どもー。
デスカイザーです。


野球を題材にしたラノベってあんまり見ないなぁ、と思う今日このごろ。
ダッシュエックス(スーパーダッシュ)文庫に『後宮ベースボール』的な作品はあった気がするけど、それ以外は思いつかないや…
スポーツって文章じゃ描きづらいからね~…



んじゃ、今日のラノベ!

金属バットの女 (HJ文庫)

HJ文庫より
『金属バットの女』です。


【あらすじ】

5月のクソ暑い日、駅のホームで世界一可愛い娘と出会った。翌日、起きると家族が殺されていた。親父、かーちゃん、兄貴、妹、じじぃ。そんで、そこには金属バットを持ったあの娘が立っていた。そいつは『試験官』っていう世界を滅ぼす化け物から人類を救う女って話だ。「今日から一緒にくらすことにしたから」そしてその娘は確かにそう言った。


感想:★★★★☆



全く…
わけが分からないよっ!!!


読み終わっても何が起こっていたのか全く分からない…。


第9回HJ文庫大賞特別賞受賞作。

この作品を一言で言い表すなら、”狂気”

「物語はこういう構成であるべき」という固定観念に一石を投じるレールガンをブチ込んできてますね。

「怪物が出る」
「世界に唯一の救世主の美少女」
「救世主がなぜか惚れた主人公と強制的に同居」

こんだけレールが敷いてあって、なんで血みどろになっちゃうかなぁ!!


まぁ、血みどろになるのはしゃあなし。
そういう作品は多々あるし、むしろ好きなジャンルだから。



結末が釈然としなかった(以下重要なネタバレ)



物語の割と前半から主人公が考えていた「最後(=13番目)の怪物を倒したら世界と二人の日常はどうなるのか?」という問い。
「ありふれた結末なんてつまらない」と主人公が考え抜いた結果、大好きな彼女を殺そうとするけど、彼女の監視役であり姉である人物に止められ。
決定的に亀裂が入った人間関係から逃げ、最後は踏切の中で主人公が銃で自殺する、という終わり方。

もう少し主人公的にも世界的にも色々あったけど、大体こんな感じなんですが…


血みどろの世界観で、
”彼女を殺そう”という思考回路が、
テンプレブレイカーになり得るとでも??


むしろ、世界観をつかんで真っ先に想像する終わり方なんだけどな…。

そこまでの展開(というか世界観の常識とのかけ離れ方)から期待していただけに、ものすごい不完全燃焼。



なんというか、一般文学の”謎を大量に投下して全く回収せずに物語終わらせる系”に近いですね。
化物とは?彼女の力の正体とは?13番目は?
「読後の想像の余地」と「ピースがぴったりとはまった感覚での読了」は表裏一体とはいえ、作者の伝えたいことを読み解くのにえらい苦労する(うえに確証がもてないとかそういうレベルじゃなく全く分からない)ので、あんまり好きではないです…。
何年か前に芥川賞だか直木賞だかなんだか取った小山田さんの『穴』もこれ系だったから、読んでがっかりした記憶がある…。



期待どおり面白かったのは、冒頭の家族が殺されるところまで。
そこからあとは、ひたすら翻弄され続け、最後は遠心力ですっ飛ばされました。

誰かこの話の真髄を教えて…


以上!

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