感想テーマは 「思ったことを、そのままに!」
ネタバレを含みます ご注意ください

今日のラノベ!


異世界にドラゴンを添えて 01

異世界にドラゴンを添えて

著者:
CHIKOTO(値言)

イラスト:
@ichigo

出版:
東立出版社


【あらすじ】

  台湾の高校生・慕飛は、成績優秀・容姿バツグン、おまけに世界的に有名なコックを父親に持ち、高校卒業後は自動的に事業を継ぐことが決まっている、正に非の打ちどころのない生活を送っていたが、トラックに轢かれそうになっていたニートを助けてやったために、ニートに巻き込まれるようにして異世界に転生してしまう。
  けれど“ニート主人公でないとチート能力を授かれない”という慣例によって、異世界転生の主人公になれず、何の能力も与えられなかった慕飛は、初心者向けの村・バニータ村で雑用として働き始める。
  異常にケチ臭いハーフエルフによって支配された閉鎖的な村での生活は苦しく、助けてやったはずのニートは『天選之子』として祀り上げられたことですっかり舞い上がり、慕飛のことを奴隷のように扱うのだった。
  それでも自分の身を守る術も持たない慕飛には村から出て行くという選択肢はなかった。
  しかしそんな彼の住む村を、突然一匹のドラゴンが襲ったことで、村での生活が一変してしまう。
  果たして彼は異世界での生活を変えられるのか、
  そして再び台湾に戻ることができるのだろうか───
  台湾角川新人賞でデビューして以来、予測不能な展開で台湾のライトノベルファンを翻弄して来た作者が贈る、今までにない異世界転生ラノベ。




感想:★★★★☆




初、台湾ラノベ!!




この作品の翻訳を担当されているharako atomさん(@harakoatom)から「是非読んでみてください!」というDMを今朝頂きまして、速攻で買って読んでみた次第です。
以前夏鎖芽羽さんのブログでも特集していたので、台湾発のラノベには興味があったのです!
(リンクはこちら:ラノベは国境を超える!台湾発のライトノベル特集!


また、今作はkindleストアにて2018/4/18~4/22深夜にかけて無料で購入することができます!
お手持ちのスマートフォン、またはタブレットに専用アプリをインストールし、今作を購入・ダウンロードするだけで読めるので……
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期間終了後ももちろん有料での購入は可能です。
また、kindle unlimitedにも対応していそうなので、利用者の方はぜひぜひ!!






では、感想へ。


世界中の美味しい物を食べたい!
その一心からドラゴンスレイヤー、すなわちドラゴンを狩る者となり旅をする少女・ジークフリートことフリートちゃん。
転生してやって来たものの特に力を与えられた自覚もなく、元の世界で培った料理スキルで何とか生きながらえていた慕飛がフリートちゃんと出会い、共に旅をし、ドラゴンに舌鼓を打つ。
そんな物語です!
グルメものです!!

……公式あらすじも間違ってはないのですよ?
内容が序盤も序盤というだけで。




まずは一言、面白かった!!





ドラゴンを食すという「ありそうで稀にあるお話」ですが、そのドラゴンの幅をこれでもか!と広げてきたのは斬新だと思います!



今作では鳥とかトカゲとかも大体ドラゴンです。



でも馬は馬。
もしかしたら馬っぽいドラゴンも居るのかもしれませんが……?



そして、一般的に思い浮かべるドラゴンもいます。
翼を持った爬虫類みたいなヤツ、います。

ドラゴン #とは

みたいな感想を誰しもが(慕飛も含めて)抱いているかと思いますが、そういうものなのです。
最初は恐竜からの進化の過程を考慮したものかと思いましたが、終盤に出てきたドラゴンがその仮定から外れた存在だったので特にドラゴン化する条件は無さそうです。


そしてそれらの多種多様なドラゴンを、食べます
……えぇ、食べます。
切って、焼いて、味付けして、食べます。
特別な強化能力があるとかもなく、美食として食べます





ここまで来ると胸を張って言えますね。
「ありそうでなかった」と!!








