どもー。
デスカイザーです。

気がついたら12月もそろそろ半分が終わり…。
……今期のアニメ、まだ一話も見てないやつ多すぎ…
しかもラノベ枠がいくつも……



(じゃっかん意気消沈しながらも)
今日のラノベ!

雛菊こころのブレイクタイム1 (講談社ラノベ文庫) 

講談社ラノベ文庫より
『雛菊こころのブレイクタイム1』です。


【あらすじ】

伊莉也は実家の喫茶店に現れた美少女に思いを馳せていたが、再び会う事も叶わずにいた。進学した高校では勉学に追われ友人作りに乗り遅れたりと、少々ブルーな毎日…。そんな時、生徒の悩みを聞いてくれる“お雛様”の噂を耳にする。その人物こそ、伊莉也が思い焦がれていた少女・雛菊こころだったのだ。不思議な縁から相談事にやってきた生徒にコーヒーを入れる役目を仰せ付かった伊莉也。バレー部の部長や恋に悩む上級生、こころのライバルや生徒会長まで!様々な相談事をこころはちょっとした心理学を用いて解決していく。しかし、こころが相談室を開いた理由にはある過去が関係していた!?第4回講談社ラノベチャレンジカップ“佳作”受賞作。


感想:★★★★★

受賞作、という期待に応えるだけの面白さを十分持った作品でした!


何か既視感を覚えるストーリーだなぁ、と思ったら『失恋探偵ももせ』ですね。
軸となるテーマが全く違うんだけど、「学校を舞台に生徒からの相談を解決する」ってスタイルが。
そして、『ももせ』大好きなデスカイザーがこの作品にハマらないわけがない!


ストーリーに関しては珍しいくらい完璧なあらすじがあるので、上を参考にしてもらってそのまま感想を。

まず、伏線の回収がとっても綺麗!
どう綺麗か説明するのがデスカイザーには難しいのですが…
完全に安心しきったところで、冒頭の思わぬ伏線が回収され、さらにその動揺が感動で上書きされるという感じです。
エピローグの二十数ページは心が揺さぶられっぱなしでした。


あと、心理学についても少し学べるのも良いですね。
大学でも心理学の講義はとってたけど、ぶっちゃけこっちのほうが分かりやすいし何倍も面白かったです(笑)
実験例をいくつも見るよりは、具体例交えた心の機微の分析のほうが断然興味がわく。
……それを覚えられたかどうかは…別として………



こころ先輩と伊莉也の先輩後輩以上恋人未満な絶妙な距離感を、最初だけでなくちゃんと最後も心理現象で説明づけられたところで「この作品完璧」だと確信しました!


珈琲の香りが運ぶ、人間の心理を読み解くミステリー。
”ブレイクタイム”に、ぜひ。




以上!

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