どもー。
デスカイザーです。


◎セミ爆弾【玄関型】 危険度:★★
夏の暑い日。
その暑さを受け入れ出かける覚悟を決めた。
そんなとき、扉を開けた先に現れるクリーチャー。
エンカウント時に5秒間の自麻痺効果あり。
玄関先というフィールドを利用し、傘でつつく、砂利を地を這うように軽く放るなどで対処可能。


ほんと虫嫌い…。



それじゃ、今日のラノベ!



富士見ファンタジア文庫より
『女勇者が俺のクラスでぼっちになってる』です。


【あらすじ】

現代転生歴5年の元村人・下上勇気は、現代に適応しながら無事進学した高校で、充実の青春ライフを夢見ていた。だが―「私は勇者リーン!魔王を追ってこの世界にやって来たの!(クスクス)奴らの情報を…(うわー、何あれコスプレ?)」弁当は「やくそう」趣味は「探索」と異世界の常識を暴走させるリーンは、入学早々クラスで浮きまくり。そんな彼女に現代の攻略法を伝授してと泣きつかれた勇気―すると、魔術士に錬金術士、女騎士まで現れた!?とりあえずアニメやゲームに夢中な彼女たちだけど、やっぱり楽しみ方は間違ってて!?異世界女子だって恋がしたい?くい違い続ける青春ラブコメ!!


感想:★★☆☆☆

つまらなさすぎて逆にデスカイザーの中で伝説となっている作品の影が見えた…。
危うかった…。

最初にひとつ言っておきたいんだけど、
「ぼっちになってる」じゃなくて「ぼっちになっている」
だと思うんですよ。正しい日本語としては。
今の時代このくらいの崩しはいいのかもしれないけど、口語体じゃなくて文語体にしてくれー!というやや潔癖じみた感想まる


既に現代社会に馴染んでいる元異世界の村人である主人公が、女勇者や魔術師などの転生から日が浅い異世界人に対して現代社会の常識を教える「現代攻略部」の活動を描いた物語。


スマホの契約をRPGの戦闘風に描いたり、
聖騎士がその職業らしく勝手に風紀委員やってたり、
ファンタジーらしさのある小ネタがいくつかあって面白かったです。


ただねぇ…?
直球で言うなら、つまらない。
面白くない、じゃなくてね?
ずーーーっとぬるま湯に浸かってる感じがしました。

全11章構成でショートストーリーの集合体形式だったんだけど、ひとつひとつのエピソードを膨らませれば段違いに面白くなってたと思うんです。
とくにヒロインたちが集まってからのネトゲだったり買い物だったりデートだったりは。


というかそれにも関係するけど、構成とか設定とかがイマイチでした。
序章で「現代攻略部」の面々でネトゲを通じて人とのやり取りだったりを学んでる雰囲気出してたから、そういう話なのかと思ったら、そこまでそのネトゲは重要でもなかったし。

「どんなに言い聞かせても勇者としての行動をやめない」ということが第一のキャラ付けだった女勇者が、伏線回収とか特別なイベントとか経ずに、急にまともな行動をとれるようになったり。(さらにそれに対する主人公の評価が妙に辛口なのがつらい…そこはもうちょっと高評価でいいじゃない…)

極め付きは明示されてはいないとはいえまず間違いなく4月とか5月とかの時期に、アニメに影響されての海水浴。
「まだ海開きは当分先だぞ…」というセリフがあるけどさ…、

いや、それで済ませていいものじゃないよね!?

しかも曇り空。
どう考えても水着になっちゃアカン天候だろ…。
このエピソードのほかに季節絡むエピソード無いんだから、もっと時系列進めても良かったんじゃ…。
そうじゃなくても次巻以降に繰り越すとか色々やりようがあっただろうに。
そういうグダグダ感を出したかったんだろうけど、どっちかというと進め急いだ感じがしました。

そして現代社会を学ぶための教材として使われていた『恋愛ラブレーション』という作品の結末。
(ふせん貼ってあったから、その時の俺は余程気になったんだろうね)
主人公がラブコメの主人公らしく”難聴”でヒロインたちの気持ちを躱していたんだけど、それはヒロイン達からの好きだという言葉をたくさん聞きたかったから、というもの。
これを「”ラブコメの主人公=難聴”という思い込みを駆使した”叙述トリック”」と評しているんだけど……これは叙述トリックでは無いだろ。
事実、演技とはいえ難聴してるじゃん。
「実は舞台が違った」とか「実は時系列が異なっていた」みたいな”作品の辻褄を合わせる新情報”が叙述トリックのネタなんじゃないの?
ここは要学習のポイントかもしれない…。



あと、これは完全に好みの問題だけど、「平和奈町」っていう町の名前が嫌い……というかこういうネーミング見ると冒頭で言った伝説の作品を思い出しちゃって…。
案の定、だったわけですが。




昨日の今日(昨日の記事で「ネット上でのマイナス評価は気をつけなきゃいけない」と言ったばっかり)でマイナス評価書くというねー……。
昨日の自分からのプレッシャーがすごかった…(笑)




以上!

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