どもー。
デスカイザーです。


久しぶりに用事もバイトもない土曜日
だったんだけど、結局大学の課題のレジュメ作ってたら18時をまわってました…。
ゆーっくりやりすぎた、というか始動の段階で方向性決まってなかったからしょうがないんだけどね。

1日ラノベを読んでいるつもりだったのに……。



んじゃ、今日のラノベ!



講談社ラノベ文庫より
『魔王と勇者が不適切な関係。』です。


【あらすじ】

中二病としか思えない発言によりついた呼び名は―『魔王子様』。しかし何を隠そう、本物の魔族なのである。勇者に倒された父親の仇討ちを果たすため、異世界である地球に乗り込んで来たのだ!しかしリファイと来たら、地球征服をしようとするわけでもなく。途中で出会った美少女・井奇琉羽のことばかり気になるし、お伴の美少女・ミルファには齧りつかれるし、思っていることをつい口にしてしまう悪癖のせいで状況は悪くなるばかり。そんなことで伝説の悪鬼羅刹と謳われる、憎き勇者を探し出し、倒せるのか!?


感想:★★★★☆

心の清らかな魔王子きた!


勇者によって父を殺された魔王子・リファイが、その犯人である勇者の住む地球に行き、倒……そうとしていた話(過去形)。
リファイのお伴のミルファとカペラとともに地球にやってきて、早速迷子になったリファイに親身になって助けてくれたのが井寄琉羽。



彼女こそが……勇者!



思ったことをそのまま口に出してしまう悪癖をガンガン出して琉羽を素でベタ褒めした結果、琉羽もリファイが気になる存在になってしまい。
お互いに「そういう相手ではない」と自分に(無意識に)言い聞かせながら、クラスメイトとして、物語後半からは勇者と魔王としてどことなく気の抜けた駆け引きを繰り広げる話です!

魔王勇者もの大好きなデスカイザー垂涎の1冊です!
魔王勇者もの、って時代の流れに合わせて出てきたジャンルだけど、要は「絶対に相容れない二人」っていうジャンルのなかのひとつなんですよね。
おそらく最も原初的なのは親子だったり兄妹だったり。
(あえて四字熟語では表現しないあたりマイルド)
奴隷だったりが出現したことで、次に出てきたのは主従関係。
そして敵対する相手との恋、の中でひとつの個性を獲得したのが魔王勇者ものなんですよ!

だから何なんだ、と言われると何でもないんですがね!!



登場人物についてですね。

まず主人公のリファイ属する魔界側から。
リファイは前述のとおり、思ったことをすぐ口に出してしまう魔王子で、おそらく年は高校あたり。
いわゆる平行世界論が前提となっていて、魔界と一口に言っても多様に存在していて、そんな中でもリファイのいた世界はオークだったり魔族だったりが住んでいるものの、とても平和な世界。
むしろ勇者という存在が悪逆非道なものとして伝えられている(触手うねうね~)

そんなリファイに、道端で倒れているところを拾われたのがミルファ。
以来、リファイを「ご主人様」として敬……ってるかどうか非常に怪しい言動が目立ってはいるものの非常に慕っている。
表紙でいうと、おにぎりかじってるピンクの子ね。

そして、倒された魔王の側近でありリファイの信頼も厚いカペラ。
……説明以上。



琉羽の属する勇者側ー。
地球にいる勇者は琉羽を含めて3人。
というか3姉妹。
長女の洲央(普段はOL)(妹LOVE)。
次女の琉羽(メインヒロイン)(三姉妹の中で最強)。
三女の陽緒(やや思い込み激しいところあり)。



3人VS3人の容赦のない駆け引きの連続!(グダグダ)
地球基準の常識に欠ける魔王側のどこか憎めない素直さ!

リファイが思ったことを正直に話しちゃうせいでつい照れてしまう勇者たちが可愛いのなんの!
その回数に比例して魅力的に思ってる率が高くなるというのは、もう完璧に著者に操られてるとしか言えないですね。
なんて高度な印象操作テクニックなんだ……



ストーリー的には……実は割と最初から読めてました。
リファイたちは至って真面目なんだけど、どことなく抜けた空気で察せます。
とはいっても、このお話で大事なのは照れる琉羽を愛でること!


偉い人は言いました。

可愛いは、正義。



キャラそれぞれの良さを引き立てるのがとても上手い方なので、次回作(続刊)はあえてストーリーに期待したいです。
ほんとこれでストーリー神がかったら化物作家になるで…!



以上!

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