を切ったのが今巻のリルだったかなぁ、っていうことで。






で、皆さん気になって仕方がないであろうHシーンですが。

個人的なお気に入りは、ノームとの最初の取引、書き下ろし閑話での再びのノーム……ですね!
……つまりノームだよっ!!

白アールヴのセレスとかロリリル(言いにくい)とかも良かったですがもちろんファロも。
なんかノームの割り切ってるスタイルがハマりましたね。
商魂逞しい女の子は見ていて飽きないです。



4巻読んでいるということは3巻ももちろん読了済。
ということで、なるべく早いうちに3巻の感想も書きたいところです…。
昔読んだ本の記憶を探り探り書く感想というのも中々面白いんですが、考察薄めになるのはちょっと気がかり…。



以上!

魔王の始め方 2 (ビギニングノベルズ)
笑うヤカン
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