感想テーマは 「思ったことを、そのままに!」
ネタバレを含みます ご注意ください

今日のラノベ!

無双航路

無双航路 1
転生して宇宙戦艦のAIになりました

著者:
松屋大好

イラスト:
黒銀(DIGS)

レーベル:
レジェンドノベルス


【あらすじ】

 意識を取り戻した鬨、普通の男子高校生・阿佐ヶ谷真は、なぜか異世界で帝国艦隊所属・宇宙戦艦カプリコンのAIになっていた。当の戦艦カプリコンはといえば、敵の連合艦隊に針路を完璧に包囲され僚艦もわずかという絶体絶命の大ピンチ。しかも艦長は儀礼的に乗艦していたお飾りの皇女で、彼女からの戦術的な助言は見込めそうにない。AIとなった真は「人間」でもある自分の特性を活かし、生き残るため斬新な戦術を駆使して撤退を試みる――。
「小説家になろう」発の作家が描く「まだ誰も見たことのない最強の撤退戦」がここに始まる――!




感想:★★★★★



エビフライ!
ハンバーグ!
チキンライス!

大人向けお子様ランチ食べた時の「結局こういうの好きなんだよな~~」って感覚に近いものを味わえる1冊。







……大人向けお子様ランチ食べたこと無いですけど(おい
あと皿に描かれてるくまさんは、デフォルメされてないガチの熊の絵なので リアルッ













人間としての自我が強いことでAI規範に縛られずに行動することができるAI・アサガヤシンが、完全包囲された状態から本国への撤退を試みる壮大なスペースファンタジー!






まず最初に、アサガヤシンが放り込まれた状況をおさらい。



主人公の属する帝国と、帝国から独立した唯一神の存在を根幹に据える連合との星系を股にかけた大戦。

帝国が大艦隊を引き連れて連合の懐へ仕掛けるも、“指揮官席での謎の爆破事件”により多くの戦艦・巡洋戦艦の艦長・指揮官クラスが死亡。
各艦では臨時昇格による艦長の交代を余儀なくされ、指揮官の技量不足はそのまま絶望的な戦況へと如実に反映されていた。

巡洋戦艦カプリコンでは継承権の低い皇女でありメインヒロインであるソハイーラが臨時艦長となっていたが、それと同時にAIの不調も発生。

AI「カプリコン」の不調、その代替人格となるかのように現れたのが、主人公であり人間であった頃の記憶を持つAI・アサガヤシン









つまりですよ。
物語が始まった時点で、





◎絶望的戦力差の撤退戦(戦記)

◎宇宙艦隊のドンパチ(F寄りのSF)

◎アサガヤシンは何故AIに?(S寄りのSF)

◎艦長は何故、どのような手口で殺された?(ミステリー)

◎AIは規範で機能を制限されている(「超」現代科学)

◎代理艦長ソハイーラの受難(ライトノベル)





……と、これだけの要素が確約されているわけです!

さらに中盤までに追加される要素として、





◎継承権・権力争い(政争)

◎AIと魂(「超」現代科学)

◎指導者の資質(戦記)





……などがありまして、濃いです!濃密です!って感じです。うんうん。




基本的に今巻では撤退戦がメインに……つまりは敵の目をいかに欺き、いかに想定外の戦略を打ち出し包囲を突破するかが最大のポイントとなります。
……何はともあれ「生きてこそ」ですからね。




危機を乗り越え対応していくなかで色々な事実に直面し、それに対してAI・アサガヤシンはどう思うのか、人であるソハイーラはどう思うのか。
存在のあり方が違っても、魂を持つ存在であるならば同様に接するべきなのか。


星系レベルの広大なフィールドを舞台にしつつ、実は焦点の当たっているポイントは脳や魂といった人間の内面にあるものっていうのが今作を読んで心を動かされる理由なのかなー、と思います。
ロマンというか何というか。
宇宙に進出し、自由に行き来することができるようになっても尚、AIの取り扱いに神経質になってるあたりが「人間」だなぁと。





今作の感想って「書きたいことがいっぱいある!!」ではなく、「色々……あったなぁ……(遠い目)」ってなるタイプだなって10日近くかけてこの記事書いてて思います。

いや、違うんですよ!
途中までは「あー……ここ好き……書く……メモ」とか、「ここあの時のアレかー!メモ」ってしてるんですけど、ラストまで読むと全部飛んじゃいます…………!







ええっ!?



そう来る???



今までは何だったというか、むしろこれからどうなる???!?? 




…………って。



それで落ち着くならまだしも、区切りがまぁ絶妙で最後に投下された爆弾を何も処理せず終わるんですよね!

爆弾処理班!爆弾処理班はまだか!!(左手の感覚で残り20ページ)みたいな感じで終わっていくわけですよ。

でも俯瞰してみるとしっかりスパッとそこで物語がしっかりひと段落してる。
そういう意味ではスッキリした読後感に繋がっている面があるわけで。



でも、そこでアレがこうなった(ネタバレ対策)ということはアサガヤシンとしてのスタンスもまた変わることになるわけなので、2巻読むためには前提からまた1度世界観について理解し直さなければならないわけです。
物語がひと段落しても、世界は続いているって良いですよね……










末筆になりますが、





無人在〇線爆弾大好き!!!!








以上!





今日のラノベ!


