どもー。
デスカイザーです。


注文してた月火ちゃんのスリーブが届いたので、このあと遊戯王いじる予定。
白金ディスコ無限ループが止まらない!



それでは、今日のラノベ!

博多豚骨ラーメンズ (メディアワークス文庫)博多豚骨ラーメンズ (メディアワークス文庫)
(2014/02/25)
木崎ちあき

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ご当地ものに入るのかな?
『博多豚骨ラーメンズ』です。


【あらすじ】

 福岡は一見平和な町だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。福岡市長のお抱え殺し屋、崖っぷちの新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、闇組織に囚われた殺し屋。そんなアクの強い彼らが巻き込まれ、縺れ合い紡がれていく市長選。その背後に潜む政治的な対立と黒い陰謀が蠢く事件の真相とは―。そして悪行が過ぎた時、『殺し屋殺し』は現れる―。第20回電撃小説大賞大賞受賞作。



感想:★★★★★

電撃小説大賞〈大賞〉受賞作です。

こんなにも「この物語はフィクションです。実際の地名・人名・建物などには一切関係ございません」が必要なラノベを初めて読んだ!

……って書こうと思ったけど『デスニードラウンド』があったわw


人口の3%が殺し屋といわれる九州・博多(フィクションです)。
とある「殺し屋派遣会社」に勤める斉藤がそんな博多に転勤になるところから物語はスタート。

はっきりとした主人公がいない群像劇的な作品で、博多で生きる殺し屋の運命が絡まることで予測不可能な展開が次々に起こります。

この「主人公がいない」というのが、高評価のポイントです。
例えば主人公が斉藤さんで全て斉藤さんの主観で物事を進めていくと、斉藤さんがピンチになってもなんだかんだで死なないことがなんとなく分かるじゃないですか。
(主人公のなかまが死ぬことはよくあるけど)
しかも、殺し屋っていう生死が深く関わる作品だからそれが割と致命的。

しかーし!
それがこの作品のように主観がどんどん切り替わっていくことで、実際に描かれるまで誰が誰に殺されるのか分からない。
ようは、安全圏にいる登場人物が1人もいない状態だからスリリングな展開が楽しめるのです。
ついでに、登場人物が多くてもそれぞれに主観があるとどういう関係性なのかがわかりやすくなる効果もあると思います。

ほんと素晴らしい表現技法だと思いました。

人の数だけ物語があるとはよく言ったものだ…。



これで新人なんだから、この先がほんとに楽しみです。




以上!

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