感想テーマは 「思ったことを、そのままに!」
ネタバレを含みます ご注意ください

今日のラノベ!

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賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求

〜愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド〜

著者:

有象利路

イラスト:

かれい

レーベル:

電撃文庫


【あらすじ】

 「ところでコレ、ホントに出版するの?」
 編集長の鋭い眼光とその言葉に、担当編集の命は風前の灯火であった。
 本作は『賢者にして勇者である最強の称号《賢勇者》を持つ男が、弟子(おっとり巨乳美少女)とともに社会の裏に隠れた悪を断罪する』という“ザ・今時のライトノベル作品”としてスタートした。
 だが作家からあがってきた原稿は、全裸のイケメン(賢勇者)をはじめ、筆舌に尽くしがたい変態仲間たちが織りなすナンセンスギャグギガ盛りの――いわば「なぜか堂々としている社会悪」的な何かであったのだ(ついでにヒロインの胸も削られていた)。
「だ、出版(だ)します! 面白いですから!」
 超言い訳っぽい担当の言葉は真実か!?
 ――その答えは、君の目で確かめろ!




感想:★★★★★







いやぁ、酷かったです……(褒めてる)






何故これが天下の電撃文庫から発刊されたのか、読み終わった今とにかく不思議でしょうがない(褒めてる)





まず、読了後……というか表紙捲って扉絵見た瞬間からずっと頭の中をグルグルするワードを紹介しますね。






「ヤバい」
「酷い」
「よく商業に乗ったな」





いやだってさぁ!!!






これだもんなぁ……!!!




仮にそこを切り抜けたとしてですよ??



その先に待ち受けているのは本文始まって6p、掴みの挿絵で繰り広げられる…………蛮行!

まさに悪逆非道!!






何なんですか??!!
巻通して、何でこの作品の肌色比率の9割を男が占めているんですか???







罵倒(褒めてる)してると不安になってくるので何度でも繰り返しますが、クッッソ面白かったです!!




「クッッソ面白かった」の「クッッソ」にアクセント記号8つくらい付いてますけど。






本当にコレを成立させているバランス感覚、凄いです。


アウトかセーフかで言えば余裕でアウトなパロディと、汚い絵面を面白おかしく描き切る文章画力、最終的に1本の筋のある作品として纏めあげる展開とそれを踏まえた空気感の作り方。


そして、これらの真面目な考察をハチ公前でしてる自分に、つい「俺、何やってるんだろう」って思ってしまうくらいヤバくて酷くて馬鹿みたいなネタの奔流。





想定の3倍くらい酷かったです!
最高に面白かった!!!





読書メモなど、ネタバレ込の感想は後日追加致します!



以上!




















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







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今日のラノベ!



無双航路 3

無双航路 3
転生して宇宙戦艦のAIになりました

著者:
松屋大好

イラスト:
黒銀(DIGS)

レーベル:
レジェンドノベルス


【あらすじ】

 ソハイーラの身体に入り込んで彼女の身体を操作し、皇帝として立ちふるまうことになったアサガヤシン。彼のもとに、帝国軍を我がものとした憎き敵・オクタヴィアヌスが襲い来る。アサガヤシンは自身の「AI」としてのアドバンテージを活かし、操艦や増殖でアクロバティックに応戦。しかしオクタヴィアヌスは衛生サイズのAI「月」をはじめとする大艦隊を持ち出し、執拗に攻撃を仕掛けてくる。アサガヤシン=ソハイーラに逆転の機会は訪れるのか? 果たして敵の真の狙いは? そして、高次空間で人を繋ぐ“クオリア”がもたらす奇跡とは――!? すべての事象が明らかになる、驚天動地のシリーズ第三巻!




感想:★★★★★














ソハイーラの残滓って何!?

2巻読了後の私の悲しみを返してッ!!







そんな感じで、冒頭から心の叫びが全力でした。
驚き半分、喜び半分。


いやだって死者は死者、高次空間のクオリアとの接続が切れてしまったら、肉体は蘇っても魂の名前としてのソハイーラはもう戻ってこないって……
そう思って覚悟して読み始めたら、10pでソハイーラ in アサガヤシンが何てことないようにソハイーラの残滓と体内会話繰り広げるんですもん……


ソハイーラの口調で、ソハイーラらしい考え方で、ソハイーラらしい態度なのに、そこに居るのはソハイーラではない存在。
「AIのよう」と本文中で評されていましたが、まさにそれで。
人間では無いんですよね。
「AIでありながら人間のよう」であるアサガヤシンの真逆の存在とでも言いましょうか。



退場したキャラがずっとそこに居続ける虚無感は筆舌に尽くし難く、でも「そこに在る」ことに僅かな希望を持ってしまう読書体験。

2巻までがガツンと重い一撃を食らわせてくる系であるのに対して、今回はジワジワ追い込んでくる系でしたね!











とはいえ、とはいえ!





「ジワジワ」の1ジワあたりの情報量が大きいので読み応えが今巻もすごかったです!





アサガヤシンがいざという時のためのバックアップとして残した別個体・シンから始まる復讐劇と、そこから決定的に動き始めてしまうオクタヴィアヌスまでの流れとか、特に綺麗で好きです!


本体よりも怨嗟の想いが強く出てきているシンって人格、漢字の“真”ではなく英語の“Sin=(宗教・道徳上の)罪”に掛かっているんですよね、きっと。
人格の複製、死者蘇生、輪廻転生への叛逆に手を出し、神に等しいまでの支配力を持つオクタヴィアヌスへの殺意の現れですよ。

でそのシンが、あーなって、こーなって。
やれたと思ったらやれてなくて、でもやれてはいてみたいな(ネタバレ配慮)








オクタヴィアヌスのアレが決行されてしまう162p以降のシーンでは、いくつもの身体に入り込んだアサガヤシンの通してアレの惨劇を描いていたりします。
群像劇ならぬ個像劇
「アサガヤシン」という概念が複製されて同時展開されているからこそ描ける一人称・多視点の良さが顕著に出ていて、とても印象的です!






あと「第四章・三次元ネルソンタッチ」はもう全体的にジワジワというよりジワジワジワジワジワジワみたいな。
アサガヤシンの複製、クオリアの抜けたソハイーラときて、さらに追加された「同一にして異なる存在」である組み合わせが、事態を明確かつ決定的なものに変えてくれたおかげで加速が止まりません……


あの人とあの人が帰ってきて、たかだか1巻分でしかないのに長らく別れていたかのような錯覚を覚えましたし。
冒頭から述べているソハイーラについても「この展開のためのAI化なー!」って納得する展開になっていましたし!

クオリアのある高次空間への意識的なアクセスが今後の展開の要(メモ)






最後の最後には「ありがとうっ!!!!」ってシーンと「だめだったかっっっ!!!!!」ってシーンがトントンと連続で来るので、ミリ残しだった読書HPが丁度削りきられるような感覚でした。
素晴らしいHP管理に拍手!






まとめ









今巻も面白かったです!!





「楽しめば楽しむほどラストが響くので、魂をかけて楽しんでほしい。」




……と、今巻の帯コメントに寄稿させていただきましたが、えぇ、まさしくラストバトルで響きましたね!
特に「あの艦長」のあのセリフは、これまでのソハイーラの物語をどれだけ楽しんでるかで響き方が全然変わってくると思います。
私の心は感動で泣いた。






引きは「第一部・完!」みたいな印象だったので、願わくばこの先の物語も読みたいところです!
……どの星系がメイン舞台になるかとか、色々大変だとは思いますが!(荒廃した大地を想起しながら)








以上!


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