この設定を上滑りさせずに纏めきってるのはとても凄いと思います……!

読んでいる時の感覚的には一迅社文庫や角川スニーカー文庫のぶっ飛んでる設定の作品に近いものがあるんですが、それらと決定的に違うのはこの作品に底知れない数の未知が存在することでしょう。



・本当に慕飛は無能力で転生したの?
・慕飛の治癒が異常に早かったのは何故?
・「二品目」で登場する九ちゃんというロボットは誰が作った?
・銃やGPSという概念はどこで生まれた/誰が持ち込んだ?
・フリートの乗る白馬は何故喋ることができる?
・何故フリート以外は美味しいドラゴンを食べない?


と、パッと思いつくかぎりでもこんな感じです。


謎を謎のまま放置している状態で先に進んでいるので「これフラグ回収ちゃんとするんだよね……?」と不安になる気持ちも少しはありますが。
その一方で、「ドラゴンを食べる」というドデカい爆弾を放り込みつつこれだけの要素を散りばめられるというのは、やっぱり純粋に読んでいてワクワクします。



そして、慕飛の自意識の変化もこの作品の大きな軸のひとつ。

・イケメン
・エリート
・父は著名な料理人
・後を継ぐ事が確定
・イケメン


転生前はご覧のハイスペックな彼ですが、
無能力で転生したことでゴミのような目で見られ、一方隣のキモデブニートは魔法を扱えることでチヤホヤされるわけです。
彼がプライドに縛られるような人間だったらこの時点で逆ギレ⇒逃亡⇒ドラゴンの餌ルートが濃厚だったかと思いますが、彼は「持って生まれた環境が人の評価を変える」という事に気づき、素直に受け入れます。





こいつ精神的にもイケメンじゃねーか






その後もフリートや九ちゃんとのやり取りを通じてかつての自分を見直し、今後に活かそうとする場面が幾つかあり好印象でした。
公式あらすじの台湾戻るフラグが実った暁には、きっと彼はテストの空欄を埋める子に育っていることでしょう!





残りは読書メモ!
kindleなのでページ数ではなくロケーションで書きます。



読書メモ




ロケーション18:醤油を買いに来ただけ
⇒本文注釈にもありましたが、「醤油を買いに来ただけ」というのは中国初のネットスラングで、「自分に何の関係があるんだ!」のような意味。
「自己防衛」や「でも幸せならOKです」のように、街頭インタビューから生まれるネットスラングというのは中国にもあるんですね!
我々日本人も積極的に使っていきたいですね。「醤油を買いに来ただけ」。



ロケーション187:助け……?
⇒慕飛がニートに対してしきりに言うんですよ。
「俺がトラックに轢かれそうなお前を助けたから転生した」と。
でも……多分轢かれてるから助けられてないはずなんですよね……。
むしろニートの転生に無理やり巻き込まれていったのは慕飛のほうなので、ニートに邪険に扱われても何の文句も言えないような……。

あるいは、死んでいないことを直感している慕飛が無意識に放っている言葉で、このドラゴンの世界で7つの珠を揃えることで現実の肉体に戻ることが可能になる明晰夢のような何かという可能性……?



ロケーション913:ノック
⇒慕飛が何の前触れもなくノックの正当性を長々と主張し始めて怖かった……
ドラゴン登場とかよりよっぽど怖いですよこのシーン……



ロケーション1390:鹽之眼
⇒当然のように読めなかったこの漢字。
「塩」の旧字体みたいです。
台湾ラノベは、こうした漢字の読みがメリットにもデメリットにもなっていきそうです。

メリットはストレートに漢字(あるいは台湾語・中国語)の学習ができること。
デメリットはこちらもストレートに読めないこと。

読書中に調べ物して、また本に戻って、というのが苦にならなければ問題なくメリット。
しかし、調べるのが煩わしい、集中して読書できないとなってくるとデメリット、となります。
文章の質そのものには関係なく、あくまで日本市場で売り出すならという話ですが。



ロケーション1416:あるいはコミケシステムとも言う
⇒並んでる間に買うものを決めておく例のアレ



ロケーション1654:塩味イタリア麺神教
⇒急に理解を超えてきたぞー!!
どういうことだー!!

