どもー。
デスカイザーです。

アニメ、怒涛の最終回ラッシュ。
いつもどおりほとんど消化できてないdeskyzerからしてみれば、だからどうした状態ですが。
いや、ほんと見たいんだけど、そんなまとまった時間取れないのですよ。家で。
13時から東京で用事あると、ほぼ1日何もできずに終わるからね?
早起きして時間捻出するしか方法が無いんだけど、そこまでするほど熱意に溢れているわけでもない。



んじゃ、今日のラノベ!


最強をこじらせたレベルカンスト剣聖女ベアトリーチェの弱点 その名は『ぶーぶー』 (電撃文庫) 

最強をこじらせたレベルカンスト剣聖女ベアトリーチェの弱点 その名は「ぶーぶー」

著者:
鎌池和馬

イラスト:
真早

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

そこは剣と魔法の異世界、待つのは巨大極まる地下迷宮。呪文や魔法陣よりはるかに馴染みのあるゲームライク方式で、魔法を管理し最強の座に上り詰めたベアトリーチェは、だが悩んでいた。お昼寝ひとつで、カンスト組の“剣聖女”さえ振り回す伝説の男『ぶーぶー』の正体とは。あとなんか四ケタ級巨大ドラゴンとか偉そうなご長寿少女とか出てくるけど、全体的にどうするどうなる異世界交流!?




感想:★★★★★


これは、すごい。



主人公ベアトリーチェ(=表紙の女の子)は、「レベルカンストからが本番」と真顔で言い切る勢。
そのベアトリーチェが5年前にぬいぐるみ的な可愛さを愛で、今となっては巨大なただのオークと化した「ぶーぶー」は魔法が使えない代わりに瞬発力と膂力に全振りしたかのようなスペック。

こと戦闘に関していえば相当な高みにいる二人がメインなのに、こんなにも悲しみに溢れた作品になるとは思わなかったです。


具体的には開始80ページくらいで一回泣きそうに、その後終盤でさらに泣きそうになるくらい。

人という生き物の確かに存在する(してしまう)残忍な利己主義的側面をこんなにも悲劇的に描かれると、自分の今までの行動を振り返って、猛省したくなりますね。
理性で抑えてるから「人種差別はしちゃいけない」って思考になってるけど、世の中にそういう風潮が無かったらきっとそんな非差別思考なんて持ち続けられないだろうし、受け入れられないと思います。

その「IF」が、こんなにも非情に映るとは。

「外見が悪いからあいつは嫌っても良い」
そんな思考を少しでも持っている人に、自戒させるために読ませたい作品。
読み込んで、理解したら、間違いなく価値観が変わるし、生き方が変わると思います。




こういう作品読めば読むほど、生物って身勝手だと感じます。
それは、ある種生きている限りしょうがないものかもしれません。
種の存続には他の種の贄が必要となり、時にはそれが他の種の滅亡を生むのだから。
でも、良くも悪くも、人という生き物は確かな知性とそれを伝える手段があります。
だから、他の生物にできない「本当の意味での共存」を、人はやるべきだ。

そう、強く思います。








deskyzerのこのブログ、3月の月間賞はこの作品ですね!


今年は某アワードのみたいに、年間大賞だとかストーリー賞とかつけるつもりですのでお楽しみに!


それでは!
以上!

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