ゲーム実況による攻略と逆襲の異世界神戦記 2

ゲーム実況による
攻略と逆襲の異世界神戦記 2

著者:
かすがまる

イラスト:
海鼠

レーベル:
レジェンドノベルス


【あらすじ】

 超難易度ゲーム『ドラゴンデーモンRPG』を愛するプレーヤーの夢、人間救済ルート。ゲーム実況者いもでんぷんは意気込みも新たにそれへチャレンジしていくが、同じように、人間と敵対するヴァンパイアやエルフへ深く関わる者たちがいた。正体不明のルーマニア人と、世界最強のアメリカ軍である。異世界の最終戦争は人類規模で激化していく。はたして『ドラゴンデーモンRPG』とは何なのか。戦禍の真実をいもでんぷんは知ることになる!
 



感想:★★★★★







どこかで心を掴まれる。
掴まれたら引き込まれる。
今回私は120pくらいからズブズブと。











ちょっと読了から時間空いてしまいましたが、1巻段階でのdeskyzer的レジェンドノベルス好きな作品ランキングトップ3入りは確実な『アウタラグナ』の2巻を読みました。

優しく、穏やかな感想をお送りしようと思います






ルーマニアンの存在が浮上してきたりしたものの、ヴァンパイア勢力の使徒を1人蹴散らしたこともあって(1巻の惨劇を見事に忘れ)割と穏やかな気持ちで読み始めました。

エルフ、ヴァンパイア、そして人間勢力の布陣や各戦力の分配だったり、いもでんぷん以外の“神”=アメリカ軍がどういう戦況を望んでいるかだったり。
治世と計略に頭を使っているうちは不測の事態でも起こらない限り誰も死にませんからね。
……人間はそれでもなお食糧確保の問題、散発的なはぐれヴァンパイアの襲撃などがあるため平穏とまではいきませんが。戦っているよりはよほど。ね。



73pから5ページほど、雑兵ムラソウという男がクロイ様や騎士たちの活躍を見て、涙を必死に飲み込みながら口惜しがるシーンがあるんです。
そのシーンが2巻前半部をよく象徴していると思います。

何故なら、口惜しがる余裕があるから。


それまでの人間勢力は、明日どころか今を生きるのにも死に物狂いでした。
けれどクロイ様がヴァンパイアの使徒を打ち倒したことで勢力図が動き……もとい、勢力として人間が感知されるようになりました。
それはつまり人間が人間として生きるに足る存在であると周囲に認められるための第一歩で、人間が人間としての未来を描く可能性が生まれたということだと思います。

だから、殺された人を想い、使徒様のことを想うあのシーンが胸に響いたのかなぁ、と。



ね。


だからその後で、













ムラソウさぁん!!!












って、当然なるわけじゃないですか……(泣)
これ完全になんたらパインの流れ……

でもこれですよ、これが『アウタラグナ』ですよ……
世界を切り取って伝えてくれるキャラが多いから、割とこまめに大きいダメージくらって読み進めることになるんですよ……
だから好きなんですけども……ッ!








そこから先は息つく間もない戦場の緊張感の連続。
各地で繰り広げられる、激戦に次ぐ激戦。



(以下ネタバレなので反転)


開拓軍将ヘルマン・バンドカンが率い童女シラも参戦した砦の防衛戦では、シラに大人としての矜持を最後の最後まで立派に示してみせた閣下の姿に涙し、守られる側にいたアンゼとシラの無念と決意に心震わされ。


まさかの第七王子だった司祭フェリポ、王妹の狂信により娘を殺されている商人アンゼ、有力貴族としての立場以上に王からの信頼篤いウィロウ家。
それぞれの立場でもって王都陥落の報を聞き、反乱軍と相対し。


あのヴァンパイアですら過去の些事に思えてしまうような、文字通り桁違いの大きさであるデーモンとの戦はこれまで培ってきた経験をすべて結集させたもので。
で、いい感じに人間側の調子が良くなると水を差すのが定型句なのかな?ってくらいのタイミングでご登場召された2体目&3体目のデーモンさん。

……によって遂にメインメンバーからの死者がアンゼさぁんんんんんんん………



でも死んだ人たちもクロイ様のもとで軍勢の一員となり共に駆け行くぅぅぅぅ………あぁぁぁ……


(ここまで反転)




いもでんぷん側の世界にも見逃せない大きな動きが幾つもゴロゴロしていて、ついに「異世界神戦記」が本格的に始まったなという印象です。

異世界の戦記ものであると同時に、異世界の神による戦の記録でも……あるのですね!?
今自分で書いててしっくり来てビックリしました。

なるほど、そういう理由でも動画という形で記録の残るゲーム実況者は最適なのか……



「これとそれを理解していた後に、ジャガイモはどんな種類の判断で神としてパスをのり付けするか?」
(ここぞとばかりにルーマニアンばりの再翻訳使うのやめなさい)








今回も心震わせられました……!




それにしても、なんでこの身をクロイ様と共に戦うことに使うことができないんでしょうか……
意味がわかりません。
何ができるかじゃないんです、何がしたいかなんです。
それこそムラソウさんのように、簡易的に死者を弔い、食糧を運んだりするくらいしかできないかもしれないです。
というか十中八九そうでしょうよ。
でも。
それでもクロイ様がああして道を示してくださっているあの場所で、人間としての鬨をあげるその只中に共に在りたいんです。




半ば冗談、半分本気でそのくらい思ってしまう読後感でした。
3巻はどうなるんでしょう……
いもでんぷんの決意のその先が試されます……!







あとあれな。
サラッと行方不明になってる原子力潜水艦は忘れないようにしておこうな(メモ)






以上!



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