もう頭の中パニックです。
異世界で、ロボットが、塩味イタリア麺を、神として崇める。
……パニックです。



ロケーション2122:白煙
⇒白い蚊が群れて、白煙のように見えるシーン。
なるほど、つまりスイミー理論か。





まとめ




様々な生物に似た姿のドラゴンを、食べるという斬新な設定!
台湾発という刺激!

楽しかったです!!


強いて言うならば、


・やけに強気なハーフエルフ村長が屈服する姿を見たかった
・折角なら魔鬼龍も食べて欲しかった(桜えびに見立ててかき揚げとか)
・かささぎの兄妹は無事?



上の3点は気になるところではあります。
が、それもまた続刊が出ればそこで解決するのかなー?という期待もあるので、続刊が翻訳されれば読みたいですね!




以上!

どもー!
デスカイザーです。


昨日ですね?
高校以来だから……実に6年ぶりくらいに引越し補助のバイトをしまして。
荷物量がそれなりに凄まじかったのもあり、全身筋肉痛でございます……。
いやぁ……やっぱり物流で働いているひとは凄いですよ……。



久々の日記終わり。
今日のラノベ!


SAOAGGOⅣ

ソードアート・オンライン オルタナティブ
ガンゲイル・オンラインⅣ
-サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス<上>-

著者:
時雨沢恵一

イラスト:
黒星紅白

レーベル:
電撃文庫


【あらすじ】

ピトフーイのリアルな死をかけた第二回スクワッド・ジャムから約三ヶ月。突如アナウンスされた第三回大会に、レン、ピトフーイ、フカ次郎、エムの最強チーム“LPFM”が挑む!優勝候補筆頭と目される彼らを待ち受けていたのは、“時間経過とともに海へ沈むフィールド”“MAP中央に潜む“UNKNOWN”エリア”“無名チームの結託”という過酷な状況だった!―そして大会中盤、突如全プレイヤーに告げられる特別ルールとは!?時雨沢恵一&黒星紅白による「もう一つのソードアート・オンライン」が、再び動き出す!!




感想:★★★★☆




ビトレイヤー=裏切り者
そのタイトルの意味するところは……?






SJ2から3ヶ月あまりの時を経て、みたび開催される事となったスクワッド・ジャム。
SJ2の時もあまり乗り気ではありませんでしたが、今回もまた同様に「やりきった感」から出場しない方向に傾いていました。
レンの場合は毎回の戦いが濃いので、燃え尽きてもしょうがないですよね……。


しかししかし、ピトフーイとSHINCは違います!
ピトは、自分を負かし、自分の正体まで推理でたどり着いたレンを今まで以上に気に入り、一緒のチームで出る気まんまん!
SHINCは、SJ2で果たせなかったリベンジを、レンとの全力勝負を今度こそしたいとやる気十分!

ということで押し切られて出場。
チームは、レン、エム、ピトフーイ、フカ次郎の4人。
本文でも繰り返し触れられていましたがこのチームの成績は、

第1回大会優勝(レン、エム)
第2回大会準優勝(レン、フカ次郎)
同じく第3位(エム、ピトフーイ)

……と、最早せこいw
戦力的に見ても、SGI重視、狙撃、オールラウンダー、破壊力とそれなりにバランス良いですし。
周りからしたら「何組んでるの!?」状態ですよね……きっと……




