どもー。
デスカイザーです。

今年も残り一ヶ月!
つまり今年読めるラノベも予定的にはもう20冊くらいが限界かもしれないということ。
(……アニメが溜まってなければもう少し読めるんだが)

2016年の初ラノベを何にするかも考えとかないといけないですねー。
2014年は『織田信奈の野望』1巻
2015年は『彼女はつっこまれるのが好き』2巻
今のところ、候補は
未読の中だと『GATE外伝1』『織田信奈の野望外伝』
既読の中だと『C3-シーキューブ-1』
あたりです。
まぁ、あと一ヶ月頑張りましょ!



んじゃ、今日のラノベ!

獣娘小隊にやる気なし司令官が着任しました。 (ファミ通文庫)

ファミ通文庫より
『獣娘小隊にやる気なし司令官が着任しました。』です。


【あらすじ】

暇すぎて出世ができない最悪の左選先『アリ地獄基地』。そここそが怠惰を愛する男・リオンにとって最高の勤務地だった!しかし意気揚々と着任するも獣人種の兵を束ねる人狼族の少女ルガルが彼のやる気のない態度に猛反発。さらに獣人と人間が対立し、砦には不穏な空気が漂っていた。そんなある日、リオンがルガル達と外出している間に、砦が敵国によって占拠されてしまう!嘆くルガルのため、リオンが打ち出した秘策とは!?獣娘ファンタジー軍記、開幕!


感想:★★★★☆

主人公・リオンのスタンス=やる気なし自体は、もはや目新しさが欠ける設定に感じるようになりました。
「やる気ないと思った?残念、やる時はやるんです!」
っていうギャップを楽しむのが第一だと思うんだけど、こうも色々読んでると被りが、な……。

とはいえ、第二、第三の楽しむポイントはバッチリですよー!


主人公のスタンスは上述のとおり「やる気なし」
それ自体はありふれてるけど、その根底にある思考パターンは作品により千差万別なので、そこが一応の差別化ポイントですかね。
この作品の主人公・リオンの行動指針は、


「頑張らないためなら、どんな努力も惜しまない」



すごく共感。
何せ、私デスカイザーの行動指針と全く同じ!
凄いよね。
もう読んだ瞬間鳥肌がすごかった!


作品自体の話ではなくなりますが、デスカイザーが”ラノベ”の次に面白いと思っている趣味のひとつである”熟語を漢字から意味付けしていく”を使って、「頑張る」と「努力」の違いを説明いたしましょう。

「頑張る」=”頑なに””張る”
張る、というのは……そうですね、”諦めない、撤退しない”みたいな意味に捉えましょう。
つまり、「頑張る」という言葉は「意地でも諦めない=自分の力以上のTRYをする」という意味になります。

そして、
「努力」=”力を””努める”
つまり、「自分の力を発揮する=自分の持てるだけの力を行う」という意味になります。


お分かりでしょうか?
つまり、リオン(そしてデスカイザー)は、「自分の持てる力の限りを尽くして、自分の力で解決できないことを起こさない」ことをモットーとしているわけです。


直感的な例を示すと、
試験前に慌てて勉強すること、は「頑張る」で、
普段からコツコツと(あるいは計画通りに)学習すること、は「努力」なのです。


作品内ではリオンが自分の生き様を語っているシーンがあります。
もちろん、上で挙げたような理論ではないうえに、「無茶」という新たなワードが加わっています。
でも、そのシーンのおかげで。
彼は決して、決して適当に生きているがために「やる気なし」をしているわけでは無いという事実がはっきりとします。
……真面目なシーンと普段とのギャップをあれだけ作れるほど完璧にモットー通りに振る舞えているのは、リオンの出生をはじめとした身の回りの要因が深く関わっていることは否めませんが。





この作品は、「物語の中の誰かの手記をもとにつくられた物語」という設定のもとで書かれています。
リオンが「やる気なし」の割に英雄であるかのような印象を受けるのは、そのせい。
……あとがきもその設定に則ってたから、「えっ?獣娘のいる王国って実在したの?」という突拍子の無い思考に囚われたのは内緒


誤植があるくらいには固有名詞がたくさん出てくるのがネックではありました。
ヒロイン(=獣娘)たちの名前は、種族ごとに連想しやすい名前(イヅナ、リュウカなどなど)だったので大丈夫だったけど、国の名前と人の名前はどうにも苦手でして…
絶対2巻読むとき苦戦する(予言)




個人的にリオンとの共感が底知れないので、続きがすごく楽しみ。




以上!

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