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今日のラノベ!

テイマーさんのVRMMO育成日誌


テイマーさんのVRMMO育成日誌

著者:
ジャジャ丸

イラスト:
はりもじ

レーベル:
BKブックス


【あらすじ】

 自宅がマンションのためペットが飼えずにいた澪は、兄からとあるVRゲームを勧められる。五感の全てを再現し、モンスターをペットにもできると聞いた澪は、すぐさまゲーム世界へ飛び込み、モンスターを使役する職業・テイマーとなった。早々に1匹のスライムを仲間にする澪だったが、それがβテスト時に最弱と言われたモンスターだった!?
「この子は私が強くする。だって私、テイマーだもん!」
 これはペットのモンスターと共に、のんびりゲーム世界を楽しむ少女の物語。




感想:★★★★☆





「主人公とその使役するモンスターをチートキャラにしないこと」




あとがきでジャジャ丸先生が「大事にしていた点」として述べられていたことが、まさに感想の核心になります。


物足りなさを感じるくらいチートとは無縁のお話。

でも腑に落ちてはいるので、読後感は割と良いです。






主人公の澪自身は、ゲーマーの兄を持つとは言ってもゲームの知識は疎い子。
なので、クエストを受けるという発想が無かったり、強さは二の次三の次だったり。
逆に言えば、常識的な行動に縛られていなかったこそ、常識的なゲーマーたる兄や他のプレイヤーから見た時に澪が奇想天外なスタイルに見えていたわけですね。


奇想天外なスタイル。
そう、ミニスライムが弱いあまり、テイマーなのに生産職の傾向が強すぎるのです!


いや、確かに戦闘スタイルにミニスライム=ライムの存在は必須ですし、そこは徹底されていたので「ミニスライムじゃなくて良いじゃん!」とは絶対にならないんですよ? あのスタイルで行くならば。
むしろ生産職が戦うための手段としては、有用な気すらします。
……テイマーがサブジョブにしかなってないことから目を逸らせば。

逆に新しいですよね!
テイマーだって言っているのに生産メインになってるの。
(バカにしているわけではないんだ……)


こ、今後きっとね、うん!
お金が増えたりテイム可能モンスター数が増えれば、きっと澪もテイマーらしい戦闘ができるようになるんですよね!

最初から理想スタイルで行くのではなく、長期的な目標を掲げて短期的には確実を選ぶ。
素晴らしい行動管理じゃないですか!
これが中学二年生のやることっていうんだから、将来が楽しみです!!

タイトルの『VRMMO育成日誌』っていうのも「VRMMOを舞台にした育成もの」という意味だけでなく、「VRMMOを育成するかのように新しいスタイルで魅力を見つける」という意味が込められているのかな、と少し思ったり。

段々何を言っているのかわからなくなってきました!!(笑)













……と、言っておいてアレですが。

RPG的なというかレベリングと冒険要素のあるゲームが苦手な私としては、澪のプレイスタイルはとても親近感が湧きました!




やりたいことをやる!
試行錯誤する!
テンプレ? 知らない!!
調べてないからね!!




澪たちがやっている“Magic World Online” というゲームは、五感が完全再現されている上に、相当に自由度が高く設定されています。
現実世界となんら変わりないレベルで。
なればこそ普通のゲームのような「攻略」的な遊び方はもちろんのこと、澪のようなフリースタイルもこのゲームにおいては王道の遊び方だと思うんですよね。
運営もそこは絶対に意図しているはず。

でも、その割にβテスターはじめトップ層の情報網には、合成や戦闘外スキルに関してちょっと疎すぎるような気も……します。
そこが読んでいて微妙なアンマッチ感を生んでいたのかなぁ……


『Only Sense Online』は似たようなことをやっているのにアンマッチ感なくワクワクするんですから、やっぱりあの作品は凄い……










あとパイタッチまで決めておいてハラスメント警告出ないのはゲームとしてどうかと思います!! 
どうかと思います!!!!
リッジくんに天誅を!!!(嫉妬)









ちゃんとした感想はここまで。




本編と関係あるような無いような……なところの感想を書いていたら感情的になってしまったので、清濁どちらの感想も読んでおきたいという方は、このままお進みください。
















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今日のラノベ!

_AC_SL1500_

ヒトよ、最弱なる牙を以って世界を灯す剣となれ 2

グラファリア叙事詩

著者:

上総朋大

イラスト:

細居美恵子

レーベル:

富士見ファンタジア文庫


【あらすじ】

 大公暗殺から始まったストーリア公国の混乱と戦争。矮小と思われていたヒトの軍師・ジノは痛みを伴いながら勝利をもぎ取り、最少勢力から快進撃を重ねていた。しかし、その進軍を叩き潰すべく、ワーテイスは最大の要塞兵器『浮遊城』を起動。圧倒的な敵戦力に怯む味方軍。それでも、辺境姫・ヘネシーは折れることなく、自ら剣を抜き、戦場を駆け巡る。その姿が辺境軍に力を与え、ジノは大きな覚悟を決めた。「オレがヒトであること。それが、あの城を沈める最大の鍵だ」国を治めることを目指すヘネシーと、ヒトの解放を目指すジノ。それぞれの夢のため、天才軍師は逆転の采配を振るう!





感想:★★★★★






VS"偽大公"ワーテイス編、終了。




1巻でのジノ、ヘネシーの成長を描いているとするならば、2巻はターシャの成長こそがもっとも魅力的なポイントだったのかもしれません。


◎父の喪失、爵位の格上げ、領主就任などの経験を経て、戦場での武威は元々十分に持っていた彼女が、滅ぶか滅ぼすかのこの一大局面において精神的に強く逞しくなったこと。

◎アリューゼという、似た境遇の友を得られたこと。

◎ジノを、ヒトという種族に対して心の底から尊敬の眼差しを向けられるようになったこと。





そのどれもが今回の決戦には欠かせるものではなくて、故に最も魅力的に映りました。

いわゆるMVP。

読者から見てこういう風に映っているということは、民衆から見てもそういう風に映っていることの何よりの証左であり…………つまりはジノの掌の上ということですね! やはり天才……!






そんなジノに匹敵する才覚の持ち主が続々と現れたことで、高次元の読み合い・会話が展開されていたのも2巻から出てきた良さだと思います!
読書途中ツイートにも記したように、1つの盤面で何人もが組んで将棋を指そうとしているような、超人的な(ヴァンパイアだけに。)状況がずっと続くんです。


面白くないわけがない。







クライマックスは「叙事詩」の副題に違わぬ美しさがありました!!

情景も相まって洋画みたいな感じの。


油絵とかでも見てみたいな、あの景色……







取り急ぎ。




以上!






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