どもー。
デスカイザーです。

毎週木曜日恒例の『空戦』放送後のアクセスが伸びる現象は今週も発生。
原作が気になるくらいにはアニメの評判が良いようで。

先週の放送が録画できてなかったデスカイザーによる『空戦』コメントでした(泣)


それじゃ、今日のラノベ!



ダッシュエックス文庫より
『ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士1』です。


【あらすじ】

十五世紀、フランス王国は王位継承権を巡り、イングランド王国と苛烈な戦いを繰り広げていた。そんな中、貴族の息子でありながら魔術や錬金術の研究に没頭する少年モンモランシは、パリの王立騎士養成学校でブルターニュ公の妹リッシュモンら、多くの騎士・姫騎士候補に囲まれ、慌ただしくも充実した日々を送っていた。だがアザンクールの戦いでの大敗によって、フランスと彼らの運命は一変する。パリが陥落し、騎士養成学校も閉鎖され、すべてを失いお尋ね者の流れ錬金術師となったモンモランシは、逃亡先の村で不思議な少女ジャンヌと出会う…。混沌の百年戦争を描き尽くす歴史戦記+能力バトル+伝奇ファンタジーの三位一体巨編!!


感想:★★★★☆

言わずと知れた聖女ジャンヌ・ダルク+ファンタジー!


『織田信奈の野望』の春日みかげ先生の作品なわけですが、先生色のよく出た作品だったと思います。
地の文での「会話」だったり、どことなく空気を読まないキャラだったり。
気合の入ってるロリコン集団も健在!

親分は、永遠に!
穢れない!!



とまぁ信奈ネタはそこそこにして『ユリシーズ』の感想をね。ちゃんとね。


言わずと知れた、とか冒頭に書いといてあれですが、ジャンヌの伝説の詳細って実はあんまり知らないんですよね。
お告げ聞いた少女が立ち上がって民衆煽って都市奪還した、くらいの認識でした。
ってことでぶっちゃけ個人的には『信奈』ほど把握できてない舞台&キャラ設定から。

十五世紀。
イングランドがフランスの王位継承を求めて始めた百年戦争末期が舞台。

パリの騎士養成学校の同じ教室で授業を受けていた様々な立場の6人の少年少女たちが「友情の誓い」を立てるまでがプロローグ。
その6人を把握するのがまた難しい。
逆にその6人を抑えられさえすれば、国家闘争を把握したも同然なので気合い入れて覚えましょう。


・モンモランシ……主人公で、フランスの悪名高い大貴族「赤髭のジャン」の孫。人生が大体錬金術と妹と妖精で構成されているような少年。妖精女王アスタロトと出会い賢者の石を使って”妹”やリッシュモンを助けようとするも、研究に没頭するあまり時間を忘れ気がついたら七年が経過。リッシュモンからは絶縁され国からは異端扱い、妹(従妹)との結婚を強要しようとしてきた祖父から逃げたことで廃嫡され一文無しの逃亡生活。その逃亡先で最後の賢者の石の実験を行う場として選んだ祭壇遺跡で出会ったのが、死別した”妹”と同じ名前をもつジャンヌで、まぁ色々あってジャンヌに賢者の石を埋め込み”ユリス”とし、以降幼女(ジャンヌ)と頻繁にキスすることになり、その度に多方面からの文句を浴びることになざまぁwww

・リッシュモン……デジモンではない。
兄はフランスの領邦国であるブルターニュ公告の主君筋、母は夫との死別後先代のイングランド再婚しているため現在のイングランド王の義理の妹、さらには実力を買われ騎士道を学びにブルゴーニュ宮廷への留学も経験している。この時代の主な4勢力であるフランス・イングランド・ブルターニュ・ブルゴーニュの全てと何らかのつながりをもつ存在。それ故に彼女の運命は数奇であり、それ故にこちらとしてはとてもこんがらがることになるとも言える。

・シャルロット……フランス王シャルル六世の娘。兄が二人ほどいるため騎士養成学校にかよっている時点では王位継承はしない確率のほうが高かったが、結局王位継承することになります。
彼女の母であるイザボーはドイツからフランスに嫁いできた絶世の美女。当然シャルル六世の妻なんだけど、シャルル六世の弟であるオルレアン公ルイ(当時王宮を二分していたうちのアルマニャック派のトップ)との不義の恋に走り、庶子をもうける。その後ブルゴーニュ公ジャン(二分していたうちのもう片方ブルゴーニュ派のトップ)によりオルレアン公ルイが殺されると、ブルゴーニュ公ジャンとの恋にはしる。なんでお前らはこうも複雑な関係にしたがるんだ!?
そしてシャルロットは男性不信、母嫌いとなる。

・バタール……シャルロットの母イザボーがオルレアン公ルイとの間にもうけた庶子がこの子。男性嫌いのシャルロットのお付きの人みたいなポジションをとってるので女装を強要されている。早い話が男の娘。かわいい(と専らの噂)

・フィリップ……ブルゴーニュ公ジャンの娘。「お漏らし姫」なんて呼ばれてしまうほど気が弱く泣き虫だったりするけどれっきとしたブルゴーニュ公国の跡取り。バタールやシャルロットへ懺悔するために騎士養成学校にきた、というエピソードからも分かるとおり心優しい姫様。

・アランソン……ブルターニュ公家の出でリッシュモンの従弟。おそらくこの時代では最も平均的な騎士に近いはずなのに、その”平均的な騎士”っていうのが伝統的な騎士道精神を重んじているから、周りからはやたら気障ったらしく見える。おそらく6人の中で一番家庭環境が複雑じゃない子。安息地。


以上の6人が友情の誓いを立てた7年後がこの物語のメイン舞台です。
錬金術師となりアスタロトとともにジャンヌを導くモンモランシ。
ブルターニュ公国の姫騎士リッシュモン。
フランス王位継承者シャルロット。
ブルゴーニュ公国善良公女フィリップ。
オルレアン防衛戦隊長バタール。
たしかオルレアンの副隊長的なポジションのアランソン。

6人の複雑に絡む運命が物語に旨みを生み出しています。
日本料理的なたとえですね。なぜでしょう。


幕間として挟まれている、神の時代の最期の様子(名前が違うから不明瞭だけどおそらくアスタロト視点)がまた固有名詞バンバンでてくるから眠くなるんだけど、ギリギリ寝ないくらいには面白い!
……褒めてるんだか批判してるんだか分からない文章だな…。
フォントが幕間だけ変わってるんだけど、それがまたなぜか眠気のスイッチに…。



もう少しwikiかなんかでジャンヌ・ダルク伝説について知識深めてから読んだらもっと面白いのかも?



とりあえず今のところ一番グッときたヒロインはまさかのフィリップです。
完全にラスト1コ前の挿絵とシチュにやられました!
太もも最高!(そっちでもあるがそっちだけではない)



2巻も連続して読んでるので明日の記事も『ユリシーズ』です!


以上!
プラゲリが始まってるから最後駆け足ぎみですごめんなさい(パズドラ)

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