SJ3最大の特徴は「時間経過で水没していくフィールド」!
水中ではHPが削られる仕様のGGOですから、どんなに良い場所を確保したとしても中央に向かって動かなければなりません。
動かなければ……SJ2優勝チームT-Sのようにビルの上に取り残されるなんて事が(笑)
……島中央部にあるUNKNOWNにもよると思いますが、島中央部よりもビルの屋上が高い位置に存在するというような奇跡があるのなら、T-SによるSJ連覇も無くはないですが。
うわー、ありそう。



レンたち“LPFM”の戦闘は、今回は控えめだったと思います。
というか、今までがあまりにもヒリつく戦闘続きだったので、今回の鏖殺がすごく可愛く見えますね。
すごく高度なことをしているけど、「いつも通り」なのでヽ(*´∀`)ノ


むしろシャーリーとクラレンスの2人が凄かったですね!良い意味でも悪い意味でも!

シャーリーはSJ2で覚醒しちゃったようで、リアルでは対人使用が原則禁止な炸裂弾を作成して持ち込み。
狩猟で培った腕をGGO内で更に磨き、炸裂弾の威力も掛け合わさりエグい戦闘力でした……!
それにしても本当に良い顔しますね!シャーリーは!!


クラレンスは、隠れてなかった本性が露わになった感じでしょうか?
他チームと連携すると見せかけて背後から各個撃破とか、彼女なら絶対やると信じていました!
クラレンスとピトは絶対仲良くなれると思うんですよね……
早く出会わないかな……



ラストシーンについては「まとめ」で。



読書メモ




26p:あるある
⇒仰向けでスマホ操作してて、ふとした拍子に落として顔面直撃するやつ。
地味に痛いんですよね……



140p:幸運を祈る
⇒エムからレンへ、恒例の「囮」命令発動!
定番のセリフではありますが、SJ1でレンに運があるほうかどうか聞いたことを思い出してちょっと感慨深い気持ちになったり。
エムなりのジョークだったのかもしれません。
……ジョークだろうと囮作戦は実行されるんですが。



200p:人数は関係なし
⇒三十人集めようが四十人集めようが、優秀な銃使いの前では無意味で無謀。
逆に一人や二人でも、優秀かつ致命的な判断ミスが無ければ負けないと。
ここに至るまでの全ての話がそう物語ってますよね……。

そもそも第1回スクワッド・ジャムの優勝者が2人チームだったということを踏まえて作戦を練っていれば、「人数に頼る」なんて作戦は採用しないはずですが……。
こと現代の銃撃戦においては100人くらいの戦力差はどうにかなるんじゃないでしょうか?
知らないですけど。


239p
そもそも人を殺傷するための武器に非人道的もへったくれもあるかという話でもあるのですが。


いや、本当におっしゃる通り(笑)
余談ですが、ジュネーブ条約やハーグ陸戦条約で禁止されている「不必要な苦痛を与える兵器の禁止」に該当するんじゃないかと言われているもののなかに、対物ライフルの対人使用があります!
SJ2でSHINCが思いっきりやってますね!!!





まとめ





ピトとエムのリアルの生死が関わらず、
特別猟奇的に強い敵と戦わなければいけない状態にもなく、
SHINCとの戦いは楽しみで。

そんな、レンにとって初めての穏やかなスクワッド・ジャムでしたが、やっぱり今回もそんなに甘くはありませんでしたねー……

最後の最後、残りチームが6チームにまで減ったところで、1チームにつきランダムに1人ずつ選ばれ選ばれたメンバーで新たに1チームを作るというサプライズルールが発表されました。
そう、裏切り者になるのです!
そして“LPFM”からはピトが……!
ピトはとても嬉しそうにしていましたが、レンにとってはまさに寝耳に水。
またあの化物みたいにつよい人と戦わないといけないんですから(笑)
多分同じくらいエムも戦々恐々としているんでしょうが。




5巻も安定して楽しみです!

……いや、それにしても今巻表紙のレン、よくよく見ると凄い態勢ですね


以上!



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